1521. 悪いことしましョ!(2000)
《ネタバレ》 オリジナルと決定的に違うのは、何と悪魔が女性になる! そのためストーリー的には同じでも雰囲気ががらりと変わる。エリザベス・ハーレイの胸元を見れば一目瞭然、エロっぽくなってしまうのだ。ここをどう評価するかがポイント。 七変化のシーンはおもしろく良くできていると思う。これでオリジナルなら高得点かもと思うが・・・。 蛇足ながら、七変化と言ったがロック歌手がカットされているので、実は六変化だろう。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-12 11:04:13) |
1522. 幸福の黄色いハンカチ
この映画と比較的よく似た「遥かなる山の呼び声」を見るまでは感動的で大変良い映画だと思っていた。しかし、「遥かなる山の呼び声」を見てからは、「幸福の黄色いハンカチ」がずいぶんつまらない映画に思えてきた。高倉健はよしとしても、お供の二人がどうしても鼻についてしようがない。倍賞さんの出番も少ないし・・・。 [映画館(邦画)] 6点(2012-02-10 21:42:37) |
1523. ベルエポック(1992)
王政から共和制へと動乱が続くスペイン国内情勢をよそに、おとぎ話的なほのぼの(?)とした世界が広がる。映画の展開もコメディックだ。末娘に姉さんたちとの愛とは違うんだと言うけれど、本当かなと首をかしげたくなる。 ウナムーノという哲学者や、サルスエラ(スペインのオペラの一種)についてもよく知らないし、ついて行けないところも多々あるがこれがスペイン文化か。スペインについてもっと知っていれば、楽しめただろうと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-08 17:48:56) |
1524. 007/ゴールドフィンガー
今はそれほどでもないが、最初見たときは結構おもしろかった。愛車アストン・マーチンDB5が初めて登場し、殺人レーザーなどの秘密兵器も次々飛び出す。いかさまトランプ、賭ゴルフ、金粉に包まれた全裸女性など印象に残るシーンが多い。 [映画館(字幕)] 6点(2012-02-04 17:08:16) |
1525. ミス・マープル/スリーピング・マーダー(1987)<TVM>
幼いときの記憶、塗り込められた壁というとサスペリアPART2を思い出すけど、もちろん原作はこっちの方が前。「スリーピング・マーダー」はアガサ・クリスティの遺作で、最後の作品という副題が付いたりすることもあるが、そうではない。アガサが執筆したのは第2次世界大戦の頃とされ、彼女は自分の死後出版するよう託している。 ところで題名の眠れる殺人者とは? 映画の中でもミス・マープルが過去を掘り起こさない方が良いようなことも言っているが・・・。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-04 14:25:05) |
1526. 39階段 (1978)
《ネタバレ》 DVDのジャケットには、「ヒッチコックの傑作『三十九夜』をリメイク」としてあるが、見れば一目瞭然、ヒッチコックのとはかなり違う。(別物と言っても良いと思うくらい) 調べてみると原作小説(ジョン・バカンの「三十九階段」)は同じあっても脚本がまったく違う。もちろんヒッチコックが断然有名だけど、原作の小説に近いのはこっちの方だと思う。(ただし記憶の達人は登場しない) 映画はギリシャ首相暗殺計画を巡って、ロバート・パウエル演じるハネイは警察と暗殺一味の両方から追われスリリングな展開となるが、ラストのビッグベンのシーンはやや現実離れ。途中で牧師を襲ったり浮浪者の帽子を取ったりするのはどうか。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-02 14:51:03) |
1527. 別離(1939)
イングリッド・バーグマンを米国に招いて制作した第1号の映画で、スウェーデン映画「間奏曲」のリメイク。(原題はどちらもINTERMEZZO、クラシック音楽の間奏曲) 映像がきれいになり、主役もバーグマンはそのままの役で相手方がレスリー・ハワードの2枚目になる。 見ていてびっくりするのは、ほとんど細部に至るまでオリジナル映画を踏襲していることである。音楽もすばらしく言うことないが、けちをつけるとすればレスリー・ハワードがヴァイオリニストに見えないこと。(弾けなくてもヴァイオリンを弾いているように見せるのがプロ) [DVD(字幕)] 6点(2012-02-01 00:05:02) |
1528. 間奏曲(1936)
別離(1939)のオリジナルでスウェーデン映画、イングリッド・バーグマンがセルズニックに見出された映画である。映像がいかにも古く、主演のエスタ・エクマンとの年の差(25歳)も物語通りに感じられ、レスリー・ハワードの2枚目とは比べものにならないのが難点か。だが、いかにもヴァイオリニストという雰囲気があって良い。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-31 23:45:19) |
1529. 刑事コロンボ/指輪の爪あと<TVM>
決めてがないばかりに大胆な罠だが、それが見事に決まる。車の故障すら作為的だったとは・・・。ストーリーも良くできていると思うが、あの探偵さんはどのようにして事件を決着させる(犯人を挙げる)気だったのだろうか。レイ・ミランドは風格があるのにびっくり。 [地上波(吹替)] 6点(2012-01-29 23:36:00) |
1530. あの胸にもういちど
ただひたすら走るオートバイかと思いきや、回想シーンや幻想、モノローグと飽かせない構成になっている。穏健で節度のある夫と自由で常識にとらわれない情熱的な恋人の対比がよい。オートバイもまた快感と危険の隣り合わせだし、・・・ カメラワークが大変すばらしいのは、元々が撮影監督だということか。歌手マリアンヌ・フェイスフルが主演女優を演じ一躍有名になった。 [映画館(字幕)] 6点(2012-01-26 21:17:36) |
1531. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
前作「魔宮の伝説」はドタバタが過ぎてたが、こっちの方は比較的落ち着いて見ることができる。父親が出てくることも前作の登場人物より良く、脚本も練られていると思う。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-19 21:43:57) |
1532. オリバー・ツイスト(2005)
《ネタバレ》 映像はきれいだし、作りも丁寧。ミュージカルや少年少女向けにもならず、ディケンズの原作に近い雰囲気を与えてくれる。特にラストに絞首刑の恐ろしさを持ってくるとは生々しい。しかし果たしてこういうエンディングはどうなのか。 ベン・キングズレーのフェイギンはずいぶん年寄りで悪者でありながら寂しささえも感じさせる。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-17 22:10:02) |
1533. シーラ号の謎
昔見たときは細かいところがよくわからないままだったが、DVDが出てようやく謎が解けた。映画館ではさすがに無理、巻き戻してみることが不可能だから。改めて手の込んだストーリーということに気づいた。 [映画館(字幕)] 6点(2012-01-14 15:34:18) |
1534. 遠い空の向こうに
夢とロマンがある上に実話に基づいて悪くない。しかし感動できるかどうかというと、少し弱い。それに結果的にうまくいったから良かったものの、途中で事故が起きたり、けが人が出たらどうなっていただろうか。 発射実験の初期段階がこの映画のようにどこに飛んでいくかわからないような状態だったら、中止させるのが常識のように思える。 [DVD(字幕)] 6点(2012-01-11 21:30:23) |
1535. フィラデルフィア物語
前夫や雑誌記者らがロード家に乗り込んでくるあたりまではおもしろいのだが、前夜祭パーティあたりからだんだん退屈になる。金持ち上流社会と付き合うには「忍耐」が必要というのが身にしみる。それと元が舞台劇でスクリューボール喜劇?なのか、台詞がやたら多いし、見るのが疲れる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-28 09:10:50) |
1536. 昭和枯れすすき
「貧しさに負けた~」映画の前年に出た「昭和枯れすすき」 演歌は好きでない私ですら、覚えてしまったほど大ヒットした。そのイメージとはちょっと違う格好いい刑事とヤクザな妹の映画、同時上映された「球形の荒野」が目当てで、たまたま見た映画だったが、こっちの方がおもしろかった。 「私は大人よ、ほっといて」という秋吉久美子が役ぴったりの印象だった。 [映画館(邦画)] 6点(2011-12-23 18:48:07) |
1537. アリス(1988)
ストーリーを知った上で見ると興味深いが、初めて見たらびっくりするだろう。それくらい強烈、度肝を抜く。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-21 20:01:22) |
1538. 不思議の国のアリス(1972)
原作のおもしろさをふんだんに盛り込んでいるミュージカルで、「007」など多くの映画音楽を作曲したジョン・バリーによるもの。 答えのないなぞなぞ、かけことば、比喩など、たくさんの言葉の遊びが盛り込まれているが、これは英語をよく知っていないとおもしろくないかもしれない。少なくとも子ども向けではなさそう。エリザベス女王を演じたフローラ・ロブソンがハートのクイーンというのもおもしろい。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-20 22:33:55) |
1539. エデンの東(1955)
J・ディーンが好きでないので、人気映画として評判は高くても気乗りがしないまま見た。聖書の「カインとアベル」の話に基づくスタインベックの小説が原作だと知ったのは、ずっと後になってからである。 撮影秘話を聞くとカザンがどうして無名のJ・ディーンを主役にしたか、なぜ彼の映画が好評をえたかも納得するものがある。親子の愛、兄弟の葛藤など、よく表現されていると思うが、聖書になじみのない日本人には今ひとつかもしれない。 [映画館(字幕)] 6点(2011-12-17 23:38:30) |
1540. アメノナカノ青空
ラブストーリーなのにベタベタしたところがなく、不治の難病というのに暗くジメジメしたところがない。それでいてヒタヒタと思いが伝わってくる良い映画だ。主役の二人も悪くないが、母親のイ・ミスクがすばらしいと思う。 「・・・ing」という訳のわからない原題を、「アメノナカノ青空」としたのはヒットだと思う。まさに残された時間、雨の中の青空だ。 ところで、DVDで見るとエンドロールに日本語の歌詞がついている。もともとの映画に歌詞はなかったのに、これは行き過ぎか。 [DVD(字幕)] 6点(2011-12-14 19:33:51) |