STAND BY ME ドラえもん の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ス行
 > STAND BY ME ドラえもん
 > 奥州亭三景さんのレビュー
STAND BY ME ドラえもん の 奥州亭三景 さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 先ず、言っときます。山崎貴の監督作は本当は見たくないんですよ、酷い映画ばっかりだから。でも、この作品の感想をあちこちで見聞きしていると、映画の評価基準が分からなくなりそうな気がしたので見ました。一応、今作は八木竜一が共作という事もあって、少しはマシかな、と思ったけど、よく見たら、脚本は山崎が書いていて、結果はまぁご覧の通りの評価ですわ(笑)。本当は技術面や役者陣だけでも評価したいのだけど、それらも霞んでしまう酷い内容だったので、勘弁して下さい。イイトコドリするのは仕方ないにしても、何の工夫の無い脚本には、毎度のごとく呆れます。いや、訂正、ロクデモナイ工夫しかできない脚本には、毎度のごとく呆れます。独自の設定もありましたね、成し遂げプログラムだっけ?なんか山崎は子供達に『すてきな未来が来るんだぜ』と嘘でも言いたい、みたいなことをインタビューで語っていたけど、あんな暴力プログラムをドラえもんに仕込む未来が素敵って、支離滅裂だよね。あたしは泣くどころか感動すら出来ませんでした。漫画であれだけ感動出来たのにこの映画では出来ない。多分、本質的な所をちゃんと理解しているとは思えないんだ。映画に取り入れられた「さようならドラえもん」って話はこれまでドラえもんに頼りきりで成長しないのび太が、大人への成長の第一歩を踏み出す通過儀礼の話で、だからこそ感動できるんだよ。そこで終わっていればまだしも、なんでまたドラえもんがのび太の元に帰る所までやってしまうのだろう。あの話は一度終了させた連載を再開させるに当たっての口実的な話であり、言いかえれば、のび太がまた元の成長しない子供に戻るという事であって、ひとつの物語としては折角の感動の腰を折る話でしかない訳です。多分それすらも理解していないから、STAND BY MEなんてタイトル付けるのだよね。ドラえもんが”そばにいる”というのはモラトリアムから抜け出せない事の筈なのにね。金をかけた大ヒット作が必ずしも名作でないという、典型的な一作だと思います。 藤子F不二雄生誕80周年記念作らしいけど、先生が生きていたら激怒してる気がしますよ。
奥州亭三景さん [映画館(邦画)] 0点(2014-08-24 00:41:09)(良:7票)
奥州亭三景 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-01-30雨を告げる漂流団地6レビュー4.75点
2022-12-23かがみの孤城8レビュー7.53点
2022-10-16耳をすませば(2022)6レビュー6.40点
2021-06-16シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション7レビュー6.81点
2021-06-16美女と野獣(2017)7レビュー7.20点
2021-06-16羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来8レビュー7.00点
2021-06-16劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン6レビュー6.68点
2021-06-16えんとつ町のプペル2レビュー5.30点
2021-06-15映画大好きポンポさん9レビュー7.61点
2018-10-16ウィンター・ウォー/厳寒の攻防戦7レビュー5.80点
STAND BY ME ドラえもんのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS