トイ・ストーリー2 の 小原一馬 さんのクチコミ・感想

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トイ・ストーリー2 の 小原一馬 さんのクチコミ・感想
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大量生産品として個人のオリジナリティを持たないばかりか、しばしば何らかのイメージの代理品でしかなく、それでいて壊れるまでの有限な存在であって、しかもその価値は限定された他者に決められてしまう、というおもちゃがもし語りだしたら・・・。そんなイフを実によく描き出している。そして上記のような設定は、人間中心のヒューマニズムにある一種の「欺瞞」さえも暴き、葛藤させ、考えることを迫る。そうしたおもちゃたちの中に、さらにいろいろな立場(博物館行きのレアな一品としての価値と、特定の子どもに愛されることで獲得されたオリジナリティという価値の対立など)がおかれ、生き方の選択が迫られていく。隙のない構成、ほのかな笑い、いろいろな面から見て、とても良くできた映画だと思う。それでいてすごく感動したとは言えないのは、やはり舞台設定としてのアメリカでは、自分自身のおもちゃとのつきあいの記憶のノスタルジーが呼び起されないから、なのかもしれない。
小原一馬さん [DVD(吹替)] 7点(2012-01-10 17:53:57)(良:3票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2017-03-26言の葉の庭8レビュー5.68点
秒速5センチメートル7レビュー6.19点
2017-03-17愛のむきだし3レビュー7.15点
2016-11-21ボビー・フィッシャーを探して8レビュー7.17点
2016-09-05レイダース/失われたアーク《聖櫃》6レビュー7.50点
2014-01-17ミート・ザ・ペアレンツ6レビュー5.57点
2013-08-06愛のメモリー6レビュー6.34点
2013-08-06SAYURI6レビュー6.60点
2013-03-26猟奇的な彼女9レビュー7.25点
2013-03-26舞台よりすてきな生活6レビュー6.00点
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