81. 日本の黒い夏 冤罪
どうやって冤罪が仕立て上げられたかという部分も興味深かったけど、やっぱり松本サリン事件そのものが衝撃的だった。 正直言うと、この事件の報道に関しては阪神大震災で掻き消されてしまって、あまり記憶には残ってなかった。 改めて事件の詳細を知ることが出来て良かったと思う。 ラストの再現シーンはほぼホラー映画でした。 こんなことが身近なところで起こるかも知れないと思うと、とても怖いですね。 [DVD(邦画)] 7点(2016-02-01 13:38:54) |
82. イタリア的、恋愛マニュアル
このマニュアルが使えるかどうかは別として、作品としてはとても面白かった。 短編でよくあるパターンの雰囲気だけの作品とか、ラストを有耶無耶にした消化不良な作品は無かった。 どの話も起承転結があって、きちんと映画として成り立ってたと思う。 ヒロインの魅力だけならダントツで1話目が良かったけど、2話目以降の熟年カップルの苦悩が面白くて仕方なかった。 イタリア人も恋愛で苦労してるんだなぁって、しみじみ笑えました。 あと、カメラ目線の演出が斬新で、友人の愚痴を聞かされてる感覚がありますね。 仕事の愚痴とかは楽しいもんじゃないけど、恋愛トラブルの愚痴は笑えるもんだなぁって、ニヤニヤしながら観賞しました。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-01 13:20:51) |
83. プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
《ネタバレ》 手紙1枚でプリンセスになることを決めちゃった前作と比べれば、紆余曲折を経て女王になる今作は決断に重みがあったと思う。 王位を継承して国を治めるという強い意志も感じられたので、応援したくもなった。 全体を通してラブストーリーに軸足を置いた構成だったのも好感が持てる。 前作で中途半端に恋仲になったマイケルをばっさり切り捨てたのも正解だったと思う。 小ネタのさけるチーズを冒頭からぶっ込んでくれたのも嬉しかった。 あと、ジュリー・アンドリュースが歌い出した瞬間、作品の質がワンランクアップしたような気がする。 [DVD(吹替)] 7点(2016-01-30 03:39:37) |
84. プリティ・プリンセス
《ネタバレ》 アン・ハサウェイは可愛いけど、ただそれだけ。 プリンセス修行は適当だし、話が脇道に逸れて繋がりが悪い。 髪型を変えて、眉毛を抜いただけでプリンセスになれるわけじゃないはず。 そもそもプリンセスになるという本人の明確な意思も感じられず、キスや車の方が大切という有り様。 しかも、キスの相手はチャラい男で、車は無免許で破壊。 そんな状態じゃ応援する気にもなれない。 チャラ男からマイケルに乗り換えたのは進歩だと思うけど、感動的なラブストーリーになってたとは思えない。 ラストの決断に導いた手紙も唐突な印象で、いまいち重みが無かった。 良かったのはリリーと猫くらいで、小ネタで笑えたのはさけるチーズのみ。 [DVD(吹替)] 4点(2016-01-29 20:27:42)(良:1票) |
85. g@me.(2003)
《ネタバレ》 ストーリー自体は面白かったけど、納得できない部分もあった。 無関係とまでは言わないけど、IZAMの処遇は気の毒。 ラストシーンの笑顔も意味不明。 もうちょっと悲しんでもいいと思うんだが、そんなに軽い気持ちだったんだろうか。 あと、当時としては違和感無かったのかも知れないけど、自宅から脅迫メール送っちゃうのは驚いた。 遠隔操作で発信元を偽装するなんてことを最初に思い付いた人は天才かも知れない。 [DVD(邦画)] 6点(2016-01-28 20:13:52) |
86. 非・バランス
内容が面白いかどうかは微妙だけど、いじめに対する解決策としては好感が持てた。 子供の場合、学校生活が世界の大半になってしまい勝ちだけど、それ以外の世界に助けを求めるのは正解だと思う。 菊ちゃんとの出会いで世界が広がって救済されるというストーリーは説得力があった。 本来なら親がその役割を果たすべきなんだろうけど、どんな形であれ救われたならハッピーエンドだと思う。 菊ちゃんがその後どうなったのかは気になるけど、チアキと過ごした時間は幸せだったと思うから、それはそれで良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2016-01-28 15:00:39) |
87. さくらんぼ 母ときた道
《ネタバレ》 冒頭からお婆ちゃんの葬式、お父さんは足が悪くて、お母さんは知的障害、本人は捨て子。 不幸がてんこ盛りで鬱になりそうでした。 少し成長して幸せな時間が訪れるのかと思ったら、それも束の間。 更に成長して反抗期に突入という鬼畜シナリオ。 これだけ不幸のオンパレードだと、ラストは一転してハッピーエンドにするのが常識だと思うけど、それすら無かった。 母娘の関係が修復したことだけが唯一の救いだけど、こんな終わり方じゃとても喜べない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-01-28 00:39:37) |
88. フリーダム・ライターズ
序盤はクラスの雰囲気が最悪で、ちょっと怖い。 アメリカだとこれくらいの荒れ具合は普通なのかなとか思って見てた。 正直言うと、こんなやつらに関わりたくないというのが第一印象。 でも、少しずつ変化が現れて、やっぱり子供なんだなぁって愛着が湧いてくる。 そういう演出にまんまと嵌ってしまったので、あとはクラスの一員になった気分で感情移入できました。 アンネ・フランクどころか、ホロコーストすら知らないような子たちがアンネの日記を読んだらどうなるのか、その反応はとても興味深かったです。 多少は脚色もされてるだろうけど、実話の破壊力は凄まじいね。 感動で涙するというよりは、いろいろと考えさせられる深味のある作品でした。 あと、どうでもいいことだけど、いつになったら盗んだバイクで走り出すんだろうと思ってたけど、そういう作品じゃなかった。 [DVD(吹替)] 8点(2016-01-24 13:49:06) |
89. 悲しみが乾くまで
《ネタバレ》 この作品は2つの葛藤によって構成されている。 まず1つは、死んだ親友の女房とやるか、やらないか。 もう1つは、クスリをやるか、やらないか。 結論としては、ハル・ベリーは我慢できても、ヘロインは我慢できない。 僕ならハル・ベリーですら我慢できないだろうから、絶対にクスリには手を出さないでおこうと思う。 登場人物がいい人だらけで、この環境で更生できないとしたらクズ過ぎる。 希望のあるラストシーンではあったけど、安易に更生しましたよって感じにはなってなくて説得力がありました。 [DVD(吹替)] 7点(2016-01-22 13:23:12) |
90. スーパーサイズ・ミー
実験内容がちょっと極端なので、結果に関しては当たり前としか言い様が無いけど、様々な立場の意見を上手く編集して、飽きさせずに見せる工夫には感心した。 結果的に社会を動かす原動力になったようなので、価値のある実験だったのかも知れない。 なんだか無性にビッグマックが食べたくなっちゃったよ。 [DVD(字幕)] 7点(2016-01-18 12:36:56) |
91. 運命を分けたザイル
《ネタバレ》 ジョーが骨折するまでは予想通りの展開。 ここから2人が協力して奇跡的な生還を果たすんでしょ?とか思ってたら、全然違ったので驚いた。 このシナリオを思い付いた脚本家は素人だな。 どう考えても生還は不可能だもの。 現実味が無さ過ぎる。 サイモ~ンって叫び声でちょっと泣きそうになった。 [DVD(字幕)] 6点(2016-01-18 10:49:05) |
92. オーシャンズ
動物ドキュメンタリー番組は大好きでよく見るんだけど、この作品はやや退屈だった。 生態に関する情報が欲しいのにナレーションはポエム状態。 ただ映像が垂れ流されてるだけと言っても過言ではない。 それでも、映像が圧倒的なので、眺めてるだけの暇潰しにちょうどいい。 [DVD(字幕)] 5点(2016-01-17 14:33:02) |
93. KT
《ネタバレ》 なんだか事件そのものがしょぼい。 内輪でごたごたしてる感じで派手さが無い。 そもそも金大中が殺されないことを知ってるので、ハラハラドキドキもしない。 前半に出てきた女の子が可愛かったので、ラブストーリー的な側面もあるのかなと期待したけど、それも無し。 在日二世の葛藤みたいなのも描こうとしてたようだけど、それも中途半端に終わってしまった。 いい役者を揃えて、重厚感のある雰囲気は作り出せてただけに勿体無い作品でした。 [DVD(邦画)] 4点(2016-01-15 15:19:58) |
94. 僕たちの戦争<TVM>
《ネタバレ》 コメディかと思って油断してたら、真面目な感動作だったので驚いた。 二役を見事に演じ分けた森山未來も素晴らしかったし、両ヒロインも魅力的でした。 上野樹里が妙にエロくて、今どきの軽い女かと思わせておいて、実は一途でいい女というギャップが良かった。 2人があそこまで惚れ込むのも納得。 内山理名の出番は少なかったけど、こちらもかなりのいい女でした。 玉鉄との後日談がとても気になります。 戦争の勝敗をちっちゃい問題と言い放った終盤の展開には思わず泣いてしまいそうでした。 ラストシーンの演出も上手くて、なんだか切なくて複雑な心境です。 但し、この作品は見方によっては戦争美化にも繋がりかねない危険性を孕んでる。 特攻が非人道的な行為であるということを強調する演出が随所に見られたけど、最終的に主人公は愛する人を守る為に特攻の道を選ぶというのだから、逆の立場から見ると酷い話である。 あの特攻で命を奪われたアメリカ兵の家族のことを思うと、手放しでは喜べない。 この作品が史実を映像化しただけのものなら、そういう不幸な出来事があったと納得するしかないけど、タイムスリップしてあの状況に置かれたんだから、なんとかして特攻しない道を選べなかったもんだろうかと心が痛む。 アメリカ人の青年がタイムスリップしてエノラ・ゲイに搭乗するという作品があったとして、やっぱりラストシーンでは原爆を投下してしまうんだろうか。 そんなことを考えさせられる深味のある作品でした。 [地上波(邦画)] 8点(2016-01-12 17:01:21) |
95. キャスト・アウェイ
《ネタバレ》 こんな映画だとは知らずに見てたので、驚いた。 特に斬新なサバイバル術が出てくるわけでもなく、定番の行動をやってるだけなのに、1つ成功する度に感動してしまう。 トム・ハンクスの力技に頼った演出が大正解だったと思う。 ウィルソンとの別れのシーンでは、思わず泣いてしまいそうだった。 あれがラストシーンだったとしても良かったくらい。 後日談もそれなりに興味深かったけど、島での生活を支えてくれてたのは、彼女じゃなくてウィルソンだったよね。 あと、あの荷物の中身が何だったのか気になったよ。 実はサバイバルキットだったとかいうオチも期待してたんだけどね。 [DVD(吹替)] 8点(2016-01-09 17:11:27) |
96. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 まさかこの展開でハッピーエンドになるとは思いもしなかったので、衝撃的だった。 犯罪者ではあるけど、同情の余地もあるような気がして、なんとも切ない物語だなぁって思ってたら、とんでもないアメリカンドリームをぶっ込んできましたね。 このシナリオを思い付いた脚本家は天才だわ。 ちょっとした騙しのテクニックから始まって、次から次に詐欺が成功していくのも楽しかったし、FBI側の捜査も深刻になり過ぎず面白味があった。 彼が人として成長してたのかどうかはよくわからないけど、詐欺師としての成長には感心するばかり。 そのバイタリティを犯罪じゃないことに発揮すればいいのにって思ってたら、ほんとにそうなったので、思わず感動しちゃいましたよ。 後味の悪い結末を覚悟していたけど、一転して希望に満ち溢れたラストに転換したのが痛快でした。 [DVD(吹替)] 9点(2016-01-08 15:51:54) |
97. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
この設定は飛ぶ夢をしばらく見ないと同じだけど、決定的な違いが1つある。 それは性別。 女性がどんどん若返るのはワクワクするし、なんだかエロいけど、若返ってく男に何の魅力があるのかさっぱりわからない。 今からでも遅くないから性別入れ替えてリメイクしてみ。 もうちょっとマシな作品になるから。 [DVD(吹替)] 3点(2016-01-07 16:10:16) |
98. スクール・オブ・ロック
序盤は胡散臭い展開だったけど、校長のロック好きが判明した辺りから急に面白くなってきた。 子供たちの心の声が曲になって、ロックってこういうことなんだなぁって納得。 いい加減なようでいて、子供たちそれぞれの長所を見付けて自信を持たせることが出来る才能は教師に相応しいものだと思う。 [DVD(吹替)] 6点(2016-01-06 12:52:38) |
99. 戦国自衛隊1549
キャストが超豪華で、それぞれに見せ場を作ろうとしちゃったもんだから、話が薄っぺらくなってしまってる。 特に鈴木京香の必要性とか全く感じられない。 大人しく現代で待ってれば良かったのにね。 それにしても、歴史を変えないことが任務だったはずなのに随分と無茶しちゃったね。 あれで何の異変も無かったとしたら、最初から放置しておいても歴史の修正力でなんとかなったんじゃないかと思うよ。 [地上波(邦画)] 4点(2015-11-28 10:44:22) |
100. ベルヴィル・ランデブー
斬新を通り越して、謎レベルの迷作だけど、面白かった。 何の説明もなく、セリフもほとんどないのにストーリーを理解できてしまう不思議。 世界観はちょっと不気味だけど、登場するキャラクターがコミカルで楽しかった。 終盤は予想の斜め上を突き抜けるような展開で、よくこんなこと思い付いたなぁって感心するしかなかった。 あと、動物虐待って怒られるかも知れないけど、スペアタイヤのアイデアも爆笑してしまったよ。 [DVD(吹替)] 7点(2015-10-29 11:21:00) |