81. 帰郷(1978)
今見ると、そこまでの衝撃はありませんが、ベトナム戦争に対して正面から抗議した、初めてのメジャー映画ということで、その衝撃も大きかったのだと思います。ただ、作る方は、反戦映画ではなく、恋愛映画であることを意識して作ったのだそうです(DVDより)。確かに、男女の関係や心の世界をよく描けていると思います。女性に対する扱いや描き方に当時の世相を感じました(本当に、女性は男性の付属物であることが当たり前だったんですね)。もっと、もっと、みんなに見られても良い映画ですね。 ◆7月4日のトムも名演でしたが、こっちの方が、当時のリアリティを伝えるという意味では数段上だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2004-02-11 09:13:19) |
82. 刑事コロンボ/別れのワイン<TVM>
なんで窒息死したのかが、いまひとつ腑に落ちず、すっきりしなかった。しかも、カキにモーゼルは合わないし。これがなければ、よくできた作品なのだが。ワインの和訳が変なのは、時代のご愛敬というところ。 [DVD(吹替)] 6点(2003-12-04 12:33:46) |
83. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
「二枚のドガの絵」と並ぶ代表作らしい。落ちは、エラリー・クイーンを引用しているらしいが、ミステリーとしてよくできている。シリーズで、三件も殺人(1件は未遂)があるのはこれだけだろう。それから、下でお二人がご指摘なさっていますが、コロンボが本気で怒るのも「自縛の紐」とこれくらい。さらに、ベトナム戦争の陰があるのも、多分これだけ?で、病院モノも、「殺人処方箋」「断たれた音」を除くとすれば、これだけ。◆ところで、大動脈瘤を平気で手術してるってことは、この頃から人工血管を普通に使っていたんだろうけど、本当に吸収性縫合糸を使ったら、どうなるんだろう?確実に殺せるのであろうか? 誰か教えて下さい! [DVD(吹替)] 6点(2003-12-01 12:40:27) |
84. 仁義なき戦い 完結篇
うまく、きちんと終わったなという印象だが、これだけ見ても十分おもしろい。ただ、衝撃感は薄れるかな。完結編だから、それでも良いのかな。ここでは小林旭が光り、菅原文太が若干分かりにくい。 [DVD(邦画)] 6点(2003-11-26 14:13:29) |
85. ロッキー
3と4しか見ていなかったので、これをみて驚いた。もともとは、世の中と折り合いをつけるのが苦手な二人のラブストーリーではないか。いい話だ。◆しかし、エイドリアンやレイア姫みたいなのが、この頃のはやりだったのだろうか?今見ると、綺麗じゃないなあ。 6点(2003-11-16 19:58:53) |
86. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
《ネタバレ》 全般には、良いできだと思うのだけど、気になってしょうがなかったことがあります。まず、コロンボシリーズは、電話の通話記録がモノをいうケースが多いのに、なぜ、脅迫電話の通話記録を調べなかったのか(事務所の自動通話装置を疑っているのに…)?、いくら面倒を避けたいとはいえ、番号を全て控えている紙幣をおいそれと義娘になぜ渡すのか?それから、なぜ友達に「テニス」と一言電話させる必要があるのか?。コロンボは好きで、余り、うるさくチェックする方ではないのだが、これは気になる。9-3=6点です。 6点(2003-11-15 02:27:22) |
87. 華麗なる対決
今見ると、単なるお色気映画だが、当時これがどのように受けたのだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2015-07-27 19:58:00) |
88. 男はつらいよ 翔んでる寅次郎
これが寅さんをみるのが2作目。まだ良さが分からないが、適当ぶりは、軽妙だった。 [DVD(字幕)] 5点(2013-03-12 22:56:52) |
89. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
今まで寅さんを一度も見たことがなく、これが初めての寅さんだったのですが、この1作だけでは、寅さんの魅力はよく分かりませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2013-03-03 16:39:15) |
90. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
いろいろしっかり作っていると思うのだが、犯人役の人物像と決定的証拠が陳腐なので、作品全体がつまらなくみえる。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2013-01-02 16:50:43) |
91. 刑事コロンボ/闘牛士の栄光<TVM>
コロンボシリーズの基本は、「動機」をキーとした「仮説」思考型捜査。「動機」の背景には犯罪者の「価値」や「尊厳」がある。そして、犯罪者側の「価値」や「尊厳」に深みを与えようとしている作品は、犯罪者側の心理を描く、脚本、演技が欠かせない(別れのワインやのように)。 こうした面から、この作品のプロットは一流なのに、脚本、俳優の演技、そして声優のせいで、ぶち壊しになった作品といってよいだろう。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2013-01-02 15:45:10) |
92. 刑事コロンボ/自縛の紐<TVM>
他の回では決定的な証拠になっている通話記録を調べるという落ちにすれば、世界中のみんなに不信を与えないで済んだのに。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2012-11-12 21:44:43) |
93. ラストタンゴ・イン・パリ
時代を先取りしたかもしれないが、先取り以外に何も残していない映画の典型。この映画出演がトラウマになってすさんだ人生を歩んだといわれるマリア・シュナイダーは、2011年に58歳の若さでがんで息を引き取る前に、この映画のことを、どう思いかえしただろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-31 23:59:08) |
94. ロバと王女
ヘリコプターの意図を、じっくり聞いてみたいものだ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-24 13:41:13) |
95. モン・パリ
別に不満はないが、このスタッフで、この内容なのは、ちょっと肩すかしだ。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-05 23:05:34) |
96. 刑事コロンボ/策謀の結末<TVM>
生粋の日本人なので、詩人にも、詩にも、そして残念ながら、アイリッシュ音楽にも敬意をもっていないこともあってか、ごちゃごちゃした割には、なぞ解きを陳腐であるとしか、感じられなかった。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-11-14 21:51:04) |
97. 新エクソシスト/死肉のダンス
マリオ・バーヴァには悪いが、やっぱり、LISA AND THE DEVILに比べると、はるかにこっちが映画になっている。本作の意図がようやくこっちを見て分かったくらいだ。◆ところで、悪魔つきとかエクソシシムというよりも、日本的悪霊の話なので日本人的には納得できるのだが、こんなもんで西欧圏の人たちは納得できるんだろうか。それから、split personalityを字幕で「精神分裂」と訳すのは完全に誤訳だな(解離性人格が正しい) [DVD(字幕)] 5点(2011-10-14 00:04:58) |
98. 刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM>
《ネタバレ》 コロンボの中では、傑作のほうに入るのだろうが、最後の「下げ」をドガと比較すると、おちゃらけ過ぎるように思います。 犯人たちとコロンボのやり取りが薄いのもマイナスポイントです。 [DVD(吹替)] 5点(2010-09-02 02:59:34) |
99. 恍惚の人
なぜこの年に白黒映画なのか分からないが、カラーだと、相当いまいちの作品だっただろう。原作がリアリティの2割引きだとすると、本作は、半額8掛け2割引きで、現実の4分の1程度を描けているかどうか。ただ、まあ、この時代、多少弱れば、すぐ死ねた。40年前のおとぎ話の世界では、認知症の舅と嫁との間に、心の交流があったというのが、実はリアリティかもしれぬ。 [DVD(邦画)] 5点(2010-01-03 01:07:49) |
100. 妻と女の間
篠田と三田が、「なんだか」です。 それでも、この作品があったから、市川は『細雪』の抜けた感が出たのかもしれない。 森本レオが、素で芝居をしていて、いやらしい。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-10-09 00:54:12) |