1221. マックQ
《ネタバレ》 刑事仲間が押収した麻薬の横流しに絡んでいたというありがちな展開。 身近に以外な黒幕がいたり、パターン通りながら作り自体はしっかりしている。 ただ、あまりおもしろくはない。 ジョン・ウェインはやっぱり西部劇のほうがいい。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-15 22:39:51) |
1222. サンダーボルト(1974)
《ネタバレ》 強盗で奪った金を隠したはずの学校がなくなっていた。 だったら、もう一度強盗をやり直そう。 ドタバタコメディかと思っていたら、最後はアメリカンニューシネマ的に哀愁漂うラストに。 コメディ要素はあるが、特に笑えるところもなく。 クライムサスペンス、ロードムービー、アクションなどいろんな要素を詰め込んではいるけど、すべてに中途半端な印象。 ニューシネマもロードムービーも好きなジャンルなんだけど、あまり入り込めなかった。 このシーンいらないだろうと思えるところもチラホラ。 その逆に前フリが弱くて唐突に感じるところもあって、頭部への暴行が原因らしきライトフットの死も伝わりにくく呆気ない。 作りが雑なために、少しグダグダ感がある。 ジェフ・ブリッジスが若い。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-15 22:38:22) |
1223. アパルーサの決闘
《ネタバレ》 なんとも風変わりな西部劇で、見ていて「あれ?」の連続。 エド・ハリス演じるガンマンのヴァージルが、ちょっとおバカで言葉を知らない。 酒場で急に切れて一般人をぶちのめすのも、唐突すぎて呆気に取られる。 ボコボコにする理由があったのか? ヴァージルとラブストーリーを織り成すと思われたアリーが、とんだ尻軽女で強い男にすぐになびいていくというのも変わっている。 てっきりヴァージルが主人公だと思っていたら、最後のおいしいところは相棒のエヴェレットが持っていったので、あれ?実はこっちが主役だったのかと。 変わっているのはユニークでいいんだけど、それが全般的なまとまりにはつながらなかった印象。 エヴェレットの男気がカッコ良く、ヴァージルとの友情はとても良かったが。 敵役を含めてキャラ設定やストーリー展開が、唐突で不自然に感じられる。 なによりアリーに魅力がないのが致命的。 小悪魔的な女を演じきれるほどの魅惑の女優なら全然違っただろうに、あんなパッとしないレニー・ゼルヴィガーではミスキャストもいいところ。 『ブリジット・ジョーンズの日記』の頃はまだ魅力もあったし役にハマってたけど、本作では違和感しか感じない。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-14 12:14:34) |
1224. ジャッジ!
《ネタバレ》 伊代も16歳だった頃があるとか、ところどころ笑える小ネタはあるけれど、ストーリーとしてみれば物足りない。 不器用で愚直な人間の一番生きていけそうにない業界において、ハッピーエンドがあまりに嘘っぽくて薄っぺらい。 乗っかっていけるような嘘にしてくれないと、すべてが嘘臭くては鼻白むだけ。 英語ができない主人公が、途中から急に聞き取りができたのも都合がよすぎる。 そもそも妻夫木がモテない男を演じることにも無理がある。 おとぎ話であったとしても、もう少し毒を効かせてくれたほうが。 [地上波(邦画)] 4点(2015-03-09 01:36:18) |
1225. マンイーター
《ネタバレ》 「ジョーズ」の巨大ワニ版。 ヒロインに魅力がない。 ガイドで責任者なら、乗客の人命を救うために愛犬を犠牲にする作戦も甘受すべきところ。 ところが、この女はゴネて拒否する。 いくら愛犬が家族同様の存在といっても、プロ意識がなさすぎる。 そんなヒロインが助かろうが助かるまいがハラハラはしない。 ストーリーも不自然で投げっぱなしのところもあり、まとまりが悪い。 パニック映画では、この人だけは助かってほしいというような良い人がやられたりやられそうになることで、物語にぐっと引き込まれていく。 でも、この作品にはそれがない。 見どころは、オーストラリアの大自然。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-06 23:45:57)(良:1票) |
1226. 15歳、アルマの恋愛妄想
《ネタバレ》 思春期の女の子に共感できるかどうか。 エロ妄想癖のキャラなので、男子が自分のナニで腰を突いてきたというのも妄想と思わせる。 でも、いきなりそんなことする男子ってのも、なかなかの変態オヤジプレイだ。 村八分にされる女の子に罪をきせてしらばっくれるのも情けない。 最後に学校で自白する男気を見せたのはニヤリとさせられるけど、それでもあっさり許して付き合えるものかな。 もともと好きだったからだろうけど、普通だったら軽蔑して一気に冷めそうなものだけど。 かなり男に都合のいい展開。 [DVD(字幕)] 4点(2015-03-05 01:27:19) |
1227. ブルース・リー物語
《ネタバレ》 見終わって感じるのは、ブルース・リーは唯一無二の存在であること。 演じきれる役者などいない。 いくら見覚えのあるアクションを真似ても、憂いを含んだにじみ出るオーラや技のキレが違いすぎる。 なので映画としてはつまらないが、ブルース・リーという人物を知る一助にはなる。 それでも、100分足らずではブルース・リーの人生を深く描き出しているとはいえず、物足りなさは残ってしまう。 議論を呼んだ謎の死についても、ときどき鎧兜の悪魔に襲われる幻想が挿入されるが、踏み込んだ具体的描写はしておらず、曖昧に逃げたようにもとれる。 [地上波(吹替)] 4点(2015-03-04 22:26:46) |
1228. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 タイトルで西部劇かと勘違いして見始めたが、全然違ってずっこけた。 夢を抱いて都会に出てきた田舎者をジョン・ヴォイトが好演。 その垢抜けなさと素朴さがにじみ出ていた。 ダスティン・ホフマンもさすがの存在感で、大都会での掃き溜めにうごめく二人の閉塞感はすごいが、肝心のストーリーに面白みがない。 世間知らずな青年が現実の厳しさにぶち当たったということ。 そんなに固い友情を結ぶような出来事もなかったように思うし、ペテン師との絆の強さが腑に落ちない。 夢の破れ方もなんだかあっけないような。 恋人をレイプされた過去があるようだけど、その描き方も中途半端な印象で、それならなくてもよかったかも。 [DVD(字幕)] 4点(2015-02-26 22:37:27) |
1229. マダム・イン・ニューヨーク
《ネタバレ》 言葉もあまり通じない異国に一人で来て、おろおろびくびく。 誰でもそうなるだろうから最初は共感するんだけど、このヒロインの場合は度が過ぎていて、はじめてのおつかいの子供状態。 カフェで注文がうまくできなかったくらいで、ベンチで号泣。 田舎出の少女だったら無垢でスレてない姿を思わず応援したくなるが、二人の子持ち女がこれではあまりにも…。 女性が自立しにくい社会の制度や雰囲気があったにしても、その年になるまで何をやっていたのかと。 それが英会話教室での体験だけで、まるっきり別人かと思うほどしっかりと自立した女性の言葉を放つようになる。 結婚式での立派なスピーチからはちょっと前の姿はまったく想像できない。 それがあまりにも嘘っぽくて、薄っぺらく感じてしまう。 その程度で劇的に変われるものなら、もっと前に変わるきっかけは幾らでもあっただろうに。 インド映画をたくさん観たわけではないが、ハリウッド映画以上にキレイな予定調和が多い印象。 女性監督による女性の自立をテーマにした女性が主人公の映画なので、男と女では印象もかなり違ってくるのかも。 [DVD(字幕)] 4点(2015-02-16 00:40:27) |
1230. 小さいおうち
《ネタバレ》 結構いい話なのに、あまり引き込まれず感情移入しなかったのはなぜだろう。 安定感は感じるけれど、どこか教科書的な作りというか。 しきりに郷愁を誘うようなレトロな演出。 そうしたあざとさが気になったのかもしれないし、板倉に惹きつけられる魅力やエピソードが足りずに、タキ、時子、板倉の恋愛感情の絡みがいまひとつ伝わってこなかった気もする。 監督に反戦へのメッセージがあって、それをさりげなく表現しようとしているのだけれど、わざとらしくてくどく感じるところもあった。 わかりやすくするのはいいけれど、説明的にすぎたような。 [DVD(邦画)] 4点(2015-02-04 22:59:02)(良:1票) |
1231. コーカサスの虜
《ネタバレ》 チェチェン紛争で捕虜になったロシア人二人と、村人たちの交流が描かれた反戦映画。 個人レベルの友好も集団の対立の前には無力で、憎しみの連鎖を止めるのがいかに難しいかが伝わってくる。 ただ、地味に淡々と物語が進行していくので途中で少し退屈してしまう。 終盤、ロシア軍ヘリの編隊が村を爆撃に向かうあたりは衝撃的で、せっかく心が交わった少女や老人の運命を想像させるけれど、それまでの話が単調で長い。 もう少し前半から山場を作るなりエンタメ性があったほうがいいような気がする。 [DVD(字幕)] 4点(2015-02-02 21:59:10) |
1232. 蜘蛛女(1993)
《ネタバレ》 『氷の微笑』のシャロン・ストーンのようなクールでセクシーな悪女ではなく、レナ・オリンはモンスターのようなアバズレ悪女。 ゴキブリのような生命力でつきまとう様は、ターミネーターを彷彿させるほどの迫力。 まさに、マフィアのボスさえもタジタジとなる女。 それにしては死に方が呆気なかったけど。 こういう性悪が滲み出ているケバい女に引っかかる男もどうかしている。 手酷い目に遭うゲイリー・ゴールドマンも、マフィアに情報を流す汚職刑事なので、自業自得で同情の余地もない。 [地上波(吹替)] 4点(2015-01-13 23:42:02) |
1233. ちょっとかわいいアイアンメイデン
《ネタバレ》 女子高の拷問部を舞台とした、SMレズのソフトポルノのような作品。 4コマ漫画が原作だけに、コミカルな仕上がり。 アイアンメイデンって何のことかと思ったら、拷問用具の名前だった。 以前は今まで脱いだことのないスター女優が、主演で濡れ場を披露なんてことが割とあった。 最近はそういうのをあまり見かけなくなったが、その代わりに、グラドルやイマイチ売れない清純派女優が、主演と引き換えに裸になるケースが目に付く。 木嶋のりこもグラビアでセミヌード止まりだったのが、ここではフルヌードで、しかも同性愛にSMプレイ。 そこがこの映画の売りで、グラドルだけに見事なプロポーション。 でも、それほどハードな濡れ場はなく生温いし、ストーリーはAVのドラマ仕立て部分とさほど変わらないほど陳腐で早送りしたくなるほど。 他の三人の拷問部員、吉住はるな、間宮夕貴、矢野未夏もグラドル出身で、狙いはわかりやすい。 女子高生役はどう見ても無理があり、特に一番裸を晒している矢野は場末の風俗嬢にしか見えない。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-27 00:10:10) |
1234. マリッジリング
《ネタバレ》 清楚なイメージの小橋めぐみが、彼氏がいるのにイケメン上司の保坂と不倫するOL役。 清純派にふさわしい?微乳をさらして濡れ場を熱演。 当時で28歳くらいだがずっと若く見えて、大人のフェロモンはあまり感じない。 彼氏が素っ気なくなってできた隙間風から、気持ちがフラついて不倫に走ってしまった女。 その彼氏が素っ気なく見えたのは、彼女とのことを真剣に考え、結婚の前に仕事をしっかりさせておきたかったから。 気持ちのズレとタイミングの悪さが破局につながった。 とはいっても、上司は家庭を捨てる気は毛頭ないから、女が本気になっても先は見えない。 一見そんなことをしそうにない女がやるから見ていられるけど、話自体はよくある類でストーリー的な面白みはない。 不倫におけるマリッジリングをめぐる男と女の機微が描かれているが、それなら短編でも十分。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-14 01:39:23) |
1235. そこのみにて光輝く
《ネタバレ》 けだるく鬱屈した演出と漂う閉塞感。 こういうカビ臭い日本映画特有の湿度の高い暗さが苦手。 ラストの光を浴びた二人を描くために、それまでの前フリが重くて長い。 重苦しい内容をそのまま重苦しい演出で描くのがどうも肌に合わない。 テーマが重いなら、もっとドライに軽さも出しながら演出してくれたほうが切なさが増す。 菅田将暉は憎めないし、高橋和也の下衆キャラも立っていたけど、メインとなる綾野剛と池脇千鶴の二人には惹きつけられなかった。 原作の1980年代の設定を、映画では現代に置き換えているようだが、介護を取り巻く状況など、設定に少し無理が生じているようにも思えて違和感を感じるところも。 この監督の作品は初めて見たが、どうも相性が悪そうな気がする。 この作品は映画祭でも高評価を得ているのだが…。 調べてみると、呉美保は大林監督の元で学んだらしい。 大林監督は世間的な評価とは最も食い違った苦手な監督の一人なので、やっぱりそういうことなのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-11 02:24:18)(良:1票) |
1236. ヒッチコックの ファミリー・プロット
《ネタバレ》 ヒッチコックの遺作としては、物足りない出来。 やっぱり全盛期のキレは見られない。 コミカルな演出がわざとらしくて寒いだけ。 サスペンスの邪魔をしている。 インチキ霊媒師のフランに突然霊感が宿ってダイヤを見つけるラストには脱力。 [地上波(吹替)] 4点(2014-12-07 11:18:39) |
1237. 人のセックスを笑うな
《ネタバレ》 タイトル詐欺。 役者はいいのに、話がちんたらまったりしすぎ。 イチャイチャしたり、いじけたり、そんなのを映画で延々見せられても。 酔いつぶれた男が寝ているベッドで届かぬ思いにジタバタ暴れる蒼井優はとてもかわいいし、永作はお茶目でコケティッシュ、小悪魔的な魅力を発揮している。 でも、それだけといえばそれだけ。 年上のキュートな人妻から誘惑され、同級生のかわいい女の子からはヤキモチを焼かれる。 男としては夢のような設定をバーチャルで楽しめということなのか。 松ケンは小悪魔的な人妻に夢中になって振り回される一途な男が似合ってはいた。 会話がとても自然ではあるけれど、ボソボソ声だったりBGMに負けたりで聞き取れないところもチラホラ。 [DVD(邦画)] 4点(2014-12-05 00:55:18) |
1238. グッド・ドクター 禁断のカルテ
《ネタバレ》 気持ちの悪い医者でゾッとする。 患者に片思いして、再入院させるために薬に細工する。 挙句の果てに死なせてしまうなんて、まったくもって問題外。 もし医者に不正や落ち度があっても、患者側にはめったなことではわからない。 それだけに医者には高度な倫理が求められる。 人の命を預かる聖職に、絶対就いてはいけない人物だった。 結局、医師が裁かれることもなく後味の悪さが残るだけ。 ストーリーも粗が目に付き、日記がそれほど重要なアイテムにも思えない。 [地上波(吹替)] 4点(2014-12-02 22:24:12) |
1239. レッスンC
《ネタバレ》 自由恋愛クラブといっても、売春クラブをキレイな言い方にしただけ。 ただ、そんなにどぎつい内容ではなく、初体験に憧れる女子高生と男子高生の実にたわいない話。 毒にも薬にもならない、ちょっとエッチな青春コメディ。 クラブのセッティングもなかなかうまくいかず、結局結ばれたのは最初から恋愛感情のあったデビーとフィッブスだけ。 ナターシャ・キンスキーがキャピキャピした同級生の中では、すでに大人の雰囲気で浮いて見える。 実際、早熟だったので他と経験値も違っただろうし。 主役だけれどそれほど魅力的には映っておらず、この作品ではまだブレイクしないのもわかる。 これならむしろ他の女子生徒のほうがいいくらい。 [DVD(字幕)] 4点(2014-12-02 22:21:40) |
1240. 天使の涙
ストーリーで魅せるよりも雰囲気で魅せるタイプの映画。 スタイリッシュな映像や音楽はいい。 けれど、ストーリーには引き込まれない。 同監督の『恋する惑星』もそんな感じだった。 ウォン・カーウァイ作品は二本目だけど、合わないのかも。 [DVD(字幕)] 4点(2014-12-01 00:07:32) |