| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 4年前、証券会社に勤める夫がインサイダー取引によって逮捕されたことをきっかけに鬱病を患ってしまったエミリー。服役を終え、ようやく帰ってきた夫と共にこれから失われた人生を取り戻そうとする彼女だったが、鬱という厄介な病は簡単には治まらず、車で自殺未遂を犯してしまう。偶然、そんなエミリーのことを診察することになった精神科医バンクスは、彼女にとある新薬を処方するのだったが、その抗鬱薬には未知の副作用があったのだった――。ある夜、夢遊病に似た症状に陥ったエミリーは、心神喪失の状態でなんと夫を刺し殺してしまう。有罪か無罪か。責任の所在は、処方したバンクス医師にも向けられ、その日から彼の平穏な生活も次第に壊れ始めてゆくのだった。ソダーバーグ監督が最後(?)に放つのは、そんな謎が謎を呼ぶミステリアスなストーリーが不穏に展開されるサスペンス作品でした。この、いかにもソダーバーグらしいお洒落~な雰囲気と極めて分かりやすいストーリーテリングの安定感といったらもう職人技の域に達してますね。二転三転する脚本の妙もあり、最後までなかなか面白く観ることが出来ました。いつもの如く、彼お得意のハリウッド人脈がなせる技なのか揃えられた豪華な役者陣の面々も華があって良かったっす(いかにも鬱って感じの情緒不安定なルーニー・マーラと、相変わらずセクシーダイナマイトなキャサリン・ゼタ・ジョーンズのレズ絡みシーンはなかなかエロくてたいへん良い感じでした~笑)。まあ、後で思い返してみれば細かい部分に粗が目立つし、いまいち心に深く引っ掛かるものもないまま最後までさくさく進んで終わるため、速攻で記憶から消え去りそうな薄味作品ではあったけどね。え、ソダーバーグ、これで引退?!でもまあ、そんなに惜しくないかな(笑)。
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-05 10:50:53)
かたゆき さんの 最近のクチコミ・感想
|