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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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121.  カサンドラ・クロス
「タワーリング」「ポセイドン」と比較されてますが、三者三様に面白い。迫力では2作品に劣るものの、ストーリーはこの作品が一番好きです。パニックものでもあり陰謀ものでもあり。パニックのジャンルだと損をしてるかも。
7点(2003-09-03 12:44:16)
122.  ファントム・オブ・パラダイス
展開が雑でストーリー自体も幼稚。デパルマならではのカメラワークもかえって陳腐に見える。ところがこのB級の臭いが妙に魅力的でもある。エンディングの軽快な音楽にのってのキャスト紹介がこれまたB級の臭いプンプンなのだが結構気に入ってる。10点連発には驚いたが解かる気もする。
7点(2003-09-02 10:11:58)
123.  JAWS/ジョーズ
小学生のとき母親の知り合いが見に行くので連れていってもらえと、半ば強引に連れて行かれた。初めて劇場で見た洋画で立ち見でした。沈没船に刺さったサメの歯を剥がそうとしたとたん死体がぬーっと出てくるシーンで叫んでしまった。それ以来、びっくりさせるぞって映画はダメなんです。ちなみに「ET」でぬいぐるみの中のETを見つけて女の子が悲鳴をあげるシーンでも声をあげてしまった..びっくりに弱いんです。そして海水浴に行っても海の中ですごく警戒しながら泳いだのを覚えています。それだけ影響を与えたという意味ではすごい。でも、最後爆破してもサメは1匹って限らんやろ!と思ったことも確か。あっ、だから警戒してたんだ..  //追記(05.7.26)// このあいだBSでやってたのを見ましたがやっぱ怖かった。スピルバーグが映画学校で「音を消して見ると映像で語っているかどうかがよくわかる」みたいなことを言っていたというのを何かで読んだか聞いたかしたことがあるんですが、たしかにこの作品は、あの“サメが来るぞ~”というテーマソング無しでも、画だけでも“サメが来るぞ~”っていうのが伝わります。とくに女の人が食われるところ。やっぱりうまいわ、この映画。ってことで1点追加~
[映画館(字幕)] 7点(2003-05-10 16:26:32)(笑:1票) (良:1票)
124.  激動の昭和史 沖縄決戦
死にまくりすぎて感覚が麻痺してしまう。実際、それほどに死にまくったんだからしょうがないのだけど。うーん、なんだろう、痛快なまでの悲惨のオンパレードで、一つ一つが強烈な上に見せ方が派手なのでどこか作り話っぽく見えてしまうのだと思う。喜八節とも言えるアップテンポな展開にも一因がある。沖縄の民間人たちが殺される様を娯楽テイストで鑑賞することに対する拒否反応と言ったら言いすぎか、どこかこのいけいけどんどんに乗り切れない。しかし怒りはじゅうぶん伝わった。
[映画館(邦画)] 6点(2011-12-22 16:17:54)
125.  田園に死す
詩の芸術性とかよくわかんない。その方面に対する見る目が私には全く備わってない。さらにアングラ演劇が苦手(よく知りもせず苦手も何もないんだけど)。この作品のアングラ演劇的な演出にいちいちいやーな感じを抱く。いやーな感じを抱きながらも素直に凄いとも思う。かっこだけじゃない、狙って出せるものじゃない本物の独創がある。というのはわかる。だからだろうけど見た当時の点数は7点らしい(メモにそうある)。だけどそれ以降再見せず。再見しようとも思わなかった。数年後の今は、いやーな感じだけが記憶に残ってる。よって6点にする。ストーリーは奇抜なようで意外に筋が通っててわかりやすい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-10-18 15:42:09)
126.  ジャガーノート 《ネタバレ》 
揺れるカメラによって嵐の中の船を体感する。リチャード・ハリスの視点映像によって爆弾処理の緊張を高める。さらにそこにいない者の不安や憤りがドラマを盛り上げる。処理班の目視説明から判断して遠隔指示をする専門家とかこのあたり、けっこう面白い。爆弾処理と犯人探しとなすすべのない船客というこのはなればなれのドラマはオープニングから始まっている。船の出港シーンで映される見送る者と見送られる者のシーン。この見送る者が後に刑事だとわかる。もったいないのがオープニングで印象的に見せたこの刑事と家族のはなればなれがいまひとつ活かしきれていないところか。モノトーンの色合いがシブイ作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2011-06-21 14:55:09)
127.  キラー・エリート(1975) 《ネタバレ》 
序盤のコンビ(ジェームズ・カーンとロバート・デュバル!)の描き方が商売女を絡めてくるところも含めて74年(この作品の前年)のマイケル・チミノ『サンダーボルト』を彷彿させる。そこから二人が目的地に着くとどうも60年代から70年代にかけて大量に作られた冷戦下でのスパイ映画の色を帯びてくる。ここから意外な展開に。カーンが撃たれて病院に。手術風景が事細かに描かれる。延々と。なんなんだこれは。その後のリハビリシーンも長いがそれはまだわかる。しかしこの手術シーンはいらんやろ。そしてその後はアメリカ・アクション映画ではじめて取り入れられたらしいカンフーが登場。これが場違い。それでも政治や上層部の腐敗が背景となるフライシャーやシーゲルあたりの70年代アメリカ・アクション映画の匂いをプンプンさせておりじゅうぶん楽しめた。と思ったら宿命の対決の伏線をこれでもかと散りばめていながらなんてあっけない、しかも早々の結末に愕然。しかも映画はここからまだ続く。クライマックスは主人公は見てるだけ。えらく抑揚のないクライマックスであった。どうにもこうにもチグハグさが目立つ作品ではあるが、先に書いた70年代アクション映画の匂いってやつでけっこう楽しめたように思う。ニンジャは見なかったことにする。
[映画館(字幕)] 6点(2011-03-04 18:18:48)
128.  赤い影 《ネタバレ》 
実際にベニスに行ったことないんだけども、これ見る限りじゃとんでもなく死臭のする街だ。『世界中がアイ・ラヴ・ユー』のベニスと同じ場所とは思えない。死体が水から引き上げられるシーンがあることで水の都は瞬時に死の都と化す。ねずみがちょろちょろしてるところなんかは『ベニスに死す』へのオマージュか。幻想を幻想として映さないことでミステリアスな展開を主人公と共有させている。冒頭の悲しいシーン(わが子の死を一瞬先に感じてしまった特殊な能力)が自らの運命を見てしまっていたというオチに対する伏線としてあるというのはシナリオのうまさが光ってる。いちいち大袈裟だなと感じるカットは時代性か。あと、怪しい姉妹が怪しすぎるのが難点。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 14:47:22)
129.  ヒッチハイク(1976) 《ネタバレ》 
暴力とセックスとカーアクション。いかにもな70年代アメリカ映画でありながら面子はイタリア人。たったそれだけで妙にパチモンくさくなる。しかもフランコ・ネロ。音楽はモリコーネ。マカロニウエスタンならぬマカロニニューシネマだ。つうことで本物アメリカ映画にある反権力やら自由思想なんかはこれっぽっちも顔を出さない。あるのは過剰なエロと暴力。こりゃおもろい。にじみ出るバッタモンの匂いがたまらん。最初っから夫は妻を虐待してるところがあるのだが、これ、仲の良い夫婦だったりしたらレイプシーンとかラストのお金の誘惑とかもっと衝撃的になったんだろうけどどうだろう。たぶんコリンヌ・クレリーを最初から最後までいじめぬく映画にしたかったんだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-08 15:17:21)
130.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》 
イスラエルとパレスチナの関係を簡単に説明しているがその説明があきれるくらい単純化されてて、かえって天晴れというか、娯楽に徹した映画なのだなと。シリアスにテロリストとイスラエルのエージェントの戦いが描かれるんだけど、思想だとか政治的背景はほとんど無視。そのぶん目的のテロ行為へと準備を整えてゆくテロリストたちとそれを阻止すべく行動するエージェントの攻防に見るサスペンスを単純に楽しむことができる。加えて街中の銃撃戦、ヘリと飛行船の空中バトル、スタジアムに大接近する飛行船と大観衆のパニック描写等々見所満載の娯楽作。テロリスト側の男女のドラマが若干冗長か。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-18 17:22:30)(良:1票)
131.  栄光のル・マン
昔はよく見たなあ、ル・マン24。チャージ・マツダが活躍してた頃。で、マツダが総合優勝した翌年にロータリーエンジンが締め出されちゃって、それからあんまり見なくなった。見るっていっても当然24時間見てるわけじゃなく、でも途中途中でただ延々と走ってる車を見てた。レースってのはそれでも面白くって、たぶんそれは一歩間違えば死ぬことだってありえるスピードで走っているという緊張感が伝わったり、チーム一丸ってのがガンガン伝わってくるからなんじゃないかと思うんだけど、娯楽映画という媒体は車といえばクラッシュで、だから公道を違法にぶっ飛ばす車のほうが映画にしやすくって、画的に単調なレースってのは映画にしにくいはずで、実際のところカーレース本来の面白さってのを見せた映画ってあまりない。そんな中でこの映画はクラッシュシーンは控えめながらあるんだけど、とにかく緊張感とか高揚感とかレース本来の面白さを映し出そうとしている稀有な映画。後期のマックィーン出演作って、マックィーン自身がなんらかの形で製作に関わっていることが多く、関わった作品の大きな特徴がリアリズム。この映画もクレジットこそされていなくても間違いなくマックィーンが作った映画だと思う。娯楽映画としては物足りなさもあるんだけど、彼のリアリズムの世界に彼が佇むともうそれだけで絵になってるのは確か。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-09 17:06:41)
132.  クレイジー・ママ 《ネタバレ》 
ロジャー・コーマン製作の「ママ三部作」の最終作だとか。いや、コーマンのことだから似たり寄ったりのものが他にもごまんとあるはず。三部作の一角『血まみれギャングママ』との二本立てを観たんだけど、どちらもニューシネマのスタイルをパクっ、模したロードムービーなんだけど描かれる時代を当時の社会を反映しない30年代、50年代としているところが曲者。『クレイジー・ママ』はロックンロールの50年代。泥沼化しているベトナム戦争中の70年代ではなく戦勝国ムード溢れる50年代。だからというわけでもないだろうがラストカットのバカ明るさにはやられた(オープニングはけっこう辛辣なのに)。娘の尻軽さも突き抜けた明るさの象徴で嫌味がない。その娘に振り回される男も心底悩まない。リーゼントのナンパ野郎もスカッと爽やか、そのうえ仁義に熱く男らしい活躍も見せてくれる。言いかえれば深みがないのだが、もちろん確信犯。カーアクションと銃撃戦があればOKで、あとはそこにもっていくための材料でしかない。そんな中であっけらかんとした女たちが生き生きと躍動しているからまた痛快。女はたくましい。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-13 16:35:12)
133.  江戸川乱歩の陰獣
乱歩の作品は大きく2種類に分けられる。元々自身が書きたかった本格推理小説と、なぜだか世間に高評価で受け入れられた変格推理小説に。「陰獣」は性的倒錯や猟奇的犯罪という「変格」的なものを取り入れた本格推理小説である。つまりトリックとトリックが解かれる過程に面白さが詰まっているということ。それがどういうことかというと、映画化に不向きな作品ってこと。それでもこれは面白い。両者共がおそらくは乱歩の分身であろう本格推理小説家と変格推理小説家の対決という構図そのものの面白さをうまく見せている。「変格」的世界観にありがちな薄っぺらさ、安っぽさといったものも、ローアングルと、被写体の手前にモノを置く加藤泰印によって深みを得ている。ムリにインビなる雰囲気を作ろうとしてないのがいい。本格推理小説家をいかにも優等生顔のあおい輝彦としたのは適格だったと思うが、もう少しハードボイルド系にしてみても面白かったかも。
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-29 14:17:32)
134.  坊っちゃん(1977)
アップ多用なんだけどマンガチックとも言えるキャラクターの魅力こそがキーとなる本作にあっては成功法と言えるかもしれない。「赤シャツ」と「野だいこ」はあまりにハマリすぎ。というか松坂慶子=「マドンナ」にも言えるんだけど、キャラクターと役者の一致はもしかしてこの作品を昔テレビで見たのが印象として残っているだけかも。と、思ってしまうほどにキャスティングは「鉄板」だと思う。松山弁って言うのかな?「ぞなもし」っての。いなかっぺ大将のにゃんこ先生の使ってた方言といっしょですかね。いいなあ。とくに女の人が言うと。でも「ぞなもし」が語尾についてるだけで標準語イントネーションなんだけど、実際はどうなんでしょ。オーソドックスながら原作のユーモア性をよりクローズアップさせた楽しい作品でした。 
[ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-23 13:16:29)
135.  大統領の陰謀
事件のドラマ性を排除して、国家の圧力や情報操作をはっきりとしたカタチで見せず、ひたすら二人の記者の行動のみを羅列する。聞き込みと書き込みとタイプライターの打ち込み。ドラマ部分は事件とは関係のない、どの記事にどれだけの枠を与えるかの編集会議とその中で二人の若い記者を支える上司の姿ぐらいに抑えているのでかなり淡々としているはずなのだが、この抑揚の無さが事件の重大性を露としているようでもあり、作られた緊張感とはまた違った妙な生々しさを伴う緊張感の持続がある。とは言ってもこの作品の最大の功労はアメリカ史上最悪の政治スキャンダルをたかだか2年か3年ほどしか経たないうちにエンターテイメントで見せてしまうところにあり、大統領を辞任に追いやった実際の報道とともにアメリカ映画の正義と自由を声高々に発したところにあるのだと思う。2大スター共演はいろんな意味で適任であった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-10 14:55:15)(良:1票)
136.  バニシング・ポイント(1971)
何度かテレビで見ていて印象に残っているシーンはところどころあるんだけど、どんな話だったか全く思い出せず「デス・プルーフ」後に再見した多くの映画ファンに漏れず私もやっぱり再見したのだが、そのおかげでどんな話か思い出せないことに納得できた。だってストーリーなんて無い。ただ爆走するのみ。あるにはあるのだが、爆走する以外のものはムリヤリにとってつけたようなものばかりだ。そのムリヤリにとってつけたものってのはアメリカの60年代後半から70年代初めの社会をあまりに分かりやすく再現したものなのだが、この分かりやすい情景による説明があってもアメリカン・ニューシネマを体験していない者にはイマイチピンとこないのではなかろうか。つまりその情景と無謀な爆走の関係にピンとこないということ。それほどにコワルスキーの心情はこの時代背景なら当然のものとして理解できることを前提にされているように思う。ヒッピー・ムーブメント、フリーセックス、ベトナム反戦運動、ドラッグ、、、。そんな時代にハリウッドに対抗するようにして生まれた反体制派の映画群。この映画はアメリカン・ニューシネマという枠に収まる映画というよりもアメリカン・ニューシネマそのもの。というかコワルスキーの爆走がアメリカン・ニューシネマそのものか。鬱屈した、それゆえに反抗的な社会はただひたすらアンチヒーローを求めて止まない。だからどうしたと言われればどうしようもない。ただ、時代背景を無視した、ただひたすらに爆走する青春映画として見たってそれなりの感慨は得ることのできる映画でもある。
[DVD(字幕)] 6点(2009-05-07 13:43:49)
137.  さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 
目の前に死体が転がっていようが警察に尋問されようが常に落ち着き払って対応すれば誰でもマーロウになれるんじゃないだろうか。その落ち着きぶりに無理さえなければ。いや、ボギーの落ち着きぶりはけっこう無理があったような気がするけどそれでもマーロウだったんだから、無理の無い落ち着きを見せるミッチャムはさらにマーロウだといえる。加えて、原作には落ち着き払ったうえにキザな心情の語りが入る、そこにハードボイルドの源があるのだが、ナレーションを使うことでそこんところをうまく補足している。だから原作ファンには至って好感度が高いように思う。チャンドラーの作ったハードボイルド臭は確かに再現されているから。それだけでもじゅうぶん面白い映画ではあるんだけど、チャンドラーを知らない人にとってどうなんだろう。知らなくたってシャーロット・ランプリングのファムファタールぶり、はたまた相反する男の純情物語をからませたドラマは回想で語られることによってより哀愁を漂わせていて実にいいと思う。思うんだけど、やっぱりこの映画の良さってチャンドラーの醸す雰囲気を壊さなかったってところが一番なんじゃないかな。とか思ったり。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-13 17:01:54)
138.  新幹線大爆破
新幹線が爆破されても炎と煙の中からスローモーションで出てきそうなソニー千葉ちゃん。深刻な表情を大袈裟に表現できる宇津井健。二者二様のオーバーアクト俳優に、いつもなにかうじうじとしたものを内に秘めながらいろんなものを背中に背負い込んでる高倉健。俳優の持つ色をそのまま出させて、オールキャストを堪能させる。走り続ける新幹線に訪れる、正にノンストップな危機をスリリングに回避してゆくのだが、この手に汗握るサスペンスに先に書いた濃厚で熱い演技が加わることで特撮のショボさをやり過ごさせる(いや、マジで)。素晴らしい。犯人グループの背景をチマチマと語るところでどうしても停滞してしまうのが勿体無い。語ったところで社会派になってるわけでもなし。『サブウェイ・パニック』のようにそこは省いたほうが絶対面白い。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-01 14:13:47)
139.  オリエント急行殺人事件(1974)
原作があって、しかも容疑者がうじゃうじゃいるミステリーとなれば娯楽映画の限られた尺に収めること自体に無理が出てくる。乗客への質問シーンではすでにポワロの中である漠然とした答えを出しているのだが、その根拠がほとんど映されていない。推理を促す発言やエピソードもかなり都合よく出てくる。そこまでしても破綻してないのがかえって凄い。短い回想シーンの入れ方も抜群。これは推理を楽しむ映画じゃなくて、人気小説の映像化を楽しむ作品と割り切ったほうがいいし割り切れる。そして豪華俳優陣の共演を楽しむ作品でもある。ホントこの面子は凄い。単に人気のある役者が出てるんじゃなくて“凄い人”がぞろりといる。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-03-31 13:56:39)
140.  スケアクロウ 《ネタバレ》 
最後のマッチをくれたから。友情の始まりはこんなものかもしれない。どちらも世間からはみ出した風来坊なのだが、性格は両極端。ジーン・ハックマンとアル・パチーノが見た目そのままの役柄(パチーノは今でこそ我の強いオーバーアクトぎみな役者だけど、若い頃はナイーブな若者の典型みたいな優しい顔をしている)で、その両極端なコンビを演じてみせる。一見、世間にはどうしたって馴染まない欠点だらけの劣等性と世間を渡り歩く術を身につけた優等生のコンビのようにも映る。実際、劣等性は優等生から世間との関わり方を学んでゆく。しかしそれは諍いを避け、世間とうまく折り合いをつけるための方法でしかなく、世間と対峙するものではなかった。映画はむごい現実を見せて終わる。この急転直下ぶりは反則気味だ。しかし同時に一度作られた友情は易々とは壊れないことも見せる。そのことを体現してみせるハックマンだけが救いなのだが、これは救いなのではなく映画はこれこそを見せたかったのだと思わないとやってられないぐらいきつい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-10-09 12:09:34)(良:1票)
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