エレファント・マン の きれぎれ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > エ行
 > エレファント・マン
 > きれぎれさんのレビュー
エレファント・マン の きれぎれ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 エレファント・マン
製作国,
上映時間124分
劇場公開日 1981-05-09
ジャンルドラマ,モノクロ映画,歴史もの,実話もの
レビュー情報
メリックに「俺は象じゃない、人間だ」というセリフを言わせておきながら題名がエレファントマン、というところを始めとして全体的に作為的なものを感じる。そもそも自分がこの映画を見ようと思ったのは、ビデオ屋にいき、頭に布をかぶった写真を見て、(エレファントマン?いったいこの布の下はどんな顔をしているのだろう。)と思って見るわけで、要するにこの映画を見てる時点でメリックを見世物にしていた男に金を払って見ていた人たちと立場的にまったく同じなわけです。メリックの顔がなかなか映らず、とうとう看護婦が「キャー!!」と絶叫するシーンでこちら側も盛り上がる。ところがそこから話が差別から戦う話に変わっていく。エレファントマンに感情移入して感動させる話を、まず観客をその差別する側に回しておいてそこからぱっと手を離すあたりデビットリンチ只者じゃない。有名な舞台女優が出てきてエレファントマンを応援するといってくる(ちなみに彼女はあまり人にサインをしたがらないそうだ、その上彼女がエレファントマンにプレゼントしたものは自分のサイン入りプロマイドとくる)ほっといてやったらいいのに舞台が終わると彼女が観客の前に出てきて「今日は○○さんのためにやりました皆さん彼に拍手を」と言う。で、観客は総立ちで○○さんに拍手、そこが感動のシーンということですが、中にはそれって逆に差別じゃないの?とか思いながらいやいや拍手をしていた人も少なからずいたはずです。、、社会に向けて言いたいことが「俺だって人間だ」くらいしかない、絵を描くことや建物の模型を作ることや聖書のすばらしい文を暗誦するのが好きなだけの男を回りの人間が好き勝手に振り回す、という(彼の奇抜な外見を差し引いて考えれば)ただそれだけのよくある話です。彼は死んで、それらの俗世間から開放され美しい母の元に召されることによって幸せになれたのだと思います
きれぎれさん 7点(2002-09-18 06:15:35)(良:1票)
きれぎれ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2003-06-29眠れる森の美女(1959)7レビュー7.21点
2002-09-25VERSUS/ヴァーサス0レビュー5.89点
2002-09-20シド・アンド・ナンシー10レビュー6.41点
2002-09-18エレファント・マン7レビュー7.41点
2002-09-17YAMAKASI ヤマカシ2レビュー4.57点
2002-09-17ニキータ10レビュー6.77点
2002-08-25ゴジラ(1954)6レビュー8.20点
2002-08-25最終絶叫計画10レビュー4.39点
2002-08-24修羅雪姫(2001)6レビュー5.00点
2002-08-20DEAD OR ALIVE 犯罪者7レビュー6.68点
エレファント・マンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS