101. ボギー!俺も男だ
《ネタバレ》 まず、この作品は「カサブランカ」を観た後で無いと面白さが半減してしまいますね。もう、ボギー役の俳優が、いろいろウディ・アレン演じるサエない男にいろいろアドバイスするんですが、それがまあ コテコテのハードボイルドなんですよ(笑)もう、昔某雑誌でやってた北方謙三の人生相談を思い出してしまいました。(しかし、イルザとの別れについて「バーボンで洗い流すさ」とクールに流す場面は格好良かったですね。それを真似るウディ・アレンも笑えましたが・・・・。) しかし、ウディ・アレンとダイアン・キートンのコンビは息が合ってて本当に見てて楽しいですね。途中で二人が結ばれた時は、このまま行くのか?と思ったんですが、やはりこの作品のベースは「カサブランカ」ということで、やや強引な展開でラストの飛行場のシーンまで持っていきました。もう、後は霧の中に消えていくのみです(笑) まあ、ウディ・アレンがとにかくサエないんですよね。もう、途中でいろいろなアドバイスをもらって行動するさまは、まるで「電車男」を思い起こさせるほどでしたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-05 19:18:34) |
102. フェリーニのアマルコルド
《ネタバレ》 イタリアの小さな町の出来事が、ニーノ・ロータの音楽と美しい映像と共にテンポ良く描かれています。 全般的には、どこにでもあるようなエピソードが続いていきます。ただ、ムッソリーニによるファシズムが台頭していった時代ということで、それに対する人々の様子が描かれていて興味深かったです。 グラディスカの結婚式が終わり、祭りの後のなんともいえない感傷的な状況を春の訪れとともに描いたラストシーンがとても心に心に沁みました。 あとは、途中綺麗な孔雀が出てくるのですが、イタリアでは孔雀は不幸の前兆であると信じられているんですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:42:40) |
103. アニー・ホール
《ネタバレ》 テンポがよく、ユーモアにあふれた作品です。(ウディ・アレンがしゃべるしゃべる) ダイアン・キートンが非常に魅力的でしたね。(ラルフローレンの衣装がとてもいいです。) まあ、冴えない男が主人公っていうのは、ついつい感情移入してしまいますね(これで主人公がいい男だったら絶対見てないと思います。)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:34:05) |
104. 赤頭巾ちゃん気をつけて
原作の雰囲気をそのまま映像化している。自分が生まれる前の作品なので、当時の空気感が伝わってきて興味深かったです。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-02-20 09:32:28) |
105. 化石の森(1973)
《ネタバレ》 結局は近親憎悪でした・・・ということなんでしょうね。 憎しみの感情をぶつけても何も良いことはないことはわかってるんですけれども、でもぶつけたくなるのが人間の感情の難しいところですね。 [DVD(邦画)] 6点(2012-02-19 13:45:36) |
106. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 まあ、見終わった直後であるにも関わらずストーリーを忘れてしまうようなB級映画なんですが、それだからこそブルース・リーの輝きが際立って印象に残ります。 [地上波(吹替)] 6点(2011-06-23 23:25:32) |
107. 星空のマリオネット
《ネタバレ》 内容的にはひたすらやりきれないエピソードが積み重なり破滅へ突き進んでいく感じで、退屈さと絶望に満ち溢れた酷い作品なんですけどね・・・・(ケンちゃんのパパがまた凄いことになっていて見てはいけないものを見た気分です・・・)。作品全体に流れる虚無的なムードは嫌いではないです。 まあ、どうにもならないことにいつまでも囚われていては破滅するしかないんですよね。どうにもならないことはどうにもならないこととして割り切っていくしかない、そこから自分の人生を切り拓いていかなきゃいけないなんてことを考えてしまいました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-05-25 23:50:02) |
108. 人間の証明
《ネタバレ》 豪華なキャスティングや本格的なNYロケ、派手なファッションショーととにかく威勢は良いものの、どことなくハリボテのような薄っぺらさが目に付きましたね。まあ、娯楽作品だといってしまえばそれまでなんですけどね。 戦後日本の復興の裏に隠された悲劇(おそらく実際に同じようなことはあったと思います)をこういう風に使うのはどうなのかなと思いましたね。もう少し深みのある作品にしてもらいたかったですね。 ただ、松田優作の存在感はさすがでしたね。何というか、「ブラックレイン」の原点を見たような気がしました。 [地上波(邦画)] 6点(2009-11-07 00:19:54) |
109. 天使の恍惚
《ネタバレ》 時代を感じさせる作品です。また、テロを否定していない危険な作品です。(爆弾テロを仕掛けまくってますし・・・・・・) 「自分の身体を張って闘えるヤツ、本気で孤立できるヤツ、個的な闘いを個的に闘える奴等、孤立した精鋭こそが世界を変える、世界を創る」というセリフが(ほとんど自己陶酔の世界ですけど)非常に印象に残りました。(あとはカフェバーのシーンが海外映画風で洒落てたことと、そこで歌われてた「ここは静かな最前線~♪」という物悲しい歌が気になりました。) まあ、完全に受け入れる事は出来ない作品でしたが、かつて日本にもこういう時代があったという歴史的な視点で見ると非常に興味深い作品だと思いました。(決してオススメはしませんが) [ビデオ(邦画)] 6点(2009-09-28 09:17:44) |
110. 可愛い悪魔 いいものあげる
《ネタバレ》 神楽坂の芸者置屋が舞台で非常に日本的な物語なんですけどね。何か、不思議な仕上がりになっています。 若かりし高橋恵子や田村亮、そして山岡久乃(日本のお母さん)なんかも出ています。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-10 18:45:45) |
111. 復讐するは我にあり
《ネタバレ》 非常に暗くて湿っぽい印象の作品ですね・・・・。昭和の日本の暗い一面をリアルに描きだしています。日本映画が苦手な人が挙げる要因が濃厚に詰まっている感じです。 しかし、公開から30年近く経つ間に榎津巌が人間的に見えてしまう程の非人間的な殺人者達を見てしまっているからか、犯行当時に社会が受けていたであろう衝撃を観ていても感じることが出来なくなってしまっていたのが非常に恐ろしく感じました・・・・。 [ビデオ(邦画)] 6点(2007-08-06 20:02:57) |
112. 惑星ソラリス
《ネタバレ》 まずは、前半部分でいきなり首都高の映像が出てきてビックリしました。前半部分は正直退屈だったんですが、後半主人公の死んだ奥さんが出てきたくらいからは非常に惹きこまれました。何か、SF(まあ宇宙ステーションのセットとかは結構凄いですけど)というよりは人間ドラマという感じですね(エヴァンゲリオンみたいだなんてふと思ってしまいました。)。しかし、テンポの遅さは観ていて結構きつかったですね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-02 19:14:56) |
113. ミスター・グッドバーを探して
《ネタバレ》 孤独感が上手く描かれている作品ですね。非常に切ない話で、独り者の身には中々重い内容の作品でした。ただ、最後が余りにもショッキングな まるでホラー映画のような描写だったのが残念でしたね。正直、それまでの流れを台無しにするような酷いラストだったと思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-07 10:33:52) |
114. キャッチ22
《ネタバレ》 非常にブラックな作品ですね。商売のために自分たちの基地を爆破したり、パラシュートを売りさばいたり・・・・・。 ただ、個々のジョークは面白かったんですけど、ちょっとストーリー展開が少しわかりにくかったですね。(原作を読んでみたいです。) 映像は迫力があり美しく素晴らしいです。(戦闘機が次々に離陸するシーンは、劇場で見てみたいですね。) [DVD(字幕)] 6点(2006-09-03 15:52:55) |
115. カサノバ(1976)
《ネタバレ》 華やかさの中に、滑稽さ・虚しさが入り混じっていて独特の映像世界が展開されています。 (ちょっとグロテスクですが) 最初の祭りのシーンは大スクリーンで見てみたい位、大掛かりで素晴らしかったです。 カサノバのドぎついメイクは最初違和感を感じましたけど、見ている内に気にならなくなりました。 しかし、まるでアスリートのような動きにはちょっと笑えました。最後の回想シーンなんかを見てると 結局のところ、彼が追い求めていた理想の女性というのは人形だったということなんでしょうかね。 そう考えると、最後の不遇ぶりも含めてちょっと哀しい気分になりました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 11:06:06) |
116. ウディ・アレンのバナナ
《ネタバレ》 (良い意味で)くだらなくて笑える映画でした。(結構、ブラックジョークも多かったですけど・・・。政情不安な当時の中南米の状況や、それに対するアメリカの対応を皮肉っている感じです。) まあ、やはり雑誌の挟み込みのシーンは爆笑してしまいましたね。(あれは万国共通なんですかね?)その後、地下鉄のシーンで出てくるシルベスター・スタローン の若いこと、若いこと。 最初から最後まで非常にナンセンスなギャグ満載の作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-11 15:41:16) |
117. ファントム・オブ・パラダイス
74年の作品ですか・・・。てっきり70年代後半~80年代前半の作品かと思ってました。画面もMTVに流れてそうな感じだったし。まあ、この頃には既に「ROCK IS DEAD」だった訳ですね。産業ロック全開の暗黒時代ということですか・・・・・。(そりゃ、パンクムーブメントも生まれてきますよね。あんな、大木凡人みたいなプロデューサーに踊らされてられませんって。) ストーリーは、まあB級としかいいようがありませんが、MTV世代の私は非常に懐かしい感覚で見ることができました。ただあそこに出ているのがロックだとは思って欲しくありませんが。まあ、ハチャメチャで面白い作品ではありました。(LED ZEPPELINのレーベルであるSWAN SONGってこの映画のプロデューサーの名前から取られたって本当なんですかね?) [DVD(字幕)] 6点(2006-05-03 11:53:59) |
118. Tommy/トミー
《ネタバレ》 THE WHOの歴史的名作「TOMMY」の映画版です。今まで、音だけで聞いていた世界が映像化されているので、「TOMMY」の世界を堪能できました。 出演者が超豪華です!(ティナ・ターナーのアシッドクイーンは最高でした。)。全体的にすごくサイケで、時代を感じさせます。 あと、ロック界三大ナルシスト(?)の一人ロジャー・ダルトリーのちょっとイッちゃってる演技は見ものです。(時折、役に入り込みすぎて怖いくらいです。) [地上波(字幕)] 6点(2006-04-16 22:12:42) |
119. 異邦人の河
《ネタバレ》 いろいろな意味で「こんな時代があったんだな」と思わせてくれる作品 ジョニー大倉がとにかく若く、実写映画なのにまるで劇画のような存在感はさすがでした。ただ、映画作品としては作り手の思いが強すぎて、かなり自意識過剰な出来になっていて、「幻の作品」となっていたのも理解できます。 ただ、この映画に流れる時代の空気が、今の日本と朝鮮半島の間の問題を生み出したといっても過言ではないので、そういう問題に興味がある方にはおすすめします。 [DVD(邦画)] 5点(2015-11-26 00:54:32) |
120. 新・網走番外地 大森林の決斗
《ネタバレ》 ライバル役の宍戸錠とヒロイン役の星由里子が、この作品の雰囲気から微妙に浮いているのが残念でした。他社のスターということでやや扱いに遠慮があったのかもしれませんが・・・・ 健さんの殴りこみのシーンが素晴らしいだけに惜しい感じです。 [地上波(邦画)] 5点(2015-07-25 12:20:50) |