デイ・アフター・トゥモロー の 由布 さんのクチコミ・感想

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デイ・アフター・トゥモロー の 由布 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 デイ・アフター・トゥモロー
製作国
上映時間124分
劇場公開日 2004-06-05
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,SF,パニックもの
レビュー情報
《ネタバレ》 パニック映画らしい御約束映画だったけど、この歳まで、それなりにいろんな映画を見てきたから、御約束と感じるのかもしれない。狼脱走や、ロシア船の図書館の前での座礁。わざわざ図書館っていうところも、「図書館なら燃やすものには困らないなァ」と思っていたら、やっぱり、まんまだったし。ただ、本作は随所に散りばめられた、環境を顧みない便利生活優先主義への批判映画でもあるし、図書館を選んだのも、そのひとつなんでしょう。日本のシーンも、ある意味、うそ寒いものを感じた。街の作りはね、スタッフには明らかに日本名と分かる人達もいるんだから、「これじゃ、中国か韓国だよ」って言って欲しかったりしたんだけど、サラリーマンの行動形式は、いかにもだった。一杯やって、すぐ携帯電話を手にする。都市部ではもはや、老若男女を問わずに見慣れた風景。今はメールでカシャカシャだけど、まるで外部とのコミュニケーションを断絶するかのように、携帯だけがよすがのように、カシャカシャ。アップになった携帯が、監督が見た今の日本人の象徴なんだろうな。ところで、個人的には、売りであるはずの嵐が荒れ狂う映像自体には、あまり感銘は受けなかった。っていうか、煽ってくれたほど、特撮は凄いとは思わなかった。まあ、こんなものなのかな、くらいだった。ついで、皆様が既にコメントしているように、人間ドラマは薄かった。「インディペンデス・デイ」と比べてしまうと、人間関係のドラマ性は稀薄だったな。これは、前作は破壊された荒野を人々がさまよえるけど、本作は外に出ると凍死するだけに、人間の行動が制限されてしまうからなんだろうな。それでも、エメリッヒは、それなりに見せ所は心得ている監督だと思う。ショッピング・モールで自分から命綱を切ってしまう。吹雪の中、救急隊員が来てくれた。約束通り、父が息子を助けに来てくれた。父と息子が抱き合うシーンは、御約束と分かっていても、ちょっとグッと込み上げるものがあったものね。それにしても、ホワイト・ハウスでは、副大統領が物分りの悪い役だったけど、あそこで、軍高官が「台風の目に核を撃ち込もう」発言をしなかったのが、エメリッヒの良識?米軍人も、自然の猛威の前では、こんなもの?米批判なら、そこまでやって欲しかった気がしたなァ。そうそう。本作では、エミー・ロッサムが、良かった。何げな表情が、大袈裟でなく、とても可愛かった。
由布さん 7点(2004-06-16 00:31:21)
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投稿日付邦題コメント平均点
2007-12-20トランスフォーマー4レビュー5.70点
2006-12-23犬神家の一族(2006)6レビュー5.53点
2006-08-09悪魔の棲む家(1979)7レビュー4.30点
2006-08-09悪魔の棲む家(2005)5レビュー4.69点
2006-06-24バルトの楽園5レビュー5.88点
2006-05-22イルマーレ(2000)8レビュー6.82点
2006-03-31ブロークバック・マウンテン6レビュー6.88点
2006-02-06宇宙戦争(1953)8レビュー5.89点
2005-12-25Mr.&Mrs. スミス6レビュー5.99点
2005-09-09アイランド(2005)6レビュー5.74点
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