81. 勝利への脱出
《ネタバレ》 御伽噺のような内容ですが、非常に爽快感の残る作品でした。特に、サッカーのシーンは本物の一流選手を起用しているだけあって非常にリアルで面白かったです(スタローンはちょっとアレでしたが・・・・)。スタジアムの観衆が歌うフランス国家は迫力がありました。 [地上波(吹替)] 7点(2011-01-04 00:34:48) |
82. 風が吹くとき
《ネタバレ》 ほのぼのとした絵柄と夫婦の会話が逆に核の恐ろしさを我々に伝えてくれます。はっきり言って悪趣味で残酷な作品であるともいえます。 主人公夫婦の姿は決して呑気なわけではなく、核の力の前では人間は全くの無力であることを教えてくれます。 「だから核兵器は絶対に使ってはいけない!」と思わせてくれる作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2010-09-14 23:55:15) |
83. Aサインデイズ
《ネタバレ》 まあ、内容的にはよくある青春音楽映画なのですが、背景に米軍統治下の沖縄の状況があり非常に興味深く観ることができました。沖縄の日本返還の前と後では空気感が微妙に変化していたのが興味深かったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2010-01-30 15:10:26) |
84. 緑の光線
《ネタバレ》 まるで、他人の日記を覗いているような感覚になりましたね。プライドは高いけど、自分に自身が無く奥手になってしまっている女性のバカンスの日常を、まるでドキュメンタリーのような手法で見せてくれています(ちょっとストーカー目線のような気もしますがw)。 しかし、ありのままのようでありながら、1本の映画作品としてきっちりと作りこまれているあたりはエリック・ロメール監督の技量の巧みさを感じましたね。 ラストはずーっと画面をガン見してしまいました。いつかは生で緑の光線を見たいですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-16 18:29:11) |
85. 鉄の男
《ネタバレ》 この作品は前作「大理石の男」(ぜひ先に観ることをオススメします)の続編であると同時に、世界中の注目を浴びたポーランドの独立自主管理労働組合「連帯」の結成前後の動きを記録した作品で非常に興味深く観ることができました。ほぼ、「連帯」の盛り上がりと同時期に作られた作品ですので、時代の高揚感が伝わってきました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-11 17:30:07) |
86. 存在の耐えられない軽さ
《ネタバレ》 ダニエル・デイ・ルイスとジュリエット・ビノシュ、レナ・オリンの演技力で何とか持たせてはいましたけれども、とりあえず尺が無駄に長いように感じました。まあ、「プラハの春」を描いた映画はあまり日本では見られないので、興味深い作品ではありましたが・・・・。もう少しうまくまとめていれば、ラストの感動も更に大きかったのではないかなと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-28 23:50:03) |
87. 懺悔
《ネタバレ》 「社会のためになることは全て道徳的である」というセリフがこの映画のテーマを象徴していると思いました。このような論理はソ連に限らず、さまざまな国家や組織において見られるものですが、そこで挙げられている「社会」の捉え方が問題なのではないでしょうか。 この作品の社会は、その「社会」の意味が極端に言えば「社会を掌握している権力・権力者にとって都合の良い社会」なんですよね。そして、権力のそういった思考を多くの人々が恐怖に屈服し「沈黙」という形で受け入れてしまったことが大きな悲劇を生んでしまったことを、この映画は観客である我々に強く訴えかけているように感じました。この作品がソ連崩壊を招いた映画といわれるのも頷けましたね。 本当に「社会」のためになることを為すためには、権力・権力者が無私であることが求められると思うのですが、欲望の生き物である人間が権力を持ちながら無私になることは中々難しいわけで・・・・・。それだからこそ、民主的な国家や会社はチェック・牽制機関を設けて何とか権力の暴走を食い止めようとしているわけなんですけどね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-14 00:30:02) |
88. 自由はパラダイス
《ネタバレ》 ソ連末期の閉塞感と弛緩した雰囲気が主人公の少年の行動を通して描かれていて興味深かったです。刑務所での父子再会の場面は非常にやるせなかったですね・・・・・・ [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-23 21:09:04) |
89. それから(1985)
《ネタバレ》 漱石の原作の雰囲気をそのまま映像化したような印象ですね。松田優作が高等遊民の孤高(ぶっているだけかもしれませんが)な精神や苦しみを上手く演じています。また藤谷美和子の不安定さが役柄に上手くマッチしていて良かったですね。 まあ、最後主人公は世間に放り出されてしまうわけですが、「それから」こそが本当の人生のスタートなのかもしれませんね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-17 21:19:01) |
90. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
「うる星やつら」という素材を使った、押井守のシュールな「怪作」 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-05 10:10:30) |
91. 226
《ネタバレ》 昭和の終わりから平成初頭にかけての映画界の主役たちが勢揃いしていて、キャスティングは本当に豪華ですね。その分内容が薄っぺらいものになっていますが・・・・。ただ、それ故に226事件の流れが良くわかる作りになっているので、事件についてあまり知らない方でも楽しめる作品にはなっています。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-23 19:17:21) |
92. ブルックリン最終出口
《ネタバレ》 まあ、NYの吹き溜まりのような下町の日常を描いただけの作品なんですが、それだけにいろいろと考えさせられる作品でした。決してハッピーな物語ではありませんが、不思議と希望を感じられる終わり方も良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-07 14:36:32) |
93. サン★ロレンツォの夜
《ネタバレ》 非常に悲惨で哀しい出来事なんですが、どこか幻想的で、また大らかさすら感じさせる描写にイタリアらしさを感じましたね。美しさの中に重いテーマが包み込まれていて、観終わった後も深く心に残る映画でした。 考える時間を殆ど与えられずに、殺して生きるか殺されて死ぬかの2者択一を選択させられる戦争の恐ろしさ、馬鹿馬鹿しさを思い知らされる作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-02-06 19:46:50) |
94. パパは、出張中!
《ネタバレ》 「三丁目の夕日」のようなユーモラスで懐古的な雰囲気の中に社会主義政権下の密告社会の実情がさりげなく混ざっていて、ちょっと恐ろしさを感じましたね。 裏切りの赦しを乞うものに対するセリフが「忘れよう、でも赦すのは神だ」とあり、「アンダーグラウンド」での「赦そう、でも忘れない」と対照的だったのが印象的でしたね・・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-19 18:35:24) |
95. 路
《ネタバレ》 トルコの風景の美しさと、登場人物たちが抱える問題の重さが非常に対照的でしたね。家族制度の束縛の強烈さや、クルド問題などが生々しく描かれていて興味深かったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-09-29 19:35:00) |
96. キャル
《ネタバレ》 北アイルランドの民族・宗教的対立の根深さに改めて愕然とさせられますね。ヘレン・ミレンも、プロテスタント系の夫と結婚したカトリック系女性の複雑な心情を上手く表現できていたと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-19 19:44:09) |
97. ビクター/ビクトリア
《ネタバレ》 ジュリー・アンドリュースがまるで宝塚の男役スターのようですね。とにかく、深く考えずに極上のエンターテイメントと馬鹿馬鹿しい位の笑い(結構細かいギャグがちりばめられています)を楽しみましょう!という感じですかね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-21 18:35:58) |
98. セブンス・コンチネント
《ネタバレ》 この監督は、映像を通して我々の感情をコントロールすることを楽しんでいるのではないか・・・。そう思ってしまうくらい、心の奥底まで突き刺さってくるような映像作品です。描かれているのは、どこにでもいそうな普通の家族の「日常生活」の姿とその「日常生活」を自ら破壊していく過程であって、正直ドラマ性なんてものは無きに等しいです。 「○○だから、こうなった」というような前提の説明が排除されているんで、この作品を理解しようとすると、その原因探しを自らの経験、知識に求める以外にないので、他人事もしくは作り話として観ることができなくなってしまうんですよね・・・・・。まあ、いろいろと考えさせられました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-10 22:07:01) |
99. マグノリアの花たち
派手さはないけど、じんわりと心が温まってくるような良い映画でした。結構あっさりとしたストーリー展開ですが、出演者たちのユーモアの交じった見事な演技に惹きこまれ飽きることがありませんでした。 [地上波(吹替)] 7点(2008-05-09 20:29:22) |
100. 台風クラブ
《ネタバレ》 誰が言ったのかは忘れましたが「考えるな!感じろ!」という台詞がピタリと合う映画ですね。まあ、内容を言葉で説明するのが非常に難しいです。 急激な成長期を迎えている中学生なら誰しも持っているであろう激しい衝動のようなものを、台風とともにアヴァンギャルドに描いています。(しかし、「オカリナは朝吹くもののなんです」のシーンは何だったんでしょう?) ハチャメチャなんだけれども、不思議な魅力を持っている作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-18 19:25:30) |