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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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161.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
悪魔のいけにえ直系またはリスペクトなスプラッタホラー。 ウルフクリークのように旅行が怖くなる映画だ。 そしてクライモリのような奇形が沢山出てくる。 さらに北斗の県またはマッドマックスのような世紀末の雰囲気、 これと従来のスプラッタホラーとの組み合わせが面白い。 オープニングの、カントリーな映像と畸形児の写真とを交互に映す場面は効果音も決まっていて素敵だ。 奇形はクライモリもそうだったがSFファンタジーのようなところがある。 それが最もよく表れてるのは奇形の少女だったような気がする。 アクセサリーなどたくさんつけて不思議な存在感だ。 奇形少女とベッドで寝てるぬらりひょんは特殊メイクがよくできてる。 だいたいこういう映画は複数の若者バカップルたちの旅行(なぜか一人だけ童貞が混ざっていることが多い)の場合が多いが この作品の場合は家族旅行なので残酷度はそっちよりも高い。 普通のホラーならとっとと死ぬようなところを、痛そうにしていてなかなか死ねないところがさらに残酷だ。 殺人鬼の何人かはレイプみたいなことしてるけど、それがヴァイオレンスさや不快感を高めるためには効果的だけど、 直系ホラーはそういうことしない。 悪魔のいけにえなどは殺人行為の恐怖や残酷さのみで勝負している。 たとえB級ホラーにエロシーンがあっても殺人鬼はそこには関与しない。 だから個人的に殺人鬼がレイプとかするとなんかガッカリする。 殺人鬼がレイプしていいのはサイコサスペンスでだけだ。 この映画では殺人鬼というよりも悪党なのであるが。 スプラッタホラーの残酷さはあるが暗さは薄く、それよりもヴァイオレンスアクションのワイルドさが上。 しかし本家ホラーをリスペクトするところはして、変化球もしっかりとこなす優秀作だ。
[DVD(字幕)] 7点(2013-07-14 14:01:03)(良:1票)
162.  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 《ネタバレ》 
ダークで幻想的な雰囲気が支配する映画。 古典怪奇映画の魅力をリバイバルさせ今に伝えるのはさすがハマー。 老舗レーベルならではの本格的な演出が光る。 まさかリアルタイムでハマーホラーが見られるなんて思ってなかった (検索してたった今知ったが「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクもハマーフィルムだった)。 とにかく村の雰囲気が陰鬱で美しい。 古城(洋館?)、酒場、濃霧、沼地など これぞ怪奇映画といった妖艶な雰囲気が見事。 しかし古惚けてはいるが最近の映画らしいスタイリッシュさはある。 ゴシックホラーではスリーピーホロウ以来の衝撃。  それでこの映画は美しいロリータが沢山出てくる。 まさにゴシックロリータというものがこれほどまでに効果的に使われている 映画は希である。 少年の霊よりも少女の霊が多いのはたぶん こういった雰囲気の映画では、少年よりも少女のほうが幻想的な雰囲気を作り出すアイコンとしては役立つからかもしれない。 ウーマンインブラックというタイトルの通り漆黒の黒さが凄い。 因縁の深さと暗さがあり呪いの恐ろしさと伝染性が見事。 ハマーホラーというとモンスターホラーが主流であるという印象だったが この作品のジャンルは幽霊のホラーだ。 正直いって外国の幽霊のホラーは怖くないという印象であったが、この映画の幽霊はマジ怖だ。 ほんとどんだけ怖いんていう後半の恐怖のコンボが観客を恐怖に陥れる。 ゴシックホラーとしては完璧。ハマーホラーリバイバル。  (主役はハリーポッターのダニエルラドクリフ君であるが無精髭まで生やして大きくなったものだ。 しかしハリーポッターのころから賢そうなイギリス顔してるなと思っていたので、 こういった雰囲気の映画には結構あっている。 もしかしたらそのうちに彼はティムバートン監督にも見初められるかもしれない。 彼は妻を失った主人公の喪失感を見事に演じている。)
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-14 13:59:15)
163.  コックと泥棒、その妻と愛人 《ネタバレ》 
最初の場面から下品でビックリした。 アルバートがほとんど一人で喋ってたなぁ、、、。 あの役の俳優さんが台詞大変そう。 ホントうっさい、声が大きい人ってイヤだね~自分の事ばっか話しちゃってさ~って思った。 この作品は決して気持ちの良いもんではありませんよ。 ゲロだの、腐った肉や魚介類に悪臭に蛆だの、アルバートの下品な言葉使いだの、 きわめて不快指数が高いです。 しかし何故か美しい。不快なものが「美しさ」を高めているのか、何故か美しく感じてしまう。 「美」と「酷」は相反するもので、しかしお互いがお互いを引き立てあうものだとある人はいいます。 だから何故か僕には、あのトラックの腐った肉が強烈な美しさを放っているように感じた(それは偏に僕の変態趣味によるものかもしれないが)。 しかし映像から「におい」まで感じ取ってしまうほど感覚の鋭い人には、あのトラックの腐った肉の場面は強烈過ぎると思います。 「強烈な悪臭」っていうのは生理的にダメだ。ついつい顔を歪ませてしまう。 だからあの場面は強烈な印象を受けた。 マイケルの殺され方がとても残酷で、参った。 強烈な「赤」がとにかく印象的だった。レストランの豪華でお洒落な感じが良かった。 レストランが真っ赤なのに対して洗面所が真っ白だったのもまた凄いセンスだ。 レストランとは全く違う空間を出していて効果的だったと思う。 ソプラノで歌う少年の歌声がとても美しく、この下品な作品に崇高な雰囲気をあたえていたように思う。 最後の「料理」が運ばれてくる場面は不気味だった。 色彩、デザイン、音楽、映像も美しく、下品なようで実は品があるのかも。 しかしとても生々しい。 この作品には独特の美学があるようだ。 とはいっても、婦人用トイレに入ってきて、まだ女性が入っている便所の個室の扉を次々と蹴飛ばしてゆくアルバートを見て、「この男ほんとサイテーだな!」とか思っちゃいました。 ベストオブ「最低な男」映画ですよ、コレは。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-14 13:55:58)(良:1票)
164.  三銃士(1993) 《ネタバレ》 
ディズニー映画だったんですね。 暗闇を船がやってくる描写とか、悪役の枢機卿の“ジャファー”っぽい感じとか、これはもうディズニーのノリですね、なんとなく。 ディズニーは好きです。大砲に狙われても陽気なところとか、、、。 変な話“陽気さ”っていうのは生きるうえで一番失ってはいけない心であると、そうディズニーは教えてくれているようで、 それが未だに数々のディズニー作品にも受け継がれている気がします。 しかしその“陽気さ”とは、文明の進歩とともに最も忘れ去られた心なのだと思います。 もし敵に命を狙われても陽気に立ち向かわねばならない、そんなのは現実じゃとても無理なんですが、 変な話、いま生きているこの人生も一瞬の花。それなら陽気に過ごさねば綺麗な花は咲きません! 話が大きくそれましたが、なかなか面白かったです。 男ならば80%位は憧れる騎士の世界です。仲間、誓い、といった若い男子のスポコンの血を熱くさせる青春ファンタジーです。  陛下は目がパッチリお鼻が高くて凄く美形です。枢機卿は憎ったらしいなコリャ、、、。 悪役だけどカッコイイ眼帯の黒い騎士が良いです。  ディズニーの映画は人の心の芽生えのまだ若い青春の中にあって、その青春から心が完全に離れてしまっている人には全く楽しめないのだと思います。  ディズニーらしさがあって良い感じでした。
[DVD(字幕)] 6点(2013-07-14 13:41:11)(良:1票)
165.  ディセント 《ネタバレ》 
ほんとどんだけ怖いんだよっていうホラー映画だ。 特に点数の高いホラーを狙って見ている訳ではない自分には、 こんな怖いホラーに出会えるのは年に2度あるかないかだ。 まずこの映画をほめるとすると女性ばかりな点だ。 年齢は20代前半から後半の女性ばかりなので、ある意味で楽しい。 ロケーションは山小屋から洞窟内部だ。 その洞窟が怖い。 まず何が怖いって閉所恐怖症的な怖さだ。 狭い通路で天井が崩れそうになった時の圧迫感というか息苦しさといったらない。 それから暗いところの恐怖。暗いから何がいるかが分からない。 暗いところから心霊映像のように浮き上がる存在の不気味さ。 また正体の分からない存在に対する不気味さ。 ネタバレをいってしまえば地底人なんですが、正体が分かってしまうとそれほど怖くはない。 ただし急に出てきてビックリする怖さがある。 先は読めるけどビックリする。 久しぶりに心臓に悪いホラー映画を見た。 幽霊みたいのも怖いし、この映画どんだけ怖いん。 totalfilm誌が寄せたコメントにある「途中怖くて映画館を出たくなった」というのはあながち嘘ではない。 この映画の恐怖は、スペインのレック並みに成功しているかも。 子供のころにエイリアンを見たときに味わったような怖さだった。 個性豊かな女性たち。トゥームレイダーみたいな女が好き。 主人公の女は血を浴びた瞬間から人格変わった風だったけど、どうりでなと思った。 喉笛を事故で掻っ切られた女はかなり残酷だった。 それから「待て」って大声で何度もいってるのに突っ走るかよ。せっかちな女だな。 このように女たちのキャラクター性が濃くて面白いです。 終わり方は結構ダウナーだ。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-07 16:52:09)(良:1票)
166.  ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT 《ネタバレ》 
ワイルドスピード3でも軽く見とっか。。 ん?なんか東京来た!何も知らなかったからこれビックリした。 ハリウッド映画からいきなり学ラン着て日本の高校へ。 そして日本の古い民家へ。このギャップは大きい。 しかし、あんな学食はない! ヤクザのお坊ちゃんだかなんだか知らないけど、なんだあの北京原人は! ムカつく。 妻夫木聡を始めとするこいつらみんなレースの時だけカッコつけやがって。 リア充気取ってんじゃねぇ! ・・・たぶんこの映画つくった人の誰かは頭文字Dを見ているんだと思う。 峠、ドリフト、高校、父親、、、共通するものがある。 昔スカパーでちょっとだけ観たイニシャルD。その時のエキサイトと似た感じは味わえたと思う。 観客に憎しみを売って後でスッキリさせるってのがこういった映画の典型だ。
[地上波(吹替)] 5点(2013-07-03 23:05:46)
167.  ブレインデッド 《ネタバレ》 
廃盤のため高値で取引されてるブレインデッドの正規版DVD。 最近はヤフオク等で1500円ほどで買えるみたいだけど、 調べてみたら韓国仕様で所々カットされたものだそうだ。 またヤフオクなどで「デッドアライブ」と入力すれば 日本語字幕付きのDVDが1,500円くらいで買える。 自分の中で“3大スプラッタ”といえば“悪魔のいけにえ”と“死霊のはらわた”とそしてこの“ブレインデッド”だ。 ブレインデッドはその中でも並外れてゴア度が高い。 ブレインデッドほど血の量が多いホラー映画はまず無いと思う。 それでテンションがやたらと高く 本気度が漲っていて迫力が凄い。 この監督が描くゾンビの発想力は、他のゾンビ映画とはまるっきり並外れている。 従来のゾンビの在り方に囚われることなく、あまりにもユニークすぎるコイツ等はゾンビを超えている。 ゾンビとゾンビでゾンビの子が生まれるという、まったく常識ではないところが良い。 ウィルス感染型ゾンビなのか死霊系ゾンビなのか判断に困る。 この映画が他のゾンビ映画よりも特殊なのはファンタジー色の強さでもある。 徹底してグロいのに突き抜けて明るい。 グロさの中にコメディがあって低俗なんだけど最高。 5回くらい爆笑した。 牧師の強すぎる格闘シーンがアホで最高!世界一美しく死にます。 チンピラが死ぬときがまた名場面だ。 デブの包丁さばきが正にキチ×イ。 母親の存在が恐ろしすぎる。 向こう見ずな迫力とバカっぽさがホラー映画として魅力大。 以後こんなホラーは絶対に生まれない。 ホラー映画史上に新しい武器の登場(流行らなかったけど)によりスプラッタのお祭りで 死のパーティーは大盛り上がり。血飛沫からマイナスイオンが出てるかのよう。 血と肉がルナティック。これぞレジェンド。ロード・オブ・ゴアニズムだ。 (変更したのは最初にデッドアライブの話をして、それを僕は日本語吹き替え版と大嘘をいってしまったけど、 それが日本語字幕版の間違いでした。うっかりミスで間違った情報をすみません) 
[DVD(字幕)] 9点(2013-07-01 23:25:39)
168.  デス・サイト 《ネタバレ》 
ダリオアルジェント監督の作品を久々に観賞した。 残念だと思ったのはダリオアルジェントらしい狂気と異端ぶりがなくなったこと。 クセのあるB級っぽさが抜けてしまいなんとも面白みがない。 監督のセンスがほとんど見られない。 なんともスタイリッシュなサイコサスペンス風映画だ。そこに個性はない。  ダリオアルジェント監督は他の監督よりも映画と音楽との結びつきに重きを置くのだと思う。 それが変態じみていて強く、性癖のような気がする。  ・・・検死官の男のハイテンションぶりがちょっと面白い。 社会的に暗い場所にいる人間をハイテンションに描くというのは日常の奇妙なアンバランスさが出て効果的です。 安易かもしんないけどそれを堂々とやるのは巨匠らしい度胸だと思う。 その死に包まれた場所で検視官の愉快さは生と死の距離感を不思議なものにする。  死体の迫力が普通の映画とは少し違う。 ダリオアルジェントの映画にはエロスと恐怖、そして死がある。 とくに死とエロスが密接にからみあう。  “ゲーム”にも死やエロスが寓意的に込められている。 本来のゲームとは何か?そこらへんをこの作品は少し探っている。 この監督はゲームの中に流れる魔力みたいなものを作品にしたと思う。 憶測でいうのもなんだが監督は美女の恐怖する表情を見ることで性的な快楽を覚えるタイプの人ではないだろうか。 作品を見ててそう思った。 美女に対する独特の考えが作品にも表れてるみたいだ。 男性主人公ともいえるジャンレノ風の男はたぶん監督の嫉妬をかったのではないか。 (ここからの文章はどうやら自分がこの映画のタイトルをデスゲームだと勘違いして書いてるらしい) 最後に美女は妊娠する。 デスゲーム(死の遊戯)の果てにあったのは生命の誕生だったというところに、生と死の対比があると思うが、ゲーム(遊戯)という言葉には性的な意味も浮上してくる。 デスゲームを仕掛けて楽しんでいるのは監督で、もしかすると対戦相手は観客かもしれない。 そういうところに最近?流行のソリッドシチュエーションの影響がみられるのかも。 恐怖とグロテスクを題材にする映画監督のだいたいはサドでありマゾでもある。 (2011年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 5点(2013-06-29 00:36:03)
169.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
自分の中でこれは面白さがハンパない。 スティーブンキングで刑務所が舞台のものでは だいぶ前にショーシャンクの空にという映画を1回だけ見たけど個人的にはそれよりも面白かった。  布に包まれたコーンブレッドが忘れられない。  僕がスティーブンキングの映画を好きになったきっかけの一つ。 スティーブンキングの世界にある神秘的なものを最も見事に映像化している作品の一つ。 余談だが二人の少女というとシャイニングを思い出す。  デビッドリンチもそうだけどスティーブンキングは日常にある霊的なものをとらえて それを物語にしているような気がする。 だからファンタジーでも人の心の奥にあるもののような気がする。  パーシー役は凄い!よくもここまで憎ったらしい役を演じられるものだ。 ぶっちゃけパーシーはこの拳でぶっ殺してやりたい。 それに比べるとビリーザキッドの入れ墨の男の方は問題児だけど陽気で全然憎ったらしくない。 やったことの酷さを抜きにすると彼にはユーモアさえ感じる。  個人的に、一期一会もそうだけどトムハンクスの役は吹き替えで見たほうが魅力が増す。 彼のブロッコリーのようなキャラと吹き替えが見事に合っているからだ。 本人が喋った英語のほうが深いけど、思ったよりも暗い印象だったから。  ・・・ネズミがいい!今まで見てきた映画に出てくる動物の中で断トツに可愛過ぎる。  ジョンコーフィーの不思議さがまた良い。 無実どころか最も心の優しいコーフィーを救うことのできなかったことに心の痛さを感じる。 おぞましいシーンや憎ったらしいシーンもあるけれど、 人の心の痛みや優しさを教えてくれるこの映画は最高のヒューマン映画であり、 いってしまえばスピリチュアル映画だ。  これは余談だがコーヒーとコーラって飲み物の名前の人が二人も出てきた。 それから変な話、この作品でオシッコがキーワードの一つみたいだ。 登場人物のうち3人がオシッコ漏らす(これは正確な言い方ではないが)という確率の高さ。 この飲み物と尿の関係は何かありそうだ(ないか)。  子供のころ3回くらい見て強い印象が残っていたが、 映画をたくさん観賞するようになってからは初めて観た。 今「好きな映画は?」と聞かれれば間違いなくこの作品を挙げる。 それくらい自分の中では断トツな映画だ。 
[DVD(吹替)] 10点(2013-06-29 00:28:53)
170.  ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚 《ネタバレ》 
「マンホールの中の人魚」という美と酷を表したタイトルのセンスが光る。 奥さんが出て行った孤独な画家。 彼は一人、マンホールの下にある下水道でひっそりと様々な幻想に浸る。 その下水道にはかつて男が遊んだ綺麗な川があった。 そこには男が失ったもののすべてがあった。 そこで男は美しい人魚に出会う。 人魚は汚水のために病気になっていた。男は自分の家でその人魚を看病することにした。 人魚は画家に自分の姿を描いてほしいと懇願するのだった。 やがて禁断の人魚の飼育がはじまる?といったなんとも都市伝説風味とゴシックロマン?漂う物語。 ここまでは。  家のバスタブで人魚を飼育する妙にエロスな光景は束の間だった。 徐々に人魚の病気は進行し、バスタブの中で美しい人魚の姿が腐ってゆく様の恐ろしさ。 それは憧れの破壊である。 腫物は全身に広がり、虫が皮膚を這いまわり、うずく腫物から続々と虫が湧いてくる。 吐血し、虫のゲロを吐き、断末魔の叫びとともに体をのけぞり全身から膿を噴き出す。 抜けかけた毛を振り乱し肥大し腐った目玉が飛び出る。 無数の虫!虫!虫! そのグロさ、そのおぞましさたるや世界一! これぞまさにジャパニーズキチガイ人魚伝説。 それはなんとなく手に負えない珍しい動物を飼うときの不安と恐怖に近い。 (ちょっと前に読んだ日野日出志の漫画「地獄のどくどく姫2巻」の内容と少しだけかぶる) おぞましい膿やただれた皮膚の表現は人間が川に流した生活排水によるものとして描かれる。 恐らくこの映画の人魚は破壊されゆく自然の象徴なのだ。 下水道がかつては美しい川だったころの風景画と並行して人魚の腐敗が描かれてゆくのは、 環境問題の提起でもあると感じる。 昔の思い出や美しい風景が崩れてゆく様を人魚の腐敗で表してるのだと思う。 狂気を漫画で描かせれば右に出る者はいない 日野日出志のキチガイグロ表現にかける情熱は映画でも本物。 この映画を超えるグロテスク、他の映画になし!といっても全くの嘘にはならないはず。 グロさだけでいうとこの作品は神がかってる。 ちょっと蓮コラを思い出した・・・ さて人魚の正体とはいったい?はたして結末は・・・ この作品はギニーピッグの中でも傑作のにおいがする。 しかし絵具まみれの虫の大群は見るのもキツいし、虫だって気の毒だと思う。
[DVD(邦画)] 5点(2013-06-29 00:22:15)
171.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
デスレース(無印)なのでこれが1作目だと思ってました。 超カッコイイです。 このカッコ良さにハマりました。カー・アクションって全然見なかったんですけど、これはなかなか良いです。 そこに武器が付いているので格好良さはさらに倍増です。 カー・アクションにしてはスピード感が不足している気もしますが、 武装しているのでそこは大目に見ます。 余計な話、TVゲームでも装備し過ぎるとスピードが落ちるものです。 そうそう、この作品はかなりのゲーム脳に染められてます。 たぶんこの作品は超ゲーム好きな人が作ったんだと思います。 車でアイテムボタンを踏んで武器が使えるようになるなど、 まるでマリオ・カートの世界ではありませんか!? キャラも個性的であり、作品中での紹介のされ方はゲームっぽい感じです。 ゲーム形式なので、結構盛り上がります。 そういえばまた余計な話、ソウやキューブもゲームの要素が強く、 これからは映画とゲームとの境界が薄くなっていく傾向もあるのかな、などと思います。 映画はイイ感じにヴァイオレンスで、極悪人キャラが多く、もう自分の中にも野蛮な血が流れてくるかのようです。 それがもう、アドレナリンが出まくりなのです。 主人公の男がまたカッコいい。運転する姿といい、目つきといい、なかなかイイ男です。 黒人の方は極悪人な感じが滲み出ていて怖いです。 てか黒人の方は相棒を殺しすぎてるので、相手への気遣いについて素で考えさせられました。 吹き替え版で見たのですが、女署長がエロくてエロ過ぎて、、、たぶん僕はこの瞬間に外人の熟女に目覚めました(そしてすぐに冷めましたが・・・)。 これも全ての原因は登場人物がみんな極悪人だからに違いありません。 たぶんブラックラグーンのバラライカさんとキャラが少し被ったので、、、 あ、もうこの話は止めますね。 戦艦がまた、かなりの悪なんですがカッコいいです。 なんかもう最高でした。 (2011年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(吹替)] 8点(2013-06-28 23:10:24)
172.  フィツカラルド 《ネタバレ》 
これまたよく分からないが凄い作品だ。 フィツカラルドさんブッ飛んでますな。やることが。 極端な事をするのは美しいことだって思う。 一人の男の大きな夢は多くの人を動かした。 そこが感動的だ。 山越えで言葉の壁も文化の壁もぶっ壊した。 極端なことすると壁がぶっ壊れる。  もう「CGって何スカ?」って感じの大きさ。 映像から「簡単じゃないな」って感じが伝わる。 画面の中の人たちの肉体労働とか緊張感って観客にも伝わる。 CGだとそういうところが丸ごと抜け落ちてる気がする。 船で川を下ったり、先住民族が出てきたりと冒険な感じなんですけれど、終始冷静で淡々とした描写が良かった。自然の美しさや深い静けさがある。 フィツカラルドさんブッ飛んでる。フィツカラルドさんスゲー金髪。   (2009年の映画メモをもとにレビュー) 
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-12 23:41:54)(良:1票)
173.  8 Mile 《ネタバレ》 
エミネム超カッコいいし。 自分はラップとか全然知らないんですが、 この映画のバトルの雰囲気がやっぱカッコいい。 会場の熱気が伝わってきてやたら熱くなる。 普段の自分が見る映画とは逆の人種差別が感じられて面白かった。 荒涼としているがパッショナブルでいて、 荒れた10代を味わった人なら感じるであろう何か強い魅力がある。 それ以外は普通の(特訓して大会で優勝するといった流れをくむ)青春スポコン映画みたいかもしれない。 ただエミネムの場合は特訓する代わりに、ラッパーのよくいうマザーファッカー的な体験とか、いろいろ苦い思いをたくさんして、 またダチとつるんで、その中で真のラップが生まれてくるというそんな感じだったと思います。 一発映画ですが、最後で相手を負かした時に「ざまぁみろ」といった感じが非常にいい気味でした。 それを味わうだけでも一見の価値ありだと思う。 作り物映画ですがエミネムのカリスマ性にも少し触れることができる。 最後で「ダチとつるんでるままじゃ一流にはなれない」というようなところで 主題歌「Lose Yourself」のイントロが聴こえ始めた場面がカッコ良かった。 当時「Lose Yourself」を初めて聞いたときは衝撃を受けた。 どちらかというとメタラーの自分ですが、バトルの熱気には呑まれました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 23:47:51)
174.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
ホラー映画やモンスターパニック映画が好きな自分にとってこのクローバーフィールドは超超超傑作といっていい映画だった。 ゴジラをはじめとする巨大生物映画を、怪物の視点や三人称視点ではなく、 ホームビデオの一人称視点で表現した本作の功績は大き過ぎる。 今まであったものの一歩先を行った感じだ。 この”視点の転換”が映画をここまで面白くさせる。 最初こそホームビデオでとらえた映画らしい残念さはあるが、 一度パニックが起こってしまえば後はほぼノンストップで迫力の臨場感に包まれる。 パニック映画において迫力の臨場感とはこれほどまでに大事であったのかと思う。  しかしよくここまで規模が大きい自己視点を表現できたものだと思う。 ビデオカメラでとらえた光景はまさに本物と区別できない。 ここまで作り物のリアリティが進歩すると、もう心霊映像やUFO映像の信憑性は薄くなってしまうんじゃないのかと思う。 逃げ惑う人々や途方にくれる人々は現場の雰囲気をたぶん見事に再現している。 そして人間的絶望感が凄い。 エイリアンの子供が無数に生み落とされる場面や、軍の医療キャンプでビニール越しに女性の頭部が爆発する?シーンで 「もう人間は終わった」と思った。  たぶんテロがあったからこういう作品ができたのかもしれない。 未知の驚異におびえる人々のパニックがリアル過ぎる。 ドラッグストアでみた、窓の向こうが土埃に包まれる場面だってそうだ。高層ビルだってあのテロ事件みたいな崩れ方をする。 これはその当時の恐怖を反映したホラーなのだ。 普通こういう映画だと「核で街をふっとばす」みたいな言い方がされるが、 この作品ではそういう言葉は出てこなかった。  自由の女神の首が吹っ飛ぶ。これは日本語吹き替えで見ると、このシーンの吹き替えは個人的に面白かった。 日本語吹き替えだとカメラ持った男はよくしゃべる愉快な男だった。 この映画見ると軍ってスゲーなと思った。 なんであれ日本の文化やゴジラ様を作品内に持ち出したからには、それに対する挑戦状のようなものがあったにちがいない。 そして自由の女神はたぶん猿の惑星からきているのかもしれない。 猿の惑星にもゴジラにも引けを取らない傑作SFパニック映画だった。
[DVD(吹替)] 8点(2013-06-09 23:43:31)(良:2票)
175.  スピード・レーサー 《ネタバレ》 
スピードアクションを見たかったので見てみました。 アニメの映画化らしいんですが、アニメのほうを知らないので比較はできません。 ただ、カッコ良くしようとか変に気取らない感じが好感もてます。 気取らないけどそれで映像に面白みがないわけではなく、 逆にカッコよくなってます。 アニメの映画化ということで、アニメ文化の面白さを生かした演出、 CGの特色を生かした派手な映像などが非常に成功してます。 アニメの映画化はこうあってほしいものだと思います。 アニメの色味を生かしたためかカラフルで明るい感じです。 レーシングゲームやミニ四駆なんかを思い出すところもありました。 そういうオモチャやゲームの感覚は、たぶん子供が見ても楽しい映画だということだと思います。 子役とチンパンジーのコンビが非常におもろいです。 テジョがなんかウザかったです。 この映画は大企業の醜さがとてもあらわれてて憎ったらしいです。 いろんなものに呑みこまれないで個人の才能を発揮していく主人公がカッコいいです。 「変えられるもの」と「変えられないもの」との区別がちゃんとされてたし、 ちゃんと夢や感動を与えてくれたので良かったです。
[DVD(吹替)] 7点(2013-06-08 22:41:23)
176.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
「ミステリーの最高傑作!!」とありますが、流石にそういわれる意味が分かる内容。 韓流なんて言葉が流行したので、僕の中で韓国映画は最悪のイメージだった。 んで、ちょっとこの作品にナメてかかった。 映像とか全然期待してなかった。 なのにこの作品を観てみると、映像がとてもダークでカッコイイ。とても渋い。 アジア版「羊たちの沈黙」、東洋の「セブン」といっていいと思う。 異国的なのに日本と似ている風景もあってとても惹かれる。 ノスタルジックな風景ともいえる。 トンネルとか電車とか、凄くいい感じ。 なんたって田園風景がヤバい。女学生もヤバいです。 この作品を観て、自分は雨の風景が好きなのだなぁと。雨って憂鬱で良い。 結構ダウナーで衝撃の連続。遺体がめちゃくちゃリアルで息を呑む。 韓国映画の印象が変わった。 (2009年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-08 22:30:36)(良:1票)
177.  マニアック・コップ 《ネタバレ》 
こりゃ面白い!狂った警官大暴れの残虐スラッシャーホラー! 傑作の殺人鬼ホラーには不可欠であると思える「不死身な感じ」がちゃんとこの作品の殺人鬼にもあって怖い! 表情を最後まで見せない不気味さが効果的。 下手なマスクを被れば恐怖感が格段に下がるだろうが、表情が影になって見えないともあれば不気味さは格段に増す。 体格の大きさも人並み外れた怪力も、恐怖を見事に助長する。 普段は頼るべき警官が、突如にして牙をむけば市民は恐ろしいはず。 また、警官というものに対して人は無意識的に恐れているものだ。 漠然とした罪の意識や疾しさがあれば警官の制服に怯えるのも無理は無い。 警官の制服には人を服従させる「悪」の部分がいくらかはある。 そういったところがこの作品では牙をむいた。  また、この作品はアクション性も素晴らしい。 ホラーの良作は数あれど、アクションシーンまでも楽しませてくれるホラー映画はなかなか無いと思う。とくにカーアクションが素晴らしく、パッケージに書いてあるとおりに「アクション・ホラー」というジャンルがあればトップレベルの面白さ。  善良な警官をあそこにまでしてしまったものは何かを考えると、また恐ろしいものがある。  (2010年映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-07 23:36:04)
178.  死霊伝説 セーラムズ・ロット(TVM) 《ネタバレ》 
トビーフーパーの死霊伝説が大好きなのですが、コチラもまた素晴らしい。 トビーフーパー版とは結構違ったのでビックリした。 「その町では悪意はすぐに伝染する」とパッケージに書いてありましたが、 確かにそういった雰囲気が映画の町中に漂っていていい。 フーパー版よりもこっちの方がスタイリッシュな感じだ。 こっちの方がスティーブンキングらしい雰囲気があるかも。 スティーブンキングの世界観が好きならこちらのセイラムズロットをオススメする。 しかし、トビーフーパー版の古惚けた怪しい雰囲気も捨てがたい。 オカルト好きならば重厚感と本格臭ただようトビーフーパー版を勧める。 トビーフーパー版は平穏な中に狂気が潜んでる。 しかしトビーフーパー版は話のテンポが悪過ぎるのが非常に問題であり、あまりオススメできないのも事実。 しかし、このセイラムズロットは難がなく話のテンポが悪くない上、映像も美しい。 甲乙はつけがたい。  (2009年映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 22:27:58)(良:1票)
179.  死霊伝説 《ネタバレ》 
「村」というものがよく描かれている。 平穏な村が徐々に崩壊してゆく描かれ方が素晴らしい。 村には狂気が根強く感じられる。 登場する人々の多くが心に闇を抱え、少し狂っている。 その狂った部分がこの村全体で渦巻いている。  警官が酔っ払い男を脅す場面は狂気がみえる。 ビール好きのデブ男が銃を構えたときの笑顔は狂気がみなぎる名場面。 ホラー映画でこの場面を超えるシーンはそうない。 この映画はオカルト映画としての演出が神がかってる。 観る度にその素晴らしさに気づいてゾクッとする。 この映画で闇はひっそりと忍び寄るがその力は強い。 「悪」が魔力を帯びたかのように根強くある。 窓から少年が泳ぐように進入してくる場面はこれまた非凡なものを感じる。 不思議な不気味さの漂う場面だ。昔の本物オカルト映画にしかない恐怖だ。 墓守の男の演技はユニークで面白い。 ヴァンパイアの手下の老人の内から発せられる迫力は凄い。 たぶんキューブリックの「ロリータ」で共依存にとらわれた男を演じた役者だ。 ドラキュラの館は荒涼としたところが幻想的だ。 トビーフーパーの手腕が「悪魔のいけにえ」の次に冴えている作品である。 「悪魔のいけにえ」のリアリティはこの作品にも少しだけ表れる。 土埃の感じが古臭くて良い。 このレトロでローカルな村の雰囲気が魅力的でならない。 平穏な村にも裏の顔が存在する。 これほど吸血鬼を実在するかのように描く作品は知らない。 吸血鬼が村や人に及ぼす影響力をここまで描いた作品を知らない。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 22:23:11)(良:1票)
180.  ノスフェラトゥ(1978) 《ネタバレ》 
とても美しい映画。 サイレント映画の名作吸血鬼ノスフェラトゥのリメイクですが、ハリウッド監督ではなく、巨匠によるリメイクなので、芸術性あふれる素晴らしいものになっております。 巨匠がやると作品に奥行きと美しさがあります。 そして巨匠がホラーを撮ると、独特の恐怖感が絶妙のものになります。  ただオリジナルのノスフェラトゥの不吉過ぎる、非人間的な存在感に比べると、 こちらのノスフェラトゥはちょっと目がキラキラ輝いていて情熱的過ぎちゃうのかもしれません。歯がネズミ男みたいで間が抜けてるかもしれません。異様な存在感はありますが。 でもクラウスキンスキーという俳優はどうやら吸血鬼役を2回もやっている大ベテラン俳優だそうで、僕なんかが偉そうなこと言ってはいけないんですけどね。  ノスフェラトゥの喋り方がいい感じです。 息使いからノスフェラトゥの精神的にアブない感じが伝わる。 レンフィールドの高笑いも完全にイッておられます。  オリジナルとは趣の違う美しさがあります。 たとえば船で川を渡る場面はとても美しく幻想的です。雄大さを感じる自然があります。作品に巨匠らしいスケール感を感じます。 そういったものが幻想的な恐怖を演出します。 淡々とした音楽が不安な気持ちにさせます。 オープニングのミイラはとても恐ろしく、観てるほうが呪われそうです。ミイラ一体一体から言葉が聞こえてくるような迫力です。  (2009年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-06 22:39:53)
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