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《ネタバレ》 それこそおとぎ話のように真っ当で感動的なお話で、素直に感動した。涙目で物乞いをしていた男が、自分の力で人生を変えられることを証明する。どんな人生にもそれなりの闘いはあると思うが、ボクシングの場合はその闘いがそのままリングの上に具現化する。殴られても殴られても立ち上がらなければならない――人生ってそういうものだ。たとえ元はたいした格闘技ファンじゃなかったとしても、ジムの姿に自らを重ね、勇気をもらった人々の気持ちがわかる気がする。
ボクシングものでは主人公が追い詰められるほど逆転勝利が確定するわけだが(『はじめの一歩』然り)、結末がわかっていてもはらはらしてしまった。試合場面にリアリティがないとおっしゃっている方が多いけど、ボクシング素人の自分には充分スリリングで迫力があった。 しかし特典映像で実際の試合映像(対ベアー戦)を観たら、当たり前だけど映画より地味ですね。ブラドックがきちんとした戦略を立てて試合に臨んだことがわかって、これはこれで面白かった。ちょっと感動したのは現実のベアーが試合終了直後、敗北を認めてブラドックの顔に祝福のキスをしたこと。劇中では悪役だった彼も、ブラドックの勇姿には敬服せずにはいられなかったのでしょう。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-02 03:55:21)(良:1票)
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