1641. テール しっぽのある美女
《ネタバレ》 近所のゲオで準新作・旧作一週間50円キャンペーンというのをやっていて、これは借りとかなきゃあかんやろー、と調子に乗っていっぱい借りすぎちゃって(おかげで今週はたくさん映画を観なければならなくなった…)、そんななかに含まれていた、普段は絶対に借りないであろうB級感満載のエロティック・ファンタジー。パッケージに描かれていた尻尾のある全裸の女がもっと活躍するのかと思いきや、意外にエロ要素は低め。代わりに、画面に横溢するチープな低予算感と、恐らく時間稼ぎと思われるスローモーションの多用に終始睡魔が…。もっとおっぱい見たかったよー。あと、尻尾女の女優さん、お腹出過ぎで妖精感がかなり減じてるんですけどー。看板(パッケージ)に偽りあり過ぎ!でもまあ、50円だと思えばそんなに腹も立たないかな(劇場で1800円払ってこれを見せられたなら、獅子奮迅の怒りが湧き起こってきただろうけど笑)。 [DVD(字幕)] 4点(2013-10-02 23:27:51) |
1642. エクスペンダブルズ2
《ネタバレ》 超高級食材である松坂牛ばかり集めて作られた、こってこての脂身たっぷりの〝肉しか入ってないすき焼き〟のような映画。「見た目もゴージャスだし、最初のうちは旨いし、確かにお腹もいっぱいになるのだけど、やっぱり春菊も食べたいし白菜も食べたいし豆腐だってうどんだって椎茸だって欲しいっつーの」という前作を観た人たちの多くが感じたであろう不満に応えるかのごとく、今作では春菊的存在であるマギーが満を持して投入!でも……、やっぱり周りの濃い~~肉汁にあっという間に染められて、ほとんど彼女の存在感ゼロ。ほんじゃまか石塚とか三瓶とか内山くんみたいな特殊な食癖な人にはうけるんだろうけど、僕みたいなもともと食の細い人間にとっては「やっぱ肉ばっかのすき焼きは美味しくねーって!」。 [DVD(字幕)] 4点(2013-08-17 21:06:54) |
1643. 388
《ネタバレ》 主人公の家や仕事場に仕掛けられた隠しカメラと、その犯人の手にしたハンディカムの映像のみで語られる不条理なサスペンス・スリラー。盗撮魔視線でストーリーを見せるという発想は良いと思うのだけど、さすがにそれだけで一本の映画にしてしまうには無理があったと思う。残念ながら、あまりにも画面に変化がなさ過ぎて退屈極まりない作品となってしまった。それでも、犯人の動機を怨恨の線で引っ張っておきながら、最後は「実は、ただ街で見かけた幸せそうな人間を不幸のどん底へと落として楽しもうという、単なる愉快犯の犯行だった」というオチは、良い意味で後味の悪~い嫌な余韻が残ってなかなか良かった。でも、それでもこのオチのために80分も退屈な映像を我慢して見るのはさすがに辛かったよ、ほんとに。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-24 22:44:35) |
1644. 空飛ぶペンギン
《ネタバレ》 いかにもジム・キャリーらしい、ほのぼのとしたホーム・コメディ。でも、全盛期の彼の作品と比べたら、やっぱり凡庸な印象が否めないかなぁ。あんまり笑えなかったし、個人的にはペンギンたちもなんだかリアルすぎてそんなに可愛いと思えなかった(糞とかもいかにも臭そうだったし)。 [DVD(字幕)] 4点(2013-07-02 12:30:16) |
1645. 幸せへのキセキ
《ネタバレ》 いかにもキャメロン・クロウ印の、もう躁病かってくらいの徹底的な人生肯定映画。努力すれば叶わない夢はないよ!家族って今はうまくいかなくても、きっといつかは分かり合える日が来る!!どんな悲しみだって、生きていればいつかは必ず癒される日が来るんだ!!ボブ・ディランはやぱ最高!!!そしてどんな人生だって、絶対に誰にでも生きる価値があるんだよー!!!………もうこんな暑っ苦しいメッセージをひたすら人に強要してくる映画って苦手っす!!ごめんなさーい(笑) [DVD(字幕)] 4点(2013-06-23 13:22:12) |
1646. アンダーワールド 覚醒
《ネタバレ》 このシリーズってこんなに「バイオハザード」ちっくな感じでしたっけ?ってこのシリーズを全て観ているというのに、その内容はほとんど覚えていない僕が言うのもなんだけど。それでももっとスタイリッシュなアクション映画ってイメージがあったんですけど、今作は思いっ切りバイオハザード亜流としか感じられなかった。あと、続編ありきかどうか知らないけど、「これからさらなる強大な敵が待ち構えている……」的な、そんなジャンプで人気がでなかった漫画が打ち切りになって唐突に最終回を迎えてしまいました的なラストって最近多いけど、とっってもシラけるからもうやめて欲しい。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-28 11:39:54) |
1647. ゴモラ
《ネタバレ》 『シティ・オブ・ゴット』のような映画だと期待して観たのだけど、完成度としては雲泥の差だった。非情に退屈な作品。まず、無駄なシーンが多過ぎる。そしてストーリーの見せ方も素人レベルなので、映画のなかに惹き込まれる要素が全くなかった。事実を基にしてリアリティを追求した作品とのことだけど、これなら同様のテーマを扱ったドキュメンタリーを観たほうが遥かに有益だと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-25 10:36:07) |
1648. シド・アンド・ナンシー
《ネタバレ》 今では伝説と化した、パンクロッカーの一組の恋人たちの、その自堕落で破滅的な姿を描いた作品。だが、事実を基にしているとはいえ、あまりにも展開がたるすぎる。それに、ここまで破滅的なカップルを描いているというのに、まったく画面から悲愴感が伝わってこないというのも珍しい。若かりし日のゲイリー・オールドマンの、その狂気の片鱗を覗かせるようなリアルな演技だけは良かった。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-21 10:55:42) |
1649. パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
《ネタバレ》 けっこう好きな映画シリーズの最新作。なのだけど、これはちょっといただけない。ジョニー・デップ演じるキャプテン・ジャック・スパロゥを主人公にしてしまったのは、明らかに失敗。これまでの『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの魅力って、オーランド・ブルーム演じる正統派の主人公に茶々を入れるジョニー・デップっていう画が面白かったのだけど、それを崩してしまっているから面白さが大幅に半減してしまった。だって、スパロゥってあまりに奇人変人過ぎて感情移入できないんだもの。それなのにどんどんと進んでいくストーリーに完全に置いてけぼり……。人魚のシーンだけは不気味で幻想的で良かったけど。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-13 18:57:02) |
1650. 紀元前1万年
《ネタバレ》 何の疑問もなく、紀元前一万年前の人たちがみんな流暢な英語を喋ることにまずはトホホな映画。「こいつらはみんな駅前留学してんのか!」って、そんな色んなお馬鹿なところに突っ込みを入れながら、ポテチ片手にポリポリ楽しむ映画なのだろうけど、さすがにちょっとこれはあまりにもお馬鹿過ぎて笑えないやー。最後まで観ると確実にIQが2くらいは下がります。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-09 12:19:59) |
1651. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという魅力的な二人を主演に迎えて撮られた文字通り王道のギャング映画。これで面白くならなければおかしいという作品なのに、どうも僕には退屈な作品にしか思えなかった。平板で起伏に乏しいストーリーは本当に観ていて眠たくなる。リドリー・スコットって、世間では評価高いけど、僕のなかでは「エイリアン」で終わった監督ってことを再確認できた。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-08 17:40:29) |
1652. 英雄の証明(2011)
《ネタバレ》 シェイクスピアの古典劇を現代にアレンジしたドラマティックな悲劇。なのだけど、どうしてこの仰々しい台詞回しが延々と続く戯曲を現代に移し変えて撮らなければならなかったのかかなり疑問。このひたすら続く情熱的に絶叫するような演技やセリフって劇場の舞台のうえでこそ映えるのであって、画面展開がどんどんと切り替わる現代の映画のなかでは明らかに浮いてしまっている。この違和感のせいで最後まで映画のなかに入り込むことが出来なかった。ジェラルド・バトラーが好きなだけに残念な作品だった。 [DVD(吹替)] 4点(2013-05-05 14:41:23) |
1653. キラー・エリート(2011)
《ネタバレ》 キラーエリートって言うわりには、主人公をはじめ暗殺者も特殊部隊軍人も誰も彼もがアホ過ぎるんですけど。頑張って練った作戦だったはずなのに些細な事で総崩れしちゃってるし、行き当たりばったりで行動してやっぱり見張りに見つかっちゃってるし、そして追っ手が迫ってるってのに部屋に売春婦呼んでお楽しみしてたら案の定捕まってるし(しかも追っ手もアホだからせっかく捕まえたのに逃がした挙句、偶然通りかかったトラックに轢き殺されるって……)。無駄に豪華なキャストに免じて4点。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-03 14:53:24) |
1654. トランスフォーマー
《ネタバレ》 いかにもマイケル・ベイ監督らしい、お金だけはやたらとかけたであろうことはビシバシ伝わってくる中身空っぽのアクション超大作。前はそんなお馬鹿な映画も嫌いじゃなかったんだけど、自分が年取ったせいなのかさすがにもうついていけないっすわ~。でっかい機械の塊が延々とガッチャンガッチャンしてただけという印象しか僕には残りませんでした。 [DVD(字幕)] 4点(2013-05-02 12:59:58) |
1655. キャピタリズム~マネーは踊る~
《ネタバレ》 マイケル・ムーアの作品って、で結局どうすればいいの?ていう疑問がいつも付き纏うんだけど、この作品に於いてその矛盾がもっとも顕著に表れたではないだろうか。この問題を突き詰めていくと、最終的にはやっぱり共産主義革命しか答えはないんじゃないんじゃないの?ムーアの常に社会の底辺に位置する弱者視点から映画を作ろうって情熱は分かるのだけど、そんなにお金儲けが嫌いなら、この映画も無料で公開すればいいのに。マイケル・ムーアの映画って、どうもそこのところの自己批判精神が欠けているような気がする。突飛な考えかも知れないけれど、そんな答えのない情熱って連合赤軍による一連の凄惨な事件との微かな共通点を感じ取ってしまうと言ったら言い過ぎだろうか。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-30 17:24:04) |
1656. チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
《ネタバレ》 まぁ、狙って撮られているのだけどそれでも余りにも軽すぎませんか?この作風。なに不自由なく暮らす薄っぺらい上院議員があるきっかけでソ連によるアフガン侵攻に興味を持ち、そしてアフガンの弱き民を救う静かな英雄に変貌していく。で、主人公の努力の甲斐があってソ連が撤退しチャンチャン……。その後、アメリカが撤退し内戦が激化して社会が荒廃したアフガンにタリバン政権が誕生して、そしてそこにビン・ラーディン率いるアルカイダが紛れ込んできて、そして21世紀初頭のある9月11日に……。というその後のアフガンの歴史を考えればどうしても主人公の思考が軽すぎる。好みの問題だろうけど、この作品の軽さは好きになれない。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-30 16:29:51) |
1657. ザ・マーダー
《ネタバレ》 とっても落ちぶれた感のある、レイ・リオッタとクリスチャン・スレーター主演のサスペンス・スリラー。そんな二人以外にも、脇を固める俳優陣までもとにかく地味な人ばかりで全く華のない映画でした。普通、こんなに女性が殺される映画って一人くらい若くて綺麗な女性がいるものだけど、みんな残念なおばさんばかり。そして何の理由もなく犯人の正体が分かり、最後はとってつけたようなハッピーエンド。とっても残念で地味な映画でありました。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-29 22:06:58) |
1658. マシニスト
《ネタバレ》 もう気持ち悪すぎて駄目!!クリスチャン・ベールのあの話題の激痩せは確かに目を見張るものがあるけれど、そんな彼の努力を無にするかのような奇をてらっただけの中身のない脚本と雰囲気ゴリ押しの演出がもう観てられない。そんな世界に、あの生理的に無理な痩せ細ったベールの身体……。もう、観れば観るほど不愉快になる作品でありました。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-26 13:40:51) |
1659. オーストラリア(2008)
《ネタバレ》 バズ・ラーマン監督、初めてはずしちゃいましたね。それまで『ロミオ&ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』と言ったエネルギッシュで猥雑で、それでいてとても純粋な愛を描いてきた監督の才が今回は見事に空回りしていて、最後まで冗長で退屈な映画となってしまいました。好きな監督だけに残念!次回作に期待ということで。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-24 20:46:14) |
1660. ノルウェイの森
《ネタバレ》 あぁ、やっぱりこうなっちゃうんですよね~。この日本人なら誰もが知ってる世界的ベストセラーで映画化したら一定の興行収入が確実に見込めるはずなのに、日本人映画監督が誰も手を出さなかったのはこうなるのが分かってたからだろうね。村上春樹の、あの気取った主人公とオシャレな会話文は小説のなかだから成立する世界観なのであって、これをそのまま映像化しちゃったら、もう見てられないくらい気取った気持ち悪い主人公になっちゃうという典型的な例。監督は、ベトナム系フランス人らしいからこういう日本語的微妙なニュアンスとかあまり分からなかったんだろうなー。やっぱり、村上作品は映像化に不向きってことが改めて分かりました。それに、「人間は皆、いずれ死ぬために生きている。愛したり愛されたりという人の想いもいつかは記憶という暗い井戸の底で朽ち果てて消滅してしまう。そんな残酷な現実の前に打ち震える恋人たち」という、原作の切ないテーマも巧く映像化できていたとは到底言い難かったです。あと、療養所で主人公が直子に手で抜いてもらう原作でも白眉といえる美しいシーンは、やっぱり原作通り草原のなかで二人で横たわった姿で描いて欲しかった。というわけで、原作ファンとしてはいろいろと不満の残る作品でありました。生きることの切なさから次第に狂気へと捉われるヒロイン、直子を演じた菊池凛子はまさにはまり役でなかなか良かったけどね。 [DVD(字幕)] 4点(2013-04-24 20:20:20) |