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こういうフランス映画を久々に見た気がする。男臭くて、スタイリッシュ。ジャン・ギャバンやアラン・ドロンの時代のフレンチ・ノワールを彷彿とさせます。そして2004年に主役を張るのは今のフランスが誇る名優、オートゥイユとドパルデュー。
音楽や演技のトーンも抑え気味で地味に撮られていますが、ピーンと張り詰めたような空気を作り出す2人の名優の渋すぎるほどの演技の真剣勝負が堪能できます。
派手な銃撃戦やカーアクションは最小限度にとどめられ、明るさが微塵も無い、暗い世界観を抑え気味のトーンで淡々と見せる。作品によっては非常に長く感じるタイプの映画だと思うし、こういう作風は苦手なんですが、長さを感じさせない。見応えがある人間ドラマに仕上がっています。