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<ネタバレ>最近はイラク・アフガニスタンや中東の対テロ戦争もの映画がハリウッドでは量産状態なので、観てもどれがどれやら頭がこんがらがってしまい困ったものです。本作もちょっと前の製作ですが、ディカプリオがこれまた以前に演じた様なキャラなので余計にややこしいわけです。その反面、R・クロウが超マイホーム主義のCIA幹部という意表を突いた役柄なのはセンスの良い発想です。銃を撃たないし誰も殴らない、そして最後まで怒鳴ることすらないR・クロウは久しぶりに観た気がします。とは言え決して善人じゃないので国家を裏切る様な陰謀を画策しているのかと思えば、けっきょく単なる高給サラリーマンだったとは期待をいい意味で裏切ってくれました。 ディカプリオがまるで“任地ぼれ”した外交官みたいな行動ばかりしているのが、この映画の印象を悪くしている一因でしょう。民間人の建築家をテロ組織の首領にでっちあげるという極悪非道な行いをしておいて、土壇場になってこの建築家を助けようと苦闘するところも、人としてちょっと間違っているんじゃないでしょうか。最後はヨルダン娘との恋を実らせたくてCIAを去るわけですが、彼女をあんなひどい目に合わせたんだから、きっと振られますよ(笑)。