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《ネタバレ》 いかにも三谷幸喜らしい作品で、次から次へとトラブルが起こって引き込まれる。
おそらく脚本家として悔しい思いをした自身の体験からくるのだろう、次々と台本をわがまま勝手な理由で変えられるしまう怒りが滲み出ている。 放送事故レベルの中、アドリブで作品はなんとかうまくまとまったといった態だったけど、いやいやメチャクチャな出来損ないに終わってるから。 結局それで満足してしまう主婦作家はやっぱりプロではないし、ディレクターとプロデューサーの和解もとってつけたようで無理やり大円団にもっていった印象。 いつかみんなが満足するものをつくる――そんな日が来るのを信じていこうとする二人の会話だが、プロデューサーはそのためにやるべきことを何一つやっておらず、ただの現実逃避の言葉にしか聞こえない。 これでは明るい展望など持てるわけがなく、放送局で不本意な状況が今後もずっと続いていく様子が目に浮かぶ。 ラジオを聴いて放送局に駆けつけたトラック運転手も、あの作品で感動するなんてどんな感性だよって思うし。 途中のドタバタは面白かったのに、無理やりハッピーエンドにすべてを収束させたので尻すぼみになってしまった。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-06-27 00:29:15)
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