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<ネタバレ>原作未読。どう見ても善人でソッチ系のキャラしか演じてきていない伊藤英明。そんな彼を単純な快楽殺人者とは違う複雑なサイコパスを演じさせたのはキャスティングの妙ですね。ほとんどの人間に好かれ信頼されるほどの人格者であり、頭脳明晰、人心掌握に長け人の心に取り入るのが巧い蓮実。しかし、己の目的のためには躊躇することなく冷酷に他人を処理するコトも辞さない。目障りかつ自分の身に降りかかりそうな火の粉は即座に処理。殺すコトを悪とは思わず、瞬時に状況判断しシナリオを作りサラッとこなす辺り何を考えているか分からず不気味ではある。自己抑制、自己コントロールのできるサイコパスってとこか。繰り返しますが、演じているのが良い人で売れているナイスガイ伊藤英明というのが効果てきめん(私は海猿とか見てないんですけどね)。でも、理想の学園でも作りたかったのかな?というくらい行動理念がわからないですね。私と同じでピンと来たらヤルのだろうか(私の場合はピンときた映画を観る程度ですけどね)。原作読もうかなぁ。2冊もあると疲れるからどうしよう。 『ミッキー・メッサーの殺人物語大道歌(モリタート)』『マック・ザ・ナイフ』ってのは初めて聞きましたが、作品内容とマッチしていて蓮見の異常性と相まって怖かった。作品内容は無差別殺人みたいなもんですが、先生役も生徒役も上手い若手が揃っていて、コレ系が得意な三池監督ってものあって見応えありましたね。最後はとっ捕まりましたし、生きながらえた者も数名。書き上げたシナリオも穴だらけでしたが、蓮実なら心神喪失を勝ち取って死刑や実刑も突破できるのかな。