マリリン 7日間の恋 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > マ行
 > マリリン 7日間の恋
 > あにやん‍🌈さんのレビュー
マリリン 7日間の恋 の あにやん‍🌈 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マリリン 7日間の恋
製作国,
上映時間100分
劇場公開日 2012-03-24
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 表面をサラリサラリとなぞるだけのもどかしい映画。ローレンス・オリビエを演じるケネス・ブラナーはなかなか人間クサい面白い存在感を見せておりますが、主人公となるコリンがいけません。終始ニヤけているばかり、ただ下半身で思考するバカって感じで、ラストに至り、成長した?どこが?みたいな(成長をわざわざセリフにしちゃうあたりが、なんつーかもう・・・)。この映画、結局は『カイロの紫のバラ』の実在版みたいなモンなのですが、決定的な弱点が、その主人公の品性と、そしてマリリン・モンローという存在の捉え方。ミシェル・ウィリアムズはマリリンを好演しております。スクリーンに映る彼女はマリリンに見えない事もないです。でも、ノーマ・ジーンではないです。ノーマ・ジーンとしての彼女を捉えなければならないであろう幾つものエピソードが、まるで生の存在感を見せようとはせずに逃げ続けているような感じ。人としての存在感は既知の表面的なエピソードばかりで回避され、カメラのフレームの外側の描写であっても、ただ持ち前の性格で男を手玉に取るだけのシンボライズされたマリリン・モンローでしかない状態。そここそをドラマとして描いて見せて欲しかったのですが。登場人物それぞれが、映画製作の背後に存在する虚と実のギャップに悩むハナシであるのに、この映画そのものが虚の部分ばかりで実に迫れていないって、どんな冗談なのよ?という感じではありました。つーか、ラストの酒宿のシーンでカタルシスを与えようってな了見であるならば、所詮マリリンを捉える視点ってその程度だったのかっていう、こりゃまた随分と安い、意識の低い映画ですなぁ。ノーマ・ジーンを描き分けられてこそ、マリリンである事の意味というのが浮き上がってくる訳ですからねぇ。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 4点(2012-03-29 23:26:55)(良:2票)
あにやん‍🌈 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-12デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション[前章]6レビュー7.00点
2024-04-08ゴーストバスターズ/フローズン・サマー4レビュー5.25点
2024-04-08オッペンハイマー1レビュー6.43点
2023-12-03翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜5レビュー6.21点
2023-12-03ウィッシュ6レビュー5.66点
2023-11-05ゴジラ-1.07レビュー7.50点
2023-09-05キングダム 運命の炎6レビュー6.42点
2023-09-05バービー(2023)8レビュー6.76点
2023-06-1965 シックスティ・ファイブ5レビュー4.40点
2023-06-19THE WITCH/魔女 -増殖-5レビュー5.00点
マリリン 7日間の恋のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS