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プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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1.  次郎長三国志 第九部 荒神山
いのうえさん、さびしい思いはさせませんぜっ(笑)!これは去年、映画館で観ました。この作品が前編のみで未完になってしまったのは、、そもそもマキノ監督は第八部でこのシリーズを完結させるつもりだったのに、会社が半ば無理やり続きを取るように要求したのだそうです。尚且つ途中のフィルムを勝手に編集して「前編」として上映してしまったものだから、監督・スタッフ・キャストが怒って降りてしまったのだとか。という話を観る前から知っていたのもあって、やっぱこれを一本の「作品」としては観られなかったですね、、心なしか、映画に登場する「ワッショイ、ワッショイ!」も元気がなかったような・・・だから、個人的にはやはりこのシリーズは「第八部で完結」と思いたいです。
[映画館(邦画)] 5点(2007-05-17 19:25:29)
2.  フレンチ・カンカン 《ネタバレ》 
んん?ジャン・ギャバン、感情移入出来ない、嫌な奴?そうかなあ、確かに女性関係に関しては、一般的尺度で測ればだらしないかもしんないけど、でもコソコソせず、堂々としているからあんまし嫌らしい感じはしなかったです。それに彼には執着心というものがない。破産寸前になってもジタバタせず、「じゃあ、山にでも住むか」とか言ってる様は本当の意味でエレガントで尚且つノンキ。何よりも彼はエンタテンメントに対する誠実さに溢れている(女性に対しては不誠実かもしんないけど)。何だかんだの後で無事フレンチ・カンカンが披露される中、舞台裏で満足げな表情を浮かべながら音楽のリズムに乗ってる所とか、良かったけどなあ・・・あと、この映画、なるせたろうさんが指摘している通り、芸の厳しさ、恋の厳しさ、人生の厳しさ(というか、残酷さ)を描いていると思うけれど、その上さらに「それでも人生は素晴らしい」ってなってる所が良いと思う。例えばあの、昔カンカンの踊り手だったけど今は物乞いをしてるおばあちゃんだって、きっと自分の人生を後悔したりしてないんじゃないかな。ヒロインにフラれた王子様にしても、きっと国に帰ってから好きでもない相手と結婚させられちゃったりするんだろうけど、そんでもパリでの思い出を胸に抱きながら生きてくのだろうし、パン屋の兄ちゃんにしても、ニニのお姉さんとこれからイイ感じになりそうだな~って事がさりげなく暗示されてるし。それにあのカンカンのクライマックスシーンでの観客(お金持ちから貧しい人まで)の歓喜の表情も良いよね。この作品、観る度に新しい発見があるけど(ってまだ二回しか観てないけど)、とりあえず、今はこんな感じです。<追記> それにしてもあの、「かぼちゃパンツ&黒のガーターベルト」っていう組み合わせは、何というか、なかなかオツですな。「メイド喫茶」ブームの後「フレンチ・カンカン喫茶」が来ないかなー。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-19 16:40:53)
3.  わんわん物語(1955)
劇中の言葉を借りるならば“Oh,how sweet!”な作品。キャラクター(犬)の可愛らしさは言わずもがな、アニメ絵の細やかな「動き」に感動しました。よく言われることかもしんないけど、やっぱこの頃のディズニー映画って凄い。技術の隅々に作り手の情熱と愛情が注がれてますね。良い意味での古き良きアメリカを体現してる物語も良かった。まあ、うんと穿った見方をすれば、自由を愛する放浪者トランプが文字通り“人間の飼い犬”になってしまう、というオチから、いかにもアメリカ的な欺瞞性を読み取れなくもないのだけれど、ま、それは良いじゃん。
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-15 20:20:38)
4.  次郎長三国志 第七部 初祝い清水港
ごめんなさい、第四部とこれだけ、ちょっと点数低めです。何せあの、ナミダナミダの第六部から続けてみたもので、「ええっ!?いきなりこんなにノー天気な話になっちゃって良いの?」と、戸惑ってしまったのです。後から、この作品がお正月映画として封切られた事を知って「なるほど」と思ったんですけど、そう言えば大政や鬼吉が縁日(?)で口上を述べたり、石松と三五郎が皿回しをしてたりする所は晴れやかな感じでしたねぇ。でも、個人的には傑作の第六部と第八部の間の、中休みというか箸休めというか、そんな感じでした。
[映画館(邦画)] 7点(2006-04-15 17:52:04)
5.  海底二万哩
「ソイレント・グリーン」が面白かったので、もうひとつフライシャー作品を、と思い観たのですが、いやー面白かった。ノーチラス号のかっちょ良いフォルムとか、円谷やハリーハウゼンにも負けてないような巨大イカの迫力(あのクチバシカチカチ、怖かった~。船員一人位食われちゃうかと思って)も凄かったけど、潜水艦という閉鎖的な空間での緊張感が心地好かった。てゆうかコレ、一応反戦的なメッセージも入ってはいるけど、実はネモ船長(と彼に従う船員)って「すげースケールのでかい引きこもり」でしょ(笑)。そんな、ちょっと狂気入ってる男と、一応(?)常識人である博士たちとの心理的駆け引き。博士が段々ネモ船長寄りになる中、助手(ピーター・ローレ、キモ可愛い♪)とネッドは何とか逃げ出そうとしてるんだけど、だんだん誰が正しいのか、誰に感情移入すればいいのか分からなくなっちゃう所が楽しい(“楽しい”っていうとちょっと違うかな。何かこう、揺さぶられる感じ)。こんなん、ディズニーで作っちゃうフライシャーって(今更だけど)すげー監督さんだったんだなーと思う。マキノとはちょっと違う意味で、ただただ、面白い。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-12 17:58:13)
6.  次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家
ども、大先輩です(そんなプレッシャーかけちゃイヤ~ん笑)。僕も実はこれを一番最初に観ました。前半はシリアスというか、ひたすら悲惨な兇状旅(人を斬っちゃったので指名手配になってて、んでお上から逃げてる)。人目を避けて旅を続けるも、至る所に人相書きが出回っていて心落ち着く暇もない、せっかく匿ってくれそうな場所を見つけても厄介者扱いされ、長居は出来ずまた旅に、男を上げた次郎長親分とその子分も髪はボサボサで見る影もなく、おまけにお蝶は体を悪くしてどんどん弱っていく・・・という、かなり絶望的な状況。子分たちがメソメソと泣きじゃくる中、兄貴格の大政が「馬鹿野郎、姐さん(お蝶)が心配するじゃねぇか・・・笑え・・・笑うんだよぉ」と皆を叱り、無理矢理笑い声を上げさせて、病身のお蝶を聞かせる。第一部のレビューで「ヘタレのやせ我慢の美学」と書いたけれど、その真骨頂がこのくだりに現れている(それにしても、この作品のお蝶を演じる若山セツ子は本っ当ぉ~に美しい。病床で皆に語りかけるシーンで、彼女の顔に光が当たっている所は、幼い少女のようでもあり、菩薩様のようでもある)。そしてもうひとつの見所が後半で登場するお園(越路吹雪)の名演技。彼女が「権現様」に亭主の無事を祈り、そしてお蝶の回復をせがむシーンは何度観ても(って二回しか観てないけど)楽しくて、可愛くて、いじらしい。そして・・・と、これ以上書くとネタばれになっちゃうけど、ともあれ、本作もマキノの「笑って、泣いて」が存分に堪能できる作品。個人的には第八作「海道一の暴れん坊」の次に好きです。 
[映画館(邦画)] 8点(2006-04-12 17:23:37)
7.  次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路
さあさあ来たぜ来たぜ、殴り込みだぁワッショイワッショイ!第四部では割とほんわかムードだったのが、ここで一気にテンションが上がる。この次郎長三国志シリーズ、他の作品での喧嘩のシーンは結構地味で、普通ならじっくり時間をかけて斬り合いを見せ盛り上げるだろうと思われる所でも案外サラッと流してしまう。僕にとってはそれがなかなか新鮮でもあり、ちょっぴり不満でもあったのだけれど、今回の喧嘩は見(魅)せるよ魅せちゃうよ!人質になったお仲さんを救うため、少ない人数で甲州へ殴り込む次郎長一行。数の上では圧倒的不利、普通に考えりゃ勝てるわけが無い、しかーし!行かねばならぬのよ、やらねばならぬのよ、それが男なのよ、男の喧嘩は圧倒的不利な方が燃えるのよ(だって、次郎長一家が数人を大人数でボコボコにするのなんて、観てて楽しくないじゃん、ねえ?)!うりゃあ!とりゃあ!ほりゃあ!というわけで、盛り上がりまっせ~♪あ、そうそう、クライマックスではそんな風に盛り上がるけど、しっとりした前半部分も忘れちゃいけない。お千ちゃん(鬼吉と綱五郎が惚れてた茶屋の娘)の祝言の日、率先して盛り上げる鬼吉と綱五郎、でも実にみっともなく、未練たらたら。その夜、久し振りに酒を断っていた次郎長親分が久々に酒を口にして大いに酔っ払う。そこで語られる親分とお蝶さんの馴れ初め。ここが実に、何と言うか、良いよ。このように前半軟派に、後半は硬派にビシッと決めるこの作品、単品でも楽しめる快作ですばい。
[映画館(邦画)] 8点(2006-04-12 16:56:41)
8.  次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港
ゼイゼイ、はぁ~やっと第四部、、第四部、はねぇ、ゴメンナサイ、実はシリーズの中ではちょっと印象が薄かった。決してつまらなかったわけじゃないのだけれど・・・僕はこのシリーズ、東京の映画館で一日二作ずつ上映してるのを観に行ってたんですけど、結構強行軍だったので、これ観てた時はかなり疲れていたかもしれないです。今回は、石松と三五郎が、悪い奴に騙されて困っている力士一行を助ける為に相撲の興行を打つお話。それと新たな子分として漁師のせがれ、三保の豚松(加東大介)が加わる所が見所、かなあ。次の「毆り込み甲州路」が起承転結の「転」だとすると、この作品は「承」みたいな感じで、ちょっと地味な印象でした。また観る機会があれば違う印象かもしれないけどね。
[映画館(邦画)] 7点(2006-04-12 16:28:02)
9.  次郎長三国志 第三部 次郎長と石松
さぁさぁやって参りました、今回は石松と追分三五郎、そ・し・て我らが姐御、投げ節のお仲さんの登場だよ~ん!さて、前作のラストでチョロッと顔を出した石松が、女がらみのいざこざが原因でやくざに追われる三五郎を助ける所から始まる本作。石松は「ドモ」で純情な不器用男、それに対する三五郎は「勝手に女の方が俺に惚れちまうんだ」と言い放つプレイボーイ。この好対照な凸凹コンビが揃って壺振りのお仲さんに惚れてしまう。何でかって?そりゃあ、気風(きっぷ)も良いしセクシーだし、惚れない方がどうかしてるって!壺振りシーンの艶やかさ、そして入浴シーン(!!!!!)の妖しさ・・・あーん、もぉどーにでもしてくれぇ!しかも憎い事にこのお仲さん、酒に酔うと惚れっぽくなって、しかもその事を覚えてないという・・・そーゆーの、一番純情男が傷つくんだぞチクショウ(個人的に経験アリ)!・・・と浮かれっ放しでいてもしょうがないので一応「レビュー」的な事も書いておくと、この作品で(及び他のシリーズ作でも)特筆すべきは時折登場する「歌」の存在。石松とお仲さんが二人酒を飲んで盛り上がるシーンでは「♪惚れていて~惚れていていて~惚れないフリを~していて惚れて~」なんていう歌が正に「口をつついて」出てきたかのごとく自然な感じで歌われたりするのだけれど、時にキャラクターの心情が込められ、時に物語の展開を暗示しているこのような歌が、実に心地良い。それと、歌と同じ位重要なのがストーリーとは直接関係ないような一見「無駄」なセリフの豊かさ、楽しさ。これはいっぱいありすぎて、どれを紹介したら良いのか困ってしまうのだけど、特に登場人物がぼやいたり、弱音を吐いたりする時の独り言が良い(個人的に一番好きなのが第六部で登場するお園さんが夫の無事を祈って「あなたと私はもう長いことご近所付き合いしてるんだから、小さいバチで勘弁して下さいよう」と“押切り権現様にお願いする所の台詞)。こういうのを「無駄」と言ってしまえばそれまでなんだけど、でも何つうのかな、そういう「無駄」が一杯ある余裕、というか空気感みたいなものが、このシリーズを実に豊かで、楽しいものにしてるんだと思うんだよねえ、上手く言えないけどさ。
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-31 18:42:04)
10.  次郎長三国志 第二部 次郎長初旅
さぁ、第二部だ、初旅だぁ!!さてさて前作「次郎長売出す」レビューで、「“ヘタレのやせ我慢”の美学」と書いたけれど、それが如実に現れるのがこの作品でござる。旅の途中の次郎長一行は兄弟分の佐太郎とその妻お徳の世話になる。かつては料理屋を繁盛させていた佐太郎だが、根っからの博打好きが災いして今じゃその日の飯にも事欠く有様。それでも佐太郎は一行を精一杯もてなそうとし、お徳はそんな佐太郎のため、着物を質に入れてまで酒肴を用意する。そんな二人の心意気に打たれ、少ない酒で酔ったふりをする次郎長一行・・・泣けるじゃあございやせんか、粋じゃあございやせんか、ねえ旦那?さらに重要なのが、このシリーズにおける「男と女」の描き方。これはおそらくマキノの女性観を反映しているのだろうけど、この佐太郎とお徳のように、大体作品に登場する男たちは粋がってはいるけれどロクデナシ(てか、みんなやくざものだしね、基本的に)、それを支える女たちは気丈でしっかり者であることが多い。これはこの作品に登場するもう一組の若きカップル、増川仙右衛門とおきねも同様で、しばしの別れを惜しんで駄々をこねるおきねに仙右衛門は「いじめるない!」と泣き言を言う。こういうの、田嶋陽子先生とかに言わせれば「だから男はダメなのよっ!」と怒られちゃうかもしれないのだが(もしそうなったら「そそそそうなんですぅ、ダメなんですぅ、ごめんなしゃ~い」と謝るしかないよね)、でも多分、男たちはそんな自分の弱さを自覚している。だからこそ、「外」に向かっては粋がっていても決して女(女房)には頭が上がらない、「すまねぇなぁ、、」とひたすら頭を下げるのだ(アラそこのお父さん、どうしちゃったの?別にアナタのことを言ってるわけじゃなくて、映画の中のハナシですよん)・・・なんて事言ってる間に、ありゃそろそろ字数がヤバイのかな?まだまだ書き足りないけど、冒頭の次郎長・お蝶の婚礼のシーンも美しいし、何たってラストにゃ石松っつぁんも登場するし、見所満載だぜい!さぁお次は投げ節お仲さんの登場する第三部「次郎長と石松」でいっ!あにさん、ついてきとくれよっ!
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-28 17:56:20)
11.  ゴジラの逆襲
こちらのレビューを読んで「これは典型的な“ダメ続編”かな?」と思っていたのですが、そんなに悪くなかったです。確かにツッコミ所はあれど、少なくとも後年のゴジラ作品に比べれば、まだ作り手の熱意や気概が感じられました。「あの“ゴジラ”の続編」ではなく、B級特撮映画として見れば、十分過ぎる出来栄えではないでしょうか。それと、これは個人的な事ですが、最近東宝版「次郎長三国志」のリバイバル上映を観た者としては小泉博や山本廉ら次郎長一家と再会できたのも嬉しい。時代劇の常連名悪役である沢村宗之助が普通の現代人(北海道支社長)をやっているのも楽しいし、何より若山セツ子の演技がビデオ・DVDで気軽に観られる数少ない作品(今の所)という点でも価値はあると思います。てことで若干点数甘めですが・・・。
[DVD(邦画)] 8点(2006-03-22 14:19:03)(良:1票)
12.  次郎長三国志 第一部 次郎長売出す
<独り言>↓あれ?…せっかくトリオ漫才できると思ってたのに、これじゃ「ミナミハルオでゴザイマス」てゆえないぢゃん(淋)。ま、それはそれとして・・・この作品、どこから語れば良いのやら、というかマキノ作品を「語る」事にどれだけの意味があるのか…とか思ったりもするのだけれど、何とか未見の人にも興味を持って頂けるよう頑張ってみま~す。んーと、僕がこのシリーズを通して感じたのは、「ヘタレのやせ我慢」の美学。このシリーズにおける次郎長一家の面々は、例えば後に高倉健などがよく演じていたような超人的強さを持つやくざとは違い、皆それぞれ欠点・欠落を抱えている。親分次郎長からして、人は良いものの酒を飲むと我を忘れて喧嘩してしまうような奴だし、法印は坊主くずれ、元侍の大政も槍の達人で一家の中では兄貴格だが、実は武家の窮屈さを逃げ出している(それまで兄貴然としていた大政が元の女房ぬいと別れるシーンで初めて見せる破顔の表情が素晴らしい)。つまりは皆が、本来いるべき場所からはみ出してしまったアウトロー・落伍者であり、どちらかというと「強さ」より「弱さ」が強調されている。しかしそんな居場所を無くした彼らが寄り添い、慕い合って一家を形成していく。ここで言われる「男を上げる」「名前を売る」は決して単なる虚勢や売名ではなく、行き(生き)場を失った者達が何とかして自分の存在を肯定しよう(させよう)とする「闘い」なのだ。だからこそ彼らは自分の弱さを必死に押し殺し「粋」であろうとする。そんな彼らが、自らを鼓舞する言葉、それこそがあの「ワッショイ、ワッショイ!」なのだ…って、ありゃりゃ~、。また文章が変な方向に行っちゃったよ。つまりさあ、良い映画なんだよ、愛おしい映画なんだよ!個人的に一番愛しいのは、鬼吉が「俺の棺桶だぁ!」つってでっかい桶を背負って喧嘩相手に口上言いに行く所。それにそれに、虎三も楽しいし、お蝶さんは可憐だし、まだまだ言い足りないぞ!って事で続きは第二部「初旅」で!あそれ、ワッショイ、ワッショイ、ワッショ~イ!
[映画館(邦画)] 8点(2006-03-22 13:29:58)
13.  静かなる男 《ネタバレ》 
感動しました。いや、その内容そのものもそうだけど「今から50年以上前にこんな“パッチギ的”映画があったなんて!」って思って(誰かさんの口真似すると「思わず『パッチギだ、』と叫んでしまった」って感じかな)。もちろんジョン・ウェインは塩谷瞬ではないし、モーリン・オハラも沢尻エリカではないし、ヴィクター・マクラグレンはむしろガッツ石松なのだけれども、この映画の中には恋があって歌があって酒があって、対立があってケンカがあって和解があって、悲しみと苦難があってそれを乗り越えようとする意思があって笑顔と温かいユーモアがあって、つまりは「生きる歓び」に満ち溢れている。あの、感動的なクライマックスにおける人々の「わらわら」は、やがて海を渡ってマキノの「ワッショイ、ワッショイ!」に受け継がれ、そして2005年、京都を爆走する朝鮮高校生達の「どどどどどー!」に結実したのだ・・・などと言うと良識的映画ファンから嘲笑されそうだけど、僕は良識的映画ファンじゃないので別に良いです(開き直りっ)。
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-09 12:18:09)(良:1票)
14.  たつまき奉行 《ネタバレ》 
青観あにさん、ども。んー、僕もこの作品はちょっと物足りなかったです。千恵蔵版「遠山の金さん」シリーズはこれしか観てないので何とも言えないのですが、何だか中途半端にサスペンス要素(?)が入ってたのがかえって良くなかったのかなあ。あ、でも途中のセルフパロディみたいなところ(今回は場所が場所だから、いつもの「この桜吹雪が~」ってのが言えねえなあ、と金さんが独りごちる所)と、ラストのワッショイワッショイなどんでん返しは結構マキノな感じでした。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-28 16:41:09)
15.  世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す
んー、円盤の造詣はなかなかシンプルでかっちょ良かったし、特撮もしょぼさを感じさせないし、ヒロインのジョーン・テイラーは綺麗で良かったのだけど・・・こんなイチャモンつけてもしょーがないけどさあ、最初から宇宙人との対談に応じてれば良かったんじゃないの?という疑念が最後まで拭えなくて・・・大体圧倒的な力を背景に相手に有無を言わせないってアメリカの常套手段じゃん、自分が他人に対してしてることを他人からされたからってぶーぶー言うのは人としていかがなものかと思うぞ・・・と思っていたのだけれど、【皮マン】さんのレビューを読んで「なるほどなあ」と思いました。今観るとちょっと懐かしいテイストのSF映画だけど、当時にあってはキナ臭い面もあったのねー。ま、それはそれで興味深いけれど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-27 15:40:34)
16.  水爆と深海の怪物
あんまり普段観ないタイプの作品だったからか、新鮮で楽しかったです。作中で「最近は何でも水爆のせいにされる」っていう台詞があったけど、実際この頃に製作されたモンスター映画っていうのは「戦争」や「核の恐怖」のメタファーだったんだろうな(とはいえ僕は単純にB級映画として楽しんだのですが)。タコが上陸しかかっているのにその足の下を平然と車が走ってるところはむしろ微笑ましいですね。きっと合成のための実景の映像を撮る時、予算がなくて道路を封鎖できなかったんだろうな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-27 15:31:02)
17.  任侠東海道
僕としては「任侠清水港」よりもこちらの方が面白かったです。いかにもお正月オールスター作品、なんか凄いお得な感じというか、色んな味が楽しめる幕の内弁当というか(いや、お正月映画だからおせち料理か?)。バカ王子さんが指摘されている「かっぽれ」のシーンも良かったですよねえ。最後の決戦のシーンも迫力がありました。正直片岡知恵蔵のいかにも「芝居がかった」芝居はあまり好きじゃないのだけれど、子分たちの魅力も出てたし、おなかいっぱいって感じ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-27 15:21:56)
18.  任侠清水港
んー、微妙です。面白かったけど、「次郎長が人の命を尊ぶことこそ真の任侠だと知る」とかっていうのはちょっと説教臭いような・・・(あ、でも海に流れ着いた水死体を荼毘に付したってのは本当にあったみたいです。しかもそれは明治の初め官軍に殺された幕軍の遺体だったらしい。だから次郎長親分って、それなりに立派な人ではあったんだろうな、きっと)。でも中村錦之助の石松は、やっぱハマり役ですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-27 15:15:42)
19.  モンキー・ビジネス 《ネタバレ》 
お洒落なせりふで笑わせるシーンがあるので英語が分からないとストレートに笑えない所もあるし、コメディとしてはちょっとエンジンが温まるのが遅いかな?という感じもするけど、奥さんが薬を飲んじゃったあたりから段々面白くなって来る。奥さんがよその赤ちゃんを若返り過ぎてしまった自分の旦那だと思い込んじゃう所とか面白かった。基本的にバカバカしいお話なんだけど、それをいい年こいた大人が大真面目にやってるのが良いよね。僕は主演の二人にそれほど思い入れはないのだけれど、当時四十代だった二人の演技がとても可愛らしいのが良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-09 16:47:29)
20.  源氏九郎颯爽記 白狐二刀流
これは昔の東映が得意とした「ヒーロー時代劇」の一つ、なのかな。このシリーズの一作目「濡れ髪二刀流」を観てないというのもあるかもしれないけど、独自のリアリズムを追求した加藤泰の作風と、まっさらな白装束(浪人なのに!)のスーパーヒーローってのはあまり合わない気がする。貧乏同心達の暮らす長屋が襲撃されるシーンとか、ちょっと加藤泰を感じさせる部分もあったのだけれど・・・。観た順番もあるのだろうけど、やっぱり中村錦之助は、もうちょっと後の一心太助とか、様々なアウトローの役の方が好きだなあ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-01 17:29:11)
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