1. ダークシティ
良く分らない能力で街を作り変える映像や、心の入れ替え実験という設定は魅力的で、見入る箇所もありましたが、短剣を使っての最後の対決で気分は急降下… もう少し面白く出来たと思うストーリー、もう少し盛り上げられたと思うラストなど、「もう少し…」と感じる箇所が多い作品でした。 [インターネット(字幕)] 3点(2015-06-27 19:01:43) |
2. シックス・センス
死んだ人が見える少年を軸に、親子愛と、心の絆を丁寧に描いた傑作。 ホラー映画に「愛情」や「ヒューマン性」を入れても、たいがい蛇足にしかならないが、今作はそれらを見事に消化している。 それは「なぜ、主人公の元に霊が集まってくるのか?」の問いに、「伝えたいメッセージがある」という的確な答えがあるからだろう。 そして、各登場人物の「心の問題」についても、深くて温かい「答え」が用意されているところに、脚本の質の高さが感じられる。 細部まで計算された展開により、ラストの秘密で驚かされてしまったが、映画本来の面白さを純粋に感じさせてくれる驚愕の一本でした。 [映画館(字幕)] 10点(2009-12-27 23:07:41)(良:1票) |
3. マグナム・フォト 世界を変える写真家たち
普通に生きていて、マグナムの内部や、彼らの作品との関わり方を見る事は不可能に近い。 マグナムが築き培い、その上で語られてきた神話が事実であり、全世界の歩みを変化させ、地球の永遠の記憶に「写真」というカタチで残して来れた凄さが、この映画で理解できました。 改めてマグナムの考え、志し、存在の素晴らしさを感じながら、写真の力をより信じられる内容でした。 そして、何よりも彼らが語る言葉の一つ一つには極めて深い意味が込められていて、心と胸の奥に重く響き渡りました。 これから何世紀も時代は進み、どれだけ大きな変化が訪れても、マグナムの存在意義は普遍であると、そう感じる作品でもありました。 この作品を見れた事に、ただただ感謝します。 [映画館(字幕)] 10点(2009-12-27 23:01:51) |
4. バグジー
奇抜で強欲、そして変人。 だからこそ成し遂げてしまう強さがある。 でも、そこに深い魅力は感じられませんでした...。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-12-08 16:32:52) |
5. さらば、わが愛/覇王別姫
戦争による古き時代の崩壊、京劇の崩壊、心の崩壊。作品を通して人生や生きる事の本質まで描かれているように感じました。 そして、何よりも虞姫としての「生」を真っ当する義弟の強さはあまりに美しく切なく...胸に突き刺さりました。 中国の「負」の歴史と共に語られる内容も深く、強く優しく心に響いた1本。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-12-08 14:32:14) |
6. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
単純明解なストーリーならではの暖かさが詰まった良い映画でした。 父親だけが伝えることのできる「愛情」は、豪快でやさしくて頼もしさが感じられました。 父、母という両親の大切さ、家族という素敵な絆を教えてくれる優しい一本です。 ラストでの再び訪れる別れのシーンにどうしようもなく涙しますが、この作品と出会えて本当に良かったと感じられる清々しさが心に残りました。 クリスマス時期に見たい1本です。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-07 18:13:59) |
7. ヴァンドーム広場
最初、宝石商の夫が自殺し、残った婦人がいわく付きの宝石を武器にして広がっていく展開は非常に興味深かったです。 幾つかの複線が上手く重なっていく部分もなかなか良いと感じました。 しかし、正直、退屈すぎました。 大きな事が起こりそうで起きない...。 消化不良を感じる終り方...。 評価は3が限度です...。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-12-07 18:10:18) |
8. ジム・ヘンソンのウィッチズ
《ネタバレ》 相変わらず、ジム・ヘンソンチームが作るクリーチャーの動きには感心させられます。 しかし、ストーリーに全く魅力がありません。 大魔女を、ネズミにされた少年がやっつけるのは良いとしても、そこに行き着くまでの経緯に現実味がない。 ファンタジー作品に現実味を期待するのはおかしいのですが、今作はあまりに懸け離れ過ぎているため気持ちが作品内に引き込まれない。 やはり、どこか少しでも「もしかして、実際にこうなったらそうなるよね」というリアル感と「夢とロマン」を感じるファンタジー感は欲しかったです。 ジム・ヘンソンファンとしては残念な作品。 [ビデオ(字幕)] 1点(2009-12-07 17:59:04) |
9. フィオナが恋していた頃
《ネタバレ》 若かりし頃の「フィオナの恋愛物語」は、とにかく素敵で、終始、微笑んで見ていられた。だからこそ、恋人の取る結末は衝撃的で涙が止まらず、心の中で「そんな・・・、嘘だっ・・・!」と、何度も繰り返しました・・・。只の恋愛作品に留まらず、甥っ子の恋愛を通して、時代が変わり、昔の習慣や、宗教に束縛されない「自由に恋愛が出来る事」の素晴らしさも描かれている。そして、先生として自信を無くしていたキアランのラストでの授業のシーンはとても深くて、心に響きます・・・。本人以外が、回想して語る作品には矛盾が生じるのですが、この作品には全く無駄が無く、「優しさ」と「信じる事」の難しさについて、改めて考えせてくれました・・・。本当に素晴らしくて、良い映画です。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-12-06 00:01:46) |
10. バグズ・ライフ
「僕は役立たずだ...。」「立ってるわ、私たちのために」。誰かのために、自分のために、奮い立たせなければならない「勇気」がある。一人じゃないから、みんながいるから。小さなアリであっても、一丸となれば、大きなモノに立ち向かえる。勿論、不安もある、恐怖もある、何かを失うかもしれない。しかし...その先にある「光りある未来」のために奮い立たす「勇気の灯火」は誰にも消す事は出来ない。「みんなの役に立ちたいんだ...」フリックの言葉は純粋で、優しさに溢れている。みんな、元は「種」なんだ。いずれ「大きな木」に成長する。その事は絶対に忘れてはならない。自ら選んだ「道」だ。苦難は当たり前なのだから...。自分を信じ、みんなと共に歩み、築く未来。そのことに「意味があり、価値がある」。フリックの行動は、そう感じさせてくれる。あたたかくも、力強い、素晴らしい作品。 9点(2004-12-03 18:09:08) |
11. ライフ・イズ・ビューティフル
この作品が公開された時、「ホロコーストを誤って伝えている」、といわれていましたが、今作は「偶然」負の時代に「恋愛をし」「結婚し」「子供が生まれた」「愛情深い父親」が主体であり、ホロコーストは世界観でのみ描かれています。「ホロコーストの伝え方」に疑問があれば、自ら進んで歴史を学べばすむ事です。映画一本見て「戦争を理解する」なんてこと自体、不可能なんですから・・・。今作は「どんな時でも、深い愛情を絶やす事無く、素晴らしい人生を・・・」のメッセージを感じる事ができる素晴らしい作品です。それだけは、間違いないと思います。 10点(2004-09-11 14:57:50)(良:2票) |
12. ハロー、アゲイン
主人公の弟の白血病の悪化、家畜の伝染病による死、次々と村に広がる災難・・・。二人の少女が体験した「奇跡の光」の話に、初め耳をかさなかった村人達が、絶望の中、「奇跡」を信じ始めるストーリーは、宗教性がかなり強いが無理強い感はない。インド系の少女による「ヒンドゥー教」の理念が主人公の心を救い、それによって呟いたラストのセリフは素晴らしく、胸が一杯になりました。「家族の暖かい愛情」と、絶望の中にいても「信じる心」の大切さを、悲しく、優しく、描いた傑作。 9点(2004-08-24 21:26:54) |
13. ラブ・フィールド
随所に、「差別する側」からみた、都合のいい解釈が盛り込まれており、「差別される側」の見解がほとんど無い。さらに、「母性本能」と「愛情」を同一観念で捕らえられており、「本当に正しい事」がねじ曲げられている。強引に正当化させる為の、ハッピーエンドにも疑問だけが残る。 3点(2004-08-20 14:51:15) |
14. ぼくのバラ色の人生
普通とは違い、理解出来ない事を「拒絶」することは楽で簡単なことだ。エイズが認知され始めた頃も「肌が触れただけでうつる」と信じられ、輸血などで感染した多くの人たちが、拒絶され迫害を受けた。大切なのは「正しい知識を理解しようとする努力」と、それを受け入れられる「心」なのだ。「理解出来ない行動」や「病気」が、問題なのではない。人間の「狭き心」が問題なのだと思う・・・。その理解すべき相手が、家族ならなおの事・・・。他人の罵声に負けず、理解しようと力まず、やさしく心から抱きしめてあげればいい・・・。それだけで十分だと私は思う・・・。 7点(2004-08-20 14:38:50) |
15. 美女と野獣(1991)
《ネタバレ》 全ての映画の中で、最高に感動した作品!!。ディズニーマジックによって所狭しと動きまくる、コグスワース&ルミエールの憎めないところや、ダンスシーンで素晴らしき歌を聞かせてくれるポット夫人。忘れてはいけない、自動まき割り機を起動させる重要なキャラ、チップ!(←カワイイ!)。周りを固める個性豊かなキャラクターの魅力が活かされつつ、「こころを信じれば、愛が見える」のコピー通り、ベルと野獣の純粋で、素敵なラブストーリーには、心から感動しました。随所に入る挿入歌も素晴らしい曲ばかりで、映像もため息が出るほどに美しかったです・・・。中でも、ベルと野獣のダンスシーンは永遠に忘れる事のないシーンで、涙が止まりませんでした・・・。愛情と、純粋な心を描いた最高の一本です。 10点(2004-04-15 23:40:13) |
16. アラジン(1992)
ディズ二ー映画が得意とする「映像マジック」が満載!。ジー二ーのキャクター性も見事に活かされつつ、恋愛模様が丁寧に描かれているのはさすがの一言!。 とにかく、早くDVD化して欲しい~!。 8点(2004-04-15 23:39:17) |
17. セブン・イヤーズ・イン・チベット
チベットの一瞬を垣間見れる内容は、個人的にとても興味深かった・・・。エゴを持たない考えとは裏腹に、混沌とした世界情勢や、中国のチベット統合問題を通して、理不尽さが丁寧に描かれている。「欲」というモノも、変わっていく主人公と、チベットの大臣で見て取ることが出来る設定も良かった。しかし、全体的に地味すぎる部分が、作品を「力強く」感じさせてくれない。もう少し、訴える所を強調しても良かった気がします。 6点(2004-01-19 01:33:06) |
18. スライディング・ドア
「2つのストーリー」も、「恋愛」も、どっちつかず状態・・・。何事も「二股」は良くないよね・・・。 1点(2004-01-19 01:20:07) |
19. 桃源鎮
田舎の村ならではの、ストーリーがとても興味深かったです。話自体は、お世辞にも面白いとは言えないが、日々の暮らしの中で起きた、権力争い(?)は、とても人間的でした。「何気なさ」が、良い方に出ている良作。 4点(2004-01-04 03:47:45) |
20. プロジェクト・イーグル
EDのNG集で、高い所から落ちて苦しむジャッキーの姿が、まぶたに焼きついています。 4点(2004-01-04 03:45:04) |