リトル・ミス・サンシャイン の 飛鳥 さんのクチコミ・感想

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リトル・ミス・サンシャイン の 飛鳥 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 リトル・ミス・サンシャイン
製作国
上映時間100分
劇場公開日 2006-12-23
ジャンルドラマ,コメディ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 こんな車には絶対同乗したくない。
そう思わせるギスギスした空気。
登場人物が個性的で実にいい。
バツ1子連れの母。
言うことは立派だが実の伴わない短気な父。
退役軍人でヘロイン使用がバレて老人ホームを追い出された祖父。
ニーチェに影響されて夢を叶えるまで口をきかない兄。
ミスコンで優勝を夢見る無邪気な妹。
そんな一家に、自殺未遂を図ったゲイの伯父まで加われば、珍道中にならないわけがない。

マイクロバスは故障で、押しがけしないと走れない。
祖父が薬物中毒のためかポックリ逝ってしまう。
兄は色覚異常が判明してパイロットの夢が絶たれる。
父は浮沈を賭けたビジネスの契約に失敗。
次から次へとトラブルに襲われて、青息吐息の崩壊寸前。
それでも何とかミスコン会場に到着したものの、参加者のレベルの違いは歴然。
出場しても恥をかくのがオチなので、父は辞めさせようとするが、母は本人の意思を尊重すべきと主張。
どちらも娘を思ってのことだが、結局出場するオリーブにどうなることかとヒヤヒヤさせられる。
もうこの時点で、どっぷり感情移入していったよう。
祖父から教えられた下品なダンスを未熟に踊る姿に、凍りつく会場。
いつの間にか家族の身になって、観ているこちらもいたたまれなくなる思いに。
そこからが感動的。

オリーブを傷つけまいとの思いで、一緒に盛り上げるために次々とステージに出る家族にハートを揺さぶられる。
恥ずかしくて痛々しくて、それでもって熱くなる何ともいえないシーン。
戸惑う観客の中で、一家の姿に共鳴する一部の観客が救い。
一家の表情は、それまでが嘘のように晴れ晴れとしていた。
オンボロバスは家族の思いやりと協力でやっと走り出せる。
この気持ちがある限り、負け組では終わらないはず。
ファミリーの良さを振り返らせるハートウォーミングな秀作だ。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 8点(2015-01-04 00:03:46)(良:1票)
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投稿日付邦題コメント平均点
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