141. 魅せられて(1949)
本日が誕生日のジェームズ・メイソン目当ての鑑賞。共演者がロバート・ライアンなので、胸熱激熱激痺れなサスペンスに期待特大だったのですが。30分経過でやっと登場したメイソンは、いたって好人物な貧乏医師という彼らしからぬキャラで、ライアンらしいサイコパスな大富豪と1人の女性をめぐって対峙するという三角関係モノで、直接対決も歯痒い演出でご都合主義な結末も併せて気の抜けたビールのような残念無念な作品でした。それでも The Velvet voice は相変わらず心地良く、コートを贈ったシーンで見られる色気はため息もので、鑑賞の甲斐はありました。(幸) [DVD(字幕)] 6点(2021-05-15 21:19:26) |
142. そして誰もいなくなった(1945)
《ネタバレ》 原作未読。クセの強い役者陣が織りなす展開で最後まで分からなかった犯人とその動機。犯人登場シーンは鳥肌ものでした。が、そこからが鉄棒競技で着地失敗の上に怪我までしちゃった、かのような結末で呆然であります。誰もいなくなったって、居てるやん、アカンやん・・・・・・以下省略。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-18 02:55:18) |
143. 群衆(1941)
群衆心理の浅はかさを描いた起承転結は職人監督らしい造りですが、手堅過ぎて大佐(ウォルター・ブレナン)同様に醒めた目で眺めている自分でありました。ただ、エドワード・アーノルドの貫禄たっぷりでのゲジゲジ野郎振りが通常運転で遺憾なく発揮されており、血圧300位にさせられた雨中の集会シーンだけは心に残ります。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-16 16:41:41) |
144. 逃走迷路
見た目上品で善人そうな人物が心根まで神のような人格者が何人も登場して逃走者を助けるという監督作らしからぬキャストが印象深い。何かを訴えたかったのか?歯切れの悪い展開結末はツッコミどころ満載で盛り上がりに欠ける作品です。余談ながら、ロバート・カミングスは誰かに似ているどこかで観たことある。誰に?どこで? 鑑賞中気になり通しで未だに答えが出てきません(嗚呼) 4月16日追記 ようやく答えが出ました。ダナ・アンドリュースでした。48時間かかりました(泣) [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-14 03:00:43) |
145. エンジェル・オン・マイ・ショルダー(1946)
「幽霊紐育を歩く」の二番煎じ作品。地獄界の主である悪魔のニック(クロード・レインズ)が、裏切られ殺され地獄に落ちて来た悪党ギャング(ポール・ムニ)を利用して自分を地獄に落とした判事(ポール・ムニ)への私怨を晴らそうという導入部に期待急上昇。しかしながら、瞬間の憎悪の表情(流石の演技)に比例しない姑息な復讐に醒めてしまいました。鑑賞後に分かった監督とポール・ムニの撮影時ことごとく対立したというのに、間に入ったレインズは何を思ったのだろうか。キャラ上対等な立場で俺様キャラのムニが度々言い放つ「ニヤニヤ笑うんじゃない!」に対してのレインズの微笑は素での嘲笑だったのだろうか。気になるところです。結末と共に総じて今一つな作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-05 14:02:47) |
146. 欲望の砂漠
南アフリカ、ダイアモンド採掘地帯を舞台にしたドラマ。チーム「カサブランカ」の面々に囲まれて奮闘するバート・ランカスターですが、年季の違いを感じるのは仕方のないところでしょう。MIPはお目当てクロード・レインズ、ではなく、ポール・ヘンリードで下劣で残忍というイメージとは真逆の人物を彼らしい生真面目さで演じています。国籍不祥のピーター・ローレ、何を考えているのか善悪どちらか分からないクロード・レインズはお約束な人物像で貫禄の存在感ですが突き抜けたものがなく、結末と共に歯痒さが募る残念な作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-03-11 16:50:02) |
147. 情熱の航路
幼少期から母親の歪んだ価値観を押しつけられて自己否定で精神を病むオールドミス(ベティ・デイヴィス)が精神科医(クロード・レインズ)の療養所での治療を受けて回復し、航海で妻子持ちの男性(ポール・ヘンリード)に出会う。までは興味深かったのですが、結末までの無理筋な展開に醒めてしまいました。希少価値の高いベティ・デイヴィスの毛虫眉毛が凄いインパクト。クロード・レインズ陰り無き善い人ぶりは物足りなく残念です。2007年に米国フィルム保存委員会により永久に保存されるべき映画に指定されたという事ですが、素直に同意出来ない作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-02-27 19:36:22) |
148. ブルー・スカイ(1946)
「スイング・ホテル」の焼き直し感がある作品。Puttin' on the Ritz(5週間かけてのリハーサルで9人全て自分で踊ったそうです。)圧巻のパフォーマンスは凄いの一言。ビング・クロスビーは聞かせる歌声ながらもつまらないキャラで物語を盛り下げています。二匹目のドジョウを狙ってこけちゃった感が強い作品。 [DVD(字幕)] 6点(2021-01-12 02:30:53) |
149. 私を野球につれてって
創成期(ですかね?)の大リーグを舞台にしており、シーズンオフは芸人としてコンビを組むジーン・ケリーとフランク・シナトラというムチャクチャな設定でもってミュージカル作品として成立しております。バズビー・バークレイのめくるめく映像美への期待は残念ながら空振り。ハチャメチャなお話を気楽に楽しめました。 余談ながら、O'Brien to Ryan to Goldberg のシーンに、大昔に今は無き藤井寺球場で初観戦の際に、相手チーム(どこか忘れた)ランナー1塁で次のバッターへ「かっ飛ばせ~ 6・4・3~」と皆で野次ってるのに「ガラの悪いところやなぁ」ビックリしたのを思い出しました。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-12-07 02:24:10) |
150. 幸福の設計
若夫婦を中心にパリ下町の人々の日常が生き生きと描かれています。時折ドキッとする映像シーンがあるものの、何とはなしに先の見える展開で唯一の興味ハッピーエンドかバッドエンドかの結末が強引であっけにとられたところです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-10-07 16:39:36)(良:1票) |
151. 青空に踊る
WW2中、撃墜王アステア10日間休暇中の束の間のロマンス。一目惚れしてからの展開は時間が無いとはいえサイコパスなストーカーにしか見えなくてイライラ「早く踊って!」ダンスシーンではアステアに付いていってるジョーン・レスリーに目を奪われる。18歳とは到底思えない成熟な姿を見せる彼女にプラス2点。戦意高揚モノとして「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」程に突き抜けた感は無い。ロバート・ライアン共演に「ラッキー♪」喜んだものの全く当たり障りのないキャラクター。全てに亘って程々でこじんまりした作品。 [インターネット(字幕)] 6点(2020-08-10 11:46:21) |
152. 東京スパイ大作戦
「田中上奏文」をめぐる新聞記者と日本当局との闘いが描かれています。舞台は東京で街並みや語られる日本語は許容範囲。首相を始めとする当局面々はアメリカ人が演じており、これもあまり違和感なく、とりわけトージョー大佐が本人ソックリでビックリ。陛下の写真に接する姿も好感持てるもので、真面目に作られているのを感じます。 キャグニーは善玉なのでキレッキレ具合は抑制されているものの、パリッとしてシャキッとして色気があって、いつも通りのオーラ全開。嗜んでいる柔道を活かしたスタント無しの対決模様は「コマンドー」を思い出したなかなかのもの。(形勢不利でパンチを繰り出すのはチョット・・・ですが) 脚本とシルヴィア・シドニーの役どころがイマイチで手に汗握る事無かったのがじれったいところであり、1945年春に公開されているというのにため息が出ました。 邦題は盛り過ぎです。 [DVD(字幕)] 6点(2020-05-02 14:55:11) |
153. 若草物語(1949)
「古き良き時代」言葉が浮かぶホームドラマ。何処を切り取っても絵はがきになる美術スタッフの仕事ぶりに拍手。見せ場となるべきシーンが台詞だけで済まされている演出が唐突であり、いまいち乗り切れなかった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2020-04-22 07:18:53) |
154. マルタの鷹(1941)
原作未読、初見。念願の鑑賞でオープニングの依頼人女性にパンパンに膨らんだ期待が徐々に抜けて行き最後はペシャンコに。メアリー・アスターの没個性に尽きるかと。推理皆無で喋り倒す探偵ボギーに興醒め(特に度々見せる薄ら笑いに辟易)最後の最後に開陳してくれた探偵の矜持(よく言った!!!)に+3点と落語の落ちの如き〆の台詞に+1点。最後まで観た甲斐はあった作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-07-23 16:54:22) |
155. 天国は待ってくれる(1943)
ヘンリーの一代記は地獄に堕ちる事は何もしておらず、とりたててドラマチックでもなく、笑えるところも少なく抑揚に欠ける作品。ヘンリーのいとこやマーサの両親の心中を思うと、人はその生涯で誰かをこっぴどく傷つけているのだなぁと実感させられる。 [DVD(字幕)] 6点(2018-11-17 23:10:58) |
156. ジキル博士とハイド氏(1941)
1931年版に続いての鑑賞。ストーリーはほぼほぼ同じ。スペンサー・トレイシーのハイド氏は面影を留めており、瞳に宿る狂気に痺れました。イングリッド・バーグマンは自意識過剰と言うか哀れさを感じられなくミスキャストでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2018-04-05 14:58:55) |
157. 私は殺される(1948)
ベッド上のバーバラ・スタンウィックの熱演が鬱陶しく感じ、金に転んで夫になったバート・ランカスター(瑞々しい!)の後悔も解ろうというもの。検事の関わり等不明な点が多く、観終わってモヤモヤが残る。よろしくない邦題がね、風呂に入って40分考えてみたけど「見えない殺意」しか浮かばず。難しいね。 [DVD(字幕)] 6点(2017-11-27 10:14:33) |
158. 蛇の穴
何かが起きそうでハラハラしながら目が離せなかったが大きく盛り上がることなく終わったのが残念。虎の穴なら知ってるけど蛇の穴って? 一番の疑問が解けた光景が強烈で皆が悲しみやトラウマを背負っているのだろうかと考えさせられた。患者をモノとして扱う看護師に対するキック先生の人間として接する姿も印象深い。 [DVD(字幕)] 6点(2017-11-27 09:59:12) |
159. 外套と短剣
《ネタバレ》 ローダー博士の誘拐、ボルダ教授の娘の奪還シーンは示されず、ジェスパーとジーナのロマンスに重きをおかれていて盛りあがりに欠ける作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-30 01:13:41) |
160. 恐怖省
敵味方の見極めが困難な疑心暗鬼の状態に陥る映像の中で映える端整なレイ・ミランド。監督特有の雰囲気の味わいが、ストーリーを把握しきれないもどかしさに優る。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-12 12:56:18) |