予想はしてたが、やはり船いくさは映画では弾まない。スピード感 .. >(続きを読む)
予想はしてたが、やはり船いくさは映画では弾まない。スピード感が出ないからか。しかも夜で広がりが出せないし。朝の低い光の中を騎馬軍団が駆け込んできて、やっと活劇映画らしくなった。第1部でもそうだったが、旗の横についているタコの足みたいの、あれなんて呼ぶのか知らないけど、あれがなびくとこがいい。あと楯で囲って火を防ぐのが、昭和の機動隊の火炎瓶対策を思い出して懐かしかった。ニュースの安田講堂なんかで見た気がする。でもこれぞという新味のアクションがなく、二酸化炭素を大量に排出してるなあ、といった感想が先に来てしまう。講談調が出たところは、孔明の矢の回収作戦と風の向きが変わるところあたりか。作戦を互いに類推して裏をかこうとする両者を、つなげて描くあたりもいい。敵方の蹴鞠兵との友情は、こっちが男のデブ助君に見えないので、ちょっとつらかった。トニー・レオンって、どうしていつもああ憂い顔なんだろう。