脳男 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ノ行
 > 脳男
 > 鉄腕麗人さんのレビュー
脳男 の 鉄腕麗人 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 脳男
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2013-02-09
ジャンルアクション,SF,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
日本の大作映画特有の不細工なエンターテイメントなんだろうとスルーを決め込んでいたのだが、ドハマリ中の“二階堂ふみ”目当てに鑑賞。
粗や難点は多いけれど、それを補って余りある娯楽性に溢れいていた。江戸川乱歩賞受賞作が原作らしく、想像以上にエキセントリックな物語の世界観は見応えがあった。(二階堂ふみの畜生ぶりも、想像以上にエキセントリックだった!)

原作は未読だが、映画化にあたり生み出されたオリジナルのキャラクター設定が効いていたと思う。
悪役の性別を男性から女性に変えるなんて、普通は失敗しがちなんだけれど、今作に限ってはそれが功を奏し、主人公である“脳男”との合わせ鏡としての対比が際立っていた。

そして何と言っても、主演の生田斗真のパフォーマンスは素晴らしかった。
絞り込まれた肉体と、無機質且つ美しい無表情は、“脳男”という「異質」を表現するに相応しく、彼以上の適役は居なかったろうと思わせる。
一瞬の微笑から再び深い無表情へと移り変わるラストカットは見事だった。

全体的なテンポの悪さと少々あざと過ぎる演出には改善の余地があるとは思うが、メリハリの効いたアクションシーンと、思わず目を背けたくなる程ハードな残酷描写には、日本映画らしからぬ迫力があった。

というわけで、国内の娯楽大作映画としては近年で随一の出来映えと言っても過言ではなく、大いに楽しめたことは間違いない。

個人的には、二階堂ふみと太田莉菜の“糸引きディープキス”が見られただけでも、この映画の価値は揺るがない!
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-15 00:50:15)(良:2票)
鉄腕麗人 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-24DUNE デューン/砂の惑星 PART28レビュー6.60点
2024-03-10アルキメデスの大戦8レビュー6.60点
2024-03-02アラジン(2019)7レビュー7.24点
2024-02-24マーベルズ6レビュー4.87点
2024-02-23別れる決心9レビュー8.66点
2024-02-12かがみの孤城6レビュー7.64点
2024-02-12インクレディブル・ファミリー5レビュー7.20点
2024-02-04テレフォン7レビュー5.37点
2024-02-03悪い奴ほどよく眠る8レビュー7.35点
2024-01-27哀れなるものたち10レビュー7.64点
脳男のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS