映画「ジュラシック・パーク」の成功によって、続編の映像化を視 .. >(続きを読む)
映画「ジュラシック・パーク」の成功によって、続編の映像化を視野に入れて書かれたと思われる原作「ロストワールド」は、原作「ジュラシックパーク」の流れを汲んではいない。
クライトンは、映画「ジュラシック・パーク」のクライマックスを原作とは微妙に異なるシナリオで書いたため、「ロストワールド」では、原作のクライマックスから話を派生させられなかったのだろう。
続編として順当に書くならば、施設外で孵化して島から本土へ渡ったと思われる恐竜達のその後のエピソードを描くべきであるし、そちらの広がりの方が話としては興味深かった。
原作「ロストワールド」も、作品的に佳作の域から出ていなかったのだけど、映画の方は、さらに、切れもなく、だらだらとした作りとなっている。
ILMの映像技術は更に向上し、前作を凌ぐCG造詣となっているが、シナリオ的にもストーリーがあまり整理されているとは思えず、整合性の取れていない箇所もチラホラと目立つ。劇場鑑賞直後の感想は、前作のショックには及ばないどころか、作品としても駄作の感が強かった。