1361. ドン・キホーテ ~ラ・マンチャの男~ <TVM>
ミュージカルとはちょっとまた雰囲気が違う「ラ・マンチャの男」だ。ドルシネア姫の出番が少ないのが不満だけど、その分パンチョ・パンサの人柄で救われる。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-29 20:28:33) |
1362. ベラミ 愛を弄ぶ男
美貌の男に墜ちる年上の3人女性が、クリスティン・スコット・トーマス、ユマ・サーマン、クリスティーナ・リッチと超豪華。この3人がちょうど10歳ずつ違うというのもびっくり。ありえそうもない超うらやましい話だが、これがモーパッサンの世界。 [映画館(字幕)] 6点(2013-04-29 14:01:32) |
1363. プラトニック・セックス
この映画が作られた頃、私は携帯電話を持っていないどころか知識すらなかったくらいだから、若者の新しい感覚に着いていけるはずはなかった。しかし10年以上が経った今見直してみると、傷つきいたわる若者の心情を表現した良い映画だとさえ感じる。そもそも飯島愛自身のエロティックな物語と思って見たのだが、むしろラブストーリーのジャンルに入れた方が良いのではというくらいだ。挿入曲の「from silence」が印象的でこれまた良い。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-27 23:33:15) |
1364. プリンセス・カイウラニ
ハワイが王国だったことは知っていたが、その歴史までは知らなかった。激動の時代をわずか23歳で生涯を閉じた最後の王女ヴィクトリア・カイウラニの物語だ。映画は激動を十分表現できているとは思えないが、ハワイの歴史を知るきっかけにはなると思う。 映画には描かれてはいないが、カイウラニ王女は日本の皇室と縁組みする話もあったそうだ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-23 07:14:12) |
1365. 呉清源 極みの棋譜
ライバル木谷実とともに定説を破る「新布石」を誕生させた呉清源、囲碁を楽しむ者であればその名を知らぬ者はないと言われる。その呉清源のエピソードを綴った映画だ。したがって興味ある者にとっては貴重な映画だ。しかしながら映画としては断片的になりすぎてドラマ性が高いとは言えない。私個人にとっては、少年の頃聞き及んだ碁の名手たちが数多く登場し大変興味深かった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 17:12:16) |
1366. 魔笛(1974)
モーツァルトの歌劇の中で「フィガロの結婚」や「ドン・ジョヴァンニ」よりさらに優れ、彼最高の作品のひとつと言ってもまちがいない。歌と台詞の両方からなるジングシュピールという形式だから、優れた歌唱力と演技力の両方を要する歌劇である。さらに演出のおもしろさがあり、歌劇にまったく縁のない人もすぐにとけ込めるほどの親しみやすいものとなっている。私は今までにもテレビや舞台で何回か見たし、全曲版レコードも持っている。さてこの映画、イングマール・ベルイマンということで大変期待したのがやや期待はずれ。今まで見た「魔笛」より優れているという点はほとんど見あたらなかった。舞台をそのまま映画にしただけというか、衣装や演出などかなり地味、魔笛独特のおもしろさや幻想感もほとんどなし。その上歌唱陣も超一流とは言い難く、時々写る観客が返って邪魔に思える。 [インターネット(字幕)] 6点(2013-04-17 10:28:55) |
1367. 男はつらいよ 寅次郎頑張れ!
寅さんが現役を引退して恋愛のコーチへ、と思ったら思いがけないところにお姉さんがいてたちまち現役復帰。ところがこのお姉さん藤村志保、皆さんご指摘のように控えめというかやや影が薄い。もちろん藤村志保らしい雰囲気は良く出ているのだが・・・。中村雅俊と大竹しのぶの若いカップルが初々しく、見ていてこちらもポッと赤くなるほどだ。この二人だが、大竹しのぶは映画「青春の門」で高い評価を得ていたが、中村雅俊はその頃はテレビドラマで活躍中で「ふれあい」という歌がヒットしていた。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-13 05:58:32) |
1368. 永遠のこどもたち
ホラーだとは知らずに間違えて借りてしまったDVDだったんだけど、まずまずだった。科学的に解明できる部分とミステリアスな部分がほどよくミックスされて雰囲気がとても良い。ホラー特有の残酷さも少なく、母親の子どもに抱く愛情を強く感じる。ラストもあれで良いと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-09 21:54:28) |
1369. シカゴ(1937)
前半はブロードウェイ女優アリス・フェイの歌も良いし、オレリー兄弟を中心とする人間模様が変人家族と言われるだけあっておもしろい。特に、ダイオンとベルが言い争っているところに、警察官が駆けつけるシーンが二度もあるのには笑える。だが火事が起きてからの後半はパニック映画になって安っぽくつまらなくなってしまったのが残念だ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 20:06:57) |
1370. 瞳は静かに
真夏のクリスマス、そうだったアルゼンチンなのだ。そしてアルゼンチンといえば必ずといって出てくるのが軍事政権。マドンナ主演のエビータでいくらかは知っていたものの、純然たるアルゼンチン映画もほとんど見たことがなかった。家族を描いたヒューマン・ドラマということと、それこそ瞳のきれいな男の子が出演ということで、スペイン映画「ミツバチのささやき」を連想していたが、アルゼンチンの風習である「シエスタ」くらいは知っていていないと・・・。見た後、解説その他を読んでおぼろげながら作品の良さを知る。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-27 12:13:06) |
1371. 夜の河
子どもの頃見た映画だから、内容を覚えているわけはないのだが、山本富士子という名前と題名だけはどういうわけか覚えていた。今回DVDで改めて見て、なるほど大人の映画だということを認識。メロドラマと言えばメロドラマだが、恋する女心を巧みに描いている。 [映画館(邦画)] 6点(2013-03-22 07:21:20) |
1372. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946)
最初の方は、ニコルソンみたいな味の濃さがなく地味な映画かと思っていたが、どうしてどうして後半は緊迫感のある緻密なサスペンスだということがわかった。それにしても頭脳的犯罪と偶然性が絡み合って進むところなど、リアルで実におもしろい。また後半の検事と弁護士のかけひきもなかなか。ところで、意味不明だったタイトルに意味を持たせたのはどうだろうか。多少どころか強引なこじつけに思われるが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-17 07:13:29) |
1373. 浅草の肌
文字通り浅草の肌のぬくもりが感じられる。それとともに踊り狂う京マチ子がすばらしい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-03-16 08:55:25) |
1374. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942)
ジャック・ニコルソンの映画を先に見ていたので、随分雰囲気が違うと思った。米国映画とイタリア映画の違い、カラーとモノクロの違いだろうが、こちらの方が純然たるサスペンスというか心理劇という感じ。製作当時のイタリアは日本と同じ戦時中の混乱の時代だったのだ。フィルムが悪いのも無理はない。後半はカットされた部分があるようで、ストーリーが飛んでいるような気もする。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-13 19:31:44) |
1375. 女は二度生まれる
何か起こりそうだと思いつつ、何も起こらぬまま淡々と流れて行く。山村聡に山茶花究、フランキー堺、藤巻潤そして高見国一と通り過ぎていく男性は数知れず。そこには嫌みも悪気もないが、かと言ってひたすら尽くすわけでもない。まさに若尾文子の色気で成り立っているような映画だ。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-11 20:42:50) |
1376. 帰らざる夜明け
ひげのドロンって似合わないし、黙々と働くドロンにもびっくり。だけどひげを剃ったあたりからやっぱり本来のドロンになる。ストーリーは極めてシンプル、ラストもほぼ予想通り。それなのに非常に印象深いのは、あの哀愁に満ちた美しいテーマ音楽のせいだろうか。冒頭の田舎の自然も大変美しいし・・・。原題は「未亡人クーデルク」だが、帰らざる夜明けとしたところにロマンを感じる。そうそう、あの孵卵器も火に包まれていたっけ。 [映画館(字幕)] 6点(2013-03-10 06:37:28) |
1377. タイム・マシン/80万年後の世界へ
ジュール・ヴェルヌとともにSF小説の先駆者として知られるH・G・ウェルズの原作小説に基づく映画。少年の頃はこれらの小説を良く読んだものだ。今となっては物足りない面も多々あるが、19世紀の原作に20世紀に起きた戦争や核の脅威を付け加え、私たちに警告を発している。そして戦争のない理想社会ユートピアとはなど、ウェルズの思想も伺える。ところでこのページにはフェイ・ダナウェイ出演とあるが、彼女の映画初出演は1967年だったと思うのだが・・・ [映画館(字幕)] 6点(2013-03-08 08:03:02) |
1378. 痴人の愛(1949)
「パパ、スクーター買ってよ」で始まったときは先が見えているようで、それだけの映画かと思ってたけど、最後はなかなか良かった。お互いが悪かったところを省みて幸せになってくれればと願う。それにしても終盤の佐藤春夫の詩「秋刀魚の歌」は意味深長だ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-03-06 21:29:46) |
1379. 三銃士(1948)
何とも身軽なダルタニアン、それもそのはず、演ずるはダンスの名手ジーン・ケリーときている。戦闘シーンはすごく派手で、見事な剣裁きだ。ところがどっこい、後年の映画の三銃士より物語は長く、四銃士の部分まで続いている。そのため細部が省かれ、ストーリーが幾分わかりにくくなっているのが残念。 [DVD(字幕)] 6点(2013-03-04 18:08:56) |
1380. 男はつらいよ 寅次郎と殿様
そうか、あのオープニングの黒頭巾は鞍馬天狗だったのかと嵐寛寿郎が登場して気づく。寅さんの鞍馬天狗は、子どもの頃見た鞍馬天狗とは似てもにつかないがご愛敬。さて映画の方は真野さんがマドンナ、殿様の手紙がなければロマンスだったのかと気づかないほど今回は淡泊。それはそれで良しとしよう。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-02 06:13:50) |