ラストの締めくくり方は、いつものイーストウッド作品的通俗さで .. >(続きを読む)
ラストの締めくくり方は、いつものイーストウッド作品的通俗さで工夫が足りないが、心臓移植されたヒーローという着眼点が極めてユニークで、その孤軍奮闘ぶりはやはり彼ならではのもの。古い仕事仲間とのやりとりなどは、ダーティ・ハリー以来の伝統を継承しているし、逃げる車や新聞の束に銃をぶっ放すところなど、まさに歌舞伎の大見得を切るシーンそのもの。イーストウッドという役者としての年季が違うのだ。惜しむらくは意外でもない真犯人に魅力が欠けている点だろうか。