映画『オール・ザ・キングスメン(1949)』の口コミ・レビュー

オール・ザ・キングスメン(1949)

[オールザキングスメン]
All The King's Men
1949年上映時間:109分
平均点:6.13 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-09-25)
ドラマモノクロ映画政治もの小説の映画化
新規登録(2004-01-24)【しったか偽善者】さん
タイトル情報更新(2016-11-21)【S&S】さん
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監督ロバート・ロッセン
助監督ドン・シーゲル(第二班監督〔ノンクレジット〕)
キャストブロデリック・クロフォード(男優)ウィリー・スターク
ジョーン・ドルー(女優)アン・スタントン
ジョン・アイアランド〔男優・1914年生〕(男優)ジャック・バーデン
ジョン・デレク(男優)トム・スターク(ウィリーの息子)
アン・シーモア(女優)ルーシー・スターク(ウィリーの妻)
マーセデス・マッケンブリッジ(女優)サディ・パーク
シェパード・ストラドウィック(男優)アダム・スタントン
原作ロバート・ペン・ウォーレン「すべて王の臣(All the King's Men)」
脚本ロバート・ロッセン
音楽モリス・W・ストロフ(音楽監督)
ジョージ・ダニング〔音楽〕(ノンクレジット)
ミッシャ・バカライニコフ(ノンクレジット)
作曲ジョン・フィリップ・スーザ「ワシントン・ポスト」
撮影バーネット・ガフィ
製作ロバート・ロッセン
コロムビア・ピクチャーズ
衣装ジャン・ルイ〔衣装〕
編集ロバート・パリッシュ(編集アドバイザー)
アル・クラーク〔編集〕
字幕翻訳清水俊二
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💬口コミ一覧

15.ウィリー・スタークの初心が消し飛んでしまった姿は、地位が人を作ったようです。
ジャック・バーデンが唯々諾々と従ったのかがわかりにくい
知事でこの騒ぎなのだから大統領ともなれば・・・
採決の結果如何で群衆は誰かさんの連邦議会襲撃事件のように突撃してテヘペロで恩赦を与えられるのだろうか。
幕引きが物足りなかったものの、辿り着くまでの展開は見応えあるもので、ブロデリック・クロフォード熱演はオスカー受賞に値するものでした。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 7点(2025-04-29 11:51:11)
14.ネタバレ 『ジャイアンツ』でエリザベス・テイラーの義姉役だったM・マッケンブリッジ、『赤い河』の勝気なヒロイン役J・ドルー、J・アイアランドといった、私が偏愛している作品に出演していたものの、何故がその後キャリアが先細りになってしまった懐かしい面々が次々と登場してきて、内容も含め飽きなかったです。『政治は麻薬』とはよく言ったもので、理想の市政に志を燃やしていたスタートから、権力欲に取り憑かれた、スピーチの達人でもある一人の男が辿った人生行路がサクサクとスピーディーに描かれていて面白かった。リメイクはS・ペン主演かあ・・・。今度観てみよう。 
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2025-03-24 21:16:01)
13.ネタバレ 選挙、知事としての活動を通じて民衆の扇動方法を心得たスタークは将来の大統領選挙出馬までも見据え、行動に迷いがありません。
自分は国を動かせる存在だという信念の前には、売名も買収も脅迫も悪ではないことになります。そんなスタークに振り回され苦悩する側近ジャックの姿が見どころと思います。彼もまた、スタークのポピュリズム政治家としての将来性を認めているがために、やりたい放題の言動に眉を顰めつつ見放そうとしません。恋人を横取りされても、恩人への脅迫ネタ探しを依頼されようと渋い顔で従います。おかげで、暗殺による突然の終わりという最悪の現場に立ち会ってしまったのが本当に気の毒です。
次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 8点(2019-03-29 23:26:39)
12.ネタバレ アメリカという国は、何度も何度も「民主主義とは何ぞや」と問い返していて、それに敬服。ソ連は共産革命の賛歌を歌うのにばかり熱心で、同じような試行錯誤をやらなかった。本作は『スミス都へ行く』の、もう一つの結末という感じがする。ああ真っ直ぐに歌い上げられないから、映画としての満足感は劣るが、立派な作品です。いかにもアメリカ南部の農民という顔、アメリカの純朴そのものである顔が、そのままゴリゴリの保守主義者の顔でもある、ということ。後半の群衆の恐ろしさは、映画ならではのもので、あれも『スミス』の裏返しのようにつながっている。テロリズムに共感を寄せてしまうような結末で、考えてみればちょっと怖いんだけども。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-08 10:05:17)
11.マスコミを使って大衆を見方にし、権力を振るう政治家は時代や国を違えても未だに多い。黒いものでも上に立つ者が白と言ったら白くなる、そういう世界はあってはならぬはず。そういった権力に立ち向かって政治家を志しても、いったん権力を握れば・・・と言う映画だ。マスコミに踊らされる聴衆がだまされやすいのは致し方ない向きもあるが、そばにいる者は何が善で何が悪かはわかりそうなもの、映画を見ていて腹が立ってしょうがなかった。最後にズドンと一発で終わるところが、いかにも銃社会肯定の米国らしい。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2013-02-01 22:28:44)
10.ネタバレ 民衆のために革新のタクトを振るう豪腕知事のはかなき末路、米アカデミー作品賞受賞作。
獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-05 00:56:18)
9.良きアメリカ、というのを一切排除して政治の裏側と腐敗を描いてるんですが今とあんまり変わんないですね。なる前はみんなの為に、トップに立てばあとは自分の為に、この変化はほんと怖い。見ごたえ十分でブロデリック・クロフォードの図体が少々大きい分だんだんと権力者に見えてきてしゃあなかったです、でも一人の男がある事件をきっかけに市民の支持を得て知事に成り上がるっていう話だけどアメリカの事だから実際にありそうな感じがしてならないんですが・・。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 6点(2009-08-15 01:48:04)
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8.なかなか見ごたえがありましたが、ラストがあっけなさすぎてダメでした。できれば失脚させて欲しかったです。あの彼女は殴られてしかるべき。記者の男の描き方には不満が残ります。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 5点(2008-12-31 19:11:26)
7.ネタバレ 一人の男が政治家になり、そして政治屋になる様子を描いた社会派ドラマです。当時の社会情勢や米国の社会構造が判るとより楽しめると思いますが、そういった知識に乏しい自分でも十分面白かったです。(以下ネタバレを含みます)最初は正義感を持っていたスタークが「選挙の勝ち方」に目覚め腐敗していく様は現実社会にもありそうです。正しいことをしたいなら勝たなくてはならない。善は悪から生まれると言い切る姿勢に最初は理解もできます。ただ、倫理観の妥協線の引き方が非常に難しい。そもそも妥協線は無いのかもしれません。「心」を無くしても「志」を無くさなければ政治家としてアリかもしれませんが、スタークは両方失っていた気がします。最期が女性がらみなところが、らしいといえばらしいのですが、安直な印象が残りました。それでも、民衆が扇動される様を客観的に見ることが出来ますので、特に選挙前には観る価値がある作品だと思います。
目隠シストさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-10 17:47:21)
6.ネタバレ 日本での公開が何十年も遅れた映画でした。途中まで見るとラストが想像できてしまい目新しさはないのですが、キャプラ映画のように古き良き時代、正義はかならず報われる的な空々しさはなく、この時代も今も政界の腐敗は変わらないんだなあとシビアに見てしまいました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-11 05:00:16)
5.権力を握った者には、便宜を図ってもらいたい輩から、どーしても献金とか足代とかいう名目でお金が集まり、癒着が生まれ、それはやがて腐敗へと発展していく。小さな体調の異変から大病へと進行していく病症と同じである。この作品、“いかにもモデルがいますよ”って臭いがプンプンする。批判の対象が明確であり、骨太な社会派ドラマとして成功しているが、空虚感が漂うのも事実。これ観た政治家が改心したか?業界が自粛したか?残念ながら相変わらず現在に至っているものな~。しかし、その構造は社会の「必要悪」として認めていくしかない。要は、あくまで本人次第で“どこで断ち切るか”である。大概、自力じゃムリで、逮捕されるに至っちゃうけど。
やすたろさん 5点(2004-08-15 00:24:30)
👍 1
4.ネタバレ ヒトラーなどに代表されるように、大衆煽動の基本といえば、敵を明確にした勧善懲悪的な主張を、誰にでもわかるシンプルな論理構成で仕立て、喜怒哀楽を表に出しながら、言葉はもちろんイメージなどビジュアル面でも訴える形で、何度も何度も繰り返す、というものです。そこに、庶民性をからませれば、なおよし。そして、政治で問われるべきは、手段や動機よりも結果(有権者の要求実現)だとする近代政治の大原則。さらには、一度でも権力の旨みを味わった人々は、たとえ「悪」と分かってはいても、権力の中心・周辺から容易に離れようとはしないという現実。それらをあわせて考えると、本作では、まさに政治の基本というものが忠実に描かれているといえるでしょう。この時期に、このような作品がアカデミー作品賞に輝いているという事実は誠に興味深い。第二次大戦中から戦後にかけて、ファシズム批判や研究が政界や学会を席巻したわけですが(現在でこそファシズムは民主主義の中から出現するものであるということが常識中の常識となっているものの)、当時はファシズムと共産主義とが(ともに民主主義の亜種であるにもかかわらず)全体主義という観点から、民主主義の対立項として同一視される風潮もありました。赤狩りもあった時代背景を考えると、本作=反ファシズム=反全体主義=反共=素晴らしい作品、という評価だったのでしょうか?(誰か知っている方、教えてください)それはともかく、本作で描かれる表面的な政治的汚職や全体主義政治批判が、すべてデモクラシーそのものに対する懐疑に直結するという事実は、決して看過されるべきではないでしょう。
アイアン・バタフライさん 8点(2004-04-04 09:44:39)
👍 1
3.日本にもありそうですね、こういう話。ただ善人が悪徳政治家に変質してしまった、というだけなら深みがないけれど、彼を愛してしまう女性(彼の支持者の元婚約者)を配する事で、単純に善悪で割り切れない人間の姿をほのめかしていた所が良かったです(ただ、ほのめかすだけじゃなくてハッキリと描いたらもっと良かったと思うけど)。
ぐるぐるさん 8点(2004-02-19 16:49:28)
2.田舎の無名の男が辻説法で人々に理想を説く。が、ひとたび権力の座につくと野心に燃え、売名的インフラ整備に精を出し傲慢で堕落した政治屋になっていく。今も変わらぬ姿で珍しくも驚きもない。分からないのはそういう男の正体を知ってなお彼を支える新聞記者、秘書、そんな男に惹かれていく記者の恋人など違和感しかないので退屈だった。この年は確かに不作の感もあるがこれがアカデミー作品賞というのはどうも理解できない。この年にはスタンリー・クレーマー製作・カーク・ダグラス主演のボクシング映画の名作「チャンピオン」がある。利己的で冷酷なキャラなのにカークの熱演、脚本、演出ともとてもよくてこちらのほうがずっと共感したが、赤狩り真っ盛りという時代背景もあるかもしれない。
キリコさん 4点(2004-02-17 22:43:38)
👍 1
1.まあまあ面白かったです。けどあんまりいい話じゃないですよね。ラストも弱い。
Keith Emersonさん 2点(2004-02-16 23:11:40)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 6.13点
000.00%
100.00%
216.67%
300.00%
416.67%
5213.33%
6426.67%
7426.67%
8320.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1949年 22回
作品賞 受賞 
主演男優賞ブロデリック・クロフォード受賞 
助演男優賞ジョン・アイアランド〔男優・1914年生〕候補(ノミネート) 
助演女優賞マーセデス・マッケンブリッジ受賞 
監督賞ロバート・ロッセン候補(ノミネート) 
脚色賞ロバート・ロッセン候補(ノミネート) 
編集賞ロバート・パリッシュ候補(ノミネート) 
編集賞アル・クラーク〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1949年 7回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演男優賞(ドラマ部門)ブロデリック・クロフォード受賞 
助演女優賞マーセデス・マッケンブリッジ受賞 
監督賞ロバート・ロッセン受賞 
作曲賞ジョージ・ダニング〔音楽〕候補(ノミネート) 

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