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<ネタバレ>初めは、いかにもスピルバーグ製作らしいナイーヴな(つまり、幼稚な)ドタバタ・ファンタジーだなあ…と、いささかヘキエキしつつ見ていたのですが、あの幽霊屋敷のヘンテコな仕掛けはいいっすよね! ガキの頃、まさにあんなイタズラっぽい工夫をはりめぐらせた家を夢見たのを、思い出したりして…。肝心の”キャスパー”は、小生にとってイーストウッドの『パーフェクトワールド』の記憶と重なってしまい、そのキャラが登場しただけで、条件反射的にナミダが(笑)。でも、イマジンさんのコメントにもあったけれど、あのCGのキャスパーが”昇天”する時、一瞬だけ「人間の少年」の姿に戻るシーンは、正真正銘ハッとさせられる美しい名場面だと思います。本作の監督は、後にヴェンダースの『ベルリン天使の詩』をリメイクする御仁だけど、要するにこのラストシーンだけが本当にしたかったんだろうな。