作品自体はシンプルかつコンパクト。べつに「911」が素材では .. >(続きを読む)
作品自体はシンプルかつコンパクト。べつに「911」が素材ではなくてもいいんじゃないかと思えるほど、ありふれた“感動物語”です。そこで思うのは、およそO・ストーンの作品らしからぬということ。従来の彼なら、もっと政治的なドロドロや現場のグログロを大胆に描いていたはず。鬼才も歳をとって巨匠になっちゃったということか、それとも撮影の舞台裏にこそ政治的なドロドロが働いたのか。米国の将来なんかどうでもいいが、彼の今後の活動はいささか気になります。