映画『シンデレラマン』の口コミ・レビュー

シンデレラマン

[シンデレラマン]
Cinderella Man
2005年上映時間:144分
平均点:7.34 / 10(Review 111人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-09-17)
ドラマスポーツもの伝記もの
新規登録(2005-01-21)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2023-02-08)【イニシャルK】さん
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監督ロン・ハワード
助監督トッド・ハロウェル[製作総指揮](第2班監督)
キャストラッセル・クロウ(男優)ジム・ブラドック
レネー・ゼルウィガー(女優)メイ・ブラドック
ポール・ジアマッティ(男優)ジョー・グールド
クレイグ・ビアーコ(男優)マックス・ベア
パディ・コンシダイン(男優)マイク・ウィルソン
ブルース・マッギル(男優)ジミー・ジョンストン
デヴィッド・ヒューバンド(男優)フォード・ボンド
コナー・プライス(男優)ジェイ・ブラドック
チャック・シャマタ(男優)ロリック神父
ローズマリー・デウィット(女優)サラ・ウィルソン
ロン・カナダ(男優)ジョー・ジャネット
マシュー・G・テイラー(男優)プリモ
ランス・ハワード(男優)アナウンサー
クリント・ハワード(男優)レフェリー
山路和弘ジム・ブラドック(日本語吹き替え版)
松本梨香メイ・ブラドック(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしジョー・グールド(日本語吹き替え版)
内田直哉マックス・ベア(日本語吹き替え版)
勝部演之ジミー・ジョンストン(日本語吹き替え版)
家中宏マイク・ウィルソン(日本語吹き替え版)
有本欽隆スポーティ・ルイス(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣(日本語吹き替え版)
宮本侑芽(日本語吹き替え版)
藤本譲(日本語吹き替え版)
稲葉実(日本語吹き替え版)
秋元羊介(日本語吹き替え版)
小島敏彦(日本語吹き替え版)
千田光男(日本語吹き替え版)
宝亀克寿(日本語吹き替え版)
小室正幸(日本語吹き替え版)
廣田行生(日本語吹き替え版)
福田信昭(日本語吹き替え版)
星野充昭(日本語吹き替え版)
恒松あゆみ(日本語吹き替え版)
脚本アキヴァ・ゴールズマン
音楽トーマス・ニューマン
編曲トーマス・パサティエリ
挿入曲エディ・カンター"Cheer Up, Smile, Nertz"
撮影サルヴァトーレ・トチノ
製作ユニバーサル・ピクチャーズ
ミラマックス
タッチストーン・ピクチャーズ
ロン・ハワード
ブライアン・グレイザー
ペニー・マーシャル
製作総指揮トッド・ハロウェル[製作総指揮]
配給ブエナビスタ
特殊メイクデヴィッド・ルロイ・アンダーソン
デイモン・ビショップ
特撮デジタル・ドメイン社(視覚効果)
ドリュー・ロングランド(特殊効果)
美術ウィン・トーマス(プロダクション・デザイン)
衣装ダニエル・オーランディ
編集マイク・ヒル[編集]
ダニエル・P・ハンレイ
字幕翻訳松浦美奈
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💬口コミ一覧

111.「ミリオン・ダラー・ベービー」がアカデミー賞をさらった後でまたボクシングものか・・・よくやるな・・・でもさすがにイーストウッドとロン・ハワードでは味つけが違うだろうし・・・とあまり期待せずに見に行きました。ロン・ハワードとラッセル・クローのコンビなら「ビューティフル。マインド」みたいなもっと凝ったストーリーを想像していたのにあまりにシンプルな出来で驚きました。アラモ(2004)が同監督の作品だということは今、知ったのですが、「アポロ13号」や「ビューティフル・マインド」を見る限りカメラ美術に凝る監督という感じは持っていませんでした。でも、この作品では薄暗がりを写すカメラワークなどで凝りまくっているようです。結論ですが、たまにはシンプルなスポコンものやサクセス・ストーリーを楽しんでみたいというぶんには良い作品です。1930年代の雰囲気もよく出ていました。(因みに時代背景はアカデミー賞の多部門にノミネートされた「アビエーター」と同じです。)陳腐な作品になってしまったかもしれないストーリーをラッセル・クローとレニー・ゼルウィガーの演技派コンビが十分に見ごたえのあるものにしています。
かわまりさん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-08 00:47:29)
👍 1
110.「ミリオンダラー・ベイビー」同様アイルランド人のボクサーもの、ということで公開時期が悪かった気もするが(こっちのほうがずっとお金がかかってるし)、出来はそこそこいいほうだと思う。毎回ソツのない演出を見せるロン・ハワードが今回は年代を感じさせる映像を見せ、貧窮生活から立ち直ろうとするブラドックに熱狂した大恐慌時代の人々の気持ちは十分に伝わってきた(33年頃って言うとキング・コングを思い出すなぁ)。ボクシングシーンも臨場感があって素晴らしく、ラッセル・クロウの演技もオスカー俳優の名に恥じない好演ぶり。ポール・ジアマッティもなかなかいい味を出している。 だが、残念ながらいい事尽くめというわけでもない。ストーリー自体はややありきたりなだけに、メエの人物描写が一面的でキャラに深みがなく、彼女に共感しづらい。レニー・ゼルウィガーの力演が一歩間違うと印象に残りにくいこの役を救っているはいるが、家族愛をメインにするならこの点は何とかしてほしかった。そもそも家族を尊重する父親という設定自体ありきたりなのだから。マイクの存在が後半忘れ去られてしまうのも問題だろう。8点か7点か迷ったけど、とりあえずこの点数。
マイカルシネマさん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-25 01:39:55)
👍 1
109.落ちぶれたロートル・ボクサーが番狂わせを起こし、大恐慌時代の生活苦に喘ぐ人々へ夢と勇気を与えたという実話を基にした人間版「シービスケット」。70年前の実話とは言え、どん底の生活をしていたボクサーが急遽、当て馬として試合に出され、そこでチャンスを掴み取るというのは、ほぼ「ロッキー」と同じ展開。従って、予定調和のサクセス・ストーリーでしかありませんが、じっくりと描かれる悲惨な大恐慌期の生活や試合シーンの迫力で、2時間半近くを一気に観せて貰えます。たまにはこういうストレートな映画も気持ち良いですし、生活苦の拡大する現在の日本にはぴったりだとも思います。余程「セカンド・チャンス」に賭けようという人が多かったのか、試写会場で珍しく拍手まで起きたのには少し驚きました、7点献上。
sayzinさん [試写会(字幕)] 7点(2005-09-09 00:09:59)
👍 1
108.ネタバレ 決定的に気に入らないのは、ベアとの対戦が終わった後の描き方。ブラドッグが死にものぐるいで闘い抜いた、その経過が狂おしく愛しい・・・のが観る者、何より家族の素直な表現であると私は感じるが、ここでは「勝者」という結果を息を呑んで待つ人々の姿が「アボロ13」の交信のように描かれ、あれだけ“死”を恐れていた妻の“勝敗”に欣喜雀躍する姿を見せられると、う~んどうもな~とクールダウンしてしまったのです。
彦馬さん [映画館(字幕)] 5点(2005-09-18 00:34:20)
107.ロン・ハワードって、地道に真面目に生きてる人を温かい視線で描くのがうまいですよね。悪くはないんです…。結構感動したし…。でもなあ…中学生の頃、シルベスター・スタローンの「ロッキー」を見て、何だかじっとしていられなくなって意味もなく早朝ランニングを始めたんです。今考えても何でそんなこと始めたのかわけが分からないんですが。その頃の私は世の中のことを何も知らないガキだったからそれだけのインパクトを受けたのか、今の私が薄汚れた疲れた大人になったからなのか…。見終わって「オレも何か頑張らなきゃ!」と感じたかったです。
しまうまさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-19 22:39:05)
106.ネタバレ 各試合白熱し、手に汗握りブラドックを応援し、彼の戦う姿にはそれなりに感動したので、悪くはないと断定できるけど、なんというかやっぱりロンハワードらしいなという感じ。
こんな例えを出してもここでは理解できる人は恐らく1割もいない気がするけど、柴田ヨシトミジョッキーみたいな気がする(分かる人だけ分かって欲しい)。
とにかく教科書的というか、公務員的というか、真面目なんだけど、思い切りのよさや冒険や攻めがなく、観ている者に面白みや驚き、サプライズを感じさせない。おっと思ったのが、試合が終わったのと同時に次の試合が始まっているという流れくらいか。あとはほとんど既視感を感じるシーンばかりだ(確かにサプライズで勝負する映画ではないのは分かるけど)。
演出に関して一点、自分で整理が付いていない問題がある。確かラスキー戦だったと思うけど、肋骨を怪我して、立っているのもしんどいという状態のときに、家族のことを思い出して相手に向かっていったようなシーンがあったと思う。まさにミルクのため、息子との約束のために戦うブラドックらしさを感じる演出ではないだろうか。
しかし、対ベア戦の際には、ブラドックが息子や娘、妻を想うシーンがなかったのをどう受けとめればよいのか自分では整理が付かない。
対ラスキー戦ではなく、対ベア戦の際に、家族のことを思い出すシーンがあれば、彼が戦う意味や彼が倒れることなく必死に戦う原動力を観客は再認識しながら応援することができるような気もする。他方、そんなシーンを入れなくてもブラドックが戦う意味は、母親に反抗して立て篭もってラジオにかぶりつきながら応援してくれる子どもたちや教会に集まった人々を映すことによって、観客は感じることができるので、改めてそんなシーンを入れるのは野暮ったいような感じにもなる。むしろ、ベア戦ではそんなシーンを入れるのは蛇足であり、ブラドックががむしゃらになる姿を映すことにより、ロンハワードは観客が自然とブラドックが戦う意味を感じ取るせるという流れに導くことにしたのだろうか。
しかしながら、試合のシーンが迫力がありすぎて途切れることなく続くので、かえって親子愛や夫婦愛、友情といったテーマがやや影を薄くしていないかという気がする。試合の途中でどっかでぶった切って、観客の試合への集中力を落とすというのも、考えられなくはない演出ではないだろうか。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-19 23:07:40)
👍 1
105.まさに「あしたのジョー」です。男としては、手に汗握る。うん?じゃ、白木葉子はセルヴィガー???
クルイベルさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-20 08:38:19)
104.普通に良い物語です。名誉の為でなく権力の為でなく、ただ愛する家族を助ける為だけに闘い続けた男の実話。中でも主人公が昔の仕事仲間の所へ募金を求めに行くシーンは泣けました。「これだからハリウッドのハッピーエンドは…」とか難癖付けるのが馬鹿らしくなってくる。いつしか自分もボクシングの観客の一人になり、客席からジム・ブラドックを応援している姿に気付く。観終った後、無性に何かをやり遂げたくなる映画。
かんたーたさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-20 21:53:29)
👍 1
103.ネタバレ 素直に、いい映画だったと思います。これは家族愛を描いた映画だと言う人が多いけど、果たしてそうでしょうか?私はどちらかというと、人が生きるって言うのはどういう事かっていうのを描いているように思います。それはもちろん、愛する家族とともにって事も含めてですが。なぜベア戦でジミーは家族のことを思い出さなかったのかと書かれた方がおられますが、私は、ベア戦は家族のために戦ったのではないのではないかと思うのです。これまでの戦いで、十分にお金を得、借金も返済して、いわゆる切羽詰まった状況からは脱していたと思うんですね。だからこそ、メイはこの試合だけは棄権してくれ、と頼んだのでしょう。棄権しても家族が困ることはなかったはずです。それより、この試合でもしジミーが死んでしまったら、その方が家族は路頭に迷う訳です。ベア戦の最終ラウンドに、ジミーの本当の「思い」が表れていると思います。セコンドは、彼にベアとの距離をとれと指示しています。少々逃げ腰になっても、致命的なパンチを食らうよりは良かったし、そのままでも十分に判定で勝てた筈だったからです。でもジミーはまっすぐ立ち向かっていった。家族の「どうか生きて帰って」という願いもそっちのけで。ベア戦を逃げずに真っ向から戦いきることが、今まで自分を蔑んできた人たちに、自分の存在価値を認めさせる事であり、彼にとっての生きる意味だったんじゃないかな。その原動力となるのが「家族」だったのだと思います。
あやりんさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-23 22:20:14)
👍 3
102.ポ-ル・ジアマッティが良かったです。
たまさん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-24 00:07:53)
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101.ネタバレ 結構一人で来てる人多くて、隣のおじいちゃんが肩ふるわして泣いてた。
それにしても、こういう時代もあったんだな・・
モフラーさん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-25 15:58:24)
100.恐慌が吹き荒れ、ロクに食べ物もない時代に、職にあぶれ家族も抱えながら、よくも戦ったものだと思う。ボクサーに形容されるハングリー精神とはちょっと違う、家族の人生を背負って戦う姿には素直に感動した。金の為に、家族の為に、あるいは貧民層の人々の為に、彼は最後まで自分の生き方を貫いた。迫力のボクシングシーンも充分で、いつか自分も観客となって声援を送っていた。‥‥‥現在も格闘技ブームであるが、自分より明らかに強い相手と戦わねばならない恐怖は想像を絶する。わずか10キロ違う相手の拳をかいくぐる時、私の様に身体も小さく才能も度胸も無い人間には、相手のグローブはまるで砲弾のように見える。叩き叩かれる痛みの経験がある人間として、ロッキーとはまた違った感想を抱く。自分が同じ状況に置かれ、歳をとり金もなく家族を守らねばならなくなった時、果たして我が身を呈してあのリングに上がることができるだろうか、と。夢で腹が一杯になったと、娘に自分のハムを与えることができるだろうか、と。父親でもなく、守るべきものもなくフラフラと好きに生きている自分が、なんだか恥ずかしくなってくる。この映画は家族の在り方を描いた映画だ。自分も人の父親になる時は、彼のように強い父親になりたい。
six-coinさん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-26 00:09:41)
99.終わりも無難なハッピーエンドだし,あまりケチを付ける所はないと思います.でもロッキーに比べたら,やはり華がないという印象です.まあ,試合シーンのラッセルクロウは結構頑張ってたと思いますよ.
マー君さん [映画館(字幕)] 6点(2005-09-28 00:27:28)
98.ネタバレ テーマは「夫婦愛」「家族愛」。そしてそのふたつを愛した男のアツイ生き様!
こんなかっこいい父親になりたいぜっ!     

ロン・ハワード監督が、
今回このテーマを描くために選んだのは、アメリカ大恐慌時代に実在した男、そしてラッセル・クロウ演じるジム・ブラドック。

今回は上記のテーマに絞られた!私は逆に、対戦相手のボクサーとのやりとりや、セコンド役の友人や、マイクの話とかがもっとみたかった!        でも、この実話、知らなかった話だったので、最後の結果までどうなるのかと心配しながら観られた。     実際、ハッピーエンドでよかった!      気に入ってるシーンは、光熱費が払えなくなって、子供たちをよそにやった後の、夫婦喧嘩のシーン。どちらも正論なんだけど、だからこそつらい!
おれおれ41さん [映画館(字幕)] 7点(2005-09-29 03:40:18)
97.ネタバレ ヒネクレ者の私としては、まさに小学校の道徳の時間(今どきはないのかしら…)で見せたいようなこの手の映画はNGなのですが、ラッシーとポール・ジアマッティがあまりにチャーミングだったのでこの点数。二人とも存在が自然なんですよね。演技してます臭がほとんどしない(だからラッシーが好きなのですが)この二人のおかげで、この映画は存在価値があります。ヒネてはいますが、ハッピーエンド好きぃーなので、ずっと「あしたのジョー」だけは勘弁してぇーーと心の中で叫びながら見てました。おとぎ話だなー、とは思うけど、いいじゃないですか、映画ぐらいファンタジーだって。正直、実話かどうかも私の中では感動の基準ではありません。(映画になった段階で、それはもうフィクションだと思ってるから)でも、こういう人が本当にいたんだったら人間も捨てたもんじゃないよね、と思わせてくれる、あったかい気持ちにさせてくれる、そんなところは好感度大。たぶん監督の「人間」にそそぐ目線が優しいんでしょうね。嫌な人も出てこないし。あと、根がチキンなので、ボクシングシーンは痛くて見てられない感じだったのですが、うまくラジオ中継をはさんでくれてたので耐えれました。
HIDUKIさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-29 14:43:15)
96.ネタバレ ボクサーは人一倍プライドが高いと言われています。特にジミーのような一度は栄光を味わった事のあるボクサーならなおさらでしょう。そんな彼がプライドをかなぐりすててボクシング協会に出向いてお金を恵んでもらう為に、頭をさげるシーンはもう目がウルウルでした。家族の為、愛する子供達と一緒に暮らすために、ものすごく惨めだった事でしょう・・・そんな彼に再びチャンスが・・・彼は家族の為、生きる為に戦った、そしてチャンスを物にした。
しかし、最後のベア戦だけは家族の為だけじゃなかった気がします。一度捨てたプライドを取り戻すため、自分の為に戦った気がします。でも、そこには妻の愛、家族の支えが有ったから戦えたのでしょう、国民への希望の光として・・・
みんてんさん [映画館(字幕)] 9点(2005-09-30 14:51:53)
👍 1
95.ラッセル・クロウの目が苦手でこれまで彼の作品は敬遠してきたんだけど、久々に見た彼はなんだかいい感じでおじさんになっていて、「L.A.コンフィデンシャル」の時のぎらぎらした視線が嘘のように目が優しくなってたなあ。それにしても、この手の大恐慌モノには最近だと「シービスケット」があったけど、あれは私1点だったんです。でもこれは8点。だって、戦う彼自身が彼の言葉で理由を語ってたから。そしてそれが、人として当たり前の生活を求めるためだけのものだったから。追い込まれた女は強いけど、「理由」を持った「漢」もまた、強いんだよね。
さて「漢」といえば、「アルマゲドン」のレビューで自分の中の「漢」について語ってしまいましたが、私はこの映画を見て、やはり自分は精神的に「漢」であることを実感させられてしまった。映画館で私の隣は左右とも女性だったのだが、彼女らが目頭やら鼻を押さえていた(ように見えた)のに対し、私は泣きはしなかった。ただただ最後の戦いになると、生きるか死ぬか、頼む、生きて戻ってくれ、お前はここで死ぬわけにはいかねーんだよ!!ってな感じで、気がつくと前のめりになっていて・・・一番後ろの席で本当によかった。なんていうか、私は格闘技を見る趣味はないのだけれど、その場で試合を見ていて、ラッセル・クロウが戦う姿に思わず自分の思いを投影して拳を握りながら声援を送りたいような・・・そんな気分だった。久々に良作を見た、そんな気分でしたが、レニー・ゼルウィガーのイチャイチャぶりが少々ウザかったのでそこはマイナス。
合言葉は埜波と軍曹/埜波(のなみ)さん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-02 18:11:02)
94.名拳ラッシー。(アイルランド人で敵がベアとは・・またぁ? 笑)
家族の為、そして自分の夢の為にと戦う彼の姿はお見事。。
でもごめんなさい。私はほとんど感動できなかった。
これは観る者の性別、既・未婚、子の有無、&ハートの素直さによって印象が変わるのではないかしら。
生活苦の中で生きるこの夫婦の姿は、親としてまず当然というか、、それが普通でしょう?
なのになのに、お金や子どものことで援助してくれた相手への感謝の気持ちや態度がこの夫婦からはあまり感じ取れない、私ほんにガッカリ。(金乞い場面の半分みじめ、半分安堵な表情はいいけど、その後にすまなさを見せてほしい私。かすかなプライドだけじゃ何かイヤ!)
多少ベタになっても、たとえば妻の節約振りとか、意外な弱さや優しさだとかで泣かせる演出が欲しかったなぁ。がんばる自分を主張する、なかなか好きになれん妻であった。
これではレニーのゼルウィガー、、デルウィ、、出る意味が(●~*)ないように思う。
(「宇宙戦争」で、妻役ミランダ・オットーは元夫や現夫との関係、子への思いをあんな短い出番で的確かつソフトに示し、観る者を必要以上?に味方につけたではないか!)
むしろここではポール・ジアマッティ夫婦の方が精神的にしんどい思いをしながら支えあってる感じが出ていてちょっと皮肉。
(サイドウェイもリングサイドも自在に演じられるおっちゃんやねっ。)
あの苦しい時代を共に生きる人たちが作り出すボクシング場の臨場感は確かに良かったと思う。でも試合シーン長かっ、、冷血でごめーん(笑)。真上からのカメラもくどかっ、、字幕出るタイミングも遅、、文句言いで全部ごめーん。




かーすけさん [映画館(字幕)] 5点(2005-10-03 01:24:22)
👍 1
93.どんなに食うに困っても、子供が食べ物を盗んだら叱ってそれを返しにいく。妻や子供との約束は、たとえ物乞いをしてでも守り抜こうとする。妻子のため、それ以上に親友であるプロモーターのために、命がけの試合に臨もうとする…。

ロン・ハワードの映画は、いつでも〈道徳的〉だ。どんなに混乱し、汚辱にまみれた社会や世界にあろうとも、彼の映画の登場人物たちは、自分のため、愛する者たちのため、信じることのため、懸命にひたむきに生きよう、生き続けようとする。そしてその生きざまは、最後には必ず「報われる」のだ。それを、キレイごとに過ぎるだの、甘いだの、だから面白くないだのと批判したり嘲笑するのはたやすいだろう。けれど、父親が「約束する。決してお前たちをよそにはやらない」と言ったとき、それまで心の奥底に“捨てられる”不安を隠していた子供が父の腕に顔を埋めて泣くシーンの美しさは、常に〈道徳的〉であろうとする者たちだからこそではないか。その美しさをにすら何も感じず、あざ笑う向きがあるのなら、ぼくはその狭量さこそを不幸に思う。…「キレイごと」を信じなくなったときから、この世の中はこんなにも生き難いものになってしまったのではなかったか? 

そしてロン・ハワードは、決して登場人物の内面や感情を大げさに、分かりやすく描こうとはしない。彼はきっと映画というものが、ひとつの微笑、ひと粒の涙、まなざし、沈黙、…そういったほんのちょっとしたしぐさや表情をていねいにすくい取ることだと信じている。もちろん迫力あるボクシングシーンなどの見せ場(スペクタクル)も用意しつつ、どのように撮れば人物たちの心の機微が映し出せるのかに全力を尽くす(だから、彼の映画に出演する役者たちは誰もがあれほど魅力的なのだ)。カメラの位置も、照明も、美術も、すべてがその一点において最も的確であるように“演出”されているのだ。それが、ハワードにとって、映画を撮る〈倫理〉だ。彼は決して映像の「詩人」ではないだろう。けれど間違いなく、ドラマにおける最良の「演出家」である。

物語における〈道徳〉と、映画における〈倫理〉を決して見失わないこと。そこからうまれた本作が現代にあって「最高の映画」であることを、ぼくは確信している。
やましんの巻さん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-05 13:25:19)
👍 2
92.ストレートで善良、大衆的。ロン・ハワードらしい作品でした。どっちかというと最初からというより後半のほうがよかったかな。電気代を払うためにボクサーとしての資格を剥奪した人々の所へ行き物乞いをするなんて、普通はプライドとか意地があって、まずできないでしょ。試合をするのも自分の信念とか夢、名誉のためではなく、家族のため、食べさせるためなのね。プライドをかなぐり捨て、体を張って家族を守る。「一家を構えた男たるものこうでなきゃぁ」というお手本のようなブラドック。リストラされても自殺なんてしちゃいけません。ただし最後の試合はボクサーとしての意地というか、ファイターとしての部分が強く出てたかな?やっぱり試合のシーンでは「ロッキー」を思い出しました。すっきり引き締まったラッセルの闘う姿はかっこいい、素敵だ。ただ、脇を固める役者で魅力的と感じるのがポール・ジアマッティだけというのが少々寂しい。レネーちゃんもちょっと影が薄いの。反則ヤローにコップの水ぶっ掛けるとこはよかったです。ソツなく誰でも抵抗なく楽しめ、「あ~よかったねぇ」と観終えることのできる作品だと思う。
envyさん [映画館(字幕)] 8点(2005-10-16 01:54:38)
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【点数情報】

Review人数 111人
平均点数 7.34点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
421.80%
5109.01%
687.21%
73531.53%
84136.94%
91412.61%
1010.90%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.77点 Review9人
3 鑑賞後の後味 7.88点 Review9人
4 音楽評価 7.00点 Review9人
5 感泣評価 7.00点 Review6人

【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
助演男優賞ポール・ジアマッティ候補(ノミネート) 
編集賞ダニエル・P・ハンレイ候補(ノミネート) 
編集賞マイク・ヒル[編集]候補(ノミネート) 
特殊メイクアップ賞デヴィッド・ルロイ・アンダーソン候補(ノミネート)(メイクアップ賞 として)

【ゴールデングローブ賞 情報】

2005年 63回
主演男優賞(ドラマ部門)ラッセル・クロウ候補(ノミネート) 
助演男優賞ポール・ジアマッティ候補(ノミネート) 

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