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まるで銭湯のペンキ絵のような大和のCG。映画開始早々に白けるったらなかったが、映画自体の出来は、このCG以下だった。帝国軍人とは思えない、なよなよした甘ったるい演技の俳優達。お涙ちょうだいの安っぽいシーンの連続。甲板上で『おかあさ~ん!』って、ホントかよ。兵士達が命をかけて闘おうとしたのは何のためだったのか、残される家族への思いや死への恐怖を前にした彼らの思いはどうだったのか、それらが描かれることは、ついになかった。当然、日本が何故、戦わねばならなかったが、大和は何故、特攻させられたのか、それらが描かれることもない。実際に大和で闘った吉田満の『戦艦大和ノ最期』では、センチメンタルな感情など影も形もなく、精一杯、闘った男の清々しさが溢れていた。映画製作者は、こんなんで客が、『戦争は悲惨だ』とか言って涙して満足すると思ってるんだろうか。
【駆けてゆく雲】さん [DVD(邦画)] 2点(2006-11-18 09:56:09)
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