161. 劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル
《ネタバレ》 良い意味で今回の舞台の通り、万練(マンネリ)のシリーズであり、安心して観られる邦画ミステリー?である。このまま「釣りバカシリーズ」ハマちゃん・スーさんコンビ並に山田・上田コンビであと30年程頑張って欲しいものだ。 今回で既に限界を感じられた仲間の顔のアップの皺が、菅井きんレベルになった時、今シリーズは伝説となるであろう。 [映画館(邦画)] 5点(2010-05-25 00:18:37) |
162. のだめカンタービレ最終楽章 後編
《ネタバレ》 個人的に「のだめシリーズ」は、クラシックの名盤を聴き直す契機となった感謝すべき作品である。演奏者・指揮者による表現の違い、多彩さを、そして何よりも音楽の素晴らしさを再認識している今日この頃。 今回の最終作は、ラン・ランのピアノ演奏を中心に聴き所十分な構成。しかし肝心の内容は、残念ながら原作・アニメ版には遠く及ばず、というより、演出者側の意図が明確に違う。いわゆる実写版ファンの為に、過去の出演者を敢えて登場させてのドタバタ劇で千秋と恵の恋愛模様に花を添えるのも理解できるが、その分二人の感情変化に丁寧な演出が欠けている。ゆえに「ひとつの音符が人と人を繋ぐ」事の素晴しさや「音楽と向き合う覚悟をした恵のメッセージ」が、希薄になっている。伏線不足により、玉木&上野の名演技が空回り。 「純粋な、のだめファン」や「映画好き」には、消化不良の仕上がりと言わざるを得ない。 [映画館(邦画)] 5点(2010-05-09 04:09:59)(良:1票) |
163. かいじゅうたちのいるところ
特撮はやはり「かぶりもの」に限りますな。「ウルトラQ」を想い出し、微笑ましかった。 [試写会(字幕)] 5点(2010-02-08 01:35:34) |
164. 私の中のあなた
《ネタバレ》 ドレス&メイクアップしたケイトが階段から降りてくるシーン~「メリーに首ったけ」でプラムに向かう高校生メリーの姿に重なった! 当時のキャメロン・ディアスの美しさと言ったら・・・こんなに立派な大女優になられるとは・・・と、つい別の感慨に耽ってしまいました。 微妙に前後する回想シーンの中を、全登場人物(犬も含む)の感情表現がきめ細かく描かれており、非常に好感の持てる作品だと思います。ただ、歌詞が耳障りな挿入曲が情景を歪めており、インストルメンタルに統一して欲しかった。 全員が善人という、現実には有り得ない設定を最期まで貫き通し「命と愛」を表現した点は敬服しますが、「美しすぎる虚構」に涙する余裕は、私にはありませんでした。 [映画館(字幕)] 5点(2009-11-11 01:55:08) |
165. サマーウォーズ
《ネタバレ》 絵作りが素晴らしい。縁側から眺める日本の原風景とweb内での仮想世界を、美しい自然色とコテコテの原色で、違和感なく描いている。各キャラクター(アバターも)の個性も精密に表現されている。細田+貞本コンビは現在の日本アニメ界を代表する映像クリエーターである事に疑いない。 しかし、肝心のストーリーはありきたり。「2001年宇宙の旅」を連想させる人工知能の叛乱は、SF系の映画では使い尽くされたパターン。イマイチ少年が周囲に激励され、オトコに変わり、憧れの女性と結ばれるというお涙ほろり攻撃は、あだち充の「タッチ」で十分かな。花札で世界を救うのは、少々強引だな。 「時かけ~」の成功は、天才・筒井康隆の原作あればこそと、再認識した次第。 このコンビでの再挑戦を望む。 [映画館(邦画)] 5点(2009-09-23 23:34:57) |
166. 96時間
《ネタバレ》 現役のボンドより強いぜ、父ちゃん!無敵状態マリオだ!! サクサクと1回目でクリアできてしまったゲームのように、爽快ではあるが、一抹の物足りなさが・・残る。 処女を一発で見抜くマフィアも見事だ・・・ [映画館(字幕)] 5点(2009-09-17 02:42:19) |
167. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 今作を観た後、ポッタリアンの長女から旧作DVD6本を借りて復習を致しました。 発見が2点・・・①改めて「子供って成長するもんだな~」②回が進むごとに《青空》がなくなっているぞ。 キャストの成長と共に、楽しいファンタジーから青春ドラマ、そしてシリアスなサスペンス劇場へとシリーズは変遷しております。 デキはともかく、ここまで成長した我が子を途中で見放す訳にはいきませんので、最終作までつきあいますよ、私は。 果たして2年後に、我が娘は父と共に劇場に足を運んでくれるだろうか?それだけが気がかりだ。 [映画館(字幕)] 5点(2009-08-15 02:24:36)(笑:1票) |
168. 天使と悪魔
延々と続く謎解きが盛り上がりに欠け、完走まで「根比~べ」なんちゃって^^ 悪と正義に揺れ動く聖人達が、科学者方よりも遥かに人間臭くて素敵でした! 神に助けを求める者は、自己の弱さを認識しているのですね。 [映画館(字幕)] 5点(2009-05-24 01:56:52) |
169. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 前作「カジノ・ロワイヤル」は007の誕生を、愛と裏切りとIT捜査と肉体アクションをごちゃまぜにして「チン」と描いたレンジケーキミックスのような秀作だった。その5分後からの続編である今作は、愛を失ったボンドが復讐に燃える殺人マシンとなり、水陸空の大活劇を演じるのであるが・・・なにかもの足りない。 そう、愛憎が足らない。今回のボンドガールに向ける007の愛は、娘を守る父親の愛情である。彼女もそれを受け入れ、そこに裏切りなどは存在しない。ゆえに観客は安心して見ていられる。ハラハラしないアクション映画なんて・・・ 世界の観光地ガイド的な絵つくりもアクションシーンも悪役に見えない悪役も、「ネバーランド」監督のこだわりが感じられ、好感がもてるのだが、肝心の“濡場”が少ないと魅力半減。 そうです、ごめんなさい!個人的には今回のボンドガールの方がタイプだったので、彼女のベッドシーンを観たかっただけなんです・・・ [映画館(字幕)] 5点(2009-02-01 01:34:31) |
170. 私がクマにキレた理由
なんと素晴らしいセンスの邦題! 廻りをほとんど女性客に囲まれた中年サラリーマンは「俺はテディベア・フェチでもなければ、ヨハンセン・マニアでもない。純粋な映画ファンなのだ!」と心の中で叫ぶのでした・・・ [映画館(字幕)] 5点(2008-11-04 02:07:26) |
171. ICHI
《ネタバレ》 ふともも露な「上戸彩あずみ」の健康美も良かったが、今作のボロを纏ったネクラな「綾瀬ICHI」の色気も楽しめました。但し、あくまでもキャラとしての見方で、映画としては、原作やオリジナルを期待していると痛い目に遭いますが。個人的には、できれば、TVでシリーズ化して、女優の成長と共に昇華していく作品にして欲しい・・・気がします。 [映画館(邦画)] 5点(2008-11-03 00:07:09) |
172. ハンコック
《ネタバレ》 現代版「奥様は魔女」を観ているような~私の妻は空は飛ばんし、体力もないが、性格はめちゃ強いですよ!でも、かわいいね~ [映画館(字幕)] 5点(2008-08-25 02:31:35) |
173. アフタースクール
観客を驚かせるベクトルとしては「キサラギ」的なのですが(先日のTV放映でどうしても比較してしまうのだが)、「キサラギ」ほどの感動がないのは何故?それは俳優陣の体温の差だと思います。今作の主要3人物(大泉・佐々木・堺)は、初めから「騙し」というストーリー設定上からか、非常に感情を抑えた演技をしています。~もともとそういうタイプの俳優のようですが~あの暑苦しいまでの「キサラギ」の俳優陣(小栗・香川・ユースケ・小出~もちろん塚地も)とは、決定的に体温が違います。個人的な趣向によるでしょうが、私は後者に感情移入してしまいます。素晴らしい脚本ですので、キャスティングの妙と「舞台的演技」の演出で、もっと生まれ変われる作品だと思います。 [映画館(邦画)] 5点(2008-08-25 01:57:35)(良:2票) |
174. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 ここまで荒唐無稽にやって頂ければ、SFアクション・コメディーとしては楽しめますね。ただ「インディー」と「ET」の合体はどうにも食い合わせが悪く、快食快眠快便という訳にはいきませんな。 とにかく、オジサン達に勇気をくれて、ありがとう。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-20 00:51:35) |
175. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 西洋版滅びの美学。日本の武士道にも通じ、「ラストサムライ」的な共感を生みます。但し、レオニダスを神格化するあまり、ペルシャ帝国側を地球制服を目論むエイリアン並みの扱い。勧善懲悪に徹し、「悪」の感情表現が皆無な為、映画としての深みにもの足りなさを感じます。 壮絶な戦闘シーンは素晴らしいのですが、吾がアジア人種としては、若干の爽快感と共に、白人偏重主義を感じずにはいられなく、微妙な不快感も覚えました。 どちらにしても、生首飛ばし過ぎやで! [映画館(字幕)] 5点(2007-06-08 02:16:18)(良:1票) |
176. ロッキー・ザ・ファイナル
中学の授業の一環で観た「ロッキー」が想えば30年前。子供ながら清々しい感動を覚えた記憶が蘇ります。 今作中、度々語られる人生訓。これが空虚に響くのは、昔と変わらぬままのロッキーと、大人になり変わり果てた自分との違和感からか? 監督としてのスタローンが良くも悪くも成長していないのだけは明白ですが。 あぁ~ピュアな自分に戻りたい・・・ [映画館(字幕)] 5点(2007-04-22 03:50:02) |
177. 武士の一分
山田監督の藤沢シリーズも早くも「男はつらいよ」の領域にきたような・・・ 見慣れた風景、観ていて安心、観賞後爽快、美しきマドンナ。ここまできたら、「めざせ、水戸黄門!」 でも、監督には山田一家を離れて、たまには意欲作を作って欲しいような・・・ [映画館(邦画)] 5点(2007-03-31 03:03:26) |
178. ソウ3
痛い。 外人って内蔵がお好きなのね。 [映画館(字幕)] 5点(2007-02-01 03:06:28) |
179. ゲド戦記
期待したり、父親と比較するには無理があります。 新人監督としては素直に作っていると思います。ただ、作品に十分メッセージが織り込めていないのが、観客の「不満」の原因でしょうか。宮崎父のメッセージ性の強さにみんな慣れているし、憧れているし、期待しているので。 次回作に期待しています! [映画館(邦画)] 5点(2006-11-05 22:14:32) |
180. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 世界的ベストセラー小説を、全世界ヒットを目指して映画化したのが大いなる誤り。 原作はたまたま売れてしまったが、元々は難解でマニアックな構成です。万人受けするように映像化した為、原作本来の味が消えてしまった。 特に「ラングドンとソフィーの恋心」「シラスと司教の絆」「おぞましい宗教儀式」などは原作に忠実に描いて欲しかった。 こういう原作こそ、R15指定の3時間超でもいいから『おどろおどろしく』作るべし! また、そういう作品がヒットする時代ですよ。 [映画館(字幕)] 5点(2006-06-05 01:39:56) |