1341. 若い東京の屋根の下
いかにも源氏鶏太原作らしいユーモラスな雰囲気が好きだし、おもしろい。ただ気になるのはキャストの年齢差、長男と末っ子で親子くらいの違いがあってもおかしくはないのだが、親と長男がほぼ同年代(伊藤雄之助より下元勉が年上)というのは不自然きわまる。それに下元勉と山岡久乃がパパママと呼ばれるのにも違和感を感じるし・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2013-06-25 21:25:45) |
1342. 海と大陸
地中海シチリア島よりさらに南の島となると、国はイタリアでもアフリカ大陸はすぐ目の前なのだ。不振にあえぐ漁師の生活も問題ならば、「アラブの春」による北アフリカ難民の問題もまた深刻。映画はそういった人々の生活を背景に、切実な社会問題の提起をしているように思える。 [映画館(字幕)] 6点(2013-06-25 16:10:10) |
1343. トッツィー
ダスティン・ホフマンの化けっぷり(女装)と演技力に脱帽だけど、肝心のストーリーはいまいちしっくりこなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-21 19:33:21) |
1344. carmen.カルメン
地元スペインの映画だけあって、オペラやリタ・ヘイワースのカルメンよりも原作メリメの小説に近い。その分ドラマティックな派手さがなくなり、物語的だ。カルメンも自由奔放な女から男を惑わす悪女の傾向が強くなり、パズ・ヴェガの身体を張った演技が光る。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-11 19:29:25) |
1345. 池島譚歌
監督の思いが込められた映画であり、見る者にとってもその人なりの思いをはせることができる。立ち入り禁止区域に子供たちだけ(?)で探検するというのは、九州版スタンド・バイ・ミーを思わせる。 [映画館(邦画)] 6点(2013-06-11 14:28:25) |
1346. チャップリンの冒険
脱獄した囚人が逃げ回るのがどうして冒険なのかと思ったが、まあまあおもしろい。この時代の喜劇、サイレントはこれで良いのかも。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-09 05:20:02) |
1347. ANA+OTTO/アナとオットー
アナとオットー、右から読んでもAnaとOtto。名前の共通の特徴を持った二人は運命的な出会いをし、映画はアナとオットーのそれぞれから思いを描く。このあたりの時間と立場を超越した描き方は前衛的(芸術的)かもしれない。また後半のすぐ近くにいてすれ違う様は「君の名は」的。子ども時代のアナとオットーはとてもかわいかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-07 06:02:10) |
1348. 屋根裏部屋のマリアたち
6階に住む6人のスペイン人メイドたち、彼女らが出演するフランス映画なのだが、フランスのおしゃれな感覚とスペインの明るく情熱的な雰囲気がうまくミックスされた映画になっている。ユーモアたっぷりのコメディは私には少しピンと来ないところもあるが、音楽がすばらしく映画の雰囲気を盛り上げているように思う。マリアの叔母さんは、そうあの人、ボルベール〈帰郷〉のお母さんだ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-04 21:57:08)(良:1票) |
1349. 容疑者Xの献身
終盤近くまでは良くできたトリックものというだけの感じだったが、ラストは人間ドラマにもなっていた。数学や物理の問題に愛が入り込むと解けなくなるというのがおもしろい。 [DVD(邦画)] 6点(2013-06-01 22:03:31) |
1350. チャップリンの移民
真ん中あたりの自由の女神を境にして、前半の揺れる船のシーンと後半の船を降りてからのレストランシーンに分けられる。その前半はおもしろいしよくわかるのだが、後半のレストランの払いがどうなったのかわかりにくい。それはそれとして、移民の哀愁感が漂う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-28 15:00:28) |
1351. チョコレート(2001)
看守、死刑執行とくるとグリーンマイルを思い出さずにはいられないが、この映画もまたハードな内容だ。のっけのセックス・シーンもこれは何だ、見る映画をまちがえたのかと思うほど。しかし考えてみれば、役目柄とは言え、死刑執行とは大変な仕事だ。正常な神経でできるものだろうか。原題の"Monster's Ball"もそこらあたりにあるようだ。それに対して邦題のチョコレートは好物として登場してくるが、何とも味気ない。もしかしたら、黒人のチョコレート色の肌の意味もあるのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-25 20:04:50) |
1352. オール・アバウト・マイ・マザー
海を隔てたあちらの国ではたぶん評判の高い映画だろう。そういう気配はわかるような気がするのだが、果たして日本の文化で育った私たちにはどうだろうか。最愛の息子が死んだとはいえ、それを別れた夫(今でも軽蔑しているような男)にわざわざ伝えに行く感覚も到底理解できない。それにゲイとかエイズとか麻薬とかも嫌だし、品のない言葉はもっと嫌。この映画より舞台で演じられる「欲望という名の電車」の方がよほど好き。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-23 22:26:13) |
1353. 天井桟敷の人々
だいぶん前にDVDを買ったのだけど、見るのを途中で止めていた映画。今回ようやく最後まで見た。中断していた理由は、主役女性が好きでなかったこと。映画の中では、美しいと何人もの男から言い寄られるが、私から見れば年配のおばさん、美人という概念は千差万別だからとかく言えないが、もっと若い女性が演ずるべきではないだろうか。ま、それは置いといて、パントマイムはすばらしい。前半のスリの濡れ衣シーンでの演技は拍手喝采もの。ところでまったくの余談なのだが、映画の中で使われていた曲は挿入曲としてスタッフ・キャストに書き込むことができ、皆に紹介できる。映画の中で使われていた劇(いわゆる劇中劇)も、挿入曲と同様に紹介できないものだろうか。誰々原作の何々と原作者で書いても、本来の映画の原作と間違えてしまう恐れがあるし・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-21 21:20:26) |
1354. 東ベルリンから来た女
ラブロマンスかと思いきや、サスペンスタッチのドラマだ。時代はベルリンが壁で仕切られ、ドイツが東と西の異なる政治体制と文化に分けられていた時代の話である。主役バルバラを演じるニーナ・ホスがひときわ光る。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-18 17:44:06) |
1355. 黒部の太陽
若い頃見たときは、ダム建設だとばかり思っていたところがトンネル工事の映画だったので大変驚いた。この大変な難事業は映画の中でもわかりすぎるくらいわかるのだが、ただどうしてこうまでして掘るのかがピンときていなかった。その全貌がわかったのはプロジェクトXなどのテレビドラマのおかげだったし、DVD化によってようやく見直すことができたからだ。ただ辰巳柳太郎の職人気質は十分発揮されていたが、石原裕次郎の役は不自然(畑違いに進んだ者がなぜ現場の責任者になるのかなど)で好きでなかった。ところで声優麦人さんが寺田誠として演じている源三の長男(石原裕次郎の死んだ兄役)だが、ウィキペディアやallcinemaなどすべて与一郎となっているのだが、DVDで確かめてみると源三は「与一」と言っている。 [映画館(邦画)] 6点(2013-05-11 14:45:18) |
1356. 黄昏(1952)
自業自得と言ってしまえばそれまでだが、そうなる運命をたどったところに本物の愛があったのだろうか。好きになれない(共感できない)映画だけど、ラストのわびしさが妙に心に残る。ひとつわからないのは、キャリーの姓が解説その他でミーバーとなっているけど、映画の中ではマデンダとなっている。初めはわざと偽名を使っているのだと思っていたけど・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-08 23:33:35) |
1357. リンカーン
映画を見るまでのリンカーンについての知識と言えば、子どもの頃読んだ偉人伝のみ。独学で苦労して弁護士になり、大統領になって・・・という世界。だが映画は晩年も晩年、暗殺された1965年の4ヶ月に集約され、奴隷解放のための憲法修正がテーマとなる。だから国会での多数派工作がやたらと長い。映画を見るのも字幕を追うのが大変で、流れを理解するまでにはなかなかならなかった。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-07 17:38:52) |
1358. 君と歩く世界
膝から下の両足を失った女性を演じたマリオン・コティヤールはさぞ大変だったろうと思う。しかしさすがオスカー女優、どんな役でもできるものだ。一方無骨なアリを演じるはマティアス・スーナーツ、がっちりした体格の男である。彼は砂浜やベッドでステファニーを抱えあげる以外、彼女を普通の女性として扱い、憐れみや同情心などは一切持たない。それが良かったのだろうと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-06 18:52:09) |
1359. 喜劇 一発勝負
「馬鹿まるだし」から続いてきたハナ肇と山田洋次のコンビもこの頃になるとややマンネリ化。石油ならぬ温泉掘り当ての一発勝負も、おもしろさはまずまずだがたいした代わり映えがない。 [DVD(邦画)] 6点(2013-05-06 00:06:19) |
1360. アラビアのロレンス 完全版
昔劇場で見たオリジナルとDVD完全版とはたいして違わないと思うのだが、今回はずいぶん長く感じた。特に後半は何をやっているのか理解に苦しむしおもしろくない。改めて見てみると、結構名のある俳優が出ていたのはわかったけど、点数が下がったのはスクリーンとテレビ画面の差かもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 22:09:56) |