マイ・ボディガード(2004) の まぶぜたろう さんのクチコミ・感想

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マイ・ボディガード(2004) の まぶぜたろう さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マイ・ボディガード(2004)
製作国,メキシコ
上映時間146分
劇場公開日 2004-12-18
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 カッティングもめまぐるしく、タイムワープやら、アレはなんて言うんだ昔はダブルエクスポージャーつったんだが、やら今どき技法満載は確かにうざい。しかし、トニー・スコットはそんな今どきの意匠をまといながら、確実に大人の活劇を創る男だ。■例えば、かのハスミ先生に言われずとも、クライマックスの人質交換シーンは素晴らしい。敵方の車がやってくるのを大木越しに捉えたロングショット、さらに男たちが車から降りる望遠のフルショット、勾配のある橋を生かす演出。■さらに誘拐シーンではカーテンが揺れる窓、ピアノの音を用いたサスペンス。ダコタ・ファニングの部屋で、母親と会うシーンのフルショット。トニー・スコットは、やる時にはやる。ちゃんとしてるのだ、とにかく。いい加減、意匠だけの兄貴と比べるのは止めないか。「レオン」?ふざけないでいただきたい。■そしてトニー・スコットは役者たちをコントロールする術を知っている。デンゼル・ワシントンとクリストファー・ウォーケンの語らいの楽しさ、ヒーローに対する恋愛感情といった通俗ではなく、単に好意だけを表現するに止まるラダ・ミッチェル、レイチェル・ティコティンの妙な年増の色気、みるからに胡散臭いミッキー・ローク、「駄目兄貴」、ロケット砲を打つ部屋に住む老夫婦の顔。そして何よりジャンカルロ・ジャンニーニ!!記者会見に不意に現れ、軽口をたたく、その登場シーンにワクワクしない人間は映画を観ない方がよい。■今どきの意匠を目くらましに使いながら、スピルバーグ以降キャメロン経由の、いわゆるノンストップアクションなる退屈なメインストリームと一線を画す「映画」を創ること。ハリウッドで生き残る術をトニー・スコットに学ぼう。
まぶぜたろうさん 10点(2005-01-21 20:19:13)
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投稿日付邦題コメント平均点
2013-08-23風立ちぬ(2013)10レビュー6.53点
2013-08-18美味しんぼ10レビュー4.33点
2012-10-03アイアン・スカイ10レビュー5.63点
2011-05-25アンノウン(2011)10レビュー5.78点
2011-04-21キラー・インサイド・ミー10レビュー5.40点
2011-04-16エンジェル ウォーズ0レビュー5.70点
2011-02-23ヒア アフター10レビュー6.65点
2011-02-20ザ・タウン10レビュー6.65点
2011-02-18白いリボン0レビュー6.00点
2011-02-17ソーシャル・ネットワーク10レビュー6.53点
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