1781. 影の軍隊(1969)
影の軍隊の名のごとく、暗く重々しい雰囲気が続く。レジスタンス映画なのだが、そこに描かれている様は、逃げた、捕まった、密告したの世界、拷問や処刑などの生々しい場面が続く。全編を通じてがこうだから、少しも安らぎになる場がない。正直おもしろい映画とは言い難いが、こういう歴史があったということだけで価値があるのかもしれない。ところで映画の中のクラシック曲はベートーヴェンの「田園」のはずだけど、Imdbがまちがうということがあるのだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-06 08:32:55) |
1782. 燃えつきた納屋
「燃えつきた納屋」なんてさえないタイトルと思いつつ、アラン・ドロンとシモーヌ・シニョレの共演ということで見たが、何かすっきりしない映画だった。捜査する判事より、女主人の方がこわかった。 [映画館(字幕)] 5点(2013-04-05 19:16:59) |
1783. 俺たちの荒野
それまでの青春映画と異なり、アメリカンニューシネマの影響を受けた異色作。男二人に女一人という組み合わせは、同年の米国映画「明日に向かって撃て」を思わせる。屈折した青春映画とも言うべきか。ただあちらの銃をぶっ放すのとは違うが・・・。私好みではないが、それなりの人が見れば評価が高いと思う。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-29 11:38:16) |
1784. 雪の渡り鳥(1957)
長谷川伸の有名な戯曲「雪の渡り鳥」の映画化。三波春夫の歌は知っていても映画は見たことがなかった。浪花節調のヤクザ渡世映画だけど、映像はまずまず。戦前は阪東妻三郎主演の映画もあったとか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-28 21:19:33) |
1785. みんなのいえ
前半は意地がぶつかったり、それぞれの職人芸が感じられおもしろかったが、後半はちょっと物足りない。大先生と棟梁の意気投合が安易に感じられる。 [DVD(邦画)] 5点(2013-03-19 17:15:02) |
1786. 緑の小筐
私が生まれた年の映画、戦後まもないだけあって「大映株式會社製作」という文字が右から並ぶ。夫婦とその息子が登場するが、映画主要部分は川を流れ下る緑の小箱が主人公というのだから変わっている。そして変わっていると言えば、ソプラノやアルトなどの歌手と合唱団の歌がナレーター代わりをするというオペレッタ風ファンタジー。男が赤ん坊が生まれたばかりの時に、妻を残して旅立つというのはどうにも解せないが・・・。 ところで小筐の筐の字だが、かたみという意味があるそうな。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-12 08:12:03) |
1787. 結婚案内ミステリー
原作本は結構おもしろかった記憶があるが、映画はいまいち。ストーリー的にはちょっと破綻しているような気が・・・。主演の渡辺典子は好きだし、若い渡辺謙も出演。得意のトランペットも披露。 [映画館(邦画)] 5点(2013-03-04 22:11:10) |
1788. 馬喰一代(1951)
馬喰とは馬の売買をする人という意味らしいが、ただ売り買いをするだけではない。馬とともに暮らし馬を育て、立派な馬として世に送り出すわけだ。三船俊郎はこの乱暴者の馬喰がとてもよく似合っているし、想いを寄せる京マチ子も子役の少年も良い。だがストーリーは・・・。相撲や競馬のシーンを見てるとどうも安っぽい。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-02-25 20:58:57) |
1789. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
子どものような軽い性格と博士号をいくつも取った天才的頭脳のアンバランスがおもしろい。このロジャーを演じたロディ・マクドウォールの怪演が光る。だが、犯罪の方は天才的頭脳より子どもじみた性格の方が出てしまっていささかお粗末。原題の"Short Fuse"は短気とか,かんしゃくという意味だが、ラストのロープウェイシーンはまさに言えてる。 [地上波(吹替)] 5点(2013-02-21 06:54:51) |
1790. 黄色いリボン
老兵は静かに去っていくという終わり方かと思ったらそうではなかった。残された4時間を上官の命令に背いてまでも大尉として任務を遂行する。そこから後の展開がよくわからなかった。何が何でもジョン・ウェインを英雄にしたかったのだろうか。それでも主題歌を初めとする音楽が良かったのと、酒飲み軍曹の人間味で加点。 [映画館(字幕)] 5点(2013-02-10 08:57:52) |
1791. ドラえもん のび太の日本誕生
前半はまずまずおもしろい。こりゃ、社会科の勉強にもなるかなと思ったが、後半ギガゾンビが出てくるあたりから急にお子様向けアニメレベルになってしまった。それにしても、ドラえもんのポケットに頼りすぎで安易。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-21 18:54:06) |
1792. とんかつ大将
川島監督の映画は好きなものが多いのだけど、この映画はちょっと深みがなく都合行き過ぎじゃないのかな。特に思ったのは、酒を飲んだ後に火事場で手術とはあんまりだろう。現実離れしているところが、日本のキャプラなのかもしれないが・・・。 [地上波(邦画)] 5点(2013-01-16 14:28:56) |
1793. 北海ハイジャック
二代目ジェームズ・ボンドが出演ということで期待されたのだが、ひげのロジャー・ムーアはすこぶる地味、映画もいささか消化不良気味で穴が多い。そもそも油田基地の乗っ取られ方があっさりしているし、結末もなあんだという感じ。アクション好きな方はさぞ不満だろう。この頃の英国首相はサッチャー女史、鉄の女として名高いがこの頃はなったばかり(もちろん映画の中の首相はサッチャーかどうかはわからない)だが、女性も男性と同等に扱うべしというメッセージが伝わってくる。ところで時々思うのだが、外国人名を日本語になおす際、映画の字幕やパンフなどで違うことだ。たとえばアンソニー・パーキンスのLou Kramerだが、字幕ではロウ・クラマーとなっているし、発音を聞いているとルー・クレイマー、allcinemaではリューなどまちまちだ。しかし同一人物だとわかるからさほど気にもむことでもないだろう。もちろんどれが正解でどれが間違いというものではない。ロジャームーアも字幕ではフォークス。 [映画館(字幕)] 5点(2012-12-30 11:05:39) |
1794. 悲愁(1959)
晩年のフィッツジェラルドとシーラ・グレアムの恋物語なのだが、前半はともかく酒浸り男のみじめさは好きになれない。逆にグレアムの方は前半はハリウッドのゴシップコラムニストと評判悪かったのに、後半はすっかり影をひそめ献身的に・・・。本人が書いた回想録だからかな。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-15 15:24:34) |
1795. 雪の喪章
先のお二方の感想とほぼ同じかもしれない。それでも前半はまだ見所があったと思う。 せいが流産したり、子どもが死んだとき、冷ややかな態度で見守る妙子には、「これで良かったのだ」とか「ざまあみろ」(私の勝手な推測)といった表情が読み取れた。身勝手な夫の振る舞いや姑の言い方に嫌な思いをしながらも、映画には引きつけられるものがあった。だが後半はどうだろう。まるでああなって、こうなって、そうなりましただけの映画になってはいないだろうか。心理描写もなければメリハリも薄い。映画はたとえ原作に書いてなくても、感情を交え聴衆に訴えるものではなかろうか。(えらそうなことを言ったけど) [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-12 19:19:35) |
1796. 君が青春のとき
お嬢様がえらく元気にはしゃいでると思ったら・・・。吉永小百合にはどうも合わないイメージだし、隠し撮りのドキュメント作りそのものが嫌な感じ。最後にどうやら持ち直したが映画は好きでない。「失敗だったが、君にとっては収穫」という言葉に救われた。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-12-09 20:08:16) |
1797. 肉体と悪魔
グレタ・ガルボの映画として評価は高い(特に淀川長治さんがべたほめ)が、私にはどうもストーリーが馴染めない。夫のある身で一度ならず二度も裏切る魔性の女としか思えない。サイレントなので音楽が入るのは仕方ないのかもしれないが、だんだん耳障りなってくる。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-07 20:11:22) |
1798. ニッポン無責任野郎
前作は無責任と言いながらも、何かスーパーサラリーマンらしい頼もしさが感じられたが、今回はどうも詐欺まがい犯罪の匂いすらする。人間も随分いい加減になったみたいだ。ところで社長だったハナ肇が部長になって犬塚弘が専務に昇格とはちょっと愉快。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-06 19:58:43) |
1799. 恋しくて(1987)
昔見たときはもっといい映画だと思ったが、改めて見てみるとさほど感動がわかない。やはり若いうちに見る映画なのだろう。心理の微妙なところがいまいち理解できない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-01 20:17:27) |
1800. 真実の行方
どうもよくわからない映画だ。動機もピンとこないし、第一マーティンがなぜ頼まれもしないのに弁護を引き受けたのかとか。本当に敏腕弁護士なのだろうか、自分でそう言っている事自体おかしいし、ただの売名家、単純な事件を複雑にしただけに思える。それはそうとドゥルス・ポンテスが歌う「Cancao do Mar」が印象深かった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-11-23 22:14:35) |