<ネタバレ>子供向けの簡単な映画かと思ったが、節々に突っ込んだ表現があっ .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>子供向けの簡単な映画かと思ったが、節々に突っ込んだ表現があって驚いた。
例えば、レミーが見るシェフの幻。幻がレミーの進むべき道をアドバイスしてくれるわけだが
子供向けの映画として作るなら、シェフは霊的な不思議な物としていればいいものを
「私は君の想像だ」と登場しょっぱなに宣言する。
レミーはその事について触れないので、まだ本当に幻なのか霊的な物かはわからない。
しかし、中盤レミーが捕まるシーンで、自分自身で話し相手が欲しい為、幻を見ているフリをしている
演技をしているとカミングアウトする、更にネズミといる時はネズミのふり、人間といる時は人間のふり、
誰かに合わせて演技するのがウンザリだと怒り、物語のメッセージ性のひとつでもある
自分に正直に生きる、という事とも絡んでくるのが非常に複雑で面白かった。
この辺りの話の展開が、子供向けの映画なんだらからなんとなくでいいじゃんって感じが
しなくて良かった。
映像的には、3DCGではあるものの、一秒とて同じ表情で留まっていないという
表情の豊かさに驚く。一昔前の3DCGは、冷たい印象だったが、この感情豊かな表情が加わった事で
実写以上に移り変わる感情の変化や、微妙な心境を伝え、物語を心豊かな物にしていた。
CG技術の高さ、脚本の完成度ともに高く、日本のCGアニメーション業界も頑張って欲しいと思う。[良:1票]