30年代の雰囲気もよく色調も落ち着いていて丁寧な作り。 そし .. >(続きを読む)
30年代の雰囲気もよく色調も落ち着いていて丁寧な作り。 そして小ギレイで優等生的でもある。 それがロン・ハワードの作風なんだろうからいけないとは思わないけれど、映画よりも良質のテレビドラマ風。 でも真摯ないい作品で、「ロッキー」とはまた違うアプローチ。 かつてのチャンピオン、ジム・ブラドックは家族を取り戻すため誇りも捨てなくてはならない時もある。 試合前に出してもらったハッシュをフォークもなしでパクつく場面は、彼がロクに食えてないのをうまく見せていた。 対戦相手マックス・ベアの不遜なキャラクターは映画向きに脚色してあるそうだけど試合後はちゃんと健闘を称え、いい時も悪い時も支えるジアマッティのジョーはよき友。 教会で実況ラジオを聴かせるなんて、粋な神父。