ボーイズ・オン・ザ・ラン の 枕流 さんのクチコミ・感想

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ボーイズ・オン・ザ・ラン の 枕流 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボーイズ・オン・ザ・ラン
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2010-01-30
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,青春もの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 何なんだろうなあ。何でみんなタニシに共感できるんだろうなあ。結婚式であんな馬鹿なことを言うやつなんて、そうそういないと思うんだけど、「気持ちが痛いくらい伝わってきた」みたいな感想が多いってことは、みんなあんな馬鹿をやらかしそうになる自分を必死に抑えて生きてんのかなあ。若者が「空気を読む」時代って言われてるけど、みんな「空気を読んで」あんな蛮行に走らないように自分をセーブしてるのかなあ。だとしたら、自分は少数派なわけで、それはそれでけっこう怖い。
僕はどんな失恋をしてもあんなことは絶対にやれないし、やりたくもない。自分の勝手なわがままで何の責任も無い他人の結婚式をぶち壊すなんて考えただけでもゾッとする。だって誰も得しないじゃない。こういう言い方をすると、「感情が無い」とか「冷たい」とか言われるのだが、それなら逆に「無感動上等!」って言いたくなる。
こういうタイプのお話を観るといつも「水戸黄門」とかのお約束の時代劇を思い出す。だいたい悪代官や大商人に貧乏かつ善良な人間がいじめられているのだが、この貧乏人どもが犯罪的に純粋でそして必ず頭が悪い。悪代官の明らかな罠にはまり込んだり、絶対に勝ち目の無い戦いを挑んでは黄門様に助けられるのだ。うんざりするほど陳腐な筋立てだ。この映画には助けに来る黄門様がいないのが救いだが、その構図は「水戸黄門」と瓜二つなのである。青山が嫌なやつで子供っぽい(ちはるを寝取る辺りとか)のは分かった。確かに腹も立つ。でも、そこに金持ちかつ大企業社員という要らぬ属性を付加するのが何と言うかキャラ設定があざとい。
僕がタニシと青山のどちらかと友達として付き合うのを選べと言われたら、迷わず青山を選ぶ。腹立たしい野郎だが、少なくとも話していてイライラはしなさそうだ。ラストの「やらせろ」展開は恋愛(性欲)の馬鹿馬鹿しくかつ生々しい側面を見事に表現していて良かった。でもそれだけだな。
枕流さん [DVD(邦画)] 3点(2010-12-21 21:00:31)
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投稿日付邦題コメント平均点
2013-04-18アウトロー(2012)6レビュー6.19点
人生の特等席5レビュー6.40点
2013-04-12シュガー・ラッシュ7レビュー7.50点
2013-03-31ザ・マスター6レビュー6.42点
2013-03-30ムーンライズ・キングダム6レビュー5.55点
2013-03-12世界にひとつのプレイブック7レビュー6.47点
2013-03-03ジャンゴ 繋がれざる者6レビュー7.21点
2013-02-21ゼロ・ダーク・サーティ8レビュー6.83点
2013-02-21フロスト×ニクソン6レビュー6.82点
2013-01-31トゥルー・グリット8レビュー6.70点
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