<ネタバレ>前半、まともな人がほとんど存在しない(鶴川君くらい?)折り重 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>前半、まともな人がほとんど存在しない(鶴川君くらい?)折り重なりがもたらす迫力はかなりのもの。もっともらしいやりとりの一つ一つに、不協和音的な居心地の悪さがにじみ出ている。そしてそれが仲代達矢の登場によって、さらに高次元に引き揚げられる。それでさらに期待させるわけですが、そこからが何か失速気味でした。主人公は前半と(もっといえば入門時と)あまり違いがなくて、あのような行為に出る狂気がどこに宿っていったのかが分からない。また、不気味な脇キャラの行く末も、さほどのインパクトがありませんでした。あと、それとは別に、美術と映像関係は美しく、そこだけでも鑑賞できました。