<ネタバレ>ある意味身勝手な中年男をジョージ・クルーニーが好演。
自分 .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>ある意味身勝手な中年男をジョージ・クルーニーが好演。
自分の理想に基きスマートに生きてきた筈が、実際は孤独な老後に向けて否応なく突き進んでいる事に気が付いて大慌てで人生の修正を試みるが、現実はそんなに簡単じゃない・・・ と言ったお話。
自らが否定している「結婚」を土壇場でためらう義弟を説得し、姉から初めて「お帰り」と言われる場面は寓話として非常に興味深かった。
又、一見すると無味乾燥・孤立無援な人生を送ってきたかに思える主人公が、実はこれまでの仕事の中で着実に人間関係を築いていた事が判るシーンをラストに挿入しているのは本作の良心と言える部分だろう。
最後に、本筋とは異なるがアメリカ映画界に於ける俳優層の「厚さ」を再認識させられた。ジョージ・クルーニー以外、知っている俳優さんは皆無ながら、皆いい演技をしていた。
本作に限らず、こういったヒューマン・ドラマを着実に作り続けられる土壌があり、それに出演できる層の厚い俳優たちを抱えたアメリカ映画界は何だかんだ言ってもやっぱり凄いと思う。[良:1票]