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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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81.  キャスパー
可もなく不可もなく。という感じ。  宝物がアレだったというひねりがあって、ちゃんと物語として一本筋も通ってるのに何でだろう。そのうち完全に記憶から消えてしまうような気がする。大昔見たときはそれなりに感激したが、数年前見たときにはすっかり不感症になっていた。  キャスパーがかわいく見えるかどうかと、CGの使い方が正しいのかどうかということで言うと、アニメ的な造形物を実像として人間と同時に同じ空間においてしまうと言うのは何らかの象徴としての機能はするのかもしれないが、このように普通に物語の表現方法そのものとして使うにはまだまだ押さえなければいけないところが多いのだろう。  そのせいで何かこう、不完全でないところまで不完全に感じてしまう。
[地上波(吹替)] 5点(2010-03-06 14:53:54)
82.  ZIPANG 《ネタバレ》 
まあまあ可もなく不可もなく。  時代劇的なエッセンスを子供たちに楽しんでもらおうっていうのは伝わったと思う。子供の頃どういう訳か映画館でみて、面白かったと思ったから。今ストーリーを思い返すと結構詰め込んでんなぁ、と。手堅くまとまってるし、落ちも良いし。  おそらく、今見たらその特殊効果でびっくりするほど魅力がそがれることと思う。子供が見てもそれはねーだろっていう表現が多々あったので、現代の子供の関心を引けるかはわからない。ただし、ロボットアニメやアホ毛が飛び出した女とコメディするようなたぐいのアニメよりは、こういうのを楽しんだ方が子供のためには良いんじゃないかと思う。
[映画館(邦画)] 5点(2010-01-11 18:01:24)
83.  機動戦士ガンダムF91 《ネタバレ》 
子供の頃に見てそこそこ面白かった。  急展開であったり、巻き込まれ系だったりと土台は結構しっかりしているから子供にはこのくらいでちょうど良いのだろうか。でも、子供にゃどうせ分かりゃしないだろ、っていう感じの作りなんだろうか。とにかく何で?と思う。  よく分からない団体の実態を説明しないのは手法だと言えば通じそうなぎりぎりの所か。けど、このお話の情報量って二時間弱で足らない量じゃない。はしょったようでいて、実際は詳しいことはテレビシリーズ見てねなんだと思う。けど、そっちはどうでも良い。   ドッグファイトの最中に敵とのんびりおしゃべりしたり、説得したり、必殺技のポーズを決める余裕が十二分にあるのだから、詰め込まなくてもまだまだいくらでも入る。
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-04 19:06:07)
84.  バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 《ネタバレ》 
ちくしょう、面白いんだよなぁこれ。2でちょっと閉塞感を与えてどういう風に、行ったり来たりするのかな、と思わせて、ここに来て西部劇!すいません痺れました。  西部劇か、西部劇。しかも未来なし。うわぁつまんないわけがない。音楽もそれっぽくて笑っちゃうし、設定のインチキ臭さがまた西部劇っぽいんだよなぁ。いろんな事が良い具合に混じり合って良い感じに相乗効果を発している。  時間を行ったり来たりする要素を捨てたおかげで、一つの設定に没入できる。よくこんな決定をしたなと思う。当時アメリカで西部劇ブームだったんだと思うけど、それにしたってこんな風に、ブームのなかの一つで終わらないきちんとした固まりとして残っていることにはグッとくる物がある。  過去からドクがやってくる時、未来はマーティが望んだ世界に一直線に繋がっていた。その瞬間、オッッシャー!だ。2でさんざんどの未来に繋がってるかは確実ではないと、頭にすり込まれているからこそ活きる。この未来を真っ直ぐ疑わないエンディングは最高に気持ち良い。これで良し。異論は脳内シャットオフ。  テロリストとつきあいがあるドクのキャラとか、あれだけメチャクチャに転げ落ちた2の世界とか、そういうのと直につなぐと大変だったから方向転換したんじゃないか?そういうことを言う脳内もう一人の自分は脳内シャットダウン。良いじゃん、2より3の方が普通に面白いんだ。面白い方が強いじゃんかさ。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-31 13:24:44)
85.  彼女と彼女の猫 《ネタバレ》 
おまけで入っていたのでラッキーと言えばそうかも。  背景が綺麗だ。が、猫がああだとがっかりする。猫をみせないでどおする。と、猫好き的な文句を言ってみる。人も含めて骨格はきちんとしてるのに、顔が描けないのかなこの人は。もったいない。  内容は詩だから、読み手が陶酔できることが第一義なんだろうと思う。言葉を並べるのが巧い。この人が書けば画と繋がるとききっと、無作為にフレーズを選んでもその並べ方であの独特の雰囲気を出すことができるのかもしれない。  ぼうっと見ていたためか、彼女が電話を切った後の言葉は途中から意味がちんぷんかんぷんになって、ふっと終わってしまった。それでも何か、切ないようなやるせないような気分が残るのは、上手。
[DVD(邦画)] 5点(2009-12-31 12:46:37)
86.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 
傑作。潜水艦ものでコレに勝つには、戦闘描写を押し出すしかないと思わせるほど緻密。正直、演技の細かさにはうんざりするほどだ。  ジーン・ハックマンが、いい人だか悪い人だかよく分からない演技をするときは、ヤバい。その場面は異空間になり、こっちが悪いことをしたような気持ちになりドキドキしてしまう。そこにいい人に決まってるデンゼル・ワシントンを持ってくるんだからすれ違いは決定的になるに決まってる。そこを囲む脇役陣の手堅さときたら、配役が悪魔的に巧い。  95年当時の世界の不安定さときたら、今考えると病的妄想的な世界観が現実を包んでいて、それを払拭する情勢確認手段の少なさはちょっとスリル満点だ。それが日常だった。そこにきて、ロシアのクーデターという設定。当時ならあり得すぎる、ゴルバチョフが武力行使による拘束をされてしまう世界だからだ。  こうした空間の中で、権限委譲の不備を突いた事件が起きてしまうが、その処理のあまりの巧さにはぐうの音も出ない。ハンターと同調すれば密室の中の組織が崩壊してしまうことを誰よりも知る艦長と、ラムジーが副長に同調して必ずしもそこにいる全員が同調できないことを理解できないハンターのパワーバランスがすばらしい。  ラムジーが越権行為をすることで、解任され確認までの時間を作った訳だが、誤算は敵艦の攻撃だった。これにより部下を謀反に引きずり込んでしまうことになる。その苦悩の表現も秀逸だ。暗号を知るミサイル発射将校のウェップスに銃口を向けたが、これが開けさせるためではなく命令に従わせるためだった。彼を部下を救う上官にすることで謀反人になることから救った。同調した部下達の心理とは違うところに真意があった。  中止命令では、様々に反応する部下に複雑な内心を見せる。最後、ハンターは、委員会の聴取でラムジーの越権は、自作自演であったと知るわけだ。謀反が起こったと言うことがオフレコになって、クルーが不問に付され誰かが犠牲になるに違いない自分の聴取が行われなかった。  もちろんそう解釈をしない見方もアリだろうが、いかにも何でこんなことになったのかという表情をするハックマンを見ると、その方が面白い。ラムジーを悪役として据えるのも痛快だが、単純にそうしないところに妙がある。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-30 17:06:21)(良:1票)
87.  スナイパー/狙撃 《ネタバレ》 
ヤベ、そこそこ面白かったかもしれない。  ドルフ・ラングレンものにもかかわらず、ドラマ仕立てで話が進むとは。別にスタントアクションを観たかった訳じゃなく、ぼーっと12チャンを見てたら始まった。なかなか面白いじゃん、とか思って最後まで見た的展開だった。  回想を重ねて内的な事情を説明しつつ、さらにこちらに想像させる。それによって具体的な設定などの外的な概念を隠してスピード感を出すような手法は、きれいにキャラの説明をこなしていて結構うまいかもしれない。少人数、密室、一方的な命令などでスッと折りたたまれる前半は、結構丁寧じゃないか。  ヤベエ、このまま行くとドルフ・ラングレンである意味がねえ。と、思ったらラングレンモードに突入。狙撃手と観測手という味わいがでそうなペアがここからあんまり機能しなくなる。もっとも、たいていのサスペンスだって、事件が具体的に降りかかってからも主人公の設定が活きることの方がまれだし、それほどがっかりするほどのことでもないかなとも思える。  が、狙撃をしようとするシークエンスでは結構細かい描写がされていただけに、その後あれほどの威力を持つ対物ライフルを膝をついてポーンと撃つとか言うのはがっかり。キッヅ向けだったと言うことを思い出すという結果になる。せっかくのこだわりシーンのそういうところが残念かも。  とはいえ、オチやその後の二人はどうなるかとか言う部分では納得いく。テレビで昼間やっててたまたま見たよって言う状況であれば、全く損無く見ることができる。そこそこ面白いと思う。
[地上波(吹替)] 6点(2009-12-10 23:39:56)
88.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 
これはこれで、うん。  着想とか滑り出しはかなりスムースに異次元に運んでくれるんだけど、異次元に行った後。そこからが辛い。ついてけないんだ。尻すぼみにすら感じてしまう。  もうね、マルコビッチすぎんの。もうお腹いっぱい。マルコビッチ味すぎてマルコビッチ食、そんなに食えないんです。でもね、マルコビッチをこんなにいやって言うほど食えるのもこの映画だけだし、無理して食っといた。そんな気持ち。  このね、マルコビッチなとこが良い訳ですよ。マルコビッチなとこ。これがチャーリー・シーンで、友情出演のジョンだったらダメ。それはただのコメディ。そうじゃない、チャック・ノリスでもコメディ。フォレスト・ウィッテカーだと可哀想になっちゃうし、ゲイリー・オールドマンだと黒すぎる。この、マルコビッチが良いんだマルコビッチが。  しかし思う。果たしてついて行かれることでどこか考えもしなかった遠いところまで行かれるんだろか。そういうところもマルコビッチだよなあ、なんか怪優マルコビッチに失礼じゃないかって気がしてきた。  マルコビッチと連呼したかった、今は反省している。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-07 22:49:28)(笑:1票)
89.  ザ・シークレット・サービス 《ネタバレ》 
そこそこに面白い。それはたぶん間違いない感じはしないでもない。が、傑作の可能性を秘めつつ、その可能性を徹底的にいらなそうなシーンで摘み取っちゃってます、みたいな残念感が残る。  イーストウッドの、大丈夫かその年齢でっていう雰囲気。これと、マルコヴィッチの平気かこいつっていう雰囲気。この二本の太い柱があるのに残念。硬質な脚本を使えないという縛りがあり、さらに恋愛、バディモノという要素を入れなくてはならない、という大人の事情がありました。という雰囲気が受け手に伝わってしまっている。無念。  とはいえ、ラストシーンの作り込みはなかなかで、これを見せたかったのか。なかなかだ。前年のボディーガードのおこぼれに預かろうという意図が見え見えではあったが、これはこれで良い。  後年ガチリメイクされたら傑作になるかもしれない。が、現在の映画でこの手の話が活きるかどうかって言うのは謎だ。
[地上波(吹替)] 6点(2009-11-29 19:57:45)
90.  刑事ジョー/ママにお手あげ 《ネタバレ》 
ヤベェ、そこそこオモシレェ。いや、スゲェオモシレェ。  ここまでやるか。ラスト・アクション・ヒーロー以上の壊れぶりだ。なんかどこかわからない典型的な風景なんだけど、それすらぶっ壊すなこのおばちゃん。  こういう、今までハードな役柄で固定していた主役級俳優が壊れる映画って言うのはいつも楽しませてくれるけど、これってやばいなぁ。どのくらいまで壊すかっていうのは重要なさじ加減なんだと思うけど、これは壊しすぎたか。本人のキャリアに深刻な後遺症を残してしまったようだ。その分ツボにはまってしまい、人に勧めると必ず芳しくない感想を聞かされる。  この中途半端な脚本と、いかにもC級な舞台設定に本格的なキャラ破壊を乗っけるから、このものすごい微妙な味わいが出てくるんじゃないか。と、説明してわかってもらえたことがない。  この頃までは確か人気があったと思うんだけど、コップランドを最後に落ち目になっていったように記憶している。そういう、墜ちていったかつてのアクションスターの墓標のようなものだって言う認識はわかる。わかるけどさ、違うじゃん。これ違うじゃん。  ちゃんとおもしろいんだってば。このどうしようもないラストとか、ちゃんとしてない展開とか、狙ってるんだからさ、たぶん意図的なんだってば。証拠はない。でもたぶんきっと、ちゃんと狙ってるんだって。  万が一そうだとしてもつまらないよね?と言われてつらい。
[地上波(吹替)] 7点(2009-11-19 20:53:15)(良:1票)
91.  免許がない! 《ネタバレ》 
人気絶頂期の館ひろしなんだと思う。あぶない刑事とかそういう時の。 公開後3,4年してから観たときは、ハードボイルドなアクション俳優館ひろしが免許を持っていないんだ、とかなり期待してみた覚えがある。  しかし、序盤こそ面白かったけど、なぜか中盤以降変、実写映画になじまないほどの設定破綻したコミカルキャラを連発し、盛り上がるはずのお忍びの入校をバラすシーンをどう作るかで思いつかなかったとしか思えないなど、やっつけ仕事満載だった。  その後の展開はグダグダで、スポーツものの練習シーン状態で最後まで作ってしまったようだ。とにかく荒い。アイデアは奇抜で、その部分だけは作り込みの形跡があったけど、後はテンプレートで作ったような感じ。絵に描いたように途中からグダグダな映画だった。
[ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-02 19:32:05)
92.  On Your Mark CHAGE & ASKA
当時のジブリの技術カタログ的なものとして、結構見応えがあると思う。  SF作家宮崎駿丸出しな世界観とか意匠はがっつり興味を掴んで来た。際だって新しさのある展開とは思えないシーンで構成されているけれど、表現的に当時のアニメでルーチン的にこなせる範囲でどの程度迫力や謎感を出せるかという実験の一部(というか残骸か?)を少しだけ見学できたような気になれた。  そういえば、95年以降の宮崎駿の映画で、この作品のような(もしくはこういう風にやりそうな)プロットやデザインを前面に押し出した、宮崎駿SF的な世界観の映画は無く、現実的な世界に異世界を浸食させたスタイルの作品が多い。  よくよく考えてみると、95年以前のようにネットの一般的でない世界では、SFといえば現実をスリルのある異世界に置き換える常套手段だったように感じるが、95年以降は現実世界や現実にあった世界をちょっといじくると簡単に異世界を作り出せるようになった。知らない現実を簡単に調べられるようになったからではないかと思うが、世界観の作り込みで、受け手の想像できる範囲を気にしながらやらなくてすむようになったからかもしれない。  そういう意味で、作者がやりたいように作っても理解され始めていることがわかってしまったとしたなら、当時としても新しいようでいてすでに古かったのだと思う。
[地上波(邦画)] 7点(2009-09-11 01:23:05)
93.  ゴースト/ニューヨークの幻
楽しくていい気持ちになれる映画だ。  あこがれのような気持ちと、切ない感じと、サスペンスと、笑いまで絡めてしまうこの映画には90年代の入り口らしいスマートさと80年代末の何でもありが同居している。そういういろんなものが混じり合った結果、いろんな楽しさが生まれているのに味としてはゴーストっていう映画にまとまっているところがスゴイ。  音楽の使い方とか、ろくろのシーンとか明らかに飛び道具だし後から客観的に考えるとどう考えても雰囲気作りのためだけの要素なのに、見てるときは全然気がつかない。むしろのめり込まされているわけで、どうにも巧い。特に美術的だったりする訳じゃないし、サスペンスとして一級であったり、巧妙な人間関係や恋愛でもない。  だけど、穴無く作り込まれた様々な要素は結果的に記憶に残る映画として形になっている。一方で全部入りのような安直さがあり、他方でまじめ。だけどまじめに拾いあげられてみると固まりとして安直に見えない。ハリウッドらしい技巧に富んでいる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-09-09 22:00:24)
94.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
面白い。面白いけど、普通に面白い。異常に面白くはない。  ギリアムの映画として期待すると拍子抜けしてしまうかもしれない。かなりちゃんとしている。そのちゃんと加減がギリアム度を下げてしまうという、ギリアム的ジレンマを楽しめる映画だと思う。  雰囲気を作るのが上手な俳優がたくさん出ているので、当時の匂いが何とも良い感じ。看板のブルースウィリスとかブラッドピットはこういう少々いかれた未来っぽさを見事に醸す。このままどうなっちゃうんだろう、という不安感を普通に収束してしまうプロットが実にもったいない。  90年代に多い終末思想を巧く扱ったストーリーは、2000年を過ぎてしまってから観るとどうしても緊張感に欠けてしまうが、その辺の改良は2000年以降の映画がやることだからこの映画自体に非はない様には思う。とはいえ、そういう部分以外でもっといかれたところを見せてくれるのがギリアムのような気がするんだけど、この映画以降すっかり骨抜きなイメージだ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-09-06 02:16:47)
95.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 
この味わいが良い。面白いかどうかと言うと、微妙な感じではあるけれど、ストーリーといえるかどうか微妙なところをストーリー寄りで作った脚本が秀逸。ぼーっと昔のアメリカを眺めて良い時代とか悪い時代とか、良い風景とか悪い風景とか、微妙な味わいのエピソードをぼんやり楽しめる。  彼女の話はいつの時代もスルッと抜けて行ってしまう訳だけど、死因がエイズっていうのも時事ネタだったりして、徹頭徹尾時代を映している感じ。たぶんこの映画は今後どういう時代に観ても回顧ものとしての味わいが全然変わらないんじゃないかと思う。  ゲイリーシニーズが主要キャストででているが、数年前CSINYを観るようになるまではそうそうベトナムの鬼中尉だった。今ではこの人を観るとマックテイラー以外の何者でもない。そういうところが妙に気になってしまうあたり、ドラマって役者のイメージをゴリッと変えてしまうんだなぁとか改めて納得。  それからこの映画の表現に、アメリカの正当化とか政治的な押しつけとかそういうものは特に感じなかった、というか狂乱的アメリカ礼賛を聖書の中からでも見つけ出す的なとらえ方って、むしろ日本の一部に根付いてる文化だと思う。それは置いといて、単にそのまんま的素直な表現だったように思うけど、そういう政府陰謀説のたぐいの映画だったっけ・・・?。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-08-30 03:33:41)(良:2票)
96.  沈黙の陰謀 《ネタバレ》 
これ以降セガールが沈黙してしまう。アクションが極端に減り、余計なドラマパートを挟み、あのセガール拳さえカメラワークでごまかし始めてしまう。こうなるととたんにセガールがトーク番組に出てくる志村けんのように別にこの人じゃなくていいじゃん。と、思ってしまう。口には出さないが、思ってしまう。  当時はやっていたウィルスものをあのセガールが!とかいったって正直、題材は何だって良いんですよ。別に相棒ものを延々と撮り続けたって構いません。どこだかよく分からん街の刑事が単身犯罪組織に突っ込んで壊滅させ続けたって一向に構いません。  そんなことより、アクションしろよアクション。ぶん投げてねじり倒してベキボキ折り進んで行くのがセガールさんの正しい姿じゃぁないかと思うわけですが、本作はどうもいけません。  そして、何となく、他の沈黙のなにがしと間違えてしまってはいないかと心配になる。この頃の、というかこれ以降はどれもまんべんなくどれがどのセガールか区別が難しくなってくるので注意が必要だ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-08-23 06:00:22)
97.  沈黙の断崖 《ネタバレ》 
面白いです。やっぱセガールの体術は技、体裁き、美しさにおいて日本人の演舞にも存在しないスンゴイレベルにある。しかもすごいのは、ほぼ武術に関して素人であろうスタントマンをうまく操作して技がかかっているっていう、なんというか達人なところ。  残念なことに本作では、ハイスピードな攻防がなく一方的にセガールがボッコボコにテロリスト(現代の定義だとそう思う)をブッコロスという感じで、セガールが達人故にスタントマンでは攻防を演じきれないという側面が強く出始めてしまっている。そういう面ではいかに暴走特急の演出や武術指導が隅々まで行き届いているかということに気づくことができる。  いや、(初期)セガールってホントすごい。見ていてスカッとする。で、何でしたっけ。中身でしたっけ。まぁ良いんじゃないでしょうか。とくに間違ったことは言ってないし、他の誰かの台詞の様なことをセガールがしゃべってみるのも別にまぁそんなに悪いことじゃないと思います。とりあえずもう少し主張を抑えてセガールの武術を多く見せてくれた方がうれしいとかうれしくないとか、そういうことはまぁ良いじゃないですか、といっておこうとおもいました。
[地上波(吹替)] 7点(2009-08-23 05:40:42)
98.  アウトブレイク 《ネタバレ》 
当時この映画が流行っていたとき、たまたま学校の書店で売っていたエボラの実録ものを読んでしまっていた。著者はCDCの専門家らしい。  で、このせいで映画向けに脚色された部分に違和感を感じてしまって楽しく観られなかった。感染して組織がボロボロになった人が直っちゃう(”治る”どころの騒ぎではない)、空気感染する、ワクチンがあっという間に出来る、防疫手段がない、とかそういう映画のためのおいしい演出をそういうものだって思えるくらいの時間をおくべきだった。  はっきり言って、これだけ強力なウィルスと、その対抗手段を模索する人間の戦いって素直に観ていれば相当面白かったはず。ちょっと余計な知識を入れたがために知ったか振りたい無意識の欲求に負けて斜に構えて観てしまっていた。現実のウィルス知識を披露したければ、映画相手ではなくそういう学校に入り直してしかるべき場所でやるべきであった。とは言え、そういう人たちもこの映画は面白くちゃんと解釈するだろう。  この映画を観たあと数時間して「しまった!」と我に返って、映画は創作設定を素直に楽しむべきだと後悔した。だって作った人たちはこっちが突っ込んでる程度の知識は徹底的に取材済みで、余計な部分は切り捨てて作ってるに決まってるんだから。無念。ちなみに、同時に借りてきたアクション映画も全く同じ突っ込みをして台無しにしてしまい後悔している。
[ビデオ(字幕)] 4点(2009-08-14 02:39:00)
99.  愛と野望のナイル 《ネタバレ》 
妙に痛々しい描写と、なんか楽しげな題材が相まって不思議となんだかリアルに感じた。友情物語をナイルの源流と絡めるなんて、どうしてこういう話を思いつくかなあ。すげー。  違うやり方でなんかもっと面白くなりそうな感じはするけど、子供の頃に観たので十分に楽しめた。こういう地味でじわじわと世界観が迫ってくる映画って絶対子供の頃に観ておきたい。
[映画館(字幕)] 7点(2009-08-08 00:47:53)
100.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
非常に良くできていたし、面白かったけど平均点がほぼ最高ランクっていうのに驚いた。誰が観ても面白く感じられるように作られてるっていうのが凄い。物語云々よりその技術に全くもって驚いた。  主人公の脱獄のエピソードより、刑務所内できちんと職務を行って自分の技能を鈍らせないように努力すると同時に、信頼も勝ち取り無罪を証明する機会をうかがいつつも、プランBとして穴も掘り続けるというプロットには結構痺れた。結局、使うつもりの無かったであろう穴を使うことになった落胆のような色が出ていて終盤のあの雰囲気は良かったと思う。  起承転結がじっくりと切り替わる話の巧さは、結構な満足感を与えてくれた。けど、平均点の高さから身構えていたけど、なんかこう、もっと面白い映画はあったような気がする。でも、本作品の出来をみるとでも、やっぱり多くの人が観て低い点数がつくことはないだろうな、っていう気もする。名作補正もあるんだろうけど、こういうオールラウンドな映画って作った人たち、ホントに凄いんだなって思う。  この映画で一番得したのはキングだろうなやっぱ。映画化された小説読んでみるとどれも映画のほうが確実に面白い。おいしいひと味を加えやすいんだろうな、そういう意味じゃ巧いと思った。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2009-08-02 19:59:08)
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