ラースと、その彼女 の 陽踊り小僧 さんのクチコミ・感想

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ラースと、その彼女 の 陽踊り小僧 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラースと、その彼女
製作国,カナダ
上映時間106分
劇場公開日 2008-12-20
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 これほど優しさに包まれた、心温まる映画を久しぶり見た。
心優しい性格だが母親と早くに死別し男しかいない家庭環境で育ったためか女性とうまく接することができない、いわば内向的で根暗な青年の主人公ラースは、リアルドールのビアンカを恋人にすることで少しながらも外向的になっていく。そんなラースの心理描写や、リアルドールを連れる彼の姿に心配しながらも、彼の優しい人柄のためにビアンカを生きてるものとして接しようとする兄夫婦をはじめとした町の人々、そしてラースと彼の抱える問題を解決しようとする医師との交流を描いたのがこの映画だ。
前半部分はコメディ要素が強い仕上がりとなっており、内向的なラースを心配していた兄夫婦が、彼の僅かな変化に最初は喜ぶもののリアルドールを見て絶句し戸惑う様子やラースとビアンカのデートシーン等、面白おかしい描写が多々見られる。しかし後半はラースの抱える精神的問題や心情の変化、そして恋人であるビアンカとの訣別の過程を主に描いていて、そこに感動的なシーンも多く挿入され、非常に見ごたえのあるものとなっていた印象がある。特にリアルドールであるビアンカが町のさまざまな施設に赴く場面は、非現実的でおかしさのあるものながらも心温まるもので、見ていて非常に心地よかった。
そしてこの映画の魅力を最も引き出しているのが、ラースを演じたライアン・ゴズリングの演技力である。彼の演技は奇妙ながらも優しげなラースの魅力を十二分に発揮しており、とても前年に彼の演じた生徒と関係を持つふしだらな教師と同じ人物とは思えなかった。そのライアン・ゴズリングの真に迫る演技があったからこそラースに過分なほど感情移入が出来、ラースが悩んだり泣いたりする場面でも大いに感動させられる。それほど素晴らしい演技を見せたにもかかわらず、その年のアカデミー賞にノミネートされなかったという事実が未だに信じられないくらいである。
陽踊り小僧さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-22 07:34:01)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
2011-02-22ソーシャル・ネットワーク7レビュー6.53点
インセプション10レビュー7.21点
ラースと、その彼女9レビュー7.29点
2010-09-14いとこ同志9レビュー5.92点
2010-09-01修道女3レビュー3.00点
2010-08-26アルフィー(1966)4レビュー6.22点
2010-08-26愛の亡霊7レビュー7.00点
2010-08-26ペレ10レビュー7.47点
2010-08-26ぼくのエリ/200歳の少女6レビュー7.10点
2010-08-24シテール島への船出9レビュー7.09点
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