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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1541.  モンスターハンター 《ネタバレ》 
 ゲームは360で『フロンティア』をひと月だけやっただけで(アレ、オン専用の課金ゲーなので、最初の課金だけでやめちゃった)『モンハン』全体を把握できてはいないので比較して語る事はできないけれど、なんだかあんまり新鮮なモノを見た!って感覚には乏しい映画だったわ。   最初からしばらくずーっと『エイリアン2』で、その流れがやっとひと息ついたと思ったら、なんていうか『ゼイリブ』?みたいな。そのドタバタは一体いつまで続くの?っていい加減ダレてきた後にやっと狩り始めるのだけど(『トレマーズ』感を醸しつつ)、結局は『ヒックとドラゴン』だったわねぇ、って。っていうか『ヒックとドラゴン』はちゃんと早くから火を吐くドラゴンの、その燃料について言及して伏線張ってたけれど、これは唐突だわね。   この監督ならばこのくらいでしょう、っていう、その予想からなんにもハミ出してゆかない、毎度のミラが主役な躁状態の娯楽映画で、だけどそう割り切って見に行ったのだから、モンク言うのも筋違いかしらねぇ。でもでも、クルマひっくり返って中の人間が「うぎゃ~」ゴロゴロ~ってショットを何度も繰り返し過ぎ(3~4回あったわよね)とか、せっかくの日本人キャストな山崎紘菜ねえさま、顔がマトモに映ってる画が10秒もないんじゃない?とか(双眼鏡覗いてるショットの方がよっぽど長いわ)、モンスター相手の戦闘シーンはゲーム的な闘いよりも現代兵器でバリバリ!ってシーンの方が割合が多いんじゃない?とか、どうしても不満は色々出てきちゃうわ。トニー・ジャーのアクションシーンも細切れだしねぇ。   カプコンのゲームの映画化作品って、ツッコミどころが多いモノばかりだったりするので、まあコレもそんな意味ではカプコンらしいっちゃらしいのかもしれないわね。
[映画館(字幕)] 5点(2021-04-05 13:09:42)
1542.  ワンダーウーマン 1984 《ネタバレ》 
 映画中に表示される原題は『WW84』。ワンダーウーマンと世界大戦(ワールドウォー)のダブルミーニングになってるのね。ひとりの男の欲望が世界中の人間の欲望となって、それぞれのエゴが戦争の危機にまで至る、そんなお話し。そのエゴは主役のワンダーウーマンことダイアナにまで及んで。  ただ、その大風呂敷に至るまでの流れは決して簡単に納得できるものではないし、映画としてのカタチはなんだか曖昧で雑だわ。   そもそもキーとなる石が魔法のアイテムなわけで、魔法が元になって話が進行する時点でヒーローものとしての明快さや気持ち良さがスポイルされるのよね。魔法を前提としちゃうとパワーによる戦いじゃなくて、いかに魔法を無効化するかってハナシになるワケで、『アベンジャーズ』の完結編もそうだったけど、それってヒーローものじゃなくてファンタジーの役目よねぇ、って思っちゃう。  男の目的だって借金からの脱出→金持ち→支配者→破壊神みたいになっていっちゃうのだけど、その変遷に流れを感じられない、なんでそうなっていっちゃうのよ?ってカンジなのよね。それはダイアナになりたかったバーバラの変化も一緒ね。   映画を見ていて思い出す映画は色々。愛の代わりに力を失うのは『スーパーマンII』だし、願いを叶える石を巡る話は『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。この映画は『魔宮の伝説』が公開された年が舞台となっているので(描かれている日は日本公開日にとても近いわ)、そこに意味があるのかな?と思ったけれど、そーんなでもない?かな? カーチェイスシーンはどちらかというと『失われたアーク』の方ね。バーバラの変化は『バットマン・リターンズ』のキャットウーマンね。願いの叶う石は『アラジン』の魔法のランプで男はジャファーみたい。   冒頭の方でバーバラがアタッシュケースから書類をばら撒いてしまうのだけど、かき集めた後、カットによってアタッシュケースから書類がはみ出してたり、はみ出してなかったり、雑なのね。  あの男は息子には謝ったけれど、じゃあ世界と男とはどうなったのかしら? バーバラはどうなったのかしら? あんな一大事になったのに完全にスルーよね。  84年当時、渋谷のハチ公前にQ-FRONTは存在してないし。1シーンしかない渋谷の時代考証なんてわざわざしないわよ、みたいな?  その雑さが全編を支配してるような映画。   ダイアナのラブストーリーは切なかったし、本編後のシーンには「わーっ!」てなったわ。アレは古い古いワンダーウーマンファンならば、ね。でも、テーマやメッセージを含めて、そういう部分的な良さはあっても、だから細かいところには目をつぶってよし!ってホドには良くデキた映画には思えなかったのよね。
[映画館(字幕)] 5点(2020-12-20 11:37:20)(良:1票)
1543.  TENET テネット 《ネタバレ》 
 ノーランって映像で説明するの、下手じゃない?   クライマックス、何やってんのかちっとも伝わってこないのは難解なんじゃなくてヘタクソだからだと思うのよ。爆発までの間にブツを奪還しましょう、ってのはさ、順行組と逆行組とで論理的に説明可能だと思うのよ。でもグチャグチャ。ブツを手に入れるシークエンスなんか、アレ、ちゃんと流れ判った?  パラドックス関係なんか、もうメチャクチャよ、あれ。「細かいコトは気にすんな」って状態。  大体、物語を伝えるのは映像以外の部分に頼りまくってるでしょ。大量の、それこそ喋り続け状態なセリフの応酬と不安を煽るやかましい音楽で説明してます、って状態。映像はひたすらハデな、これ見よがしな部分にばかり注力されてるワケで。   で、コレ、200億円とかかけて2時間半に渡って見せられるDV映画ってのがアタシの抱いた印象なのね。いかにDV野郎を退治するか、ってハナシ。そこに監督好みのセカイ系だのSFだのドンパチだの盛り込んでみせました、そんだけ。  だけどアタシにはあのDV野郎が監督の分身のように思えたわ。作品世界を完全にコントロールしないと気が済まない、ホンモノ使わないと満足しない、世界を支配してこそ、そんな自分の投影。人類の滅亡を描こうとしたら人類を本当に滅亡させないとリアリティ出ないとか、そういうキケンな思考(あるいは志向、または嗜好)を自嘲的に、自戒を込めて映像化してるのかしら?みたいな。  だけどDV映画としては徹底的にドラマがつまんないわ。っていうかキャラがみんなつまんない。誰にも殆どノレないのよ。せめてヒロインがいかに息子を愛しているかくらいは映像として見せて欲しいワケよ。もう全部セリフでの説明で、息子そのものはチラチラと映る程度。それにDV野郎のヒロインに対する現在形の加虐シーンはあっても、それ以前にヒロインが憎悪していた点に関してはやっぱりセリフでの説明に終始するのよね。  お腹の傷はサスペンスの要素になるかと思いきや、水戸黄門の印籠みたいなポジションだし、DV野郎が手に入れた自殺カプセルは意味を成さなかったし、あちこち隙間がスカスカしてるわ。   ハデな映像と大量のセリフとやかましい音楽とSEが緩急なく連なった2時間半、それはノーランの強迫観念の発露みたいなものなんじゃないかしら。   あと、日本でたった2カ所なIMAX GTテクノロジーで見たのだけど全編フルサイズだと思ってたら半分くらいだったわね。ちょっと肩透かし。コレ!って見せ場以外はシーン頭の説明的映像が上下(空と地面、天井と床)広々、っていう、なんとなくカタにハマった不器用な使い方だったのがちょっと微笑ましかったわ。
[映画館(字幕)] 5点(2020-09-19 22:45:49)(笑:1票) (良:2票)
1544.  クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 《ネタバレ》 
 なんか『ロストチルドレン』みたいなハナシ。クライマックスのビジュアルは『地球防衛軍』(ミステリアンやモゲラの映画なヤツじゃなくて「EDF!EDF!」なゲームの方)ね。あと、いつもに比べて何故か背景画がキレイ。   で、今回の『クレしん』はちょっと見てるのがシンドかったわ。  登場人物が多過ぎて(レギュラーメンバーの他にこの映画用のオリジナルキャラが大量)、それぞれにドラマを描こうとするものだから、もうあちこち話が飛んで、やたらゴチャゴチャして、混沌としちゃってるわ。  ラクガキによって生まれたキャラ、ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもん。ラクガキングダムのお姫さま(と、城に存在する善悪双方の大量の人々)。旅の途中で出会う少年ゆうま(そして一緒に旅をする動機となる母の存在)。本来ならばそれぞれ大きな役割を持ったゲストキャラポジションなカンジなのよね。それが1本の映画にひとまとめで登場してごちゃーっと描かれるものだから、どれもこれも中途半端なの。一体どこに、誰にキモチを持っていけばいいワケ?って感じで視界に入ってきたと思ったら消えて、を繰り返す状態。  そして、その映画の視点のブレはかすかべ防衛隊、みさえやひろし、ひまわり、そしてしんのすけにまで及ぶわ。それぞれが『1941』みたいにバラバラなベクトルで行動するので、シンプルな到達点に対してやたら混乱した遠回りを繰り広げる事になってシンプルな感動を阻害しまくるのね。  個人的にはもうニセななこ(とブリーフとぶりぶりざえもん)一本で勝負して良かったんじゃない?みたいな感じ。アレだけで勝負する自信がないゆえの保険たっぷり、みたいな印象すら受けてしまうわ。   それから気になったのは異様にザラついた感じの嫌な大人達の姿をこれでもかとしつこく見せること。ああいうのは確かに今の日本の国、リアルにネットにいっぱいいるわ。だけどそれをあえて『クレしん』の世界に登場させる必要があるのかしら? そこからの解放を『クレしん』の子供たちに背負わせるべきモノ?  もっともっと単純に、ラクガキに映した子供たちの創造力、それを描くだけで十分だったんじゃない?って思うのね。
[映画館(邦画)] 5点(2020-09-14 20:47:41)(良:2票)
1545.  今日から俺は!!劇場版 《ネタバレ》 
 ドラマ版から大きく何かが変わるとかいうのはなくて、きっといつもの福田雄一作品なんでしょうねぇ、ってそのまんま。ハナから期待も不安も不要ってカンジ。   ただね、この映画、軸になる物語が開久高校と北根壊高校の抗争で、メインな軟葉高校の三橋と伊藤はその抗争に巻き込まれるカタチなのね。ビミョーに主役からハズレてるカンジで、目立ってるのは開久の片桐と相良だったり、北根壊の大嶽と柳(柳楽優弥が好演)だったり、そして紅羽高校の今井だったり(今井つーか仲野太賀、多分福田監督が大好きなんでしょうねぇ・・・)。ハシカン早川なんか少ししか出てこないわ(つーか同一ロケーションでしか出てこないので、彼女の撮影一日だけ?)。  特に三橋は超省エネバトル状態で、それだけ?みたいな感じ。伊藤もやられてる場面の方が多いんじゃない?みたいな感じだし、なんか今ひとつノレないのよね。メイン二人がそんなには活躍しないって脚本、映画版としてはどうなのかしら?  良かったのは三橋を追っかけるスケバンな森川ね。アタシ、ああいうビジュアル好きだから。   先生達のウザさは相変わらずの福田組だし、佐藤二朗のウザさも相変わらずだし(それでも今回は幾分短かった?)、でもそれでこそで楽しんでる人も多いのでしょうから、まあ、それはそれで、ってとこ。
[映画館(邦画)] 5点(2020-08-30 17:31:14)
1546.  キャッツ 《ネタバレ》 
 劇団四季版を見たのは今から36年とちょっと前、まだ公演が始まったばかりの頃(グリザベラ役は久野綾希子ね)、ひとつ年上の人とデート。チケット代、ディナー代、パンフレットやグッズ代でひと晩で3万円以上飛んで、当時のアタシには大出費だったわ。   それはともかく、暴言吐いちゃうと元々『キャッツ』ってヘンなハナシなので映画になったってヘンなのは当然ね。  ひたすらエピソードの羅列に終始する舞台版を見た時、映画にするには全体を貫く芯、語り部というか狂言回しになる存在が必要だと思ったの。そしてそれは雌の子猫がいいんじゃない?って。今回の映画版はその通りになっていたので、コレは上手く料理できてるんじゃないかしら?って期待したのだけれど、彼女(とマキャヴィティの行動)以外はかなり舞台版に忠実な映画化になっていて、それゆえにやたらハンパなモノになってしまった感があるわ。   ジェリクルキャッツって何よ? 天上に昇って再生を約束されるって何よ? なんでオールドデュトロノミーがそれを決められるのよ? なんで候補者が基本しょーもない連中ばっかりなのよ? グリザベラがあれだけで全部かっさらっていっちゃうのはなんでよ? 唯一のその名って何よ? ってよく判んないそれらは舞台版そのままよ。っていうか映画版のグリザベラはなんかオドオドし過ぎちゃってて挙動不審で舞台版よりも更にヘンね。  舞台版から大きな大きな変更があったのはアスパラガスとグロールタイガーとの関係性ね。なんでガスがグロールタイガーを倒すのよ?どういうコト?みたいな。グリドルボーンとのデュエットは唯一のラブソングなのに、そこを削っちゃった(っていうか設定自体がおかしなコトになっちゃった)のは残念としか言えないわよ。   そして何より問題は、ネコの姿の表現。不評だった当初バージョンより毛のCGを改善したバージョンだそうだけれど、そんなところが問題じゃなくって。どっちつかずでハンパなのよね。単純にレオタードにネコ耳とシッポだけ付けた、役者さんの顔をきっちり残した状態か、さもなきゃ役者さんにモーションキャプチャーしたフルCGにしちゃうか、どっちかに振りきっちゃえばいいのだけど、半獣半人の『ドクターモローの島』状態になっちゃってて、これじゃクリーチャー映画だわ。   あと、ダンスが重要な作品なのに、カット割り細かくてアップ多くて余計なカットのインサート多くて残念な事に。ダンスシーンではちゃんとダンスを見せてナンボでしょうに。   それでも楽曲は舞台版にほぼ忠実、曲順もほぼ忠実、ってコトで、曲を堪能することだけはできたわ。見たのは字幕版だけど頭の中では四季オリジナルキャストの日本語版で歌ってたわ。曲でワクワクできた、って、でもそれだけかなぁ。しかも映画の役者の人達はみんなあーんまり歌が上手くなかったのよね・・・
[映画館(字幕)] 5点(2020-01-24 20:53:53)(笑:1票) (良:1票)
1547.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
 エピソード4をテアトル東京のシネラマの最前列で見てから41年半よ。そりゃ歳も取るわ・・・   さて、『スター・ウォーズ』っていうコンテンツ全体の太い太い軸から考えるとJJの新三部作って、なんていうかシッポっていうか枝葉っていうか竜頭蛇尾っていうか、結局ここまで見て蛇足感が否めないのよね。オマケで作りました的な。少なくとも初代三部作よりも更に凄いコトになりましたよ、っていう拡がりは感じられないわ。映像こそ凄くなってる(ハズだ)けど。   新三部作、なんかやたら些末事に追われてない? そしてその些末事が映画の本体の殆どを構成しちゃってる。まるでデキの悪いお使いRPGのイベントをこなしてるみたい。あー、また本筋から外れて回り道ぃ~?って何度思ったコトかしら。それも三部作の最初や真ん中でやるならともかく、完結編、しかもこれまでの全『スター・ウォーズ』までひっくるめての完結まで謳ってる作品でまーだやってるものだから、一体何してんのよ?って感じ。  もうどっかんと真正面からガチのぶつかりあいってのを見せて欲しいのだけど、あちこちでちまちまちまちましてるからもっと気持ち良くさせてよ!って思っちゃうのよね。  何度も何度もレイとカイロ・レンが戦うんだけど、しつこいわ。いちいち戦っちゃ離れるを繰り返す『Zガンダム』見てるみたいよ。  クライマックスだってカイロ・レン来るのは見え見えなんだけど、何よ、まだそんなとこウロウロしてんの?とか、援軍バーン!って来るのだって見え見えなんだけど、被害出し過ぎ引っ張り過ぎ、とか、どうも気持ち良さをハズしちゃってくれちゃうのよね。もしかしてJJって王道を描くの、下手?   っていうか、前作にあったフォースやジェダイは血じゃなくて普通の人にも可能性はあるのよ、ってのはドコ行っちゃったのかしら?   全作品リアルタイムな世代なワケだけど、なんか特に感慨は無かったわね。どうせまた色々やるんでしょ?ってね。
[映画館(字幕)] 5点(2019-12-20 20:59:35)(良:3票)
1548.  ダンスウィズミー(2019) 《ネタバレ》 
 『さよならくちびる』おバカバージョン、みたいな映画だったわ。   矢口監督の映画、『ひみつの花園』から『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』までは好きなんだけど『ハッピーフライト』『ロボジー』あたりからあまり楽しめなくなって。   矢口監督の映画につきものな「いい加減な人びと」、それが高校生ならば「おバカねぇ」って笑っていられるのだけど、オトナとして仕事をしている立場で「いい加減な人」だと、とても楽しんで見てはいられなくなって。  そのいい加減さが物語を動かしてゆくって、不安感、不穏な雰囲気を漂わせてしまってストレス抱いちゃう。  今回の映画もそうで。だからまごうことなき矢口監督作品ね。   その上、歌って踊る映画なのだけど、普通のミュージカルがキャラクターの心や気持ちをそのまま歌や踊りで表現しているのに対して、この映画の主人公は意思に反して、不本意ながら歌って踊ってしまうわけ。それって見ていてあまり気持ちイイとは思えないのよね。  その姿を見て笑うというのを意図しているのワケなんだけど、主人公にキモチを移して見ていると、苦痛に思えて。苦痛なミュージカルシーンって、そこまで意図してたのかしらねえ?   『レ・ミゼラブル』のファンティーヌや『アナと雪の女王』のエルサ、最近では実写版『アラジン』のジャスミンの熱唱は決して楽しいキモチを歌ってるワケじゃなくて、苦しみの中で心から湧き出る想いを歌ってる、でも、コレはそれとは意味が全然違うワケで。歌うのは昭和な既成曲ばっかりだしね。  不穏な雰囲気で進む苦痛なミュージカル、うーん・・・   ミュージカルに抵抗がある人こそ楽しめる作品ということなんだけど、ミュージカルに慣れている身からすると(ヅカ好きだし)、ミュージカルの良さってところからは遠く離れた作品、ミュージカルへの入門にはなりそうにないカンジ。  そこを体験したければ素直に現在絶賛上映中の『アラジン』を見なさい、みたいな。   主人公の姓が「鈴木」だとか、嘔吐シーンがあるとか、監督の作品の烙印は登場するけど、そういうのはワリとどうでもいいわ。伏線やエピソードの回収をちゃんとせずにほっぽりっぱなし、投げっぱなしの悪いクセも相変わらずよ。   『旅立ちの島唄』や『グッモーエビアン!』の頃は透明感のある少女だった三吉彩花はすっかり美しいオトナになって、存在感もあって、良い女優さんになったわね。でも監督はこの映画のオーディションまで彼女の存在を知らなかったそうで、他の人の作品って意外と見ないモノなの?   舞台では実績も人気も十分なのに、映画では何故か不毛な日本のミュージカル、残念ながらこれもそのジンクスを破れる映画ではなかったわ。っていうか、監督、ティーチインでは昔からミュージカル好きって言ってたけど、ホント? 群舞は俯瞰で、ダンスは全身を捉えてステップを見せてこそ、なのだけど、そこら辺、ちゃんとしてたって言えるかしら?
[試写会(邦画)] 5点(2019-06-21 20:34:29)
1549.  雪の華 《ネタバレ》 
 中島美嘉の『雪の華』は『FIND THE WAY』と共にプレイリスト「超よく聴く曲」の中に入っていて、超よく聴いてたりするのだけど、この映画はあの名曲からよくもまあこんなベタな凡庸な物語しか思いつかなかったモノね、って呆れるレベルね。   昭和の頃の『りぼん』か『なかよし』か、みたいな、小学生同士みたいな恋愛描写はまあまだいいとして(いや、二人とも成人してる設定なのだから相当にアレなんだけど)、限られた命のヒロインがこれまで果たせなかった願いを男にかなえて貰おうとする物語、一体どんだけあんのよ?っていう。過去にも複数あるし、本編前の予告編にも同じような内容の映画があったわ(ってさっき書いたレビューにも同じコト書いたけど)。必ずやりたい事をノートに書くのよね。   ご都合主義だらけの物語は不自然さのカタマリ。キャラを動きやすくするためにヒロインは一人暮らしで仕事を辞めてお金をそれなりに貯めていて。母親は物語上ジャマなので不治の病の娘を基本ほったらかし。主治医は個人情報を家族以外の人間に伝えてしまい(あのメモ手渡しただけでもアウトね)、100万の現金を捻出できないような兄ちゃんはさっくりフィンランド行きの飛行機に乗っちゃう。雪に閉ざされた世界に現地人から止められても無理して徒歩で突入するけれど、全く一切何事も無かったようにヒロインの前に登場。それでも酔えればいいじゃない、みたいな?   その上で、寸止めのラストに困惑したわ。そこで終わり?なエンドロールスタート、の後に更にもう1エピソード描かれたと思ったらそこも寸止め。だったらもっとこの先は存在せず生も死も超越して永遠にここで終わりな映像で締めなさいよ、とか思っちゃったわよ。  『雪の華』も葉加瀬太郎のヴァイオリンのインストで二度聴かせるけれど、肝心のオリジナルの歌の使いどころは勿体ないとしか言い様がないし。   でも、中条あやみをたっぷり堪能できる映画、という点では99点!ってところね。  とにかく彼女をキレイに可愛く魅力的に撮るってことに関してはこだわりまくっていて、カメラさん、照明さん、メイクさん、ヘアメイクさん、衣装さんのウデが光りまくり。  そしてもちろん、中条あやみという存在そのものの魅力が輝きまくりで、その輝きを記録したという点では名画だと言えるわ。100点に1点足らないのは映画の中でも最も肝心な大切なシーンが夜の闇の中なので映画のワザが有効にならず、彼女の顔も闇の中に沈んでしまっていたこと。そこは残念。そこはどうせデジタル合成状態だったのだからウソでも輝かせて良かったんじゃない?   ということで、これはひたすら中条あやみの魅力を堪能するためにある映画というカンジ、でも映画ってそれだけじゃあ、ねぇ。
[映画館(邦画)] 5点(2019-02-15 22:40:08)
1550.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 
 前半面白くて後半ダレダレ。   アリーがスターダムを昇ってゆく展開は楽しめるのね。レディー・ガガの歌声には説得力があるし。でも、ブラッドリー・クーパーが堕ちてゆく展開は密度無くてもう早く終わんないかなぁ、って状態で。  クーパー、確かに演技も歌も演出も、って多彩ぶりを示してるわ。でもだからってこれ見よがしの俺様映画見せられてもゲンナリよ。邦題には「アリー」ってヒロインの名前付いてるけど実際は『ジャクソン スター転落』ってタイトルの方が相応しいような映画ね。映画の半分以上がアリーじゃなくジャクソンの映画なんだもの。   大体、アリーが成功してゆくのに伴ってジャクソンが堕ちてゆくってワケじゃなく、冒頭から酔っ払ってて、その都度その都度酔っ払ってて、延々酔っ払ってて、酒とドラッグで自滅してゆくだけなんで、アリー関係なくね?って状態なのよね。  歌も前半は色々と聴かせてくれるけれど、後半はラストまで勿体付けてあんまり聴かせない構成になってるので余計につまんなくなっちゃうし。  ジャクソンはなんでそんなに人気のある歌手なのか判らないしねぇ。アッチじゃあんなカントリー歌ってても熱狂的にウケるのかしら? アメリカ人の趣味は判らないのでナンとも言えないのだけど。日本で言うと五木ひろしや細川たかしが熱狂的にウケてるようなモン?(多分チガウ)   良かったのはサム・エリオットね。いっぱいの過去を背負っていて、でもそれを普段は表に出さない、オモテとウラのある渋い人物で。あとはワンコ。後半のココロの拠り所はワンコくらいなモンで。アリーはレディー・ガガ化していっちゃうし。   レディー・ガガの歌声を聴きたい!って点ではそこそこ満たされる映画かもしれないけれど、そのための2時間16分、って考えるといかんせん長過ぎね。
[映画館(字幕)] 5点(2018-12-26 20:15:57)
1551.  グリンチ(2018) 《ネタバレ》 
 思いきりクリスマス気分にひたれる、キラキラが溢れたクリスマス映画。そして、それ以上のモノはあーんまり期待しない方がいいわ。   ジム・キャリー版のグリンチがいるでしょ。アレの知識があったらもうグリンチってのがどんなモンなのかはほぼ把握できちゃってるわけね。その上、そこから更に毒気を抜きまくって漂白した上で、甘く甘~く味付けしたのが今回のグリンチ。完全に小さなお子様向け仕様。今までの『怪盗グルー』とか『ミニオンズ』とか『ペット』とかのイルミネーション作品から想定しちゃう層の、更にその下の年齢層向けね。  だからクリスマスに小さなお子様をお持ちの家族で見に行くのにはオススメ。そして、オトナが一人とかでコレ見るのは実は結構シンドいっていう。もう『アンパンマン』を見に行くくらいな?   シンディ・ルーがとっても可愛くて、とってもいい子で、その純粋さはとっても大切なのだけど、でも、汚れちゃったオトナの口にはどうにもこうにも甘い甘~い映画なの。  そんなんで改心しちゃう?アンタの心の闇はそんなに浅い浅いモンだったの?ってグリンチにツッコミたくなるわ。  って、元々絵本が原作で、それを忠実に映像化しただけな作品なのだから、歪んだモノを求める事こそが筋違いなんだけどね。  だけど、背景とか美術とか映像の見せ方はとってもイイのだけれども、物語とかキャラクターとかは真っ直ぐ過ぎちゃってて面白味に欠けまくりなのよね。  あそこまで善人が善意だけで生きてる世界だと、全体主義的に見えて、まるで善意の名のもとに単一的な思想によってグリンチを洗脳してみせました、みたいにすら思えてしまうわ。アレはアレで息苦しそう。   ね、コレは汚れてるオトナ向きの映画じゃなくて、純粋なお子様、そして純粋な大人のための映画。アタシみたいなリアルグリンチにはむしろダメージを与えてくるわね、コレ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-12-20 22:18:47)(良:1票)
1552.  春待つ僕ら 《ネタバレ》 
 冒頭から数分のうちにこのテの映画のお約束が大量に登場して(明朝体縦書きのタイトル、地域関係なく新学期に絶対桜咲いてる、登場人物の名前をバーンと文字で説明、ヘンな色とデザインの制服・・・)、ああ、コレはまたまた定型フォーマット映画が誕生しました、ってヤツね、って苦笑。   引っ込み思案なヒロインと、明るい男子たち。幾度となく見てきたパターンね。ヒロインが様々な経験をして一歩を踏み出して成長します、ってアレ。それも要は見せ方なのでしょうけど、この映画は独自の個性を見せようという気概はあまり見られないわね。あくまでフツーでいようとしてる感じ。   バスケが主題になっているのだけれど、その肝心のバスケをちゃんと描くような事はないのね。あくまで雰囲気だけ。試合シーンでいちいち試合経過の字幕入れるのだけれど、アレを入れなければならないほどにはバスケが重要な映画ではないわ。  ヒロインの作文が辛うじてアクセントになってるかなぁ?  このテの映画のポイントなロケーションの魅力が殆ど無いのは大きなマイナス。   で、キャストがみ~んな高校生に見えないの。さすがに無理があるの。高校一年とか、もうさすがにないわ~、って。もうひと世代下のコ達に演じさせるべきだと思うのだけれども、そもそもが始めに俳優ありきで企画が立ち上がってるんでしょうから、最初から無理を承知って状態なのよね。   映像とか音楽とか主題歌とか演技とか、何かがハミ出してゆくことは決してない、お約束で組み立てられた映画。安定路線なのでしょうけど、そうしてるうちに、邦画のこのジャンル全体が徐々にチカラを失ってゆく気がしないでもなく。いえ、実際に魅力的にも興行的にも今や以前のようなチカラは無いわ。  このジャンルが好きなので、もうちょっと冒険して欲しいなぁ。
[映画館(邦画)] 5点(2018-12-20 19:47:11)
1553.  くるみ割り人形と秘密の王国 《ネタバレ》 
 ディズニー大好きだからやっぱり期待しちゃうけど、でもディズニーの実写ファンタジーって、そぉーんなには、って印象があって。   これ、予告編を見て、どこら辺が『くるみ割り人形』?とか、『アリス・イン・ワンダーランド』や『オズ はじまりの戦い』と似てね?とかネガティブな印象を受けちゃったんだけど、実際の映画もその印象のままになっちゃった。   ヒロイン役のマッケンジー・フォイの透き通るような美しさがステキ。それだけ。あとは・・・   美術はいい仕事してるのね。でも、じゃあそれが前述した作品、あるいは更に『マレフィセント』とか『シンデレラ』とか『美女と野獣』とかのディズニー実写ファンタジーと明確な差別化ができてるか?この作品ならではの魅力的な個性を放ってるか?っていうと、その既存の作品が創ったイメージの枠の中に収まってしまってる印象なのね。   物語的にもハリウッドってそういう話にしちゃいがち。ハリウッド娯楽作品はこうでなくちゃ!って強迫観念で作られてるんじゃない? アリス、白雪姫と武装させてきたのだから必然的に『くるみ割り人形』のクララも、ってか。男に劣る事なく戦う女性こそがジェンダーフリーの象徴とか思ってるんだったらただのバカよ? そんなのジェームズ・キャメロン的マッチョ思想よ?   『くるみ割り人形』って小さい頃に読んだ絵本のイメージが強烈なのね。極彩色で、ある種の禍々しさがあって、独特の世界が広がっていて。そのせいもあって、ディズニーが『くるみ割り人形』をフツーのファンタジー映画にアレンジしちゃったのねぇ・・・って感じがして。  そもそも“くるみ割り人形”である事のアイデンティティが希薄なのよね。人種に配慮しました、ってのはいいとして、ちっとも冴えない、魅力に欠けるくるみ割り人形のキャスティングは正解だったのかしら?   『アリス~』も『オズ~』もそーんなに、な映画だったけど、でもそれぞれティム・バートン、サム・ライミの個性は発揮されてたわ。でも、この映画のラッセ・ハルストレムの個性ってそもそも何? 落ち着きのないがちゃがちゃしたドラマ映画を撮る人って印象しかないんだけど。その点でもイメージ弱いのよね。   もっと独特なイメージを持った、個性的な作品を期待してたんだけど、ディズニーじゃこんなモンなのかしらねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-12-03 20:15:22)(良:1票)
1554.  ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 《ネタバレ》 
 冒頭にいきなり展開する脱走シーンは迫力があって面白かったわ。   でも、デヴィッド・イェーツ監督になって以降、あーんまり、ってカンジな『ハリー・ポッター』シリーズ。暗くて冷たいトーンが好みじゃないなぁ、って。原作自体がそういうトーンになっていったというのもあるのだけど。  『ファンタスティック・ビースト』はそのイェーツ監督が続投していて、トーンもそのままという感じで、なのでやっぱりそんなには、なのね。  前作はつまらなくはないけれど、でも、もっとワクワクさせて欲しかったな、って。   今回も感覚的には同じ。そして、前作以上に人間関係のごちゃごちゃした感じ、そう、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降のローリング女史の興味がそっちに傾きまくったように、そこを描くのに大半が取られていて。  前作にはまだ魔法生物の見せ場が色々あったけれど、今回は会話シーンばかり。誰が実はどういう人物で誰とどういう関係です、っていうのを描いてゆくの、映画としてはそんなに面白くないわ。  っていうか、『ハリー・ポッター』の知識が“かなり”ないと意味のない部分が多くを占めていて、もちろん前作を見ていないと意味のない部分もたっぷりで。なので単体の映画として楽しい点は殆どなし、っていう。  会話シーンばかりで物語を成立させようなんて、ローリング女史は橋田壽賀子?これって『渡る魔法界は闇ばかり』とかいうタイトル?みたいな状態よ。   クライマックスも不発状態で(『帝国の逆襲』ポジションな物語だし)、CGの炎が画面いっぱいにぼわぼわしてるのを眺めるばかり。   もっと人間で、そしてなんと言っても魔法動物で魅せて欲しいのだけど。今回は「ファンタスティック・ビースト」なんて名ばかりの、申し訳程度の存在になっちゃってて、それって後付け設定でしょ?みたいな無理矢理さも含めて、ローリング女史の多分に腐り気味なシュミに付き合わされてる感が切ないわ。   ダンブルドアを始め、ホグワーツやナギニ、フラメル等の『ハリー・ポッター』とのリンク関係はそりゃファンとしては楽しめるのだけれど、それ以前にちゃんとした一本の娯楽映画を見たいのよ。『ハリー・ポッター』はもはや過去のものなのだから。
[映画館(字幕)] 5点(2018-11-25 15:49:34)(良:2票)
1555.  ホース・ソルジャー 《ネタバレ》 
 9.11直後にアルカイダ、タリバンに反撃に出る部隊を描いた実話の映画化。   米軍単独の作戦ではなくて、アフガニスタン北部の反タリバン勢力と共闘してゆくあたり、興味深く見たわ。その反タリバン勢力にしても一枚岩ではなくて、それぞれが敵対していて、アフガニスタン国内で常に対立があって。   だけど、これはアメリカ人から見た正義と悪との戦いの話なので、アタシとしては映画から少し距離を置いて、俯瞰した状態。  タリバンを絶対悪として描き、その拠点を叩く娯楽エンターテイメントアクション映画といった風情で、実話を元にそういうのを作れてしまうのが今現在のアメリカの映画なのねぇ、って。  理解し合えない相手は、娯楽映画の敵役に落とし込んで断絶するしかない、そういう映画の在り方自体に今の現実が表れているように感じるの。   登場人物が限られている割にはドラマはあまり描かれず、かと言って、どのように戦いが進行していったのか、そのディティールが細かく描かれる訳でもなくて(戦闘シーンでイマジナリーラインが消失しちゃってたりするので地理的状況が全く見えてこなくなっちゃう)、題材のわりにあまりにライトな娯楽映画といった風情で。  クリヘム、ペーニャってお馴染みなスターの顔が、さらにそんな感覚を強めている感じもして。   今も続く世界の混沌を、こういうカタチで表現しなければならない、それはなかなかにコワイことなのかもしれないわ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-22 22:06:10)
1556.  劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ 《ネタバレ》 
 毎度の一見さんお断り系アニメ。原作やテレビアニメ版の知識がないとキビシい作り。作品世界や人物設定、人物関係についての説明があまりなくて、知ってることが前提。ファンタジーって作品ごとに独自のルールが存在してるものだけれど、原作やアニメを知らない人間は作品内に存在する基本ルールすら理解するのに苦労するわ。   で、そのわりにゆっくりしてるというか、テンポがあまり良くなくて、キャラもそんなに個性を主張してこない感じで、なんだか全体的に薄い印象。映画の尺を使ってできる事は色々とあると思うのだけれど、まったりとした空気感こそが大事ってコトなのかしらねぇ?   ニャンコ先生はかわいいけど、3匹に分裂しちゃったニャンコ先生を探す、っていうのが話の核になってからは似たような絵が続いて、進行が停滞気味で、かなり単調になってしまったわ。っていうか「ニャンコ先生」って私らの世代には「大左衛門~!」(CV:愛川欽也)ってヤツよねぇ。・・・古いわ。   主題になってるドラマは感動的なので、そちらをもっと膨らまして欲しかった気もするんだけど、それでは主人公側が目立たなくなってしまうがゆえのニャンコ先生失踪エピソードなのかしらねぇ。そういう散漫な水増し感が、映画らしからぬ密度の無さを生んでる気がするわ。   作画のクオリティもそーんなには、で劇場アニメとしては、ちょっと、って感じ。「ファンのみんな、ちゃんと入場者特典手に入れたぁ?」って映画。
[映画館(邦画)] 5点(2018-10-22 18:56:46)
1557.  モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ 《ネタバレ》 
 『モンスターストライク』ってスマホゲームよね?くらいな知識しかなくて。『ツムツム』ならやってるんだけどねぇ。  でも、物語は多分映画オリジナル、よね? 一見さんでもあまり問題ないカンジで見ることができる作りだし。   ただ、映画として面白いのか?っていうと、これがもうかなりシンドくてねぇ。  どこかで見たような設定、ビジュアル、展開の寄せ集めで出来てるような映画で、この映画オリジナルの魅力は、じゃあどこにあるの?って考えると、ちょっと思いつかないってゆー。  色々なアニメやゲームを思い出して、まるで「どれだけ連想できるかなぁ?」って試されてるようなカンジ。そこからは新鮮な感動とかってなかなか生まれてこないわよねぇ。  東京が切り取られるように浮かぶってのは『1000年女王』でしょ、それが落ちるだなんだ、ってのは『逆襲のシャア』のアクシズよ。ご丁寧に「νガンダムはダテじゃない!」みたいな絵も見せてくれちゃうし。で、『ベヨネッタ』っぽい世界で対立構造があって『バレットウィッチ』のアリシアみたいな能力持ったコがいたりして、っていうかキャラは『FF』と『スターオーシャン』と『テイルズ オブ』シリーズの中から似たキャラを探してみましょう、みたいな。   物語自体は主人公の少年カナタが映画全体の3分の2くらいヘナヘナしていて、状況に引きずられてばかりでイライラ。かと思うとラスト30分で突然覚醒超展開状態で、シナリオの配分がよろしくないカンジ。  主体性がないために魅力の薄いキャラで、あまり映画に気持ちが乗ってかないの。  ソラは思わせぶりなキャラだけど思わせるばっかりで具体的な中身を伴ってこないお人形さん状態だし。  他キャラは扱い軽いし。   あと、手描きアニメかと思っていたらCGキャラで、日本のCGアニメにありがちな、声優の演技とキャラの表情が合ってないカンジ(大体表情の変化が乏しくて人形っぽい)。CGでアニメ的キャラを作るのは上手いのに、表情はそういかないのはなんででしょうねぇ? 大口開けたり目を見開いたりするとモデルが崩れちゃってどう見ても不気味になるから、とかかしら?   コレ結局、特典目当てな人が最初に大量動員されて公開初週だけバーッと上がるタイプのアレね。よくあるよくある。そういうのが映画として正しいのかどうかはもうよく判んない。それもアリ、なんでもアリな時代なのかもしれないわねぇ。
[映画館(邦画)] 5点(2018-10-19 22:05:30)
1558.  音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!! 《ネタバレ》 
 三木聡監督の映画は、いつもインチキくさいというか、ニセモノって感じで、そこを楽しむのがポイントなんだろうけど、こうも大々的に公開されてしまうと、今回はちょっと違うのかいな?とか思っちゃって、でも実際に見てみたらやっぱり、みたいな。   映画は最初から一切ホンモノ感のない、あり得ない連中の作り物ワールドが暴走してて、酷いカメラワークと禍々しい色合いで描かれるカオスな世界。ワザと狙ってるつもりで、でも、そこが成功してるようには見えないの。ホンキでダメになっちゃってない?ダイジョーブ?って状態で。ハイパー空回り。   それでもそれなりに楽しかったり笑えたりもするんだけど、でも映画の本来の目的、根幹、芯の部分が楽しめてるのか?というととてもギモンで。  カメラワークはあくまで、ホンキでマジでそれダメでしょ、としか思えないくらいに酷いしねぇ。カメラワーク、まじクズ。   ふせえりと岩松了のコンビなんか、定番なわけよね。自分にとっては「あずきパンダちゃ~ん」のふたり。でも、この映画ではその定番っぷりもなんだか空回りの一要素みたいに思えてねぇ。   阿部サダヲと吉岡里帆のコンビは良いのだけど、でもそこまで高まらないままに終わってしまったような。ニセモノワールドな映画での後半からラストのマジメなシリアスなノリに違和感を抱いてしまって。感動よりもドン引き。何カッコつけてんだよタコ!くせーんだよ!!みたいな。   全体的に70~80年代のプログラムピクチャーみたいな雰囲気で、それなりに懐かしい感じもしたけど、それってつまり大作映画のオマケにでも付けとけよ!って程度の映画ってコト。   でも、この映画に対してアタシが抱いた印象の最も大きな問題、それは吉岡里帆の歌は最初の方が良かった、ってこと・・・マジ台無しな感想なー・・・   ちなみにアタシ的にささやき系女性シンガーはPoPoyans(デュオだけど)、絶叫系は橘いずみお薦め。
[映画館(邦画)] 5点(2018-10-14 19:12:31)
1559.  ルイスと不思議の時計 《ネタバレ》 
 ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットねえさまなら面白さは約束されたようなもの、と思ったら必ずしもそうとは限らなかったわ。   魔法だ魔術だって事でファンタジー映画だと思っていたら、ファミリー向けながらなかなかなホラーで(まあ、監督が監督だしね)、『学校の怪談』みたいなカンジでちょっと懐かしい感覚だったわ。   でも、始まってしばらくしても、あまり惹きつけるモノが無くて、映画に入り込むのが大変。  ジャック・ブラック頼りなんだけど、魅力溢れる不思議な叔父さん、とはいかなくて、思わせぶりなばかりでなかなか真実が見えてこないもどかしさが募るキャラ。  ブランシェットねえさまは今回もとても素敵だけど、前半は出番があんまりないのよね。主に活躍するのは後半になってからで。  そして肝心な主人公のルイス、ヤツがヘタレヘナヘナ系でマイナスな時間が長くてなかなかプラスにならない、焦れったいコで。   主要な登場人物がごく限られていて、そこに惹かれないとキツいタイプ。始めから見せ場の連続ってわけではないので。  やっとこさ映画にノレたと思ったらもうクライマックスだった、みたいなカンジ。  【超ネタバレ】話のケリをつけるのは「地球消滅0002」だしさぁ(何のことか知りたかったら検索してね)。   ハロウィンっぽい、ホーンテッドマンションっぽい美術は良い雰囲気だったし(人形たちはファミリー向けにしてはちょっと怖すぎ?)、音楽がとても印象的。そういうイメージ作りは良かったんだけどねぇ。残念ねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-12 20:11:12)
1560.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
 始まってすぐスティーブン・キングの小説かシャマラン監督作品みたい、ってワクワクしちゃった。でもとんだ肩透かし。   前半の雰囲気はいいのね。音を立ててはいけないって状況でいかに生きてゆくか。見ているこちら側も色々と考えて。自分だったらどうする、みたいな。  ただし、あんな状況で妊娠はないわー。赤ちゃん泣くでしょうに。っていうか後半は極端に泣かない赤ちゃんで幸せだったわね、な展開になるんだけどさ。  それにお姉ちゃんは自分のせいで弟を死なせてしまったっていう自責の念、そういうのを感じさせるにはあまりに身勝手で感情移入を拒んでくるし。  登場人物のほぼ全てな一家5人、総じて軽率な行動が目立ってイライラして感情移入させてくれない、でも安易に感情移入させない事が重要なんですよ、って映画でもない気がするのよね。   後半になっても軽率ファミリーの受難は続くのだけれども、敵さんの姿が明らかになると共に更なるツッコミどころが増えてゆくようなカンジで。  『ヴィレッジ』と『ハプニング』と『アフター・アース』が混ざったようなシャマラン風味映画は『マーズ・アタック!』な逆転を経て『ガメラ3』的ラストへと至るのでした、って、あれれ?って。  見てる間は『ザ・ロード』みたいな、もう少し暗示的、象徴的な、考えさせるハナシだと思ったのだけど、あんなラストカット見せられたら、そう大層なシロモンじゃないのよ、って宣言されちゃってるみたいでさ。これまでに散りばめられてきた様々な要素は全部オチを含む物語を運ぶための道具に過ぎなかったの?とか思っちゃうじゃん。父ちゃんと娘との関係だって、描きこまないのは考察の余地を与えてるため?とか思ったけど、実のところ描き足らないだけなんじゃないの?とか思っちゃうじゃん。   終わってみれば、意外とオリジナリティに欠ける、音で驚かすばかりで怖さもイマイチなホラー映画ってところに落ち着いちゃったわ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-05 20:15:56)
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