<ネタバレ>序盤かぐやさんとの出会いの辺り、このまま彼女との恋愛成就のお .. >(続きを読む)
<ネタバレ>序盤かぐやさんとの出会いの辺り、このまま彼女との恋愛成就のお話の事かと、少々鼻白んで観ておりましたら、いい形で裏切られました。
鑑賞後、とても清々しい気持ちになりました。
淡々と進み過ぎるのではと単調に感じる時間もありましたが、進むうちにまさにそれが辞書作りという仕事の環境であると、その空気感にいつの間にか浸っておりました。
監修の先生の手紙に触れた時の松田さんの演技も、号泣か!?との予想もよい形で肩透かしを受けました。
契約社員を演じた方、アパートの風情、渡辺さん演じる大家さん、そこかしこにさりげない魅力が漂っています。。
しかし、八千草薫さんには、いつもやられてしまう。なぜか彼女が登場するだけで涙がにじんでしまう。ご主人の二度目の入院の時みせる表情は秀逸でした。
先生の加藤剛さんも、まさにはまり役。
こういう配役に触れると、作品への愛おしさが増しますね。