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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1801.  夏時間の大人たち HAPPY-GO-LUCKY 《ネタバレ》 
ああ、ここに「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の原点があるのですね。田舎道。テレビドラマ。突如始まるイメージシーン。繰り返される過ち。オチで破壊される予定調和。錯綜する回想。階段の上にある心のしこり。後の両作ほどには突っ走っておらず、情感たっぷりな映画ではあるのですが、ヘンな人とヘンなエピソードの積み重ねは既にきっちり登場しております。キャラ的には、普段はだれ~んとしながら、一大事には田舎町を疾走して夫に一撃喰らわせる母・順子と、いつも主人公に襲いかかるペチャパイ夏子が良かったですね。少年の夏の日を通して描かれるのは、子供って生き物、大人って生き物。子供には大人が特別な生き物に見えるけれど、実は大人は子供から時間がずっと続いてるだけの生き物なのよ、と。社会も学校と似たようなもの。人生は逆上がりができたりできなかったりみたいな事がただずっと繰り返されてゆくものなのですね。経験から学ぶも人間、学ばぬも人間。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-30 00:10:48)(良:2票)
1802.  忍 SHINOBI 《ネタバレ》 
んー、なんか登場人物の顔が時代劇のカオじゃなくって現代人の顔だったり、中国映画みたいだったり(仲間由紀恵をチャン・ツィイーとして見てください、って言ってるような作り)、CG丸出しだったり、みんな忍者って言うより超能力者みたいだったり、双方5人ずつ計10人のうち7人くらいは、大した思い入れもなく退場しちゃったり、オダギリジョーの殺陣のシーンはセガのゲームそっくりだったり(タイトルもそっくりだ)、真面目とオフザケが混在していて印象バラバラだったり、オダギリジョーまであっさり退場しちゃったり、ラストでいきなり浜崎あゆみだったりと、とっても雑で軽くて現代的で映画って言うより商品、みたいな映画ではありました。マーケティングリサーチであれこれ組み上げて行ったのはいいけれど、リサーチ結果を採用し過ぎちゃった、って感じの混沌さ加減。演出からも脚本からも、何か伝えたい、ってモノが感じられません。コマーシャルだって「商品買って」ってモノが伝わってきますが、ここにあるのはせいぜい商品のパッケージくらいの印象かな。でも、パッケージがキレイってだけでも、そこに価値が全くないワケじゃない、ってところですか。映画の中には全然入り込めませんでしたけど、入り込めないなりに楽しみポイントはありましたし。キレイなメイクの女優さん達とか。白塗り椎名桔平とか。モーショントラックせずに直接2D合成しちゃったでしょ!ってツッコめるお手軽CG見つけたりとか。でも、映画ファンドで出資した方々は、このキレイなパッケージ映画を見てどう思ったのでしょうね?
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-29 00:46:50)(良:1票)
1803.  妖怪大戦争(2005) 《ネタバレ》 
試写会に当たって「やった!」って思ったら当日は妹の結婚式で断念した映画でした。でも、試写状をあげた友人の話でも世間の評判も最悪で、ああ、見なくて正解だったのかぁ、なーんて思ってたんですけど、め、名作ちゃいますか? 遠い昔に見た大映の妖怪モノの味わいはぜーんぜん!ありませんけど、私、こういうハナシ大好きです。安っぽいCGとか、作り物丸出しの妖怪とか、気持ちを萎えさせそうな要素はたっぷりですけど、弱々しい男の子が妖怪達に翻弄されながらも悪に立ち向かってゆく物語に素直に感動しちゃったり。まあ、子供が主役の映画に極端に弱い、という私の弱点をモロに突いてくる状態ではあったのですが。でも、おととい見た映画のカーリング少女が妖怪だったり、昨日見た映画のバーのマスターが悪の首領だったり、そういう日本映画の狭さが逆に楽しかったりもして。わはは、まーた徳井優出てきた!とか。いや、作品単体で純粋に評価すべきなんでしょうけれど。でもね、クライマックスで剣を手にカッコよく敵を斬りまくるシーンに興奮したり、怪物にされてしまったすねこすりを倒して涙するシーンに感動したり、もう単純にお子様状態で映画を楽しんで見ておりました。ま、間違ってもカーリング少女に萌えて、今日映画館で見た「ラフ」じゃ脇役でガッカリで、んでこの映画見たらたっぷり出てきたんで、それで大満足、とかとちゃうで。ホンマやで。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-28 00:35:18)(笑:1票)
1804.  大停電の夜に 《ネタバレ》 
この間、東京大停電ってのをマジで体験しちゃいましたが、全然ロマンティックじゃありませんでした(当然か)。ってゆーか、無理矢理ロマンティックな映画でしたねぇ。ツッコミどころ満載ですが。登場人物が多くて、こりゃ把握するのが大変だぞ、と思ったけれど、実のところそうでもなくて、むしろゆったりとしたテンポが苦痛。だって1つ1つのエピソードがベタ過ぎちゃって、どれか1つでも魅力的なエピソードがあればまだ退屈しなくて済んだのですが、どれもこれもベタ。しかもクサい。その上「東京がもし100人の村だったら」みたいな世界の狭さ。偶然ばっか。第一東京は12月24日に雪が降る事なんて滅多にないです。いやいや、ファンタジーだ、って事は判ってるんですけどさ。んん、でも、クサくたって嘘っぽくたって酔えればいいんですけどね、役者さんがねぇ・・・。いや、演技力でなく映り方。この映画のスタッフは役者さんに悪意でも抱いてますか? そりゃ停電って設定でのライティングは難しいでしょうけれど、登場人物がみんなすっごい状態になっちゃってます。どう見てもホラー映画、幽霊風とか、めっちゃやつれて見えるとか、アゴの影消失ですっげーデブに見えるとか、フラットなヒラメ顔でエラ張ってるとか頬こけてるとか。トヨエツがトニー谷みたいに見えますよ(古いな・・・)。もう総じて魅力的に撮れてないの。唯一キャンドル屋周辺だけなの、ちゃんと撮れてるのが。こりゃツラいですわぁ。で、ラストでなんとなくキレイにまとまったようなカンジだけど、香椎由宇のエピソード、あれで終わりでいいワケ? ねぇ?
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-27 00:25:02)(良:1票)
1805.  虹をわたる風船 《ネタバレ》 
この映画を語る時に、もう一本の映画を引き合いに出さないワケにはいかないのですが、タイトル出した時点でネタバレになるというジレンマにうーむむと苦悩。えーとつまりこの頃のイタリア映画界は節操がなかったなぁ、と。で、この映画は不幸な可哀想な少年の物語で、最後の最後にああ、なんて可哀想なんでしょう、とピークまで到達する・・・かと思いきや、いきなりサッと避けてみせます。うお?何故そこで盛り上げないで突如ファンタジーになる?って感じなんですが、それは少年に対するせめてもの救いとしての描写、という風に解釈しておきましょう。さあ、来るぞ来るぞ、と思ってたこちら側はスカーッと空振り状態になるカンジではあるのですが・・・。もっとも、名画座でこれを見た当時はまだ映画ファンになりたてな中学生だったワケで、今だったら確実に激しくツッコミ入れてますな。
[映画館(字幕)] 6点(2006-08-26 00:50:16)
1806.  シムソンズ 《ネタバレ》 
うわあ、もうベタベタに定番な映画だぁ。日本映画ってばこんなんばっかやぁ!・・・と思いつつも、もう笑って泣いて感動しちゃって仕方ないんだなぁ、コレが。ちょっとヘン、ってところはいっぱいあります。男子選手に憧れてるワリにカーリング自体には興味なくてルール全く知らなかったり、分裂して解散した後、湖畔にみんな集まって打ち解けて再結成!って流れが、ええ?って感じで置いていかれちゃったり(4人の心の変化を十分には描いてないでしょ、と)、クサさ爆発の描写が満載だったり(あああ、海つーか湖に向かって叫んじゃったよ・・・)。登場人物が多いために、ドラマのウェイトのバランスがちょっと悪いかなぁ、とも思いました。でも、それも4人の女の子達の元気で楽しくてキラキラしてて、って世界の前では些細なコト。役者の魅力に救われてる映画、って感じです。それにしても風景の色彩が綺麗でした。透き通った自然の色があって、そこにキレイに女の子達が映えていて。この点は他の同ジャンルの映画にない魅力で、北海道という背景がこの映画を輝かせる重要な役割を果たしていたように思います。行ってみたいな北海道。でも寒いの苦手。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-26 00:37:37)
1807.  8月のクリスマス(2005) 《ネタバレ》 
【全ネタバレ状態なので、未見の方はくれぐれもご注意下さい】冒頭から主人公は死に向かっている、というのが提示されて、そこから物語が展開してゆくのですが、どうもこれがなかなかに退屈してしまって。リアクションの薄~い主人公に感情移入ができない場合、そのめちゃくちゃゆったりとしたテンポがかなり厳しいモノになってしまいます。たまに登場する主人公の父や妹の心情に心が動いたりするんですけど、あくまでたまに、な登場ですし、ヒロインは最後の手紙までずっと知らない状態ですし。でも、後半、主人公が残される人々に向けて自分のすべき事をひとつひとつ形にしてゆくところはジーンと染みてきました。激しいドラマは殆どなく、死んじゃう、悲しい!っていう映画ではありませんが、じっくりと死を受け入れてゆくことの哀しさが表れています。関めぐみは臨時とは言え、ちょっと教師としては子供っぽ過ぎない?って感じや演技のぎこちなさがありましたが、死を迎えようとしている男の前にひととき咲いた花としては十分に魅力的でした。静かな音楽と落ち着いた画面。生きている間に自分は何ができるのだろう?この世に何を遺せるのだろう?そんなことを真面目に考えるのにはちょうどいい空気の漂う映画だと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-25 00:21:14)
1808.  とらばいゆ
wunderlichさまがご指摘の通り、見ていて「ああ、これは小津映画の世界だなぁ」と思いました。いちいちお好み焼き屋を営む実家に帰るあたりは『早春』かな。元ネタの方はおでん屋でしたが。ご丁寧に「ダンナに持って帰りな」って部分も入ってますし。小津映画との大きな違いと言えば、男側が『お茶漬の味』の佐分利信とは違って広い心と言うよりは気が弱いので耐え忍んでおります、ってカンジなところですか。『お茶漬の味』のレビューで書いたように、登場人物がキャンキャンと価値観を押し付ける状態だったりもするのが現代的だったりもして。でも、時代が変わっても結局のところは同じ場所に落ち着くのですね。カメラが落ち着きなくくるくる動くのがちょっと煩わしく、でも、最初の方で3人対1人を交互にパンして瀬戸朝香が芋けんぴをがしがし食べながら「ケッ!」と言うあたりはイイ感じ。大笑いではないけれど、くすっと笑えるようなエピソードが並んでいるのが楽しく、ただ、登場人物全てに画面で見えている以上の奥行きはまるっきり感じられないって点では、まあ軽い映画ではありました。将棋が姉妹にとってどれだけ大切なものなのか、セリフで伝わってくるもの以上の大きさは感じられなかったのが残念。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-24 00:37:10)
1809.  ラヴァーズ・キス 《ネタバレ》 
最初は何も伝わってこない中身なさそうな会話とエピソードに「あー最悪だ、こりゃツマラん」と思いましたが、2つめのエピソード以降、フツーではない展開が繰り広げられてからは面白くなってきました。何しろひたすらに同性の片想い状態ですからねぇ。もっとも、市川実日子嬢という個人的な拠りどころがなければ見てるのツラかったかな。物語はいいのですが、それを映画のカタチにしてゆく部分であまりにひっかかりが多かったですし。類型的で汚らしい描き方しかできてない「コソコソ話の女子高生」なんか、冷めますって。それにどうも役者の顔よりもカメラワークと画面の色調の方が大切だと思ってるような感じで、技術面がウザいったらありゃしないです。何故そこでカメラが動くのか、その具体的理由を明らかにせよ!みたいな無意味な移動ショットが多いですし、せっかくのロケーションを、ベタベタと人工の色に染めて、その色調が役者の顔をオバケ状態にしちゃってちゃ世話ないです。アップにし過ぎなショットも悪趣味ですし。でも吉田秋生のイメージを排除して見れば、まあまあ退屈はしなかったかなと。どうせ今の邦画にマンガのイメージを上手に再現できる能力などないですからね・・・。
[DVD(邦画)] 5点(2006-08-23 00:49:43)
1810.  真夜中の弥次さん喜多さん 《ネタバレ》 
ちぇ。なんだかこの映画の目指した方向と私の思考はどうやら全くの逆ベクトルらしいや。だって前半最高なんですよ。もうどんだけ楽しいんだ!10点!!みたいな。「花のピュンピュン丸」や「ヤッターマン」見てたらごくフツーじゃないですか、この世界(やっぱ書く事が古いな・・・)。江戸時代がああなってるのを、ごく当たり前に受け入れちゃってて。長瀬のバカ演技最高だしね。ああいうふっ切れたハイテンション演技っていいなぁ。でも、リアルをマジに語りだしてからの後半は拷問のように苦痛。個々に異なるモノに答えを求めたって仕方ないじゃん、それよりもっと踊ってよ、とスチャラカ主義な私としては説明的になってしまう後半に不満ぶーぶー。理路整然と説明された不条理なんて退屈過ぎです。全ての生命は荒川良々に帰結するのだ、というイヤさ加減は笑っちゃいましたけど。夢のようなお伊勢さまに辿り着いて完結、ってな状態を望む私には、全くこの映画の主張は無力だったりするんでないの?と思ったり。映画ってどうひっくり返ったって現実でなくて光と影と音の幻だもの。その中でリアルを求めて足掻いているのは、どうも居心地悪いですわなぁ。それも計算のうちなんでしょうけどね。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-22 10:19:57)
1811.  ゴジラ対メガロ
うわ~ん、メガロがかっこ悪いよう。フィルムの使いまわし多すぎだよう。音楽も使いまわしだよう。ジェットジャガーは・・・一体どこからツッコんだらいいんだ?むう・・・。えーと、ちゃんと脚本を書くヒマも編集するヒマもなかったんだと思います。だって、東京を攻撃だ!って空飛んだメガロさん、何故かダムで水遊び。そのあと、飛ばずに跳ねて移動、突然東京攻撃。と思ったら怪獣映画お得意の平原に登場。主人公達を脅かしたかと思うと突如港を攻撃。で、何故かまた平原に戻ってくる。ワケわかんないよ、メガロさん。主人公達も「ここは危ない、避難だ!」って研究所を逃げ出したと思ったらさっさと戻ってるし。正義も悪もメガロさんもアイ~ン顔のジェットジャガーさんも、てんでバラバラ行き当たりばったりに行動するんで、映画、大混乱。ガイガンさんは呼ばれて飛び出てピカピカ~ンってなる前にチラッと東京壊してたりするし(前作のフィルム使いまわすから・・・)。でもね、ダムのオープンミニチュアセットの出来がとってもいいんですよ。あんな見事なミニチュアはなかなかお目にかかれません。メガロさんが面白そうに流れてくためだけに作られてるんですけどね・・・。だけどヌルさダメさが楽しい映画でした。狙ってないバカ映画、って感じで。って、ゴジラの事、全く書いてないや・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2006-08-21 01:04:21)(笑:1票)
1812.  SURVIVE STYLE5+
天丼ってさ、1つ盛り込んでおけばいいんじゃないかなぁ。幾つもの天丼を仕込んで、その天丼全部に魅力がなかったら全滅でしょ(ちなみに天丼、ってお笑い用語で繰り返しネタのこと。ネタを反復させる事で徐々に笑いを作ってゆくスタイル)。「これ面白いでしょ?」みたいなネタをごってりと盛ってきてるけれど全然笑えませんでした。なんか自分のネタを自分で笑ってるみたいな自己完結型お笑いが多いなぁ、って。で、天丼&その場その場の単発ネタで、流れを作ってないので、ノレないとおしまい。最後まで見るのがツラいツラい。ガイ・リッチー気取ったつもりがオシャレし損なって厚化粧、みたいな、意味ありそうで実は大した事言ってないでしょ?みたいな感じの映像が連なっていて苦痛。腐りかけのフルーツ盛り合わせみたいな映画でした。もっとも最大の問題は、「PARTY7」を借りるつもりが間違えて借りてきた、って事ですかね・・・。
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-20 01:19:28)
1813.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
まずはIMAX版レビューから。3Dは4箇所。時間は全部で20分ほど。正直なところ、あんまり3Dである事の効果の差は感じられませんでした。カメラワーク激しすぎると、何が起こってるんだか判らなくなっちゃいますし。むしろ『ここから3Dですよ』『3D終了ですよ』って画面上のメガネマークに「メガネ、メガネ」と横山のやっさん状態になるので集中力を削ぐ感がなきにしもあらずです。さて、ブライアン・シンガーという人に日頃全然期待していないので、今回も期待はしないつもりでいたものの、昔見た「I」「II」の思い出を引っ張りだしているうち、非常に厳しい目で見させて頂きますからね!という姿勢になっていました。ところがコレがもうまんま続編で、25年ぶりの続編ってどうなのよ?(あ、「III」と「4」はなかった事ね)とツッコミつつも、お馴染みなメインタイトルからどわーっ!と感激。クリストファー・リーブやジーン・ハックマン、ヴァレリー・ペリンなどに頭の中で自動的に置き換えるという、ちょっと失礼な見方になってしまってはいましたが(ロイスだけは置き換え不可でした)。「ここまではいい。しかしなブライアン、ラストシーンできちんと挨拶をせねばあくまで合格点はやれないのじゃ・・・って合格っっっ!!」みたいな。完全な第3弾として見てしまうと、「I」「II」のネタと被りすぎちゃってる部分もありますし、北極の住処をきちんと管理してないクラークにも落ち度がある!とツッコめない事もないです。まーたレックス・ルーサーの悪だくみですかいな、ってキャラクター世界の狭さまで引っ張ってきてますしね。でも、ここまで前作を大事にしてくれるとそろそろショボくれてきた古い映画ファンとしては本当に満足です。問題はここからスタートした人が楽しめるのかどうかですが・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2006-08-19 21:44:08)(笑:3票) (良:1票)
1814.  父と暮せば 《ネタバレ》 
ラストシーンで「え?」となってしまいます。うーむ。解釈はいろいろと出来そうなのですが、こうだ!と結論付ける事はしない方がいいのでしょうね。さて、殆どが宮沢りえと原田芳雄の会話で進行するという、とても地味な印象を与える映画ですが、二人の会話がいいですね。全編原爆による悲劇を陰々鬱々と語るのではなくて、娘の恋心をおちょくってみせる父がコミカルで可笑しく楽しめます。ただ、それゆえに話が原爆投下の件に及ぶと、ちょっと芝居がかった大仰さが浮いてしまい、更にそこにご丁寧に挿入される今風のCGを駆使したVFXと惨状を描いた絵とが、どうしてもそういう語り口でなければいられなかったのね、と少しガッカリもしたり。そこでは過去に語られ描かれてきた沢山のヒロシマを繰り返しているだけで、この映画独自の価値が感じられないのです。一方で「死ななければいけなかったのに生き延びてしまった」という罪悪感は切実に伝わってきて、長回しに沢山のセリフと動作が盛り込まれている中でしっかりと芝居を見せる宮沢りえは本当に上手い女優になったなぁ、と。とんねるず相手に「ざけんなよ!」とか言ってたあのコとは別人のように感じられます。ヒロシマを現代、未来に伝える事は大切です。もう終わった事、過ぎ去り忘れ去られた過去ではありません。でも、作品のアプローチはこれまでの繰り返しではなく、もう少し先へ進んで欲しかったですね。なんか100ページほどのマンガ「夕凪の街 桜の国」の、最初の25ページまでを映画化したような印象ですし(この映画の原作の方が発表は10年も前なのですが)。こちらを先に見ていれば、もう少しポイント高かったかな?
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-18 01:51:55)
1815.  ぷりてぃ・ウーマン 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」フォーマットの映画おばあちゃん版。このスタイル、最近の邦画に多いですねぇ。おばあちゃん達がひとつになってお芝居の上演に漕ぎつける物語。「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」と違って『若いっていいね』って状態じゃありませんから、考えさせられる問題も当然描かれてゆきますが、切実に高齢化社会を描くと言うよりは老後の生き方に対して前向き、みたいな感じですね。おばあちゃん達がなんとか芝居を作り上げてゆく物語の中に、西田尚美の挫折からの再起という要素も加わっているものの、この部分はあまりにベタというか、ありきたりかなぁ。それに、実際に上演される芝居が、あんまりいいモノに思えなかったのはちょっと・・・。脇役、端役で有名人がわんさか登場して、重要な役かと思うと1シーンのみ、みたいなのばっかりで、ちょっと背景がやかましくなっちゃった感もあります。もう少しおばあちゃん達に焦点を絞って、彼女達のこれまでの人生のドラマを見せてくれた方が、もっと深く感動できたんじゃないかな、と思いました。個人的には西田尚美&市川実日子の2ショット、っていうのがご馳走でございました。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-17 01:03:49)
1816.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
沖縄は原色の世界で、リゾート気分を思う存分満喫できる楽園のような地です。が、ひめゆりの塔と平和祈念資料館へ足へ運ぶと、そんな浮かれ気分はぶっ飛びます。この地を襲った悲劇に完全に打ちのめされ、まともに展示品を直視する事すら困難な状態になります。この映画は、従軍看護婦として学徒動員され、散っていったひめゆり学徒隊の悲劇を事実に基づいて映像化しています。60年代に製作された映画だけに、ちょっとシニカルなオープニングから始まって、その反戦の主張はやかまし気味。切り取られ、更に吹き飛んだ手足によって作られたグロテスクなオブジェを象徴的に見せるのも、マジメとは思えず悪趣味。あまり上手とは言えない吉永小百合のオーバーアクトが、映画の温度を下げてしまったりもします。それでも、悲劇は十分に伝わってきます。家族を次々と失い、追い詰められてどんどんと命の灯が小さくなっていっても、それでも明るさを失わない娘達、それゆえにその最期は深く胸を刺します。ただ、同時に胸に刻まないといけないのは、こんな悲劇がここだけではなくて沖縄全土、そして日本のあちこちで引き起こされていたという事実。沖縄でひめゆり学徒隊同様の大勢の娘達がやはり命を落としていたのも事実。今、私の立場で誰のせい、何が悪かったと問うのは無意味でしょう。ただ、今の繁栄の影には、決して切り捨てる事のできない沢山の犠牲が存在していた事を認識しておかねばなりませんね。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-16 01:00:27)(良:2票)
1817.  原爆の子 《ネタバレ》 
原爆は日本人全体の奥深いところに傷を付けたのだと思います。この映画は原爆によって直接もたらされた悲劇ではなく、終戦後も続いてゆく悲劇を描いています。親を失った子供、後遺症によって命を奪われようとしている子供、生活の全てが破壊され、何もかも失い、僅かな希望だけを頼りに生きる老人。原爆によって破壊された広島の街は、現実にフィルムに焼付けられた廃墟と瓦礫と、そして復興の兆しを見せる世界。悲劇に対比するように、原爆とは無関係な世界を生きているような人々の姿も焼付けられてゆきます。しかし、目を背けてもその傷が消える事はありません。この映画が撮影された終戦7年後と違い、今は61年もの歳月が経過し、その傷は消え去ったようにも見えますが、実のところ永遠に消える事はないのだと思います。その悲劇の上に今の生活が成り立っているということ、それを忘れる事で悲劇は繰り返されることを、この映画は力強く示しています。飛行機の音に不安げに空を見上げるラストシーンは、その不安が的中しなかった訳ではなく、今もまだずっと続いているものなのですね。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-15 00:41:34)(良:2票)
1818.  ハワイ・マレー沖海戦 《ネタバレ》 
真面目に戦争について考える、という気持ちがあったワケではなくて、「円谷英二」「原節子」というキーワードで見た事を告白します。戦意高揚映画なので、映画の出来を良し悪しで採点するのは難しいのですが、中盤まで描かれた海軍航空隊に志願した青年の成長物語が、パールハーバー以降はぱったり何処かへ消えてしまったのは、冷静に見てダメな状態。でも実写と特撮によって描かれる後半は迫力いっぱいで、ああ、これがプロパガンダなんだねぇ、って感じが伝わってきました。一方で前半の物語は今という時代にあっては当時と全く逆の印象を与える世界で(家を出て感情を殺し命令のままにロボットのようになってゆく)、ある種の反戦映画として機能しそうな感じが皮肉です。当時の人が、この部分をどんな思いで見ていたのか考えると複雑。あえて映画は残された家族の感情をハッキリとは描いていないあたりが微妙なニュアンスを醸し出していて、それはまるで原節子の曖昧な笑顔に象徴されるように、愛する家族が死地に向かう事に対する哀しみが無かった訳ではないかな、と。だからこそクライマックスでそれを断ち切るかのように「頑張ってますよ」って形になっているのかもしれませんが。その後この国と国民が受けた激しい痛みを思えば、映画全体が虚しく感じられるのも仕方のない事。問題は、この映画と同じ目的の新しい映画が作られる時代がやってこないか?という事ですね。神を無くしたこの国に、新たな神を創り出そうとしている人々が、もしかしたらいるかも・・・。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-14 01:02:30)(良:2票)
1819.  ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 《ネタバレ》 
「時をかける少女」が名作だったので細田守監督の名をキーワードに借りてみたのですが、演出とか以前に脚本がダメでした。とにかくひたすら空回り。幾つかのエピソードを同時進行させる中盤では、見せ場がバラバラになってしまっていて、テンポが悪くて仕方ありません。大々的にアクションが展開するシーンなどは、ひと息に見せるべきだと思います。それにキャラクター同士の絡みもテンポを悪くしてしまっている要因になっていますし。「ワンピース」を知らない人間にはこの映画ではキャラクター関係がちっとも理解できないというのに(そういう人はいないという事を前提に作られているのでしょうけれど、私は知らないんです。「ジャンプ」もう30年読んでないし・・・)、説明ナシのゴタゴタした描写だけが延々続くという状態。作画なんかはメリハリがあってCGとのマッチングも上手く行ってたりもしてましたが、全体的にはめっちゃ雑。メインタイトル部分が綺麗で期待を持たせただけにガッカリな状態でした。そして映画後半はボロボロ。展開のダラダラさ加減も去ることながら、グロテスクで陰惨な展開となり、ひたすら暗い状態。一応コレ、子供枠、昔で言うところの東映まんがまつり枠で上映された映画ですよね? 東映の上層部は脚本段階でチェックしないのかなぁ? 子供の情操教育にはめちゃくちゃ悪いアニメですのー。今の東映アニメーションにだって、いいモノはあると思うんですけど、子供相手の商売っていうのを、もう少し考えて頂きたいところではありました。【追記】ネットで細田監督のインタビューを読んだところ、プロット段階と脚本と実際の映画には大きな差があるようで、となるとこれは細田監督の問題なのですねぇ。「ハウル」降板事件の顛末を投影なさってるようですが、それを見に来た子供に背負わせるのは良くないっ(笑)
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-13 21:13:20)
1820.  恋は五・七・五! 《ネタバレ》 
物語的には「がんばれ!ベアーズ」「シコふんじゃった」「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ロボコン」等でおなじみの例のアレなので、俳句を題材にしているという点では意外でも、物語としての意外性はまるでありません。みんなが段々と成長してゆく過程は欠落しちゃってますし、「バーバー吉野」のセンスを見ると、この監督のらしさではないような、無理してギャグに持ち込もうとしている部分が痛々しく感じられたりもします。そういうのは矢口監督に任せておけば?みたいな感じ。このテの映画お馴染みな類型的キャラクターも、あーあ、って。でも、それでも楽しく見られてしまうのは、役者がいいから。なんかみんないいカンジなんですよね。高校生に見えなかったり(もっと上だったり下だったり)グループとしてのまとまりはちっとも感じられなかったりしますが、そのぐちゃぐちゃさ加減が楽しく魅力的。若いっていいな、みたいな感じじゃなくて、バカでいいな、みたいな状態ではあるんですけど。学校併合の話だとか他の部の事とか、伏線放り投げっ放しはマズいでしょ、って気はしますが、私はどうしてもこのテの物語は嫌いになれなくて、楽しんでしまうので、点数も甘くなってしまいます。
[DVD(邦画)] 7点(2006-08-13 01:10:10)
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