Menu
 > レビュワー
 > 飛鳥 さんの口コミ一覧。8ページ目
飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122
>> カレンダー表示
>> 通常表示
141.  ザ・スナイパー(2006)
スナイパーのプロフェッショナルぶりに期待したが、そういう話でもなく。 スリルやサスペンス性に乏しくて特に盛り上がりもなかった。
[地上波(吹替)] 3点(2015-02-26 23:04:48)
142.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
まったくどんでん返しになっていないラストに呆然。 あまりにも見え見えだったので、それがミスディレクションでもう一ひねりあるだろうと思ったくらい。 ところが、早くから予想された通りの真相で、拍子抜けもいいところ。  レイプ殺人の被害者とされた女と、犯人とされた同僚の男が、ともに死刑廃止の活動家ということで、事件の真相は見えてくる。 それに、ケヴィン・スペイシーということで、どうしてもカイザーソゼのイメージがあって、素直に冤罪の被害者で終わるとも思えない。 そこで死刑撤廃を目的とした計略が疑われるが、それにぴったり合致するようなシーンが続く。 デビッドがビッツィーへ孤独と不安を抱える二人が愛し合ったところで、やっぱり二人は共犯だったと予想が確信に。 愛する女の思いを遂げさせ、一緒に死んであげるというのは、究極の男の純愛か。 愛というよりは共感と、冤罪ですべてを失ったことへの絶望と復讐のような動機かもしれないが。 ただ、中盤から真相が見えてしまい、謎解きやどんでん返しのサスペンスの醍醐味は味わえず。  そういったことを抜きにしても、内容的にもスッキリはしない。 死刑廃止の思想も、それを実現する手段もまったく共感できないし、生死をかけてそこに突き進んでいくことに違和感を覚える。 コンスタンスがデビッドも犠牲になる偽装計画に反対しなかったのも解せない。
[DVD(吹替)] 3点(2015-02-11 01:52:36)
143.  インビジブル(2000) 《ネタバレ》 
透明人間になったのを利用して、シャワーを浴びる美女の部屋に忍び込んでなんて話は、コミカルな漫画かB級テイストの低予算映画の得意分野。 ところが、次々と殺人を犯して、派手な爆破もありと、相当な制作費をかけて有名俳優も主役に置いている。 ストーリーや設定も強引で、犯罪を犯すにしても天才エリート科学者が殺人鬼のジェイソンかと思えるような無軌道な暴れっぷり。 エロならエロ、ホラーならホラー、B級ならB級に徹したほうが良かった。 映像技術の進化には感心するけれど、全般的にチグハグで違和感たっぷりで、ヴァーホーベン監督がなんとも無駄な贅沢をしている印象。
[地上波(吹替)] 3点(2015-02-10 22:26:34)
144.  ギフト(2000) 《ネタバレ》 
霊能者が殺人事件の真相を探っていくホラーサスペンスだが、真犯人がすぐにわかってしまう。 暴力男のドニーが冤罪であることは明白だし、事件前夜の浮気相手だった判事もミスリードの役割を十分に果たせてはいない。 前半から真犯人がバレバレのサスペンスほど興ざめなものはない。 おまけに、窮地を助けたのが首を吊っていたバディの幽霊だったとなると、どこかで聞いたことのあるような心霊話っぽくなってしまう。 事故死した夫と問題行動を起こす長男のことも中途半端で消化不良。
[DVD(吹替)] 3点(2015-02-07 00:07:17)
145.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
珍しくマジで腹が立った映画。 作品ではなく主人公に対してだ。 犯罪者に組するような人権弁護士が大嫌いなのだが、それに匹敵する嫌悪感。 あの少女が老人の愛情の元で育てられるのがいいか、養育能力のないジャンキー母の元で育てられるのがいいか。 間違いなく少女にとっては不幸な選択だったと確信するが、主人公はどんな責任も取れるわけがない。 中途半端な遵法精神と正義感を振りかざした頭の堅さで、何人もの人間を不幸にした。 それで正しいことをしていると信念を持っているところが、悪人よりも始末が悪い。 別れていった彼女に共感する。  モーガン・フリーマンが早々に引退して姿を消したので変だなと思い、事件の隠れキーマンだと気づいてしまう。 サスペンスでは特にネタバレを警戒して事前情報はできるだけ入れないようにはしているが、こればっかりは仕方ない。 このキャスティングがネタバレのマイナスに。 ただ、その存在感はやっぱり光っており、痛し痒しといったところか。  見終わって後味がよくないし好きにはなれないが、感情が揺さぶられたのは確か。 どんな監督かと興味を持ったら、主演ケイシー&監督ベンのアフレック兄弟の作品だったのか。
[DVD(吹替)] 8点(2015-01-31 23:57:39)
146.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
ストーリーはシンプルで、特に珍しくはない子供の誘拐もの。 でも、子役の演技や演出がいいので一味違ってくる。 最初は普通の両親かと思えば、誘拐犯だったという子供目線の意外な展開はおもしろい。 金のために子供を誘拐して最後は殺そうとしたのだから、人としては最低のクズ。 そんな汚れきって身勝手な親とまだ純真な子供にも親子の愛情があり、そのやりとりが何ともいえない哀感を醸し出す。 子供に見せられない親の姿というのは、どんな事情があろうとも情けない。  兄には見えない犬の見える妹、仲間内での意地悪や裏切り、そのフォローや仲直りなど、子供たちの世界が生き生きと描かれ、どんよりと重たいオーラの大人たちと対比的。 肥溜めのような大人の世界に、二人の少年の友情が救いとなって、悲劇ではあるものの後味はそれほど悪くない。
[DVD(吹替)] 6点(2015-01-29 00:50:28)
147.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
この手の戦争映画では、いつも登場人物が判別できるまで苦労する。 特にこの映画のように白人がたくさん出てきて軍隊式に髪型や服装を同じにされると、馴染みの俳優でないかぎり誰が誰だがわからなくなる。 戦闘のリアルな迫力は『バンド・オブ・ブラザース』を思わせる。 ただ、そちらは連続ドラマで人物の認識も感情移入もしやすかった。 その点、この映画では死亡者が出ても誰だかピンと来ないことがあり、その他大勢の死と変わりなくなってしまう。 平時での顔と戦闘時の顔が一致できれば、人物背景もわかってもっと思い入れができるのだが。  とはいえ、戦場の生々しさはすごい。 原作がソマリア内戦への米軍介入を描いたノンフィクションだけに、現実の戦闘の凄まじさ、混乱ぶりを見せてくれる。 市街地で孤立する米軍部隊に、アリのように群がる民兵たち。 一般市民も含めて敵意むき出しに襲い掛かってくる様が、和平の難しさを感じさせる。 米兵に銃を向けた民兵が射殺され、民兵の妻が報復しようと夫の銃を拾ってまた殺される。 憎しみの連鎖はどちらかが絶滅するまで終わらないものか。  米軍が敵地で取り残された少数の味方を救い出そうとして、それより多くの兵が死傷する。 なんだかとても非合理的なことをしているように見えるが、犠牲を払ってでも仲間を見捨てないという姿勢が一貫していた。 そういう連帯意識がないとバラバラになるからだろう。 その辺りがいかにもアメリカらしい。 仲間のために戦い続ける決意を語る兵士の言葉に、元々は何のための戦争なのかとわからなくなってくる。
[DVD(吹替)] 5点(2015-01-27 22:46:06)(良:1票)
148.  デッド・インパクト 処刑捜査 《ネタバレ》 
爆弾魔のテロリストとの対決は『24』を思わせるような展開と雰囲気。 10人の命か妻の命かの選択を強いられた冒頭は、迫る時間と主人公の刑事の葛藤にグイっと話に引き込まれる。 犯人のライオンは、常に先を読む頭脳に加え、爆弾のスペシャリスト&変装の達人。 とても強そうに見えない中年のハゲなのに、刑事との格闘でも互角に渡り合う。 マンガのようなスーパーヒールで、こいつ一人に捜査は振り回される。 ラストは心中覚悟の防弾チョッキが、たまたまラッキーに転んだけれど、FBI側がかなりの無能。 イザベルが犯人の偽情報に吊られて一人でノコノコ出かけて人質にされたり。 FBIのビルにあれだけ大量の爆薬が仕掛けられるっていうのも、そんなに警備がザルなのかと。 それに、コルデロ議員暗殺が犯人の真の目的であれば、それまでの手段が回りくどすぎる。 冷静に振り返ると他にもご都合主義のツッコミどころは多いが、『24』と同じでスピーディーな展開と勢いに圧倒されて疑問は置き去りにされ、強引にストーリーの流れにもっていかれてしまう。 なので、退屈はしないし、エンターテイメント性はある。
[地上波(吹替)] 5点(2015-01-17 01:52:12)
149.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
こんな車には絶対同乗したくない。 そう思わせるギスギスした空気。 登場人物が個性的で実にいい。 バツ1子連れの母。 言うことは立派だが実の伴わない短気な父。 退役軍人でヘロイン使用がバレて老人ホームを追い出された祖父。 ニーチェに影響されて夢を叶えるまで口をきかない兄。 ミスコンで優勝を夢見る無邪気な妹。 そんな一家に、自殺未遂を図ったゲイの伯父まで加われば、珍道中にならないわけがない。  マイクロバスは故障で、押しがけしないと走れない。 祖父が薬物中毒のためかポックリ逝ってしまう。 兄は色覚異常が判明してパイロットの夢が絶たれる。 父は浮沈を賭けたビジネスの契約に失敗。 次から次へとトラブルに襲われて、青息吐息の崩壊寸前。 それでも何とかミスコン会場に到着したものの、参加者のレベルの違いは歴然。 出場しても恥をかくのがオチなので、父は辞めさせようとするが、母は本人の意思を尊重すべきと主張。 どちらも娘を思ってのことだが、結局出場するオリーブにどうなることかとヒヤヒヤさせられる。 もうこの時点で、どっぷり感情移入していったよう。 祖父から教えられた下品なダンスを未熟に踊る姿に、凍りつく会場。 いつの間にか家族の身になって、観ているこちらもいたたまれなくなる思いに。 そこからが感動的。  オリーブを傷つけまいとの思いで、一緒に盛り上げるために次々とステージに出る家族にハートを揺さぶられる。 恥ずかしくて痛々しくて、それでもって熱くなる何ともいえないシーン。 戸惑う観客の中で、一家の姿に共鳴する一部の観客が救い。 一家の表情は、それまでが嘘のように晴れ晴れとしていた。 オンボロバスは家族の思いやりと協力でやっと走り出せる。 この気持ちがある限り、負け組では終わらないはず。 ファミリーの良さを振り返らせるハートウォーミングな秀作だ。
[DVD(吹替)] 8点(2015-01-04 00:11:01)(良:1票)
150.  ハート・アタッカー 《ネタバレ》 
製作年を見ると、同じくイラク戦争が舞台の『ハートロッカー』よりも先にできたようだ。 米海兵隊がイラク民間人を大量に殺戮した「ハディサの虐殺」事件が題材。 ドキュメンタリータッチで、イラク戦争の一部が生々しく描かれている。 イギリス製作なのでハリウッドのような一方的なアメリカ万歳には終わっていない。  米軍、イラクのテロリスト、イラクの一般市民という三つの視点から、それぞれの立場、状況、葛藤がうかがえる。 仲間を殺された憎悪と、自分もいつ誰にやられるかわからない恐怖で、攻撃性が異様に増している。 その異常な心理状態から、女や子供までも虐殺してしまった。 それを肯定するつもりはサラサラないが、戦時下ではいつでも起こりえることなのだろう。 これも氷山の一角か。  ごく普通の人間が殺戮に走ることにため息が出る。 そこに明確な犯罪意識はなく、あるのは一眼的な正義とやらねばならないという義務感なので、救いが見えてこない。 映画ではハディサ事件の裁判の行方は描かれていないが、実際には殺人罪では裁かれずに軽い処分で済んでいる。 それを知ったイラク市民は、また憎悪を深めたことだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2014-12-31 22:01:25)
151.  愛の神、エロス 《ネタバレ》 
三人の監督によるオムニバス。 ウォン・カーウァイ「若き仕立て屋の恋」は、裸は出てこないのだがエロい。 高級娼婦役のコン・リーが女王様のように若い仕立て屋に性的な手ほどきを。 女の手で翻弄されて、ウブな男はすっかり虜になり、彼の人生を変えてしまう。 パトロンにも捨てられすっかり落ちぶれてしまった女にも忠実に尽くすさまに、思いの一途さを感じる。 男が仕立てている女のドレスを一人まさぐり恍惚となるシーンが印象的。 直接的な性描写はないのだが、エロティシズムあふれる作品。  ソダーバーグ「ペンローズの悩み」は、カラーとモノクロで構成されたコミカルな作品。 毎日エロティックな同じ夢を見る男と、それを診察する精神科医だが、この精神科医がなかなかふざけている。 男を瞑想させて夢の分析をしながら、窓の外をのぞき見したり紙飛行機を飛ばしたり。 モノクロからカラーに変わって、夢の女が男の嫁で、精神科医がカツラの同僚に。 どこまでが夢でどこまでが現実なのか、ごちゃごちゃになってしまうような不思議なテイスト。 エロスとはあまり関係ないようで、オムニバスの中では少し浮いて見える。 ヌードは出てくるが、エロスというテーマに無理やりくっつけた感がある。  ミケランジェロ・アントニオーニ「危険な道筋」は、一番裸が出てきてストレートな性描写が多い。 1本目の「若き仕立て屋の恋」とは好対照で、東洋とイタリアの違いを見るような。 セックスレスに陥ったクリストファーとクロエ夫婦に絡みはないが、夫が出会った若い女リンダとは濃厚なベッドシーンも。 夫とやり直そうとするクロエと、リンダが浜辺で素っ裸で向かい合う、なんだかよくわからないシュールなラスト。  三本の中で一番格調を感じるのは一本目のカーウァイ作品。 三本目がソフトポルノを見るようなのに対し、妄想にいざなう官能小説のようにイメージに訴えるエロス。 ただ、三つまとめてオムニバス全般の印象でいえば、それほどいい出来とは思えず消化不良の感が残る。 オムニバスの傑作というのは難しい。
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-29 23:43:25)
152.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 
スパイ同士の裏のかき合いが面白い。 意外な展開の連続で、スリリングで目が離せない。 潜入捜査の映画にしては珍しく、無駄に派手なアクションシーンがないのも気に入った。 必要最小限に抑え、心理戦に重点を置いているのがいい。 ワン警視がタクシーの屋根に墜落したのはインパクト有り。  説明を極力省いて、含みを持たせた場面が多い。 そのため、くどくならずにテンポがよくなっている。 その反面、うっかりすると含まれた意味を見逃してしまう。 たとえば、ヤンの元恋人が子供の年を一つ間違えた理由など、最初はわからなかった。  マイナス点としては、省力されている部分が多くて、わかりにくい点も。 ラウがボスを殺した理由も明確には描かれていない。 シリーズ三部作なので、Ⅱ、Ⅲと観ればわかる部分もあるが、単体では処理されないまま投げ出された印象。 また、二人の青年時代を演じた役者が全然似てないので、あれはわかりにくい。 どっちがどっちだっけ?となかなか現在の姿と一致せず、観直して確認した。
[DVD(吹替)] 9点(2014-12-27 20:11:05)
153.  マリッジリング 《ネタバレ》 
清楚なイメージの小橋めぐみが、彼氏がいるのにイケメン上司の保坂と不倫するOL役。 清純派にふさわしい?微乳をさらして濡れ場を熱演。 当時で28歳くらいだがずっと若く見えて、大人のフェロモンはあまり感じない。  彼氏が素っ気なくなってできた隙間風から、気持ちがフラついて不倫に走ってしまった女。 その彼氏が素っ気なく見えたのは、彼女とのことを真剣に考え、結婚の前に仕事をしっかりさせておきたかったから。 気持ちのズレとタイミングの悪さが破局につながった。 とはいっても、上司は家庭を捨てる気は毛頭ないから、女が本気になっても先は見えない。 一見そんなことをしそうにない女がやるから見ていられるけど、話自体はよくある類でストーリー的な面白みはない。 不倫におけるマリッジリングをめぐる男と女の機微が描かれているが、それなら短編でも十分。
[DVD(邦画)] 4点(2014-12-14 01:39:23)
154.  A2 《ネタバレ》 
マスコミが報道しないところも映し出しているので、そうした意味では貴重。 教団を囲む近隣住民、マスコミ、右翼団体などの知られざる実状もある程度伝わってくる。 オウム追放運動を続ける地域住民と信者との意外に和やかな交流などは、こうしたドキュメンタリーでないと知りえない。  談笑しているのを見ると、どこにでもいる温和で善良な若者たちに見える。 ところが、インタビューの中でゾッとする本音が垣間見える。 自分の感性でそれがどんなに変だと思っていても、グルからの言葉であれば従うべき。 信者がそう思っている時点で、今も危険な集団だということがわかる。 麻原を今も尊士とあがめているから、辞めることなくまだあの集団にいられるのだ。 宗教の持つ危険性を自覚している信者もいた。 考えたくもないことだが、もし麻原の指示があれば、また同じことを繰り返すに違いない。 この作品を見終えて、そう確信した。 麻原を信奉している限り、一般社会との真の融和はありえない。  被害者である河野氏が指摘した信者の甘さは、まさにその通り。 謝罪の一言もなく面談に臨んだ姿勢には呆れるしかない。 つまりは本当の意味での反省などしていないのだから。 反省のフリをしているのは、あくまでも教団生き残りのための「方便」でしかない。 表層的な融和で乗り切ろうとしているのが伝わってくるし、生真面目な荒木広報部長が森監督の言葉に反論できなかったのも印象的。 マスコミが必ずしも事実を伝えるものではないのは今では周知のことだろうが、事件を起こした教団が被害者面するのもそれは違うだろうと思ってしまう。  ああ言えば上佑氏の姿も久々に拝見。 この後、教団は麻原からの脱却を目指した上佑派と、それに反発する主流派に分裂したようだが、『A3』でその実態を伝えてほしい。
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-08 19:52:18)
155.  人のセックスを笑うな 《ネタバレ》 
タイトル詐欺。 役者はいいのに、話がちんたらまったりしすぎ。 イチャイチャしたり、いじけたり、そんなのを映画で延々見せられても。 酔いつぶれた男が寝ているベッドで届かぬ思いにジタバタ暴れる蒼井優はとてもかわいいし、永作はお茶目でコケティッシュ、小悪魔的な魅力を発揮している。 でも、それだけといえばそれだけ。 年上のキュートな人妻から誘惑され、同級生のかわいい女の子からはヤキモチを焼かれる。 男としては夢のような設定をバーチャルで楽しめということなのか。 松ケンは小悪魔的な人妻に夢中になって振り回される一途な男が似合ってはいた。 会話がとても自然ではあるけれど、ボソボソ声だったりBGMに負けたりで聞き取れないところもチラホラ。
[DVD(邦画)] 4点(2014-12-05 22:58:59)
156.  バベル 《ネタバレ》 
モロッコ、アメリカ&メキシコ、日本と、並行して描かれる人間ドラマ。 モロッコでの話は、たまたま子供の撃った弾に当たってしまったアメリカ人夫婦と、加害者になってしまったモロッコ人家族の悲劇。 日本での話は、母を失った聾の女子高生にスポットを当てているが、モロッコでの銃の出所が女子高生の父親が譲ったものというだけのつながり。 メキシコでの話は、モロッコで銃撃に合ったアメリカ人夫婦のベビーシッターが遭った事件。 その三箇所でのエピソードには直接的な脈絡はなく、それぞれ別個のドラマなので群像劇というよりオムニバスの印象。 聖書にあるバベルの塔のエピソードに引っ掛けたテーマで、言葉や心が通じない様を描いているようだが、一つの作品としてのまとまりがなくて散漫に感じられる。 日本でのエピソードが最も不可思議で、菊池凛子の全裸になる意味がさっぱりわからない。 寂しさから人と人との触れあいを求めるのはわかるが、ピンク映画に出てくる欲求不満の人妻のような振る舞い。 日本編だけ浮いて見えるので、いっそのことないほうがよかったかも。 複数のエピソードを一つの映画にするのなら、しっかりリンクさせてくれないとスッキリしない。  三箇所での物語は時系列が同じではなく、前後しているので少し混乱する。 冒頭のベビーシッターが受けた電話は、映画の終盤で夫人がヘリで運びこまれた病院から夫が掛けたもの。 時系列通りに並べてみれば、なんてことないストーリーになるのはよくあること。 難しくもない話を一生懸命難しくしているような気もする。
[地上波(字幕)] 3点(2014-12-05 00:53:39)
157.  ウォッチャーズ(2009) 《ネタバレ》 
被害所の自動車事故、ストーカーの監禁、足を痛めつける虐待など、『ミザリー』と幾つか類似点が。 でも、迫りくる怖さが全然違う。 こちらは後発作品で模倣していながらも凡庸。 彼氏のマイクも地元の英雄にしては頼りなくてマヌケすぎる。 映画の内容より、ミーシャ・バートンを見て『シックスセンス』のあの少女がこんなに大人になって、という感慨のほうが強い。
[地上波(吹替)] 4点(2014-12-01 00:18:46)
158.  奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》 
セガールの体が重そうで、アクションが俊敏に見えない。 設定やストーリーも雑。 サーシャが潜入捜査官だとあっさりニックに白状して、たいした山場もない。 潜入捜査官が実はニックだとかの捻りもないので、どこにも意外性がない。 派手な銃撃戦や爆破をやってりゃいいってもんじゃない。
[地上波(吹替)] 3点(2014-11-28 00:15:56)
159.  バイオハザードII アポカリプス 《ネタバレ》 
ミラが闘ったモンスターは、Iで一緒に闘ったマットだった。 化け物にされてしまったマットの悲哀が、もう少し生かされていれば感動できたかも。 ミラに加えて、ジルを演じたシエンナ・ギロリーも、存在感があってカッコ良かった。 ストーリー的にはハッとするものはなかったが。  続編を作るのが前提となってしまい、連ドラのように謎を残した終わり方で引っ張っているのは気に入らない。 シリーズになったとしても、映画は一編ごとに完結させてほしい。
[地上波(吹替)] 5点(2014-11-20 00:56:41)
160.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
ラストが衝撃的という情報だけは知っていたが、少年がパジャマで収容所に潜入する計画を立てたところでイヤ~な予感。 でも、子供を使ってまさかそんなあざとい最悪の終わり方はしないだろうと思ったら、そのまんまで終わってしまったので唖然。  主人公の少年、父、母、姉、祖父、祖母の対ユダヤ政策に関する立場や考え方の違いがしっかり描き出されている。 脇役であるコトラー中尉、お手伝いの女性、使用人のユダヤの老人も、物語にうまく絡んでいる。 もちろん、物語の軸となる二人の少年の演技にも引き込まれる。  なので、あえてあの賛否が分かれそうな後味最悪のラストにしなくても良かった気がしないでもない。 あのラストにしたいがために、ストーリーの中でかなり無理が生じている。 収容所の警備が子供が簡単に入り込めるほどザルで、大人のユダヤ人収容者たちが子供が紛れているのに放置状態。 しかも、処刑場まで大人の陰に隠れてドイツ兵が誰一人子供に気が付かないということだから。 ベルトコンベヤーに無理やりのせて衝撃的なラストに持っていくような強引さを感じる。
[DVD(吹替)] 7点(2014-11-20 00:53:38)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS