タイトルのせいで、壮大な純愛大河ロマンを思い描いていたため、 .. >(続きを読む)
タイトルのせいで、壮大な純愛大河ロマンを思い描いていたため、ちょっと期待はずれだった。しかし、各地の難民の問題を、わりと真摯に扱おうとしている映画だった。世界各地に悲惨な状況の人々がいる、そのことを示したいために作った映画のような気がする。それに、食料援助や物資援助に絡んで武器の密輸が行われたり、現地のゲリラが救援物資を奪っていったり、子供が地雷探知機代わりにされていたり、さまざまな「現実」を盛り込んでいる。盛り込みすぎて消化不良だが、伝えたいことはたくさんあるのだろう。国連親善大使でもある主演のアンジェリーナ・ジョリーは頑張っている。そこに、映画としてラブストーリーを加えた感じ。ハッキリ言って人間ドラマとしては、非常に物足りなくて、成功しているとは思えないが、ラストシーンで何とか挽回している。あの、カチッという音は強烈だった。主人公二人が、押しの強さというか神経の太さというか、美男美女とはちょっと違う感じの迫力があって、面白い取り合わせだった。